悠久の時を経て

「美しく大きく丈夫なオオクワガタ」このテーマを担う血統作出目指した飼育記録をメインに、気儘な話題を書いていきます。

2016年度・3本目へ交換その2

2017年01月20日 22時29分22秒 | 2016年度・オオクワガタ飼育

 

 

 

 

2016年度・3本目へ交換その1に続き
本日は2本のブログ投稿です。

 


前半ラインの報告
16-KU2〜8番

 



◼︎16-2番

自ブリ14KU-103.84mm
×14マツノインセクト51mm(85mm同腹)

我が家マツノインセクト累代ライン。
こちら35gアップが2頭出ています。
底居食いで食べ方が良く細身。
両親は爆発力はないが安定感がありました
がその血をしっかり引き継いでいるよう。





◼︎16-4番

自ブリ14KU-1904.87.5mm
×14とも氏54mm(86.2mm同腹)

我が家最大♂にとも氏からの♀を掛け合
わせた、メルリン血統2/3血量。
1/3はshimaマツノ久留米血統。
こちらは今のところ35g以下はいません。
40gアップが5頭と一昨年の2014年19番
ラインの経過を更に上回っています。





10/15.36g→1/15
→40.3g.16-KU-408

 

 

 

 

 

 



10/15.35.6g→1/15
→41g.16-KU-411

 

 

 

 

 



10/15.32.8g→1/15
→39.6g.16-KU-412

 

 

 

 

 


10/15.36.1g→1/15
→43.5g.16-KU-415

 

 

 

 

 



10/15.30.8→1/15
→40g.16-KU-417

 

 

 

 

 


10/15.30.5→1/15
→42g.16-KU-421


 

 

この4番ライン、共同飼育プロジェクトにも
提供して同時に飼育をしていますが、どうも
そちらはイマイチなんです。

当初予定していたラインが産まなかったので
急遽再登板。産卵セットを新たにやり直した
影響で、ヘソを曲げてしまったのか?

 

 

 

 

 




◼︎16-5番

自ブリ14KU-1902.84.2mm(87.5mm同腹)
×メルリン氏14-5番53mm

我が家最大♂に本家メルリン氏からの♀
を掛け合わせたメルリン久留米100%血量。
こちらは2本目伸びてきました。
小さいのもいますが40gアップが3頭出て
います。

 メルリンさんのところでも過去最高の交換
経過のようですので、こちらのラインも非常
に楽しみです。

 

 

 


10/15.32.5→1/15
→41.3g.16-KU-507

 

 

 

 

 



10/15.32.2→1/15
→40g.16-KU-513

 

 

 

 



10/15.28.5g→1/15
→40.7g.16-KU-519

 

 

 

 

 

 



◼︎16-6番

自ブリ14KU-1902.84.2mm
×自ブリ早期15KU-1005.51.8mm

こちらは15KU-10番のポテンシャルが
もう一つなのでしょうか。
特大幼虫は出ていません。

 

 

 

 

 

 




◼︎16-7番

自ブリ14KU-1902.84.2mm
×クマモン氏早期15KU-509.53.8mm

こちらは期待ライン。40gアップは1頭
のみですが、我が家の久留米ブリード
において、満を辞して6年目にして初め
てクマモン久留米の血を加えたライン。
きっとやってくれるでしょう!

 

10/15.36g→1/15
→40.3g.16-KU-713


 

 

 




◼︎16-8番

自ブリ14KU-1902.84.2mm
×虫蔵氏早期15KU-16.48mm(88mm同腹)

こちら2本目に伸びてきましたね。
それだけに喰いっぷりは最もよいのがこの
16-8番ライン。
♀はなんといっても虫蔵さん15-16番88同腹
の早期羽化♀を使用した貴重なライン。

黒王さん13-1番88.6mmの累代でもあります。
まぁなにしろ産卵セット時には苦労しました。
セットから41日目にようやく孵化したライン。

サイズは兎も角無事に羽化をさせたいですね。
11/23.32.2→1/15
→39g.16-KU-801

 

 

 

 

 



10/21.32.2g→1/15
→398g.16-KU-805











次回後半ラインを報告したいと思います。






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2016年度・3本目へ交換その1

2017年01月20日 22時25分02秒 | 2016年度・オオクワガタ飼育

 

 

 


