◆知識はどうであれ、諸々の才能がどうであれ、そもそも、仏教でいえば”成仏する”とか、キリスト教で言えば”救い”とは、何ぞや、ということは昨今のあからさまに世界の死亡する人が日毎に数値化されて、公表されるとう異常な事態はなんだろうと思わされるが故に真剣に考えなくてはならないのではないだろうか。宗教が語る真実とはなにか?
◆結論から、先んじて書けば、大衆受けする大乗仏教には、釈迦が本来、解いた今生(今生きている内に)にて”成仏すること”の最も大切なことが述べられてきていない。それは小乗仏教(現在は、上座仏教とか原始仏教徒か言われる)として貶められ、誰もがすっきりしない中で、ただ長年のしきたりの中で、大乗仏教のそれに準じてよしとしているのが実情である。大衆受けするために、釈迦がこう語ったとあらゆるお経にされ、膨大なシナからのそれを釈迦の教えとして受け入れて、日本は核心からは遠く離れているのであると。これでは、成仏しない霊障として、多くが迷いの中にあり悪い転生を起こしかねない。本来の釈迦の教えは、成仏して誰でもが涅槃に入ることにあったのだ。仏教学者も実は、そのことを述べているのが実際なのであるということである。この世に生を受け、”成仏し死んですぐ涅槃に入る”ということが主目的の釈迦の教えなのであると。その為の修行の教えが書かれている書物である。確かにそうでないといけない、同感である。桐山靖雄はその目的が第一であると宗教教団阿含宗を立ち上げた。あのローマ教皇も会見しに来られたのであった。これは1982年の初版である。
◆それで、軟弱な僕はとても修行などできない、それに衛生と合理性的考え、実情、多くの科学や哲学、それに諸々の学問に影響を与え、世界も変え、仕事にも影響を与えたキリスト教はどうか。天地創造の父なる神から送られたイエスの十字架というその歴史的事実が、すべての僕のもやもやをすべてリセットしつつあって人生を歩んできたのであった。”この方以外に救い(永遠の命)はない”と新約聖書は述べている。あなたは、このことを信ずるか? 七面倒な言葉を要求するキリスト教がそうなのは、信ずる者は死んでも復活するからなのである。全人類の救済、これがイエスの十字架の意味なのであると。彼は、いつも私の霊(聖霊)に繋がっていなさいと述べる。その輪廻転生、次にあるのは天国のみであるのであるということになる。彼の名において地上の生涯を終えた者は彼が再び来られるまで眠っているのである。天の国籍に登録され、教会では毎年、永眠者記念として夏に記念礼拝がもたれている。