「人とペガサス 」 カール・ミレス作
箱根には何度も来ているのだけれど、 彫刻の森美術館に来たのは初めてです
広い敷地に数々の彫刻が展示・設置されて、歩きながら存分にそのスケールを味わい
マフラーを首に巻き、コートを着込んで快晴の午前、目に飛び込む作品を順を追って撮影・鑑賞
青空の下、想像以上の充実した日になりました
美術館のご案内
四季折々の雄大な自然が楽しめる箱根
彫刻の森美術館は、その大自然を生かして1969年に開館した国内で はじめての野外美術館(オープンエアーミュージアム)です
箱根の山々が望める7万㎡の緑豊かな庭園に、 近・現代を代表する彫刻家の名作約120点が常設展示されています。
お気に入りの作品をじっくり眺めたり散策気 分でのんびり歩いたり、思い思いに芸術とふれあうことができます。
また、世界有数のコレクション300点余りを順 次公開しているピカソ館をはじめ、
5つの室内展示場や天然温泉の足湯もあり、心豊かな憩いの ひとときを過ごすことができます。
この構築物は、、、
「ネットの森」
山野を歩くヴァン・ゴッホ
ピカソ館
油絵、素描、版画、彫刻、セラミック、金のオブジェ、銀製コンポート、ジェマイユ、タピスリーなど
多彩な作品やアトリエの写真を展示、ピカソの溢れる想像力とともに生活の一面も覗けます
素晴らしい天才の作品がぎっしりおさめられ大満足です( 館内:撮影禁止)
彫刻の森ダイニング
明るい窓際で休憩しました
ジェラート・コン・パーネとかイタリア語?
藁ボッチかしら
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「音の世界」1979年
モザイク、500×1000cm
猪熊は、1938年から2年間のフランス滞在中に、マチスの教えを受けた。
52歳で渡米、以後20年間ニューヨークで創作活動を続けた。
1975年の帰国後は、ハワイと日本のアトリエを行き来し、鳥・動物・手・顔などをモティーフに、
それらが浮遊する明快なリズムと色彩をもった抽象絵画を制作し続けた。
その後、旺盛な制作意欲はキャンバスから飛び出し、公共空間にステンドグラスや壁画を制作している。
このモザイク壁画もその一つである。
「ミス・ブラック・パワー」1968年
ポリエステル樹脂、ポリウレタン塗料、500×230×75cm
ニキの攻撃的でメランコリーな作風は1965年〈ナナ〉の登場で一転する。
〈ナナ〉はハリボテで作られた巨大な女性像のシリーズで、この作品もそのひとつ。
カラフルな模様のドレスを着て陽気さを振りまきながら堂々と立つ〈ナナ〉。
頭が極端に小さく、目鼻などはどうでもよく、太っちょの大根足。
生命の源としての女性の自信に満ちた、女性自身による、高らかな女性賛歌の像である。
バリー・フラナガン(イギリス 1941-2009)
「ボクシングをする二匹のうさぎ」1985年
ブロンズ、200×168×72cm
2匹の野うさぎが十字架の上で、ボクシングかダンスでもして戯れている様な楽しい作品である。
野うさぎは、神話や文学、芸術で様々な形で登場する。
フラナガンのうさぎは、しなやかで活力にあふれた肢体を持ち、耳をたて人間の様に2本の足で力強く立ち上がる。
彼は、1960年代後半から70年代にかけてコンセプチュアルな作品を制作するが、1980年代初頭から動物の具象作品に転向した。
後藤良二(日本 1951-)
「交叉する空間構造」1978年
強化プラスティック、鉄、塗料、530×943×275cm
後藤は、ダイヤモンドの分子構造を母体として4本の手足を持つ炭素原子を人体に置き換えて構成した
「ダイヤモンド構造」(美ヶ原高原美術館蔵)の制作の後、姉妹作であるこの作品を制作した。
黒い男性像と赤い女性像が各72体、合計144体の群像が四肢を伸ばし、お互いに手足をつなぎ連なっている。
幾何学的な組み合わせによって人間感情のウェットな部分が消え、無名の人間達が群舞している様な、エネルギーに満ちた作品になった
「16本の回転する曲がった棒」1969年
ステンレス・スティール、鉄、モーター、塗料、350×300×300cm
この作品は、ステンレスを使い電気を動力としているが、動きに機械的な硬さはなく、ゆらゆらと回る曲線は独特のきらめきをはなっている。
伊藤は東京芸術大学で金工を学び、ディスプレイの仕事の後彫刻へ転身。
彼の作品は駅前などの公共空間にも多く置かれている。
「人間のいる空間には光があります。自然の空間には動きがあります。
その光と動きが私の造形のテーマです。」という、日本を代表するキネティック・アートの作家。
「球型のテーマ」1976年
ステンレス・スティール、240×240×240cm
「球型のテーマ」は、らせんや柱、ねじれた形など、ガボが1930年代より終生追求した造形上のテーマの1つである。
球は1つのドーナツ型の鋼板を曲げた形によって暗示されている。
中心にねじれた面を生み出すよう張り渡された無数の絃が、緻密な計算に基づきながら繊細微妙な調和をなしている。
最も基本的な形の1つである球体が、細い絃や面によって構成されて、鑑賞者の位置によって様々に表情を変化させる。
「人とペガサス」1949年
ブロンズ、250×336×140cm
ギリシャ神話の英雄ベレロフォンがペガサスに乗って、怪物キマイラの退治に向かう場面である。
そそり立つ台座の上で人もペガサスも思いきり体を伸ばし、さらに高く飛翔しようとする。
ミレスの彫刻には美術の諸様式が混合しており、ギリシャ・アルカイック期やゴシック、あるいはバロック的な要素が盛り込まれている。
想像力豊かな構図、自由奔放な動きを得意とする彼の作品は、 空を背景にした野外に映える。
参考資料 箱根彫刻の森美術館 常設作品紹介
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