>それに、ボクは君にとって、ただのキツネさ。でもね、君とボクが親しくなると、お互いに必要になるんだよ。特別な存在になっていくんだ。そして「情」ってやつが、わいたり、移ったりするんだよ。
王子さまは、星に置いてきた花のことを考えました。
>花が一輪あってね、きっと、ジョウが移ったんだと思う。
>それは有りえるね。地球では、何が起きてもおかしくない。
でも、地球の話ではありません。狩をするヒトも、鶏も居ない、王子さまの星の話でした。キツネは興味を持ちましたが、鶏がいなくちゃしょうがない、と思いました。
>ボクの毎日は単調なんだよ。ボクは鶏をつかまえる。ヒトはボクを追いかける。鶏はどれもこれも同じだし、ヒトはヒトでみーんな同じなんだ。だからボクは、ときどき退屈になってしまう。でもね、もし君とボクが親しくなったら、ボクは人生が楽しくなると思うんだ。
ひと呼吸おいて、キツネは続けました。
>ねえ、麦畑を見てごらん。君の髪は麦畑みたいな金色をしているね。ボクはパンを食べないから、麦畑なんてどうでもいい。でも、あの麦畑を見るたびに、君のことを思い出すなんて、素適なことだと思わない? お願いだから、ボクと親しくなってよ。
つづく。
今日の表現:
「ボクの生活は単調なんだ。」
Mi vida es monótona.
王子さまは、星に置いてきた花のことを考えました。
>花が一輪あってね、きっと、ジョウが移ったんだと思う。
>それは有りえるね。地球では、何が起きてもおかしくない。
でも、地球の話ではありません。狩をするヒトも、鶏も居ない、王子さまの星の話でした。キツネは興味を持ちましたが、鶏がいなくちゃしょうがない、と思いました。
>ボクの毎日は単調なんだよ。ボクは鶏をつかまえる。ヒトはボクを追いかける。鶏はどれもこれも同じだし、ヒトはヒトでみーんな同じなんだ。だからボクは、ときどき退屈になってしまう。でもね、もし君とボクが親しくなったら、ボクは人生が楽しくなると思うんだ。
ひと呼吸おいて、キツネは続けました。
>ねえ、麦畑を見てごらん。君の髪は麦畑みたいな金色をしているね。ボクはパンを食べないから、麦畑なんてどうでもいい。でも、あの麦畑を見るたびに、君のことを思い出すなんて、素適なことだと思わない? お願いだから、ボクと親しくなってよ。
つづく。
今日の表現:
「ボクの生活は単調なんだ。」
Mi vida es monótona.
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