魔女のひとりごと

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大阪新歌舞伎座-9- 天童よしみ

2014-09-06 | 観劇・ライブ・映画など
9/6(土)は大阪新歌舞伎座。
楽しみにしていた天童よしみのショー。



1月~新歌舞伎座の会員となって、毎月通っているが、
特に楽しみにしていたのは、歌唱力抜群の天童よしみ。



今回は9/4~17の2週間の公演だが、



第一部の時代劇と、第二部の歌謡ショーを、
一人座長で頑張るのだからすごい。


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しかも、第一部の時代劇は、一人二役なので、着替えだけでも大変。
それをサラリとやってのけている。

これまで観た中村美律子・川中美幸・坂本冬美さんが主役を演じる芝居は
主役は歌手なのに、とても上手かった。
「本職でない芝居をするのに必死」との姿に、いっそう感動した。

しかし、天童よしみさんのは少し違う。
良く言えば「余裕しゃくしゃく」と言えるのだろうが、
「必死」感が全く感じられなかった。

悪く勘ぐれば「お客さんはどうせ第二部の歌を目当てに
来ているんやろし、歌だけでは3時間も持たせられんから、
時間つぶし的に芝居をしていればいいんや」
と捉えて、芝居をしているように思えた。

それでも観て満足できたのは、ダンサーの踊りの素晴らしさだった。
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時代劇の中で着物を着て、ストリートダンス的な踊りを
めちゃくちゃカッコ良く、表情豊かに踊るのだから、驚くばかり。
中でも、鈴木凌平くんの踊りは、格別に光っていた。私好み。

「松平健さんのような大物スターに来てもらっているわけでもないし、
実力派歌手である天童さんに、芝居まで頑張ってもらっていては
体力気力が、2週間、持たないだろう」と自分で自分を納得させた。

「ところで、この四人の若い男性ダンサーを、
この芝居に加えることを思いついたのは、一体どんな人なんやろ?
ほんまによう思いついたもんや」と思った。

私が彼らの踊りを目的に、観に行くことはまずあり得ないが、
天童よしみさんのステージの中で、彼らを観られて、とても感激した。

「彼らのダンスの公演があるなら、見に行きたい」と、本気で思う。



天童さんは、テレビで見るよりはるかに背が低く、
「ん頭身?」と思わせる体型。

他の女性歌手と比べて、「スタイルの面でハンディを抱えている」
としか言いようがないが、
彼女の天才的かつ圧倒的な歌の上手さで
私を含む多くのファンの心を、ガッチリと掴んでいる。

第二部の歌も堂々たる歌唱力と、絶妙な歌い回しで、
自分の持ち歌だけでなく、美空ひばり・やしきたかじん…
「全ての歌を楽々歌ってのけた」という感じを受けた。

「さすが上手い~」と思ったが、それ以上に感激することはなかった。

考えてみれば、美空ひばりさんもそうだったかも?
彼女の生のステージを見ることはなかったが、
四十代の歌を聞くと、「適当に歌っていても私は上手いのだから」
との感じが伝わってくることが多い。

今の天童さんは60歳。でも、若々しくとても元気そうだし
美空ひばりさんが50歳のときと比べれば、
はるかに体力があるように見える。

しかも、スターダムに昇りつめたのは、
ひばりさんのように、10歳そこらの幼いときからではないし、
天童さんの今が、ひばりさんの四十代に
相当するのかも知れない。

ひばりさんは子どものころから歌は天才的に上手いが、
私がひばりさんの歌に心を揺さぶられるようになったのは
ひばりさんが50歳近くになってからである。

そう思いながら振り返ると、天童さんも
「若手を伸ばすために、『私のステージに立たせている』
そんな気持ちなのかな?」と思えた。

願わくば、天童さんには80歳になっても現役を続けて
80歳の女性の歌を歌ってほしい。

85歳になった私は、その時、きっと感激で胸いっぱいになって、
天童さんの歌を聴いている気がする。。。そうありたい。

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