Southride(サウスライド)

マウンテンバイクとダックス125

サウスライド

矢筈ダムキャンプ場で焚火と遠山ブタジン

2010年06月10日 | オートバイ

毎日仕事を真面目にやっていれば、たまには遠くへ行きたくもなりますよね。遠くへ行って、帰って来たい。焚火が出来りゃ最高です。ここは大井川を見下ろす高台。すばらしい景色です。



むむ。珍しい形の橋があります。



ズーム。興味は惹かれるけど行きません。ちょっとめんどくさい。



家山駅で休憩します。小学生の頃の自分の田舎って、こんな感じでした。駅前は人影も無く静かです。



この形のポストは今後、保護していくべきですね。



六角形のベンチと地元商店の看板です。味があります。



古い車両がありました。動いて・・・ないんですよね?



長野県喬木村へ向かう道です。向こうから走ってきた謎の動物。



犬でした。うーんこれは何犬?周りに民家は全く無いですし、近づくと逃げる。振りかえると足元にいます。これをずっと繰り返してました。



矢筈ダムへ向かう途中、水窪の商店で遠山ブタジン(豚のジンギスカン)ともやしを買います。水のペットボトルは売ってないかとおばちゃんに尋ねたら、水窪じゃ水は売れんよと笑われました。でもそのすぐ先のスーパーで売ってました(笑)遠山ブタジンは肉のスズキヤの商品。冷凍してあるから移動の最中、痛まなくて良いです。矢筈ダムに着きました。



先客はジムニーの二人組のみです。誰もいないと不安ですが、難民キャンプ状態だと鬱陶しいです。これくらいが丁度いいですね。矢筈ダムキャンプ場(=矢筈公園)は砂防ダムの上流の河原が主なサイトです。川を渡った先にある斜面のサイトよりも河原がいい感じです。水場は川を渡った先にしか無いし、トイレは入口の近くだけです。でも自由な雰囲気が気持ちいい場所ですね。



遠山ブタジンをダイソーで入手した焼き肉プレート(一人用)で焼きます。鋳鉄だから使うたびに油が染み込んで、育っていきそうです。肉もプレートもお勧め。ジンギスカン用のタレがまたうまい。



食べたら焚火。焚火したら寝ます。空には星が綺麗。最高です。おやすみ。また明日。

 

 

 


鬼泪山林道がまさかこんな事になるとは

2010年06月05日 | オートバイ

鬼泪山林道とは千葉県マザー牧場へ登って行く林道です。
最初に通った時はマザー牧場側からの下りで、17インチモタードだし途中のガレ場でフロントが振られてビビりまくった記憶があります。では上りだったら楽しいんじゃないかと訪れましたが、なんと林道が補修中で、整地されスムーズな路面で砂利フカフカ。これはこれでめっちゃ走りやすく最高でした。林道を往復して下ってきたところで、途中の脇道に入ります。



トラロープに気付かず突っ込み、引っかかったリヤボックスが吹っ飛んでしまいました。



台座もおかしくなってしまいました。



ふと横を見ると、バックリ割れた同じようなGIVI箱があります。もしかして同じくトラロープに引っかかったのかも(笑)



ボックスの台座を無理やりくっつけて、走り出します。気分いいですね、鬼泪山林道。リヤがスーっと流れます。そして細道をうろうろします。帰りに寄った竹岡林道は通行止めでした。すっかり夕闇。



時間も遅いので今日は引き上げます。



夕焼けが綺麗でした。喜多方ラーメンを食べて帰ります。

翌週、また千葉へ。アクアラインが安くなってから、千葉へ良く走りに来るようになりました。ここはお醤油屋さんですね。



先週良かった鬼泪山林道へ向かいます。あれ? なんか雰囲気が違うっぽいんですが・・・。先週所々に止まっていた重機がいなくなり、やけに路面が油っぽいです。そして、ダートが・・・始まらない。



完全舗装されていました。衝撃です。



先週の砂利の路面は、舗装の準備だったようです。鬼泪山ダート最後の週末だったんですね。知らなかったとはいえ多少舗装準備の路面を荒らしてしまったかも。うーむ、しかし。ダートが無くなってしまうのは残念。 

 


バイクを手放す危機 マンションの駐輪場事情

2010年06月01日 | オートバイ

マンションを買いました。当然ローンですね。最初は戸建てを買おうと思ってました。中古でも良かったんですよね。ガレージにも昔から憧れてましたし。でも物件を色々見て行くうちに、「マンションがいいじゃん」と、なったのです。それは戸建てではできない設備の良さ、セキュリティ、ゴミ出しが24時間OK、夏涼しく冬暖かいなどなど。

しかし、問題はバイク置き場です。中型以上のバイクが何台置けるのかが問題です。そしてそれは抽選で決まります。

ウチのマンションの中型バイク置き場はたったの2台、ミニバイク置き場は23台。それだけ?売主さんに何度も確認しましたが、増設もないし、今のバイク人口を考えると200戸ぐらいのマンションでもそれで十分だそうです・・・。バス停も目の前だし、駅までのシャトルバスもマンションから出てるのでバイク無くても十分なのでしょうか。ちなみに自転車置き場と車の駐車場は沢山用意されてます。

そうそう、そのマンションのバイク駐輪場ですが、中型以上のバイク置き場2台とミニバイク置き場23台を合わせて25台に対して、36名の応募があったそうです。

そして物件の引き渡し前に新宿の売主のビルで抽選会が行われる事になりました。どうしてもバイク駐輪場に当選したい自分は家族と一緒に参加しました。DRZ400SMを近くに置いておきたい。バイクを手放したくない。じゃあ別のマンションにすれば・・・。でも物件はここがいい。だったら当選するしかない。35分の2に当選すればいい。もし外れても・・・ミニバイクの23台に当選すれば全長2メートル以内のバイクなら置けます。

そして家族と臨んだ抽選会。新宿のビルの大ホールに来たマンション購入者は2家族だけでした。もうひと家族といってもサラリーマンが一人で、車の抽選だけ参加してました。いよいよ抽選。神様お願いします。

 

結果、・・・外れました。

びっくりするくらい外れまくりました。36名中、35番目。これから数年間、順番待ちの10名を乗り越えて駐輪場をゲットできたら・・・っていつになるか分かりません。なにせ、これから入居しますから駐輪場の解約は誰かが引っ越しした時とかですもんね。近隣にバイク置き場も無く、貸倉庫も空いておらず、嫁さんの実家の庭にバイクを置く事になりました。

まあ、気持ち的にかなり落ち込みました。マンション選んだ時点で覚悟はしてたのに。家を買って、バイク置けないなんて、自分の好きなことが出来ないないんて、意味ない事をしているような。



でも、バイクは乗ろうと思います。売ったりしないつもりです。嫁さんの実家まで11キロ。自転車で通います。大丈夫、大丈夫。なんとでもなる。

 

 

 

 


殺人川と怖い水の施設の話

2010年05月22日 | オートバイ


殺人川とはいきなり物騒な表現ですが。もちろん、正式名称ではありません。友達の彼女からむかし聞いた話です。何年か前、ゴールデンウィークの旅行先についてみんなで話をしていた時の事。みんな温泉がいいと言い、湯布院はどうだと誰かが提案しました。そしたら友達の彼女が、湯布院の近くに親戚の家があると言います。近くになんかおもろいトコある?とまた誰かが聞いたところ、その子が言いました。「殺人川ってのがあんねん」!!! なんやそれ!!

