#310 THE BAWDIES「Shake A Tail Feather」(Going Back Home/Getting Better)
日本のロックバンド、ザ・ボゥディーズ(THE BAWDIES)、7枚目のアルバムより。アンダー・ウィリアムズ、オータ・ヘイズ、ヴァーリー・ライスの作品。
ボゥディーズは2006年にインディーズデビューした、東京出身の4人組。2009年にアルバム「This Is My Story」でメジャーデビュー。デビューシングル「Emotion Potion」は当欄でも取り上げたので、今回が5年ぶり、二度目の登場だ。
メジャーデビューするや、日本人のバンドらしからぬソウルフルなボーカルで話題となり、一躍人気バンドとなる。以来5年、これまでは英語詞のオリジナル曲を歌ってきたが、今回のアルバムは初めて全曲がカバーということで、ボゥディーズの音楽的なルーツが一望できるようになっている。
たとえばレイ・チャールズ、サム・クック、サム&デイヴ、ハウリン・ウルフ、オーティス・ブラックウェル、クラレンス・マレー、ジミー・ホリデイ、スペンサー・デイヴィス・グループ、シュープリームスといったアーティストのヒット曲を、オリジナルあるいはカバーバージョンをふまえて、ボゥディーズ流にアレンジしているのだ。
そんななかでも、とりわけキャッチーなのが、きょうの一曲「Shake A Tail Feather」だ。
オリジナルはミズーリ州セントルイス出身の黒人5人組コーラスグループ、ザ・ファイブ・デュトーンズ。
ファイブ・デュトーンズは63年、シカゴのワンダフル・レコードよりデビュー。3枚目のシングル「Shake A Tail Feather」が大ヒット。67年に解散するまで、10枚近くのヒットを出している。
その後、この曲をカバーしたアーティストは、ザ・キングスメン、ザ・モンキーズが挙げられるが、なんといっても多くの人の印象に残ったのは、映画「ブルース・ブラザーズ」でレイ・チャールズが歌ったバージョンだろう。あれを観て、チャールズ自身の曲かと思った人も多かったろうが(筆者も実はそのクチである)、実はファイブ・デュトーンズの曲だったのである。
まずは、youtubeで限定公開のミュージック・ビデオを観ていただこう。監督は針生悠伺。
これが実に凝った演出になっていて、彼らにゆかりの深いライブハウス「UFO CLUB」内でメンバー4人全員にダンスをさせて、それをひとつに合成しているのだが、全員が寸分の狂いもない正確な振り付けで踊っているので、まるでひとりの人間が踊っているかに見える。これはスゴいの一言。
それはさておき、サウンドのほうも文句なしにカッコいい。ラフでタイトなビートに乗せて、ROYの黒いシャウトが炸裂する。思わず知らず身体が動き出してしまう、そんな「踊れる」サウンドなんである。
ボゥディーズが彼らのライブのことを「パーティ」と呼んでいる訳が、これでよくわかるよね。
思えばこの曲は、ブルース・ブラザーズでも「踊る」ナンバーだった。レイ・チャールズの店の前で、老いも若きも、男も女も、黒人も白人も、とにかく身体を揺らして踊っていたあのシーン、皆さんも覚えているだろ?
永久不滅のダンス・ナンバー「Shake A Tail Feather」。50年たとうが、その魅力にゆらぐところはない。
最高のダンパ・バンド、ザ・ボゥディーズは、そのカバー曲にも、全くブレがない。聴くべし、そして踊るべし!
日本のロックバンド、ザ・ボゥディーズ(THE BAWDIES)、7枚目のアルバムより。アンダー・ウィリアムズ、オータ・ヘイズ、ヴァーリー・ライスの作品。
ボゥディーズは2006年にインディーズデビューした、東京出身の4人組。2009年にアルバム「This Is My Story」でメジャーデビュー。デビューシングル「Emotion Potion」は当欄でも取り上げたので、今回が5年ぶり、二度目の登場だ。
メジャーデビューするや、日本人のバンドらしからぬソウルフルなボーカルで話題となり、一躍人気バンドとなる。以来5年、これまでは英語詞のオリジナル曲を歌ってきたが、今回のアルバムは初めて全曲がカバーということで、ボゥディーズの音楽的なルーツが一望できるようになっている。
たとえばレイ・チャールズ、サム・クック、サム&デイヴ、ハウリン・ウルフ、オーティス・ブラックウェル、クラレンス・マレー、ジミー・ホリデイ、スペンサー・デイヴィス・グループ、シュープリームスといったアーティストのヒット曲を、オリジナルあるいはカバーバージョンをふまえて、ボゥディーズ流にアレンジしているのだ。
そんななかでも、とりわけキャッチーなのが、きょうの一曲「Shake A Tail Feather」だ。
オリジナルはミズーリ州セントルイス出身の黒人5人組コーラスグループ、ザ・ファイブ・デュトーンズ。
ファイブ・デュトーンズは63年、シカゴのワンダフル・レコードよりデビュー。3枚目のシングル「Shake A Tail Feather」が大ヒット。67年に解散するまで、10枚近くのヒットを出している。
その後、この曲をカバーしたアーティストは、ザ・キングスメン、ザ・モンキーズが挙げられるが、なんといっても多くの人の印象に残ったのは、映画「ブルース・ブラザーズ」でレイ・チャールズが歌ったバージョンだろう。あれを観て、チャールズ自身の曲かと思った人も多かったろうが(筆者も実はそのクチである)、実はファイブ・デュトーンズの曲だったのである。
まずは、youtubeで限定公開のミュージック・ビデオを観ていただこう。監督は針生悠伺。
これが実に凝った演出になっていて、彼らにゆかりの深いライブハウス「UFO CLUB」内でメンバー4人全員にダンスをさせて、それをひとつに合成しているのだが、全員が寸分の狂いもない正確な振り付けで踊っているので、まるでひとりの人間が踊っているかに見える。これはスゴいの一言。
それはさておき、サウンドのほうも文句なしにカッコいい。ラフでタイトなビートに乗せて、ROYの黒いシャウトが炸裂する。思わず知らず身体が動き出してしまう、そんな「踊れる」サウンドなんである。
ボゥディーズが彼らのライブのことを「パーティ」と呼んでいる訳が、これでよくわかるよね。
思えばこの曲は、ブルース・ブラザーズでも「踊る」ナンバーだった。レイ・チャールズの店の前で、老いも若きも、男も女も、黒人も白人も、とにかく身体を揺らして踊っていたあのシーン、皆さんも覚えているだろ?
永久不滅のダンス・ナンバー「Shake A Tail Feather」。50年たとうが、その魅力にゆらぐところはない。
最高のダンパ・バンド、ザ・ボゥディーズは、そのカバー曲にも、全くブレがない。聴くべし、そして踊るべし!
音曲日誌「一日一曲」#1~#100 pdf版もダウンロード出来ます