1/7(火) はバレエの予定(つもり)だったのに
お知らせ不十分で
先生の都合が悪く、1週間延期となった。
そのため、仕事は打合せ程度しかなくなり
年末に京都トコ会館近くで
信号待ち時に目に入ったのが
↓
このポスターの「伊藤若冲」「世界初公開」!
絶対に見に行きたい! 福田美術館ってどこ?
いつ行ける?
と思案していたのだが…
よっしゃ、行こう! と決めた。
烏丸丸太町から市バスで嵐山
降りて4分ほどで到着 ↓
せっかく嵐山まで来たんやから、徒歩5分の
「嵯峨嵐山文華館」との共通券を受付で購入。
ポスターの縮小版のビラの裏面
「激レア」とは何なのかについて書かれている。
↓
↑ ↑
その部分を拡大。世界初公開されるのは、これ や これ
↓
第1展示室には、ドーンと「蕪に双鶏図」
これは上の解説によると
2019年春 福田美術館開館の直前に発見されたもの。
枯れた蕪の葉、この蕪、美味しそ~っ。
若冲の絵には枯れた葉など、一般的には
美しくないと思われるものも描かれているので
この絵からは蕪の甘さまで伝わって来る。
私は、草花を撮影するときは
枯葉や落ち葉などは
写らないようによけて撮る。
若冲の境地には、ちっとも近づけない。
この、月に向かって口を開けて鳴いている鴈も
リアリティにあふれているのに、可愛くてユーモラス。
↓
若冲の人物画では、他に似たものは見たことがない。 ↑
3幅の掛け軸の内、向かって左 (梅と亀)
真ん中 (竹と鶴) ↑ 向かって右は撮影失敗。
若冲の鶏も鶴も遠くから見ていると
とても美しいのに、近くに寄って見ると
するどい嘴や足で襲われそうで
怖くなって、後ずさりしてしまう。
若冲の鯉の絵は、これまでたくさん見たことがあるが
天に向かって跳ね上がる鯉と、水の中を泳ぐ鯉が
2幅の掛け軸になっているのは初めて見た。
どちらも、動きが美しく力強い。
若冲と大典が京都の伏見から大坂まで、川下りをした航路図。
若冲の写生画や、歌川広重などの浮世絵や
漢詩が長い巻物となって展示されている。
こんなのを見ると、私もカヌーを漕いで写真を撮りながら
伏見から大阪の天満橋あたりまで、下ってみたくなる。
これが、今回の展示の目玉「果蔬図鑑=かそずかん」
2023年 ヨーロッパから日本に里帰りし
福田コレクションに仲間入りし、今回、世界初公開。
八百屋の主であった若冲ならではの
野菜・果物への愛がにじみ出ている。
小さな赤いトサカが生えてきた3羽の雛を
見つめる母鶏と父鶏。家族愛があふれている。
↓
若冲の晩年の作品「小槌に宝珠図」 ↑
78歳で描いたと記録されているが、若冲は75歳で亡くなっている。
若冲は2歳ほど上乗せして年齢を書いていたそうだが
これは3歳上乗せしている。
第3展示室は ↓
若冲の絵を鑑賞した後
2人の絵を見ると、物足りなくて…
一応、撮ってみたのだが
ガラスの光の反射が強く、UPに耐えず…。
美術の授業では、丸山応挙・池大雅・尾形光琳などは習ったが
伊藤若冲を習った記憶はない。
当時は、丸山派というような
大きな派 (今の大企業)に属していないと
西本願寺などの大きなお寺の襖絵などを
描いたり
修繕したりなどの仕事は
請け負えなかったと聞いたことがある。
そのため、一匹狼のような伊藤若冲は
我々が習った教科書には載ることのなかったかも?
でも近年、若冲の素晴らしさが報道されるようになり
2016-05-16 私も3時間、並んで立って
東京都立美術館で開かれた若冲展を見に行って
虜になってしまった。
最後に売店に寄ると果蔬図鑑の絵がプリントされた
手ぬぐいが1,760円で売られていた。
手ぬぐい1本で 1,760円 というのは高いと思いつつ
どうしても欲しくてたまらず、購入。
スカーフのように、首に巻こう😊
カフェテラスへの廊下からガラス越に、渡月橋が見え ↓
美術館の庭も美しく ↓
大堰川・松尾山という転移的な嵐山の光景も素晴らしい。
左京~中京区には長年暮らしたが
西京の方はめったに来ない私
(前回は2021-06-10 )
こんな美術館があることを、初めて知った。
福田美術館の廊下には
この5年間に開かれた、特別展のポスターがズラリ。
あ~、見たかったな~、残念😞
と思いつつ、嵯峨嵐山文華館へと向かった。
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