その子の話によると、湯布院あたりにある親戚の家の近くに、ものすごい流れの速い川があるといいます。川に落ちたらすぐに姿を見失って、絶対に助からないとか、噂では、川に落ちてしまった牛が一瞬で流れに飲み込まれたとか、這い上がる事すらできない造りで数キロは流されるとか、聞くだけで恐ろしい噂があるらしいです。そして、その川は、川と言うよりもむしろ、用水路に近いみたいです。這い上がれないのは、その造りによる所も大きな原因らしいです。そしてその最大の特徴は、信じられない程の急角度だといいます。「ほんまにめっちゃ急やねん」だから、「地元では殺人川って呼ばれてんねん」と言います。普通に近所に流れてて、蓋とか柵とかは無いそうです。恐ろしい。夢見そうなくらい恐ろしい。

子供の頃から洪水の川をみる度、恐ろしかった様に思います。雨上がりに川沿いを歩いて登校するんですが、落ちそうな場所もあるんですよね。親からは川を見るなと言われてました。見てると目が回って落ちると言うんですね。そんなこともあって、船舶免許を取ってからもダムの深みを想像すると、太ももの裏が寒くなりました。一度、北浦で突風にやられた時は、マジで沈するかと思うくらい恐怖でした。

この間のツーリングでそんな話を思い出しました。もちろん九州の殺人川に行ったわけではなく、静岡県の大井川を北上している時ですが。このとき見つけたこの施設。



なんで興味を持ったかと言うと、それはこの施設がチラリと見えたから。



この円形のプール、どんどん水が溢れてきます。しかも尋常な水量ではありません。この円形の底からすごい勢いで、水が湧き出してくるんです。もうこれ見てると怖い。



向かって左の水路は円形の池から直接流れてくる排水路。右側は、円形の池からオーバーフローした水を流す排水路になってます。そして、その先には、おっと。アオダイショウ。驚いた。



水路の先には・・・アカンアカン、めっちゃ怖い排水溝が開いてます。落ちたら終了のやつ。



施設の一部に「芳水万世」と書かれた壁があります。昭和38年施工だそうです。



良く見るとアスファルトの下に埋められたトンネルの上部が見えてます。地下に水路が通っているんでしょうか。



場所は変わって、152号線を通るといつも見かける発電施設と思われる放水路です。上から滝が流れているから印象的です。



放水路からの水の勢いが強すぎて、天竜川の本流が押し戻されているのが凄いです。あんな所に落ちたら・・・なんて思うとまた怖い。これも相当怖い。

そして同じく天竜川にて。バイクで走りながら、一瞬気になるものが目に入りました。



普通に山の中の渓流のようですが、実は、コンクリート水路!!



しかも急角度!これは例の殺人川並みではないでしょうか?見たことないですけど。しかもよく見ると右からも同じような水路が合流しています。二股の殺人川とは・・・。



殺人川といっても、だれも死んで無いとは思いますので、そんなイメージということでご了承ください。大雨の時なんかどうなるんでしょう。ああ恐ろしい。

ちなみに旅行では湯布院へは行かなかったので、本物は結局見ていません。今度九州に行った時にはレポします。

 

 

 


千葉の奥の細道ツーリング

2010年05月16日 | オートバイ


松尾芭蕉でもなければ、東北のネタでもなく、千葉の話です。子供の頃、兄貴においてけぼりを喰らって、知らない町で迷子になったことがあります。あれは怖かったです。暫くのあいだ寝つけなくなった程でした。ところが今は、山奥の細道に向かい、わざわざ迷って走ってます。



房総の中心あたりの国道から谷筋を抜けて尾根に向かい、いくつかの素掘りトンネルを抜けます。やがて民家や、田んぼが無くなってきます。



簡易アスファルト舗装やコンクリート舗装が出てきて、軽トラギリギリの1車線の道がうねうねと、山を巻きながら続いていきます。



耕す人がいなくなった畑、つい最近まで住んでいたはずの家、倒れてしまった家屋など、生活の痕跡が現れてきます。途切れそうで途切れない、細い細い生活の道です。



やがて日暮れが近づいて、暗くなってきます。町もまだまだ遠いですし、ガソリンの残りも頼りなくなってきました。



迷って緊張感がピークになるタイミングで、人工物に出会うことがあります。ハイキングコースの案内板や、寂しい電灯など。安心と引き換えに冒険はおしまい。しばらくすると自販機のある普通の県道に合流します。こういうのが楽しかったりするんですが、わかる人もいますよね。都会に近いと存在しないし、山奥すぎてもただの林道になりますので。行き止まりになるかならないかのギリギリで、山奥の小さな集落を繋いでいくのがよろしい。ちなみに下調べはしないほうが良いですね。千葉県の南房総に行くとこんな道がたくさんあります。おすすめは、鋸山の南東の山の中です。適当に進んで、行き止まりでもそれはそれでOKです。



水仙の花や、真っ赤な烏瓜を見ながら、のんびりと走るのが良いんですよね。



ところで細道は時々、民家の庭に繋がって行き止まりというパターンがあるから要注意です。いつも「怪しまれるのではないか?」という気持ちで焦って、慌ててUターンしてましたが、脳内会議で審議した結果、一番いい挨拶が決定したのでご報告を。「こんにちは。行き止まりですか~?(あちゃーってな雰囲気で)」ああこの人は間違えて来ちゃったんだ、間抜けな人だなあって事にしたい。「どうもどうも」と言いながら、落ち着いて引き返せばよろしい。

そりゃあ凄い山奥の自分ちの庭先に、突然バイクが来るのって、ちょっと怪しいもの。昔、田舎に住んでた頃なんて、「昨日ここらで見かけない車がアンタん家への道を登っていってたで」と近所のじいさんが教えてくれたりしたもんです。そうそう、この間ちょいとT秘境に寄ってから山を適当に進んでたら、やっぱり民家にたどり着いてしまいました。



一車線しかない激狭の道が民家に繋がって行き止まりになったので、Uターンして道を下っていると、軽四自動車が正面から来てしまいました。それはもう人口密度から言えば凄い確率で、なにせ1時間程人間を見ていないような場所だったので驚きました。すれ違いは完全に不可能なので、畔道に入ろうと思ったんですが、側溝や崖があって乗り入れできません。



停止している軽四輪の横に、かろうじて空き地があったのでそこへ入ろうと思ったんですが、軽四輪がスルスルとこちらに進んできてしまい、空き地への入口を塞いでしまいました。モタードと言えども重量は軽く130キロを超えます。この坂道をバックするのはとても出来ないのでバイクを止めて、車のほうでバックしてもらえないかと丁寧にお願いしました。乗っていたのは80歳がらみの老夫婦で、運転しているお爺ちゃんは、「バックは無理だ、どうしても無理だ」と言います。2メートルくらいなのに。代わりに車を運転しようとも思ったんですが、他人の車だし、おまけに横に乗ってるおばあちゃんが蝋人形の様に不気味で(失礼!)おまけにオイラを見る目は完全に不審者扱いです。

仕方がないので、渾身の力でバイクをバックさせようとしたその時、左手首から「メキリッ・・・」と変な音が。痛い、すっごい痛い。やってしまったんじゃないですか、自分で。ポキッって。涙目になりながら、「すいません。バイクなんでバックが出来ないんです。重くて無理なんです。」と泣きを入れたところ、「ワシもやる」とお爺ちゃん。マジですか?2人でせーの!せーの!!とバイクを後ろ向きに押します。「こりゃあ重いがな」とお爺ちゃん。なんとかやっと坂の途中まで押し上げて、路肩の草地に無理やりバイクを押し込みました。

滝の様な汗が出ます。お爺ちゃんにお礼を言って、丁寧に謝ります。しかし、お爺ちゃんオイラを完全無視。ええー?!そして軽四は時速10キロぐらいでジワジワと山を登って行きました・・・。落ち着いて左腕の様子をみます。動くし折れちゃいないとは思うが、激痛です。林道は控えて変える事にしました。迷子もほどほどに。

 

 

 

 


阿蘇山ツーリングで煽り運転?された話

2010年03月10日 | オートバイ

就職して1年目の夏、当時暮らしていた大阪から、九州へ二泊三日でバイクで旅をしました。

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今は季刊誌になったOutRiderもまだ月刊だった頃で、阿蘇山の外輪山を走ってみたくて一人で出掛けたと記憶しています。就職した今から思えば時間はたっぷりとあったのに、山陽自動車道を使って九州に向かいました。はじめて通る山陽道の印象は「長い」だった。大阪から岡山までは結構近いのに、広島県自体が長い。静岡県並みに長い。目的地は「九州に行く」とだけしか決めてなかったので、途中下調べもしてないからただ九州をひたすら目指しました。もうちょっと途中の道のりを楽しんでも良かったかな。
マシンは当時乗っていた真っ赤なCB400SFです。750Fカラーに塗ってます。



多々ひたすらに九州を目指しただけだったけど、それでも下関を過ぎて関門橋から九州へ上陸したときは、多少感慨深いものがありました。九州(初)だと思います。到着したのはもう夕方近くでキャンプ場も決めてなかったから、とりあえず熊本方面へって事しか頭に無く、日暮れの道を走り続けました。

496号線だったか、212号線だったか、記憶は確かではないけれど、とにかく夜になってしまいました。どこかテントを張る場所を探していたけれど、キャンプ場も調べてないから闇雲に進みます。途中コンビニで適当に弁当とお菓子を買って、リヤシートのツーリングバッグに被せたネットに押し込みました。自分には珍しくビールが欲しくなって、一番小さい缶を購入したのを覚えてます。