久しぶりに真面目なブリードの話題を。

先週土日2日間で240本の菌糸ボトル交換
を行いました。

といっても土曜日は共同飼育プロジェクト。
手慣れた4名によるスムーズな流れ作業。
菌糸穴空けから管理表チェック、体重計測、
ラベル貼り、画像撮影、棚陳列。
交換に伴う作業時間は1頭あたり2分程。

翌日は自己ブリード120本の交換を一気に。
こちら単独作業は1頭あたり6分程ですね。
前日の菌糸穴空け作業を含みます。


しかしこれだけ一度に三大大型血統の幼虫
を拝める機会はありません。
とても貴重な体験。
共同飼育ルームで私の久留米産地からも
まずまずのが出て少し安心しました。




今回240本の菌糸ボトル交換で感じたこと。
あらためて菌糸は生き物だなぁと。

菌の強さ、詰め方、オガ粉・樹種、添加剤。
菌の強さ一つとっても、菌勢が強いとオガ
がキノコ菌によって分解が早まり、食べ頃
となりますが、旬を過ぎるとボトル内部の
劣化が進み、ボトル内環境が悪化し暴れの
要因になってしまいます。

菌勢が強くともオガ粒子、水分量、詰め方
によってキノコ菌の分解スピードが変化す
るため、内部の熟成が進まない状態である
と新鮮だが幼虫にとって食べにくく幼虫が
大きく育ちにくい。


通常の大型血統の場合、菌糸ボトル内部を
掘り出し食痕を比べてみると、幼虫の個体
差よりも、菌糸ボトルの種類(レシピ)によ
る差の方が大きいことが良く分かりました。

このあたりは数種類の業者からたくさん数
を飼育されている方やキャリアのある方は
良くご存知のことでしょう。


それだけに自分のブリード環境と餌の特性
を試しながら最適を目指し実践していく。

自分のブリード環境で、イメージ通り菌糸
内部完熟状態を維持させ安定して食べさせ
る期間と交換のタイミングを見極める。
偶然ではなく必然の結果へ。
楽しみの部分だと思います。




ただ難しいのはオガの質(ロット差)や種菌
の状態などブリーダーではコントロールが
出来ない部分もあること。

菌糸は生き物ですから。

それを踏まえ業者サイドでは大きく育てる
ためのギリギリのレシピで、ロット差など
を鑑み調整されているようですし。
マニュアル通りはいかぬまさに職人技。



またそれ以上に大きな要素は幼虫側に起因
する幼虫のポテンシャル。
そもそも食性が弱い、幼虫腸内の分解能力
がないと、バクバクとは食べれず大きくは
育ちにくい。逆に食性の強い幼虫は、カチ
カチでも平気で食べてしまい参考にならな
い。そんな『化物』を見つけること。
それが所謂当たりを見つけることか?
そんな様々な複合的要因があるだけに難し
いうことでしょうか。
添加剤による食性強化の取組みと成果につ
いても検証には数年を要しますからね。








それらを踏まえ久留米に拘る我が家。
累代個体を軸に2014年度(2015年羽化)
で申し分ない種虫を補強、この2016年度
ブリードに挑んでいます。

♀メインの補強ですが、2014年度久留米
大型羽化実績の同腹個体を集結。
マツノインセクト、メルリンさん、とも
さん、masukoさん、クマモンさん、
虫蔵さん、ダイジーさん。

気合いを入れた程良いプレッシャーを感
じながらのブリードスタイル。














1本目7/2投入からは198日。
2本目投入からは約92日・93日。



交換結果ですが上を見ればキリがありませ
ん。2本目で幼虫が餌をしっかりと食べて
くれた。課題は2本目でしたからね。
課題の改善が進んでいる。

それが何より嬉しいですね。



再三の報告になりますが、昨年の2本目は
カチカチ菌床で喰いが進まなかった。

 


●昨年平均的な掘り出し時画像


 

 

 

 

 


今回掘り出した際、一部撮影しています。


 

 

 






これらでは1本目の体重にもよりますが
我が家では35gには届きません。

 

 

 

 




 

 




以下は38g以上の掘り出し後の画像。

 

 

 

縦長の居食い

 

 












 

 

 

 






2本目に伸びてきたボトル

 













えっ?幼虫画像はなし?
新しいかもしれませんね。
ちとウンチクが長くなりましたので。
続きは本日2回目の投稿へと続く・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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