魔女のひとりごと

★ 魔女になろう!

泉屋博古館

2019-12-05 | 博物館・美術館・建築など

11/5(木)は休みで、九州への移動日

門司港見学に行きたいと思っていたのだが
天気予報では、天候は良くなさそう。

そこで、京都鹿ケ谷にある
泉屋博古館(せんおくはっこかん)に変更。

市バスで安く短時間で行けるし
館内だと寒くないし。

東天王町で降りて、東に進むと
突然、伝統的で高貴な
京都らしい街並みに変わる。



5分も歩かないうちに、看板が見え



すぐに入り口の門



玄関前の広場は広大で美しい。



ここに、展示されているほとんどは
住友グループの第15代当主
住友春翠によるコレクションで

明治中頃から大正期にかけて
蒐集した中国の青銅器

800円の入館料を支払って入ると
泉屋博古と書かれた額(西園寺公望の書)



西園寺公望は春翠の実兄なのだと。
へー、知らなかった。

特別展の「花鳥の四季」は
渡り廊下の向こうの館。

中庭からの景色は
東山が借景となっていて雄大。



粋でおしゃれな明り取り窓



青銅器の方は撮影可だが、こちらは撮影不可。



ポスターになっている       ↑
メジロが並んだこの絵は、
伊藤若冲による海棠目白図(@@)

若冲の描く鳥は怖いほどの迫力なのに
この絵の小鳥達はふっくらしていて
掌に乗せたいくらい可愛い。       ↓

小鳥以上に心を奪われたのは、
コブシの花の透明なほどの白さ。


   ↑
展示室には中国の花鳥画も展示されていて、
日本の花鳥画と見分けがつかないほどのも。

上の絵では目白がどこにいるか分かりにくいが ↑
ここまでトリミングするとよくわかり
1羽だけ違う小鳥がいることもわかる。
       ↓


本館のロビーに戻ると、
住友家の須磨別邸のミニチュア



旧岩崎邸の感動がまだ消えないので
こちらも見学に行きたいと思ったが…、

昭和20年に戦災で焼失し
今はもう何も残っていないのだと。残念。



それから、常設展の青銅器を見学



これまでも、青銅器はあちこちで見たが



展示数が桁違いに多い。



何となく角ばった品が多いと思っていたのだが
丸っこいものや、動物や鳥などや



太鼓やベルのような楽器が多いことに驚き。



実際に叩いて音を聞ける。↑



これは「ひょう氏編鐘」

ハンドベルのように
一つ一つが音階を奏でる。



スイッチを押すと「ひょう氏編鐘」の
それぞれの音色が聞こえてくる機械。

剣やベルトを留める金具のように身に着けるものや



皿(ユーモラスなカエルの絵)や



肉を載せる台のような食事道具



魔よけの空想上の動物や、ミミズク



テレビモニターでは様々な模様の変遷が紹介されていて


    ↑
これが、最古の清龍・朱雀・白虎・玄武なのだと!



とにかく広い、多い



日本製の鏡(国宝)なども展示されていて
もっと見たいが、しんどい、お腹はペコペコ…



とても1日では鑑賞できない。

青銅器の蒐集展示では
中国を除いては世界最多だそうだが
間違いなくそうだと実感。

なにかまた見たい特別展があるときに
もう1度2度…と
青銅器を鑑賞することにし、館を後にした。


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