コンビニを出て、阿蘇方面へ走り出します。時間は7時だったか8時だったか。ふと、後ろから煽ってくる軽ワゴンに気づきました。軽ワゴンは急いでいるのか、どけろどけろと言わんばかりに車間を詰めてきます。田舎とはいえまだ街中で、こっちもスピードを上げられないし、あえて意識しない様に普通に走っていました。

そのうち、後ろの軽ワゴンがクラクションを鳴らし始めました。おまけにパッシングまでして煽ってきます。九州の人には悪いけれど、気性は比較的荒い土地柄なのかなと思ったので、多少腹は立ったものの揉めるのも嫌だなあと思って、左に寄り、道を開けました。ところが、後ろを走っていた軽ワゴンは追い越しざまこちらに幅寄せをしてきました。驚いて運転席を見ると、金髪のリーゼントな人がこっちを見て、左腕を突き上げて何かを叫んでいます・・・。

さらに車幅は詰まって、ガードレールと軽ワゴンに挟まれて行き場を失ってしまう程です。これには温厚な自分も頭に血がのぼってしまった。アクセルを開けて軽ワゴンの前に出て、進路をふさぐ様にスピードを微妙に落とします。それからクラクションを鳴らす軽ワゴンに向かって、おしりペンペンをします。後ろのワゴンが相当頭に来ているのが分かります。それからすかさずスピードを上げて逃げるふりをしながら、すぐにブレーキテスト。軽ワゴンは急に光ったバイクのブレーキランプに驚き、タイヤをを鳴らして急減速。これを二回繰り返し。今から思えば危険極まりないやりとりですね。若気の至りとはいえ絶対ダメです。

そこから本当にバイクを加速させて、道も車の少ない国道に変わったから、全速力で逃げました。10分位アクセルを開け続けて、車も5台ほど追い越して、もう振り切ったと判断してスピードを緩めました。



その後真っ暗な国道を進みました。頭にはきていましたが、もしあの軽ワゴンが追いついてきたらヤバいなという思いがあったので、バックミラーはちらちらとチェックしていました。それにしても何が気に障ったのだろうか。ブレーキテストは悪かったけれど、最初に絡んで煽ってきたのはあっちだ。思い当たるふしがあるとすれば、コンビニから出ていく時、車の前に出てしまったことかも。おそらくそれだろうと思います。でもぶつかりそうだったり、割込みしたりって程じゃなかったはずです。そんなことを考えていた時、バックミラーにハイビームが映りました。

さっきの軽ワゴンだと一瞬で理解したので、反射的にアクセルをひねりました。焦っていました。スピードを思い切り出せば中型以上のバイクは危険なくらい速いと思います。40馬力だろうが59馬力だろうが、街ゆく普通の車と比較しても機動力も含めてありあまるパワーだと思います。相手は軽自動車だから、思い切り早く走ればついてこれるわけはないし、加速で車を追い越すのもバイクの方が有利です。車を何台も抜いて軽ワゴンのハイビームが見えなくなるまで走り続けました。

再びバックミラーが暗闇になりましたが、でも気持ちが落ち着かないので、さらに車を5台くらい抜いて、やっとペースを落としました。もう10キロ以上走ってきたから大丈夫だろうと思い、しばらく走りました。その時、再びハイビームがミラーを照らし、軽ワゴンが車を無理やり追い越してくる姿を見つけてしまいました。普通もう諦めるだろうと安心していたのもあるけど、短い直線でもブラインドカーブでも無理やり他の車を抜いて、自分を執拗に追いかけてくるワゴンの存在に恐怖を覚えました。異常者かも知れない。こうなったら相手が諦めるまで飛ばしに飛ばそう。

できる限りのスピードで走っていると、軽ワゴンは再び見えなくなりました。もっともっと間隔を開けて、絶対追いつけなくなるところまで、と思った時に、暗闇に観光地の駐車場が見えました。後ろをふりかえり、追いついてきていない事を確認し、エンジンを切ってテールランプを消し、川沿いの駐車場に滑り込みました。ここなら、国道から見えまい。やり過ごせるはずだ。そう思ったときにタイヤを軋ませながらワゴンが駐車場に突入してきました。そしてバイクの目の前をふさがれてしまいました。

やばい、真剣に身の危険を感じました。軽ワゴンの窓が開き、金髪リーゼントが怒りに燃えた目で言います。「アンタなんちゅう運転ばしとっと!」と突き出した腕は丸太の様に太いです。ビビりながらも「そっちが最初に煽ってきたんやろ・・・」と言ったとき、かぶせるように相手が思いもしない言葉を言った。

「アンタが落としたコレを拾ってやったのに」って、その手に握られているのは・・・僕が買ったコンビニの袋です。まさか?と思い後ろを振り向くと、リヤシートに括りつけたはずのコンビニ袋が無い。思考が駆け巡る。つまり、コンビニの前で僕が落とした袋を、わざわざ拾って渡そうとしてくれた?

いい人じゃないですか!

いやいやいや、でもあの運転やクラクションは煽ってるとしか思えないですよ。てゆうか死にかけませんでした?僕。でも目の前の金髪リーゼントは怒りマックス、ドアを開けて殴りかかってくる勢いです。というかドア開けて車降りようとしてますよね。急いでバイクのエンジンをかける。逃げないと!

前は壁、左には車とリーゼント。せっぱつまって無意識のうちに右にバイクを傾けてアクセルオン!奇跡的にバイクがアクセルターンして出口を向いた。もう100%奇!アクセルを思い切り開けてウイリーしながら発進。リーゼントが走って追いかけてくる。そして視界の隅に手が見える。自分の腕をつかもうとしてる。その手をかすめるように振り切って、そのまま国道に出て、ひたすらアクセルを開け続けました。

たぶんその後30分くらい走り続けたと思います。正直ビビっていました。誰もいないことを確認して、脇道に入りこみました。舗装林道の先に入り、エンジンを切ってタバコを吸って静かにしていました。しばらくしてやっと気持ちが落ち着いて、もう追いかけてきていないことを確信したので、そこでテントを張りました。ありもので適当に夕食を済ませました。ビールは落とした袋の中にあったから飲めませんでした。



翌朝、テントを畳んでいると軽トラに乗った老夫婦が通りがかりました。テントを少し移動して車を通したら、やさしく挨拶してくれて笑顔を返してくれました。

次の日は阿蘇の外輪山で何度か観光バスに前をふさがれたけれど、大人しくゆっくり走りました。駐車場で休憩していると女の子二人に声をかけられました。二人とも可愛かったです。写真を撮って下さいとの事なので、撮ってあげて少し話をしました。それから一緒に写真を撮りました。名前も連絡先も聞きませんでした。女の子たちは阿蘇山へ向かうから、またどこかで会えるかもね、と言って、手を振って別れました。少し期待したけど、でも結局、会えませんでした。

後でその写真を見た友人が、怒ってました。女の子と写真を撮るなんてツーリングでは起こりえない事がなんで起きるのか、羨ましすぎるとのこと(笑)いやいや、何も起きてないです。ぼくらの間では、バイク乗りは女の子にもてないというのが定説でした。それは今でもそう思うけれど、人によりますよね。



阿蘇山は噴火の兆候があるということで、火口までは行けませんでした。良くも悪くも草千里は想像していた通りだった。帰りは大分自動車道に乗って、中国自動車道を経由して帰ることにしました。夏とはいえ夜は寒くて、広島の山の中で寒さと疲労が頂点に達した為、岡山のばあちゃんちに寄ることにしました。当時は空家になっていましたが、畳の上で寝床が確保できれは御の字だと思って、なんとか頑張ってたどり着きました。でも、勝手口の前でカギを持っていないことに気づきました。そうだ、もともと鍵は実家に預けているんだから、入れるはずがない。何時間もその事に気付かず走ってきたことが、なんだかガッカリするような、笑ってしまうような・・・。結局、ばあちゃん家の庭にテントを張って一夜を明かしました。まあ、かなりの田舎ですし、土地が広大なので大丈夫でしょう。



