風にそよぐグラス
1895年 アルティスティ・バロヴィエール工房 ジュゼッペ・バロヴィエール
出典 箱根ガラスの森美術館企画展イベント
約3か月前の「華麗なるバロヴィエール一族展」の画像を確認しながら
保留にしていた記事を投稿致します
さる風薫る5月、小雨が降り出した朝車を走らせ「箱根ガラスの森美術館」へ
とよさまの投稿記事を拝見して居ても立っても居られなくチャンスと思い出かけた
はじめは、こんな予告から 「大叔父・太田節三の慕情」より
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私は、ジュゼッぺ・パロヴィエール。
まもなく、ムラーノ島から、みなさんと、日本の森と湖の町箱根で、お会いすることになります。
パロヴィエール一族展・あと9日。
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とよさまの投稿記事は、シンプルに無駄なくまとめ
いつも余韻を残して、、、過ぎ去っていく
では・・・・
ヴェネチアン・グラスとは
紺碧のアドリア海に面した北イタリアの水の都ヴェネチア。
─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展 コチラ
会期:2018年4月28日(土)から2018年11月25日(日)まで
↑パラッツォ・ドゥカーレ・シャンデリア
デイル・チフーリ(1941~)1997年制作 宙吹き成形 hand-blowing
池の中央に位置する、高さ約2.7m・幅2.4mのシャンデリアは500以上のガラスパーツによって組み立てられた作品
「ヴェネツィア市立ムラノ・ガラス美術館」が1996年に姉妹提携を結んだ記念として制作
(庭園内の標示説明より)
陽光と風に輝く光の回廊
5月のバラはまだ蕾
淡いクレマチスは白地の花器に映え、バラとは違った大人のエレガントさでお出迎え
チケット売り場に展示販売していたゴブレット、赤とブルーは特に有名ですね
私はガラス細工や制作に携わった事がないので、私見説明は省きます(◎_◎)
※ヴェネツィアン・グラスは鉛を含まないソーダ石灰を使用する事が特徴で
コバルトやマンガンなどの鉱物を混ぜることで様々な色合いを表現することが出来る
混ぜた鉱物により硬度が変化し、赤色のものが最も硬度が高い(wikiより)
※ 自分で撮影しましたが、不鮮明なフォトは出典元明記で使用させて頂きました(すみません)
グッゲンハイム坏 (1875年)
出典 箱根ガラスの森美術館企画展イベント
モザイク・グラス坏 (1880~1900年)
出典 箱根ガラスの森美術館企画展イベント
ジュゼッペ・バロヴィエールのデザイン画と多彩なガラス作品
デザイン画からは、それまでの伝統的な器の形体を取り入れつつ、
脚部などに龍、ドルフィン、白鳥、草花といった様々な装飾を大胆に組み合わせたり
表面の稜線模様など装飾の細部に至るまで指示をしていることが読み取れます。
それまで用いられなかった色彩や装飾で、使うよりも見て楽しめるような華やかな作品を生み出し、
ヴェネチアン・グラスを復活に導いていきました。
花装飾脚蓋付ゴブレット (1866~1872頃もしくは1878年頃)
出典 箱根ガラスの森美術館企画展イベント
装飾水差 (19世紀)
出典 箱根ガラスの森美術館企画展イベント
双頭龍装飾水差 (19世紀)
出典 箱根ガラスの森美術館企画展イベント
出典 箱根ガラスの森美術館企画展イベント
「風にそよぐグラス」シリーズ
第1回ヴェネチア・ビエンナーレが開かれた1895年、工芸作品部門の催しとして、ムラーノ島の公会堂大広間とガラス美術館で
「ムラーノとヴェネチアの選抜芸術ガラス作品と関連作品展」が開催されました。
