魔女のひとりごと

★ 魔女になろう!

生まれて直ぐにお乳に吸いつくのは本能? 原始反射? それとも…?

2016-06-17 | 赤ちゃん・子ども
「赤ちゃんは生まれてすぐからでも、
自分の唇やほっぺに触れたものはお乳だと思って、
そちらの方に口を近づけ、
指だろうが乳首だろうが吸いつく」

私が学生~就職して数年の頃は、
これが当たり前でした。

それが赤ちゃんの本能だと言われ、
学生時代は、「それは原始反射である」と習いました。

ところで、原始反射ってなんでしょう?
私は赤ちゃんが生きていくために必ず備わっている反射
と認識していますが…、

Wikipedia には次のように書かれています。

  正常な幼児が特有の刺激に応えて示す
  中枢神経系由来の反射行動である。

  これらの反射は、子供が正常に成長し
  前頭葉が発達すると失われる。
       …中略…
  原始反射の有用性は様々である。
  一部の反射は生存に有利に働く
  (例えば…後略…

6/4(土)の第5回トコ助産院研修会の講師
灰谷孝先生の「一般社団法人 ここ・からだ」の会のHPには
 このように書かれています。

 胎児が生き残り、成長するために子宮内で現れる
 「反射的(自動的)な動き」です。

6/4(土)の灰谷先生の講演会に参加して以来、



私は「原始反射って本当に、備わっているもの?」
といっそう疑うようになりました。

なぜなら、お乳を飲むには
原始反射が出現しないと上手く飲めないのですが…、

多くの助産師から
次のような声が届くようになったからです。

 (声1)「赤ちゃんの口やぽっぺに乳首や指が触れても、
     そちらに向かない。お乳を探しに来ない」

 (声2)「乳首や指を口の中に入れても吸いつかない」

これは、次の二つの原始反射が

 (声1)お乳を探す反射 = 探索(ルーティング)反射
 (声2)吸いつく反射 = 吸啜反射

備わっていないことを意味しています。

このような赤ちゃんは、口に流し込まれたお乳を、
なんとか咽に送り込むような飲み方しかできません。

授乳するお母さんも大変です。

赤ちゃんも生命力の強い子に育つとは、
とても思えませんね。

これは産科学・小児科学の常識を覆す重大事態なのです。

でも、残念ながら、まだその実態を認識している
小児科医・助産師は少ないようです。

「病院では、『この子、お乳を飲むのが下手なのよ』
 の一言で済まされた」

「退院後に、骨盤ケアもしている助産師に相談したところ
 『トコちゃん先生に診てもらように』と勧められた」

と、来室されるママも増えています。

上手く飲めない理由を見出し、
ケアをし、アドバイスすることで
お乳を上手に飲める子に変わって行きます。

お乳を飲むのに必要な原始反射だけでなく、
大ゲカをすることなく成長するには、
その他の原始反射も大切です。

お乳を飲めない理由や、ケガをしやすい理由は ⇒ こちら

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