翌朝、近所のおっちゃんが回覧板を持ってきました。予想外です。空家なのに。おっちゃんは「おはよう。野営か。」とだけ言って普通に帰って行きました。僕は「どうも」と言って回覧板を受け取ったけれど、テントの人間に回覧板を渡すなんて考えてみればおかしな話です。もともと育ったのはこの家だったから、自分のことをすぐにわかってくれたのかも。それから実家に寄って大阪の自分の部屋に帰りましたが、よく考えてみると、ばあちゃん家と実家は同じ県内でバイクで1時間以内の距離です。どうして鍵がないことに気づいた時、実家に帰ろうと思わなかったのかそれも不思議です。体力が限界だったのか、鍵がないことがショックで頭が回らなかったのか。

いずれにしても、危ない運転については、海より深く反省です。

 

 

 

 


四国カルスト1800キロツーリング

2010年01月21日 | オートバイ


大阪の友人と高知に行くことにしました。行くなら高速だろうとは思いますが、自分のバイクにはETCを取り付けていません。民主党の高速道路無料化のマニフェストについて、友達と相談して散々悩みましたが、結局ETCを付ける事にしました。3万円なり。バイク用は高いですね。でも、高速が土日1,000円ってすんばらしい。

◆10月23日(金)午前3時35分 足柄サービスエリアにて



金曜日は割引じゃないから深夜に出発します。足柄の夜は冷えるかと思っていたけれど、それほどでもありませんでした。でもさすがに眠いです。本当なら昨日(木曜日)は仕事を早く切り上げて、仮眠してから出発っていうのが理想だったんですが、いつもの様に帰宅は深夜でした。出発前、足柄サービスエリアに仮眠施設があった事を思い出しました。レストイン足柄だったかな。そこで寝ようと思います。家で寝てしまうと出発が遅くなりそうだったので、頑張って夜中の0時に家を出発しました。それにETCの深夜割引も適用されますし。

足柄SAに到着後、早速、仮眠施設を探しますが。無い、無い・・・仮眠施設がありません。あれ?

落ち着いてよーく考えてみました。賢明な皆様はお気付きだと思いますが、レストインがあるのは「上り線(東京方面)」だったんですね。出発した後で、そんな予感もしてたんですが、やっぱりそうでしたか。無いものは仕方がないので、売店でパンを買って、コーヒー飲んだら少し元気が出ました。さあて、出発しましょう。次に目指すは静岡県の牧之原サービスエリアです。そこに、昨日googleで調べて見つけた、あの施設があるはず。無いと困ります。

◆10月23日(金)午前5時3分 牧之原サービスエリア到着



さっきの足柄SAもそうでしたが、この時間帯は人がほとんどいません。この深夜な感じは非日常を感じさせてくれるので、悪くないですね。正面の売店を過ぎて、スナックコーナーの先を進むと奥の方にそれはありました。「無料仮眠場所(暖房付き)」 最高!あってよかったですー。



ただのカーッペット敷きのスペースなんですが、イメージとしてはフェリーの二等客室みたいな感じです。手前にはリクライニングソファが6つあって、これも足を伸ばして眠ることができます。貴重品に気を付けないといけませんが、車中泊できないバイク乗りにはヒジョーに嬉しいです。

朝7時に目が覚めました。寝たときに15人くらいいた人は半分に減っていました。テレビが点いていて、朝のニュースが流れています。疲れていたのか、それからまた眠りに落ちて、次に目を覚ましたのは 午前9時でした。ゆるゆると起きて、隣の定食屋でマグロの刺身定食と、トン汁を食べたら元気が出ました。有料シャワールームもあったけれど、面倒くさくなって使いませんでした。



すっかり火が昇っていました。今日は大阪に着けばいいだけなので、時間には余裕があります。10時に牧之原サービスエリアを出発。ここには5時間も居たわけですね。

◆11月23日(金)12時 赤松パーキングエリア
走り始めて2時間後、再びもの凄い眠気に襲われて、赤松パーキングエリアに滑り込みました。売店の横のベンチに倒れこんで、一時間程、眠りました。起きたら空腹を感じたので、かき揚げうどんを食べて、大阪の友人にお土産の「こっこ」を買いました。こっこ大好き。
伊勢湾岸自動車道を走ります。バイクで走ったのは初めてですが、車で走るのと全然違って凄くきもちいい素敵な道だと思いました。名古屋港の上空を爽快に飛び抜ける感じです。
亀山ジャンクションから名阪国道へ入ります。そこから針テラスまではすぐな気がしていたけど、結構距離がありました。針テラスではジェベル250のおっさん達が、バイク談義をしていました。絵にかいたような関西おっさん言葉。懐かしいです。大阪はもうすぐ。

◆11月23日(金)17時 玉出到着
松原ジャンクションを経由して阪神高速の玉出で降ります。スーパー銭湯に行き、疲れをほぐします。



一時間ほど、ゆっくりしました。その後、I君宅に向かいます。子供達も出迎えてくれました。久しぶりです。I君家のママチャリ2台で居酒屋へ行きます。別の友人S君が先に来て待ってくれてるらしいです。横浜から500km。大阪でサンダルに自転車。楽しいなあ。

◆10月24日(土)午前5時38分 出発



翌朝5時丁度に携帯電話のアラームが鳴り、一発で目が覚めました。着替えて1階に降ります。I君はとっくに起きていました。相変わらず朝に強い男です。スキーに行っても泊りに来ても、二度寝をしている姿を見たことがありません。10月の大阪の朝5時半はまだ真っ暗です。てきぱきと荷物をパッキングします。ここから高知まで、すべて高速。ETC割引を最大限受けて行きましょう。

さて出発。阪神高速玉出の入り口を2台とも問題なく通過しました。I君のETCの取り付けも問題なさそうです。
阪神高速環状線から、神戸線へ。その後第二神明経由で淡路島へ渡る予定だったんですが、なんだか同じ景色が・・・そいうや信濃橋ってさっき見たような。阪神高速をぐるっと、1周してしまったようです・・・。あれ?

原因はI君のナビ間違い・・・ではなく、神戸線へ向かう為の大阪港線が、工事で通行止めだったせいでした。I君、疑ってすんません。仕方がないので、中国道池田ICへ向かいます。六甲の北側を通って淡路島へ南下します。六甲山北側は冷えてかなり寒かったです。

◆午前7時48分 淡路ハイウェイオアシス到着



空模様は・・・御覧の通り、曇天です。朝メシを食べます。I君はうどん、ワタクシはドーナツとコーヒー。朝早いにも関わらず、結構な人がいました。

◆10時51分 豊浜サービスエリア
休憩とガス補給。天気は曇りだけど、雨降ることを考えたら上々。問題なしです。

◆11時57分 立川パーキングエリア
眠い&トイレに行きたくなって、山の中のパーキングで休憩しました。

◆13時16分 高知県須崎市 「かわうその里すさき」到着。
高知自動車道もこの須崎東で終点です。続く須崎道路(バイパス)を降りてすぐに、道の駅「かわうその里すさき」がありました。ここで少し遅い昼食を食べます。I君のご注文は、「土佐丼」。ご飯にカツオのタタキを乗せて、刻んだ大葉とネギをまぶした、人気メニューだそうです。



自分が注文したのは、カツオのタタキ定食。土佐丼にしようかなと思ったけど、実は大葉が苦手で・・・。あの大量の大葉を見たらちょっと引いてしまっったんです。大葉の天麩羅は好きなんですが。



ところが、定食のほうにも大葉がたくさん乗ってました。覚悟を決めて、薬味をたっぷり乗せて頬張ります。「・・・うまい」。分厚いカツオのたたきと葱と大葉、そして生ニンニクのハーモニーがすんばらしい。
ここから、いよいよ四国カルストへ向かいます。今日のツーリングでまともに下道を走るのは初めてでです。197号線を北西へ。高知の山深さを感じながら進みます。途中、大型バイク3台が後ろに付いたので、道を譲りました。彼らは手を上げながら爽やかに我々を追い抜いて行きます。
暫くしたら、さっき抜いていった三人組がスローダウンしています。トラブルですかね?再び我々が抜いていきます。最後尾のドゥカティが調子悪くなった様子です。でも仲間がいるなら大丈夫でしょう。197号線を檮原(ゆすはら)町に向かって走り続けます。

◆15時23分 天狗高原に到着



どんどん高度を上げるワインディングを進み、天狗高原へ到着しました。天狗高原は紅葉が始まっていました。山の向こうが四国カルストです。



あの山を越えたらすぐですね。

◆15時43分 四国カルスト



石灰岩がたくさん露出してます。目線は周囲の山頂と同じくらいです。標高が高い雄大な景色の前で休憩。願わくばこれが青空なら最高なんですが。いやいや、雨が降らないだけで十分です。かなりの標高なのに、頂上は牧場になっていて、黒い牛が放牧されていました。