展覧会では、過去のガラス作品の複製が数多く出品される中、アルティスティ・バロヴィエール工房が “幾つかの現代的な作品”として出品した、
他に類を見ないほど脚が細く、風にそよぐほど軽やかなグラスが、ひと際人々の関心を惹きつけました。
出典 箱根ガラスの森美術館企画展イベント 映像より
出典 箱根ガラスの森美術館企画展イベント 映像より
出典 箱根ガラスの森美術館企画展イベント 映像より
エルコレ・バロヴィエールの新たなガラス表現への挑戦
1919年、アルティスティ・バロヴィエール工房に入ったエルコレは、父親のベンヴェヌートや叔父のジュゼッペたちのガラス技術を吸収し、
指導的デザイナーとして新たなガラス表現の研究を行いました。
その研究成果は、1929年の「プリマヴェーラ(春)」と呼ばれる、白みを帯び、細かい筋目のクラッキングの入ったガラスシリーズや、
1935年の「加熱半熔融熱彩色」という新たな技法の発明につながります。
「加熱半熔融熱彩色」の完全に熔融していないガラス成分が生み出す独特の色彩効果や、
それまでのヴェネチアン・グラスの特徴であった繊細さや装飾性とは真逆の、
どっしりとした形体とシンプルなデザインは、時代の要望と合致して人々に称賛されました。
また、「テッセレ・アンブラ(琥珀を織る)」をはじめとするモザイク・グラスは、伝統技術を生かしながらも、
ガラスパーツを大胆に使用した作品に仕上げられています。
こうした新しい表現はアート・グラス作品として、現在のヴェネチアン・グア・ステレ(星文) 1942年
バロヴィエール&トーゾ社ラスにも大きな影響を与えています。
「レンティ」シリーズ ア・ステレ(星文) 1942年 バロヴィエール&トーゾ社
「ガラス・テクスチャー」シリーズ テッセレ・アンブレラ(琥珀を織る)1962年
バロヴィエール&トーゾ社
ヴェネチアン・グラスの礎を築いた父アンジェロと娘マリア・バロヴィエール
今ではガラスの一般的なイメージとなった無色透明なガラス。
しかし、高水準の透明ガラスが生み出されたのは、15世紀中頃のヴェネチアであったと伝えられています。
アンジェロ・バロヴィエールは、哲学者で錬金術に携わっていたパオロ・ダ・ペルゴラの下で、ガラスの成分を研究し、
透明なガラスの中でも、より純度の高い「クリスタッロ」(水晶を意味するイタリア語)と呼ばれるガラスを生み出しました。
点彩扁瓶 16世紀
出典 箱根ガラスの森美術館企画展イベント
格子文コンポート 16世紀前半
アヴェンチュリン・マーブル・グラス碗 17世紀後半~18世紀初頭
出典 箱根ガラスの森美術館企画展イベント
ロゼッタ・ビーズのネックレス 15世紀後半~16世紀初頭
レース・グラス・ゴブレット(1880~1900年)
ヴェネツィア・グラス美術館 主要展示作品
レース・グラス蓋付ゴブレット 16世紀末~17世紀初|ヴェネチア
点彩花文蓋付ゴブレット 1500年頃|ヴェネチア
賽音吉雅(セーンジャー)
Senjiya 馬頭琴奏者
・モンゴル蒼い風・星のささやき・などの演奏がありました☆
館内を出るとすっかり雨は上がり、クリスタルツリーはキラキラとおとぎの世界がまだ続いていた、、、
※参考資料・文献 等の出典は 箱根ガラスの森美術館企画展イベント HP
充分堪能しました。
昨日はファイルにカーテンの幕が張られて心配、そんに杞憂も今朝は解けて、
旨いコーヒーです。
そして、ありがとう。役に立ててよかった。
体調には十分気を付けてくださいね!
簡潔にまとめたいのに、なぜか私のブログは無駄が多くて・・・
あれもこれもと、持ち物を全部出そうとする(*´Д`)ダメ!ね!
ベネチアングラスは昔から興味の範囲でした。
本当に情報ありがとうございました。
とよさまもお身体をご自愛くださいね。
今週末はリベンジの山登りに行って来ます。