青山霊園には浮浪者が住んでいるようです。
蚊にさされたりしないのですかね。
隣のビルのお掃除を手伝っているおじさんは、
実は浮浪者です。
住まいはやはり青山霊園。
服も綺麗に洗って、
床屋さんに行って散髪もして、一見浮浪者には見えませんし、
本人も浮浪者とは別格だと思っていますし、
確かにこの人はただの浮浪者ではありません。
外でタバコを吸っていると、
おじさんが仕事から帰ってきて、
ちょっと世間話。
そこら辺の若僧より政治経済の話を知っています。
四六時中ラジオを聴いていますからね。
浮浪者になる理由は色々あるでしょう。
世の中の社会構造に順応できず、自ら進んで浮浪者になる人もいます。
会社の経営者から事業に失敗して浮浪者になる人もいるそうです。
このおじさんは、
ビルのお掃除の仕事を紹介してもらい、
今は週6回練馬区のビルのお掃除、
そして週2回、近所のビルのお掃除をしています。
更に空缶拾いもして、小銭を稼ぐのに毎晩歩き回っています。
お金を貯めて、
今年中にはアパートを借りて放浪の生活に終止符を打ちたいそうです。
先日 そんなおじさんが、
お店にやってきて暑いから缶チューハイ飲みなよ!って差し入れをしてくれました。
空缶100個分くらいでしょうか?!
人から頂き物をすると、
隣の掃除のおばちゃんとおじさんにお裾分け。
空缶があると、おじさんにあげたりしていました。
そのお礼でしょうか。とても律儀な人です。
日本の浮浪者は物乞いをしません。
日本以外の国では浮浪者が物乞いをしている姿を良く見ます。
怠惰のあまり仕事もしないで放浪してる浮浪者もいるでしょう。
でも社会復帰をしようと頑張っている浮浪者もいるのですね。
今回のおじさんは特殊な例で、
自力で社会復帰を目指しています。
人によってはThe Big Issueを販売して社会復帰を目指す人もいます。
Big Issueってご存知ですか?
イギリスが発祥の団体で、
浮浪者にBig Issueという雑誌を販売し、
販売した数量だけ浮浪者が現金を受け取るというシステム。
300円売って、160円が販売員の手元に残る。
街中で見つけたら、
頑張っていそうな人からは買ってあげてください。
Big Issueを買って持っている人って、
格好いい。