四国カルストから舗装林道を下ります。標識があまり無いので、バイクを止めて地図で確認しながら進みます。トンネルに入ったら、トンネルの中だけダートでした。跳ねて一瞬焦りました。小さな集落を抜け、再び197号線に戻りました。このまま須崎方面に進むと今日の宿があります。

◆17時33分 ライダーズイン雲の上到着
今日の宿はライダーの為の宿、ライダーズイン雲の上です。ライダーズインとは、バイク乗りが安く宿泊できる様に自治体が設置した宿泊施設のことです。キャンプ場のコテージがつながった様な形だと言えば分かりやすいかも。



布団の貸出は事前にお願いしてあるので、追加でヒーターも借ります。夜はかなり寒くなりそうです。中はこんな感じです。



明りは左の小さな物しかなく、本当に必要最低限な範囲です。でも、普段キャンプで回ってる我々からしたら、雨の心配もなくシャワーも布団も付いてるんだから、悪くないです。それに、大して気も使わなくていいんだから快適、快適。でも風呂は歩いて行ける距離の温泉施設に入りに行きます。温泉施設の食堂で、ビーフカレーを食べましたた。全然旅行っぽくないですが。I君はカレーうどんを食べました。そうそうI君のは四国カルスト牛のカレーうどんでした。それからゆっくり温泉に浸かり、お土産をのんびり選んでから、ライダーズインに戻りました。

バイクが停まっている部屋は自分達の他に2ヶ所あったけど、明かりは点いていませんでした。受付のあるロビーに行ってみようと思い中をのぞくと、バイクを整備してる人がいて、会話も気疲れしそうな気がしたので億劫になり、部屋に帰りました。少し飲みながら、色んな話をしました。北海道ツーリング計画とか。メキシコにも行きたいなあと言うと、それはやりすぎやと言われました。(笑)

◆10月25日 午前6時6分 帰り 大阪・横浜へ出発
一昨日、昨日と相当な距離を走ったにもかかわらず、携帯のアラームが鳴る前に目が覚めました。ふと、洗面所に人の気配がしたので見ると、やっぱりI君がすでに準備を始めてました。今日は長い一日になりそうです。ざっと計算して、大阪まで400km、横浜までは800km以上。もしかしたら900km近くになるかもしれません。相談して朝は5時半に起きる事にしていました。自分の帰りのスケジュールに合わせてもらったと思います。ありがとう。帰りも当然高速オンリー。須崎までは昨日来た道を戻ります。

須崎までの道は早朝という事もあり、軽快に飛ばせました。トンネルを数個抜けた所でふとバックミラーを見ると、I君がいません。バイクを止めて、少し待ちます。信号に引っかかったのかと思ったけど、それにしては遅い。急に嫌な予感がして、来た道を急いで戻りました。さっきのトンネルを逆から入ったら、前方からバイクのヘッドライトが見えました。よかった、I君だ。聞くところによると、なんとトラックに突っ込まれそうになったということでした。多分トラックはバイクを見てなかったんだと思う、と言っていました。

しばらく走り、バスの後ろに着いて、追い抜かず、そのまま付いていきます。ずっと座りっぱなしでケツが痛くならないよう、ステップに立ったまま走ります。前を行くバスは、小学生の通学バスみたいですね。交差点での別れ際、こちらに向かっていっぱい手を振ってくれました。手を振り返して、しばらく走ってから思いました。高知って、いいとこですね。

◆午前8時27分 南国サービスエリア



南国サービスエリアで朝食を食べます。この直前に一瞬雨がパラついて、ちょっとびびりました。高知自動車道は、高速と思えば退屈ですが、”高知スカイライン”だと思えば、観光道路を走っている様な気分になります。元々四国の山々を駆け抜ける道だから、楽しい訳です。

◆9時14分 豊浜サービスエリア



食事には早いので、豊浜サービスエリアでは給油だけで先へ進みます。ここで太陽が少し顔を出しました。テンション上がります。ところが横浜は豪雨との情報が。テンション激下がり。坂出ジャンクションから瀬戸大橋へ入ります。実は、瀬戸大橋を車両で走るのは初めてです。電車では通った事は何度かあるけれど、今回自分で走ってみて、人間ってすごいなと、心から感動しました。伊勢湾岸自動車道といい瀬戸大橋といい、バイクで走ると印象が全く違います。高度感がすごくてちょっと怖いけど(笑)でも楽しいです。

◆10時27分 瀬戸大橋 与島パーキングエリア



与島パーキングの展望台で瀬戸大橋を眺めていたら、ご夫婦に写真を頼まれました。素朴顔のせいで頼みやすいらしい。駐車場に降りたら、今度はI君が女の子2人組に写真を頼まれていました。素朴コンビです。与島パーキングを出たら、次は龍野西サービスエリアで昼食の予定。お別れ前の最後の休憩です。

しかし龍野西サービスエリアはジジババで溢れかえっていました。観光バスとバッティングしてしまったらしいです。座る席がありません。仕方が無いので先へ進みます。

◆13時7分 権現湖パーキングエリア



権現湖ってどこよ?とお思いの方、要は加古川です。ここで遅い昼食をとります。横浜まではまだまだ遠い。あせってはいないけれど、予定より少し遅れ気味ですね。予定じゃ昼には大阪に着いている予定だったんですが、まあ先は長いので、のんびり行きましょう。三木を過ぎ、神戸ジャンクションから中国道へ入りました。宝塚を過ぎたら、もう池田インターチェンジまではすぐそこです。一昨日からずっとバイクに乗っています。大阪ではS君一家にも会えたし、I君家にもお世話になりました。楽しかったコンビツーリングもそろそろ終わります。

池田インターチェンジの出口車線をI君が走ります。右から追いつきしばらく並走します。お互いに片手を挙げてお別れの合図。I君の姿は車線にのまれて、やがて見えなくなりました。

◆14時28分 大津サービスエリア



大津サービスエリアで休憩します。ここでガスを入れる予定でしたが、ガソリンスタンドがありません。なかったっけ?まあいいか、草津サービスエリアで入れましょう。草津サービスエリアが見えてきました。ここで給油しようと思いましたが、同時に草津はジャンクションもあります。サービスエリアは本当にジャンクションの手前なんだろうな、と考えているうちに、草津サービスエリア入り口を逃してしまいました。仕方が無いので、この先の土山サービスエリアを目指します。ガスはギリギリですが、燃費がいいから大丈夫・・・でしょう。

・・・いやいや、大丈夫じゃなかったです。新名神自動車道に入ってすぐに、ガス欠。走りながらリザーブタンクに切り替えました。やばいなあ。新名神は初めてですが、土山って本当にガソリンスタンドあるのかなあ。ガソリンスタンド工事中とかだったら、終わりです。落ち着かない気持ちのまま新しい高速を走り続けます。

◆15時10分 新名神高速道路 土山サービスエリア



無事、土山SAで給油完了しました。携帯電話は圏外でした。そろそろタイヤも心配になってきました。リヤタイヤのブロックはほぼ無くなってしまいましたが、その代わり振動も少なく、ロードタイヤみたいで快適です。

◆17時09分 浜名湖サービスエリア
ただいま高知から640km。給油。雨はまだ降ってません。情報によると大阪と横浜は結構な雨らしいです。浜名湖では雨が降っていないので、関西と関東の雨に挟まれるように進んでいるのかもしれません。

◆18時13分 牧之原サービスエリア
家へのお土産を買います。バイクの姿はあまり無いです。ラスト200kmを切りました。

◆19時08分 富士川サービスエリア
ここでも給油のみ。日はとっぷりと暮れてしまいました。



今日、走り続けて13時間。もう少しなんですが、なかなか足柄の峠を越えられません。富士川のサービスエリアを出たところで、電光掲示板に気になる表示がありました。大井松田―横浜町田間 渋滞17km。そうきましたか・・・・・。足柄のサービスエリア手前から、雨が降った跡がありました。自分が通る直前まで、雨が降っていた様です。雨を追いかける様に走っています。路面は乾いたり、湿ったりを繰り返します。海老名サービスエリアで休憩します。海老名は混んでました。落ち着かないです。

横浜町田が近づきます。あれだけ長かった渋滞も、ほとんど解消していました。横浜町田の料金所を通過します。料金は2,400円でした。大都市圏で課金された様子です。1,000円じゃないけど、高知からと考えたら、めちゃめちゃ安いですね。保土ヶ谷バイパスを通ります。長い長い帰り道はそろそろ終わりです。

