マリーのアトリエ

札幌時計台近くのハンドメイドショップ、マリヤ手芸店のスタッフブログです。

柿渋の本

2010-09-13 16:47:47 | クラフト全般
マリヤ手芸店では、染織の材料も扱っています。
様々な化学染料、藍染や草木染めの材料、染色に使う薬品、染色用の布など、
簡単なものから、本格的に染色工芸を楽しんでいらっしゃる方向けの材料まで、
札幌市内では他にないくらいの品揃えだと思います


染色に関する本も、様々なものを揃えていますが、
残念なことに染色の本は年々減る一方で、新刊は中々出ない状況です。
少しでもお客様の要望に答えるべく、今まで取り引きの無かった出版社の本が入ることになりました。




今回「木魂社」という出版社の「柿渋染め」に関する本が2種類入荷しました。
「柿渋」は渋柿の実から作る日本特有の染料で、平安時代から使われてきました。
「タンニン」を多く含んだ、独特の渋い茶色が魅力的ですね。
紙に塗ると硬く丈夫で水をはじくので、傘やうちわに塗ったり、
型染めの型紙~渋紙(しぶがみ)などにも使われています。

上の写真の「柿渋クラフトをたのしむ」は、染色に興味がある方には超!お勧めの本
「柿渋」についての説明はもちろん、「引き染め」「型染め」「筒描き染め」など、
様々な染色の技法の技法がくわしく載っています。
「型染め」に使う「型のり」の作り方まで出ていて、柿渋染め以外の染色にも応用できます。
技法の説明も写真が多くてわかりやすいし、作品見本のカラー写真も豊富で楽しめます
染色の法書が少ない中で、これは大変貴重ですよ

「柿渋クラフトをたのしむ 型染めと筒描き染め」 寺田昌道著 木魂社~2310円




同じく「木魂社」さんの柿渋染めの本を、もう1種類ご紹介。
こちらは文章の説明が主で、柿渋染めの教科書的な感じです。
「柿渋」そのものの作り方なども載っているので、挑戦してみては?
(北海道は柿があまり採れないので難しいかもしれませんが・・)

「柿渋クラフト」 寺田昌道著 木魂社~3000円


コメント
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