冠詞について何か書かなくては、と思っていた。しかしこれはなかなか奥が深すぎる。通訳学校の先生でも「冠詞は日本人にとって一生の課題です」と言っていたくらいだ。スペイン語の文法学者だったら完璧に説明してくれるだろうか。しかし(完璧な説明文があったとして)それを読んでも、例外は数限りなくあるのだから、一例ずつ悩みながらニュアンスを刻み込んでいくしかないような気がする。
色々考えて、はたと『とっかかりスペイン語』の趣旨に立ち返った。主要ターゲットは、「スペイン語圏に興味がわき、スペイン語を勉強しようとしたが、動詞の活用で挫折した」とか「語学に苦手意識があり、文法用語を見ただけで胸焼けがするが、スペイン語圏に旅に出てコミュニケーションがしたい」とかの入門レベルの人たちだったはずだ。なるべく楽チンにスペイン語をつまみぐいして、コミュニケーションの楽しさをまず知ろう、というのが狙いなのだ。
素人の私が「冠詞」について延々4~5ページ書き綴ったところで、何の意味があるだろうか? 私が今ここで書くべきことは、「冠詞がモヤモヤしたままでも、日常会話レベルまでたどりつけますよ!」という、自分の体験からのアドバイスなのではなかろうか。そりゃーもちろん、きちんと理解するにこしたことはないのだが、冠詞につまずいて前に進めないくらいなら、見ないふりして走ったほうがまだマシだと思うのだ。
ただこの機会に入門レベルのみなさまにお勧めしたいのは、1)名詞を覚えるときには「定冠詞」ごと覚えること。それによって男性名詞・女性名詞の区別も覚えられるから。その上で、2)はじめて話題にのぼる名詞や、数的な意味を含む場合(ひとつの~、いくつかの~)は「不定冠詞」を使う。不定冠詞の例は他にもある。もちろん、冠詞がいらない場合(無冠詞)もよくある。つけてもつけなくてもいいときもあるし、冠詞の有無でニュアンスが変わることもある。
初心者以外で冠詞をつきつめたい方のためには、南山大学の現代スペイン語文法の先生のサイトをご紹介したい。「定冠詞←→不定冠詞」という概念を超えた、目からウロコの「不定冠詞は冠詞なの?」の一読をお勧めしたいと思う。
http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/~ktaka/index.htm
スペイン語の道草>3.スペイン語文法FAQ>15.不定冠詞は冠詞なの?
動詞の活用が「厚い壁」だとしたら、冠詞は「ハードル」のようなものではないか? と近頃私は考える。時には倒しながらも、そのまま突っ走ることができるのだから。
2)は「数を表す名詞/数えられる名詞のときはいつでも不定冠詞」という意味ではありません。念のため。
色々考えて、はたと『とっかかりスペイン語』の趣旨に立ち返った。主要ターゲットは、「スペイン語圏に興味がわき、スペイン語を勉強しようとしたが、動詞の活用で挫折した」とか「語学に苦手意識があり、文法用語を見ただけで胸焼けがするが、スペイン語圏に旅に出てコミュニケーションがしたい」とかの入門レベルの人たちだったはずだ。なるべく楽チンにスペイン語をつまみぐいして、コミュニケーションの楽しさをまず知ろう、というのが狙いなのだ。
素人の私が「冠詞」について延々4~5ページ書き綴ったところで、何の意味があるだろうか? 私が今ここで書くべきことは、「冠詞がモヤモヤしたままでも、日常会話レベルまでたどりつけますよ!」という、自分の体験からのアドバイスなのではなかろうか。そりゃーもちろん、きちんと理解するにこしたことはないのだが、冠詞につまずいて前に進めないくらいなら、見ないふりして走ったほうがまだマシだと思うのだ。
ただこの機会に入門レベルのみなさまにお勧めしたいのは、1)名詞を覚えるときには「定冠詞」ごと覚えること。それによって男性名詞・女性名詞の区別も覚えられるから。その上で、2)はじめて話題にのぼる名詞や、数的な意味を含む場合(ひとつの~、いくつかの~)は「不定冠詞」を使う。不定冠詞の例は他にもある。もちろん、冠詞がいらない場合(無冠詞)もよくある。つけてもつけなくてもいいときもあるし、冠詞の有無でニュアンスが変わることもある。
初心者以外で冠詞をつきつめたい方のためには、南山大学の現代スペイン語文法の先生のサイトをご紹介したい。「定冠詞←→不定冠詞」という概念を超えた、目からウロコの「不定冠詞は冠詞なの?」の一読をお勧めしたいと思う。
http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/~ktaka/index.htm
スペイン語の道草>3.スペイン語文法FAQ>15.不定冠詞は冠詞なの?
動詞の活用が「厚い壁」だとしたら、冠詞は「ハードル」のようなものではないか? と近頃私は考える。時には倒しながらも、そのまま突っ走ることができるのだから。
2)は「数を表す名詞/数えられる名詞のときはいつでも不定冠詞」という意味ではありません。念のため。
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