◆21時07分 自宅到着
無事自宅に到着しました。結局、雨には降られませんでした。

本日の走行距離   876km
全行程走行距離 1,866Km

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

追記。
タイヤには相当負荷をかけた様です。翌週末タイヤチェックしてて気がつきました。タイヤブロックが割れて笑っている様に見えます。



こんな割れ方するんですね。

 

 

 




入笠山・黒河内林道ツーリング

2009年10月03日 | オートバイ


思い立って日本海側へ、富山あたりへ行こうと思いました。できたら能登半島まで行きたいと思います。

まずは246で御殿場に向かいます。御殿場から富士の裾野を西へ横断します。それから、西湖経由で国道52号に入りました。52号からはそこから真っ直ぐ北へ向かいます。走り続けて国道20号に合流しました。



山梨を過ぎて、長野の諏訪湖のほとりを抜け、塩尻に到着したのは夕方の4時でした。当初の計画では富山まで行き、適当なビジネスホテルに泊り、翌日、能登半島を一周して、岐阜経由で帰る予定でしたが、かなり厳しそうです。さて、ここから富山に行くと到着時間は夜8時を過ぎるかと思います。小腹が空いたのでコンビニに寄って外に出たら、土砂降りの雨が降ってきました。



雨には慣れてる・・・というか最近は雨に降られてばかりです。雨男かも。雨のツーリングの時はちゃんと宿に泊まりたいですよね。きちんと風呂に入って、温かいベッドで眠りたい。

雨の中でテントを広げて、じめじめした水場で飯を作ったり、翌朝、雨の中枯れ葉と砂でドロドロになったテントを湿ったまましまい込んだりしたくない。軟弱で結構。濡れたままの合羽で全身蒸れながら、コンビニの駐車場で朝飯を食べるとか、絶対嫌でしょ。たまにやってるけど。



という訳で、自分の心に正直にビジネスホテルを検索します。なんと今いるマックの目の前にルートインがありました。即予約して10分後にはチェックインしました。大浴場に浸かり、さっぱりした後で近所に飯を食いに出掛け、だらだらとテレビを見ます。ああこりゃ極楽。

今回なんてキャリアを外して、徹底的に荷物を少なくしてるんで、着替えもウエストバッグに入る分だけ。キャンプしないと格段に楽です。お金はかかりますが、たまにゃいいんじゃないでしょうか。

翌日は晴れました。入笠山へ向かいます。



千代田湖のほとり、対岸のキャンプ場でテントを立てるカヌーの人。美しい景色でした。



入笠山の頂上には青空が広がっていました。バイクって最高だなあと思います。ここまでの道のりはフラットな林道だから、セダンでも問題なく来ることができます。後ろに続いてきた四輪も、子供連れの方でした。湿原もあるんですね。



山頂を少し過ぎたところに牧場がありました。



牛のウンチが道路に沢山落ちていて、危うく踏みそうになります。その後無事踏みました。やだなあ。牧場に隣接してキャンプ場があります。夜は星が相当綺麗だと思います。



キャンプ場を過ぎてすぐの場所に、黒河内林道があります。入口にゲートがあって、一瞬通行禁止かと思いましたが、通行可でした。看板にはゲートを開けたら閉めるようにと、それだけが書いてありました。



昨日の雨で洗われた爽やかな青空の下、森の中へ続く道は、今まで走ったどの道よりも美しい。



入笠山方面から南アルプス西側に下ります。逆に登っていった方がダイナミックな景色を楽しめるかもしれません。



だんだん町に近づいてきました。もう一度山頂へ向かって走りたくなります。



川沿いに山を下り、麓に降りてきました。コスモスが咲いています。



振り返るとゲートがあります。これは南アルプス林道ですね。バイクは残念ながら通行禁止です。登山の方を乗せたバスと自治体に許可された車両だけが通過できるんだそうです。



川に降りれる場所があったので降りてみました。空が広く青いです。



天竜川沿いの土手の道を海の方向へ進みます。途中で国道1号線にぶつかるはずだからと、適当に走っていたら、どこをどう見過ごしたのか、通り過ぎて海に着いてしまいました。すぐに引き返したけど結構迷いました。国道1号線は静岡ではほとんどがバイパスになっているから、とても快適です。ETCが付いてない身としては、タダってのが何よりありがたい。



家族へのお土産に、静岡名物のお菓子の「こっこ」を買って帰る約束をしていたので、道の駅富士に寄ります。ここで晩御飯を食べようかと迷いましたが、営業時間が終わりそうだったので止めておきました。お土産を買って、ジュースだけ飲んで出発します。リアシートにお土産をくくりつけ、いざ出発!とアクセルをあおった瞬間、急に横から人が飛び出してきて、呼び止められました。びっくりした。

そして、その人の手にはワタクシの財布が。



実は知らないうちに財布を落としていたようです。お礼を言い、少し話をしたところ、その方は売店のおじさんでした。僕はジュースを飲んだ場所に財布を置き忘れていたらしいです。拾ってくれたおじさんによると、財布の中に「こっこ」を買った時のレシートが入っており、バイクの後ろに「こっこ」をくくりつけているワタクシを見つけて、慌てて声をかけてくれたとの事。あと2、3秒遅かったら、気付かず走り去ってしまっていたと思います。本当にすんでの所で助かりました。おじさんと神様に感謝。静岡に来たら、絶対ここでお土産を買おうと誓いました。



夜の箱根峠。暗い。平塚手前では、対向車線の右折のスクーターにもう少しで突っ込まれそうになりました。DRZのライトは暗いから、見えなかったんだと思います。結構ギリギリセーフな出来事が多かった週末でした。無事にお家に帰るのが大事ですね。

 

 


湾岸道路から東京湾フェリーに乗って

2009年08月25日 | オートバイ

休日。

都内の事務所に寄って、USBメモリにデータを保管します。これから帰って、家で仕事の予定。・・・のはずだったが、バイクで来たのが良くない。青空に惹かれて湾岸道路へ。



湧き上がる様なアスファルトの照り返しの熱気の中、千葉方面へ向かいます。仕事はまあ、・・・後回しで。(ここらへんで休日プチ出勤の意味が無くなってきています・・・)

16号線はアスファルトの照り返しで灼熱地獄です。車の流れがいいのが救いですね。

途中のローソンで水分とミネラルを補給します。

最近、大げさな装備が煩わしくなって、キャリアもGIVI箱も外してしまいました。荷物はシートにくくりつけて行けばいいかなと。仕事が終わった後、目的もなくただバイクに乗っていただけで、ストレスも消えてしまっていたあの頃が懐かしいです。日帰りであろうが、2泊3日だろうが、キャンプだ野営だといっても、仕事が頭から離れなくなってきています。一日のほとんどは仕事。仕事がうまくいくのが一番のストレス解消だったりして(笑)あと家の用事も。

気分転換しても悩み自体は消えない。気になる事に向かい合うのが一番ですね。

ガソリンを補給します。セルフが楽でいいです。

シュロの木?の生えた道を南下すします。さて、・・・どこまで行きましょうか?

結局、千葉の釜谷フェリー乗り場まで行き、東京湾フェリーに乗船して神奈川の久里浜まで渡りました。

横浜横須賀道路を使って自宅に帰ります。もう夕焼け。

一日、いろいろほったらかしにして、東京湾を一周してしまいました(笑)
帰ったら仕事、頑張ろう。

 


DRZ400SM オフタイヤに交換してダートへ

2009年07月20日 | オートバイ


オフタイヤに履きかえたので、ツーリングに行ってきました。



やってきたのは、初めての大名栗林道。



夜が明ける前に出発したせいか、大名栗林道に入って30分も走ったら、眠たくなってきました。



うまい具合に東屋を発見。ベンチもあるし寝ようと思ってバイクを止めた途端、雨が降ってきました。ナイスタイミング。3つあるベンチのうち、ひとつを荷物置き場にして、ひとつを寝床にして眠ります。しばらくすると遠くからバイクの音が・・・。目を覚ますと2台のオフロードバイクが雨宿りにやってきました。

ワタクシは荷物をまとめて、ベンチをひとつだけ使う事にしました。ところが、後から来るわ来るわ。10台くらいのチームだったらしく、東屋は一杯に。向こうは1ベンチにつき5名、こっちはベンチひとつを一人で。向こうも気を使ってこっちのベンチは使わないし、ひじょーに気まずい・・・。挨拶程度はしたんですが、向こうは大勢で話してますし、雨が降ってるから出発できないし、とても気疲れした30分でした。




