マリーのアトリエ

札幌時計台近くのハンドメイドショップ、マリヤ手芸店のスタッフブログです。

ボビンレース

2009-05-08 03:37:46 | 刺しゅう・レース編み

ボビンレースは、糸を巻いたボビンを使って編んでいくレースです


専用の台の上に図案を置いて、図案に合わせてピンを刺します。
そのピンに糸をからめて模様を作っていくのです
ちょっと日本の組み紐に似た感じでしょうか。
複雑な模様になると、何百本もボビンを使います




ボビンレースは、16世紀頃からヨーロッパ各地で創られるようになりました。
17世紀になると、王侯貴族達の間で襟や袖口にレースを用いるようになり、
各地で盛んに作られるようになります。豪華なレースには、宝石以上の値が
つけられました




18世紀にはいると機械レースが開発されて、手間のかかるボビンレースは
しだいに姿を消していってしまいます
それでも、19世紀頃まで貴婦人の優雅な趣味として続けられていたようです
現代では美術工芸的価値が認められ、芸術性の高い作品も作られるようになり、
日本でも愛好者が多くいらっしゃいます
マリヤ手芸店にもお教室がありますし、他にも札幌にはいくつかお教室があります。
美しく繊細なレースには、多くの方魅了されるのでしょう



ご紹介した写真の作品は、マリーの母が作ったものです。
なので多少目が揃っていませんが、ご容赦ください

ボビンレースって、小さな作品でもすごく時間がかかるのですが、
母はボビンを動かしている時間そのものが楽しいそうです。
本人は優雅な貴婦人になったつもりなのかもしれませんが、
悲しいかな母の場合、優雅な趣味をやってもやっぱり普通のオバサンにしか
見えないんですよねぇ・・・



ハンカチのふち飾りにしたり、えり飾りにしたり、実際に使えるのも
ボビンレースの楽しみですね


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 物語の中の手仕事~2 | トップ | ボビンレースのドイリー »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

刺しゅう・レース編み」カテゴリの最新記事