そのあと、雨に5回も降られてしまいました。そのうち2回は天気雨で、とても不思議な体験でした。まったく空には雲が無いのに、霧雨が降ってくるんです。燦々と輝く太陽と青空の下で、きらきら輝く雨に囲まれながら走ります。雨を抜いたり、追い越されたり。そのうち雨は夕立の様な雨に変わりました。でも空は青く、周りは雨が反射する光でまぶしいくらいです。キツネが嫁入りしてたに違いない。本当に騙されたような気分でした。

そして夕方、虹が出ました。



遠くの空にうっすらと浮かんだそれは、次第に色を濃くし、雨上がりの風景の中で、大きな橋をつくりました。子供の頃、虹の下には宝物が埋まっていると聞いて、みんなで追いかけたことを思い出しました。路肩にバイクを止めて、虹を撮ります。家族連れが車を降りて、並んで空を見上げてました。

 

 


DR-Z400SM オフ化計画(後編)

2009年07月18日 | オートバイ


モタードの方がカッコいい?そうかも知れません、そうかも知れませんがそりゃ最初っから分かってたことじゃなかったんですかい?いやいやオフロードのカッコよさもあるんですって。そ、それではリヤに移りましょう。

フロントは簡単だと事前に調べてたので、ここまではOK。心配もしてなかったし、無問題。これからが本番です。

フロント同様、左右のスライダーを外します。

リヤディスクのガードと、反対側のチェーンガード。これは外さなくてもいけるでしょうか?面倒くさがりやなんですがダメでしょうか?

リヤのアクスルナットも24ミリ。流石にさっき買いに行く前に調べておきました。キコキコと緩めます。こっちもジャッキアップの前に緩めときましょう。

ジャッキアップ。坂になっているからフロントブレーキを握ったままの状態にします。手ですっと握っておくと何も出来ないので、ブレーキを握った状態にします。ブレーキレバーとグリップをラップで包んで、握った状態のまま包みます。その上からガムテープで縛りましょ。おお、動きません。天才。

続々分解します。組み立ての時にパーツの向きを間違えないように、分解するごとにデジカメで記録しておきます。

チェーンガイドはやっぱり取らないと無理でしたね。最初から面倒くさがらずに取りましょう。
だいたいチェーン張りの調整もしにくいですし。

リアアクスルです。だからどうしたというわけではないですが、記録ということで。

左側から抜き取りましょう。

ホイールをちょっと前にだします。ってあれ動きません。

そうか、リヤディスクのカバーがつっかえるんですね。だから面倒くさがらずに最初から・・・。

リアのキャリパーはスイングアームの内側に溝があって、後ろへスライドさせるようにして抜きます。

リヤホイールをコロコロコロ。


ここまできたら後戻りはできません。場所が場所だけにやり切らないと。ガレージ欲しいですね。

17インチのリヤタイヤはしばらくお蔵入りです。栗子隧道までよく頑張った。MT60はいいタイヤですよ。も一回再販してください。

リヤのこのカラーは18インチでも使うから、大事に保管しておきます。

ポロっと取れるこのカタマリ。これがリヤダンパー。スプロケとはボルトでくっ付いてます。

ホイール側を拡大。

何やら向こう側には、輪ゴムのお化けと金属カバーがあります。

ハブからスプロケを外しましょう。この外したスプロケは18インチに付ける予定です。

スプロケットの取り付けボルトがめっちゃ固いので、プラスチックハンマーで叩いて緩めます。

何とか外れました。ここまでで一番大変だったかもしれません。

ダンパーゴムは、はめる側が細くなっていて、間違えないようになってます。

さてスプロケットをSのホイールに取り付けましょう。・・・・・・んん?あれあれ、ちょっと待って!穴の位置が違うじゃないですか。あーそういうこと、そういうことですね・・・つまり、SとSMの純正スプロケに互換性は無いということかぁ・・・。仕方ない、スプロケットを買ってこねば!!

すぐ行こう、今行こう。いや、路上でリアホイールなしのジャッキアップ放置はまずいです。17インチリヤタイヤの出番です。まさか、こんなに早く復活するとは思ってもみませんでした。

買ってきました。



サンスタースプロケ、6,552円なり。本当は純正が良かったんですが。

ピカピカですねー。

<追記>
ちなみに、このホイールは04年以前の18インチのオフ用なのででダンパーなしのハブです。ダンパーがあるタイプはでハブがパカッと割れますが、これは一体型で割れません。スプロケはハブに直接取り付けます。
ホイールの取り付けの際には、先述した18インチ用の「カラー」をハブにポコッとはめ込んでから、アクスルを通します。カラーが無いと、隙間が出来て取り付けできません。カラーがキモです。キモの割にカラーの写真が無いとはどういう事?


歯数は43丁。400Sのノーマルの丁数です。ノーマルがいちばんです。


スプロケとチェーンにドライバー噛ませて、調整します。アクスルシャフトを締め付けたら、チェーンガイドとディスクガード、スライダーを取り付けます。

ここまで来たら先が見えてきます。あとはスタンドの取り付け。

<追記>
向こう側のハブ形状をご覧ください。ハブダンパーが無いタイプなので、ちょっと薄いんですねえ。ちなみに、リヤディスク&ブレーキキャリパーはそのまま使えます。手前側は加工や交換はありません。

サイドスタンドはSの純正を用意します。バネを試しにSMのを使ってみます。すると、サイドスタンドが最後まで跳ね上がりません。グラグラする感じがあります。やっぱりバネのサイズはSとSMとでは違う様です。そんなこともあろうかと思って、Sのバネも用意してありました。我ながらさすがです。

Sのバネに交換します。お、ちょっときつい。先にバネを取り付けて、後からボルト部分にあてはめるように、ってなんかこんな難しかったかなあ?と思ってたら、何かの拍子にあっさり着きました。

それでは、全体イメージ。
変更前。

 

変更後。
志村、向き逆、逆。

同じく変更前、リアから。


変更後、リアから。

よし、走りに行きましょう。

<直後の感想>
なんか、フロントの立ち感がきついです。前のオフバイクはジェベル200でしたが、こんなだったでしょうか?
正直、モタードのハンドリングとは全く違います。倒しこみの瞬間の違和感が強いです。そりゃまあ17インチとは全く違うだろうとは思っていましたが、こうも違うと、「やって良かったんだろうか?」という思いが浮かびます。

逆に17インチのあの素直なハンドリングと直進性ってすごいねえと改めて思いました。あと時速90キロ以上になるとハンドルがぶれるようになっちゃいました。それはもう正直アクセルをゆるめなきゃ仕方ないくらいに。タイヤのライン、チェーンラインをチェックしてもゆがみ無し。やっちまったか、やっちまったのか。さんざん金と時間掛けてやっちまったのか?イニシャルとか減衰とか変えたら何とかなるかもしれません。(淡い期待)

<半年後の感想>
慣れました。こんなもんです。心配ないです。フロントのぶれはタイヤが原因でした。あんまり気になるんでバイク屋でウェイト調整してもらった時、メカの方がタイヤを見て、「あーこのタイヤブレますよ。僕も前はいててどうしようもなかったですもん。」って。

この真剣に恐怖のぶれ(マジです)の原因が、車体ではなくタイヤが原因だった事に安心して、すべてOK、オールOKっとなったわけですが、かといってブレることには変わりはありません。そして八分山。まだまだブレ続くわけです。(ちなみにその後フロントの山が減ってきたら全然ブレなくなりました。)

ともかく、いままでより走れる範囲は確実に広がりました。
楽しんでいきます。

 

 


DR-Z400SM オフ化計画(前編)

2009年07月16日 | オートバイ

DR-Z400Sをオンロード化したのがDR-Z400SM。それをオフロード化するとは何事だと。でも、これでガレた林道や廃道、砂浜やよくわからない道まで、だいたいのところはいけるようになります。この「どこへでも行ける」という事が大事なんですよ。

じゃあ、何故最初からSを買わなかったんだとおっしゃる貴兄もいらっしゃるでしょうが、そんなん今言うたらあきません。オフロード化に必要なのは、まずはタイヤとホイール。新品でなきゃ嫌だ、お古は嫌だという方以外は、オークションで手に入れるのが良いでしょう。

まずはフロント。

ワタクシはオークションで手に入れましたが、仮に純正部品を新品で購入すると、前後のハブ・リム・スポークのASSYで大体7万円後半です。高いよねえ。

こちらはリア。

新品の場合は、ホイール以外にチューブ、タイヤが必要で前後で2~3万かかります。メーター誤差が気になる人は、フロントのメータギヤも必要です。また、前21インチ・後ろ18インチになるからモタードのサイドスタンドだと、バイクの傾きが大きくなるので、サイドスタンドも400Sのが必要になります。

新品ならざっと工賃抜きで、11万は下らないと思います。ちなみにオークションの相場は前後セット&タイヤ付で5万~6万ぐらいですかね。そうそう、大事なことがひとつ。DR-Zのリヤホイールは05年モデル以降とそれ以前とでハブが異なります。

05モデル以降は、(つまりモタードは全て)リヤスプロケにゴムのダンパーが付いています。今回入手したホイールはダンパー無しだったから04年以前のモデルでした。これをSMに取り付けるには、04年以前のモデルのS用の純正カラー(茶色っぽいアルミ製輪っか)が必要です。カラーさえ手に入れればあっさり付きますよ。

じゃあ、05以降のダンパー付きならSMにポン付けかというとそれは分かりません。たぶんSMにもともと付いているカラーを使えば、そのままOKだとは思いますが、現物をあわせてみないと分からないことも多いですしねえ。

それと、生産中止が決まってからこのかた、Sのホイールの出品が少なくなってきてます。出るときは数件固まって出品されますが。オークションならマメなチェックが必要かと。さて、フロントホイールを取り外すには、まずはスライダーを外さないといけません。ありゃ、白い点々が浮いてますね。アルミ錆び?

お、アクスルが登場しました。ナットは反対側。ちなみにトルクレンチは持ってません。ボルトを外す時の感覚を覚えとかねば。ずっと欲しいのに買えないものリスト、ベスト5には確実に入るのがトルクレンチ。ボーナスで買おうかなあ。

反対側のスライダーも外します。ちなみにスライダーの構造はハンドルエンドのキャップの原理そのままです。ネジを閉め込むと筒の中でゴムが膨らんで止まる仕組みです。

で、ここで重要な事に気付く訳です。フロントアクスルナットを回す工具が無い事に。24ミリでした~。前のバイクのアクスルのボルトサイズと一緒だと思い込んでました。ホームセンターへお出かけします。

そして帰還。


ジャッキアップするので割れそうなプラスチックパーツは外しておきましょう。

買ってきたメガネレンチを使って、ジャッキアップ前にアクスルナットを緩めておきます。

メーターギアのケーブルも何となく緩めておきます。ジャッキアップしてから固かったらいけないですしね。ちなみに画像のドライバーはPB。確かに良いドライバーなんだけど、唯一、そして最大のデメリットがあります。それは、「くさい」という事。そしてそれは、猫のウンコのニオイ。(2023/2/11追記:今は臭くない模様)

ここも緩めておきます。左右で計4か所。では、ジャッキアップしましょう。使うのは昔買ったストレートのバイク用ジャッキ。平地ならともかく、傾斜地では安定感に欠けるので注意が必要です。

反対側からアクスルをプラスチックハンマーで叩きます。抜けてきたアクスルは少し錆びていました。グリスはほとんど付いてませんでした。

アクスルシャフトを抜いて、ホイールを外します。

フロントホイールのカラーが見えます。これは21インチの取り付けの時にも使うから大切に保管。

メーターギアのケーブルを引き抜いて、清掃します。

さて、フロントのディスクを取り外しましょう。六角ボルトはネジロックで固められているのでなめないように注意。

ディスクを取り外します。オフタイヤに大径ディスクの組み合わせだと、ブレーキのフィーリングはどんな感じなんでしょうか?

17インチタイヤはしばらくの間お休みです。

ディスクをあてがってみたところです。ボルト穴の位置もぴったり。フロントはブレーキをそのまま使用する限りは、何の加工もなく付くということが分かりました。

フロントタイヤをコロコロコロ。

ホイールの直径が大きくなった分、ジャッキアップしておきます。メーターギアを穴とストッパーに合わせて、アクスルシャフトを通します。

外した時と逆の手順で取り付けていきます。

ちなみに先ほど取り付けたメーターギアはこのストッパーに合わせないといけません。これはエンジン側(右後方)からのアングル。

フロントホイールの取り付け完了。いきなりエンデューロタイヤはいかがなものかとは思いますが。自分で買うならトレールタイヤばかりになりそうだし、いい機会かも。

変更前。

変更後。イメージはだいぶ変わりました。ていうか、モタードの方がカッコいいのでは?


後編につづく

 

 


蔵王・天王寺穴原湯ツーリング

2009年06月24日 | オートバイ


万世大路を走破したので、疲れました。あとは観光地を流すツーリングになりそうな予感がします。早めに帰るのもいいかも。けれど蔵王には行かねばなるまい。

遠刈田温泉を過ぎると大きな鳥居が現れます。これまで走ってきた国道457から蔵王へ向うには、この鳥居へ向かって左折して、県道12号線へ入らなければなりません。鳥居があるってことは蔵王って霊山でしたっけ?

途中、「滝見台」という看板を発見したので寄ってみます。コンパクトデジカメなのでズームには限界がありますが、最大でこのとおり。これは三段の滝です。

・・・ウナギとカニの壮絶な戦い・・・。

ちなみにこの滝見台から見える滝は二つあります。上の不動滝と下側の三段の滝。こっちの滝でもウナギとカニの壮絶な戦いがあったらしいです。蔵王のウナギとカニは相当仲が悪そうです。
蔵王のお釜に着きました。

蔵王のお釜の手前には料金所があって、ここを通らないとお釜を見には行けません。しかしなんですね、絵葉書を見ているようで、不思議と今一つ感動がありません。栗子隧道の刺激が強かったせいかもしれません。

まるで火星。ロケができそうです。
お釜より、こっちの雪の壁の方が新鮮でした。

黒部立山アルペンルートっぽいですね。行ったことはないですけども。

今日は山形まで行って、西蔵王の公園内にあるキャンプ場に泊まります。いいとこなんだけど、池にはさまれていて、夜は怖そうな立地です。やっぱりキャンプ地は見晴らしが良いとこがいいですね。谷よりも尾根。空の広がりが大きく、じめじめしてない事が必須。明日は雨の予報。テントを畳むまで、天気が持つことを祈りましょう。


翌日。
夜半過ぎから降り出した雨は朝になってもやみませんでした。テントを抱えて炊事場まで行き、乾いたコンクリの上で畳みました。比較的清潔な炊事場で助かりました。

今日は帰るだけの日になります。ラジオのニュースを聞きながら今日のルートを考えます。気温はここ二日間より下がってきてます。高速は寒くて辛いかもしれません。

山形市内から国道286へ。山形自動車道を横に見ながら、冷たい雨の中を進みます。

あまりにも道が細いんで、こりゃ国道じゃないなと確信しかけた頃、笹谷峠に着きました。朝7時台とはいえ国道です。けれど峠までくるまは一台も見かけませんでした。笹谷峠は霧の中でした。

走ってたら絶対読めませんね、これ。警告のオンパレードです。それにしても寒いです。どこかで温泉にはいって温まりましょう。最初は秋保温泉に行こうと思ったんですが、行きに見かけた遠刈田温泉を思い出したので、神の湯に行き先を変更します。

ところが、ようやく辿り着いたら清掃中でした。早朝の営業時間中のはずなのに。じゃあ、もうひとつの寿の湯はどうだと向かったら、これまた清掃中です。う~む。

それならばと、福島市内の健康ランドを目指しましたすが、これも営業時間前。頼むよカッパ~。さすがに雨の中あと40分は待てません。走っても走っても温泉に入れません。こうなりゃ意地です。ツーリングマップルで近所の温泉を探します。ありました、ここに行こう、天王寺穴原湯。(ところで何て読むんでしょうか)

迷いながら何とか辿り着きました。受付のおばちゃんに「雨の中バイクは大変やろねぇ」と労わりの言葉をいただきました。脱衣所で地元民らしきおじさんがベンチに座って涼みながら、「熱いわ~全然冷えへん」と繰り返してます。張り紙には「観光客の皆様の為に、湯の温度を低くしていただきますよう、ご協力ください」とあります。なんだか熱そうですねこりゃ。でもおじいちゃん普通に入ってますし。

じゃ。入りましょか・・・。

熱!!あつい熱い、熱ー!あつい。もんすご熱い!ていうか痛い。

湯温計45度オーバーって! ちょい待ち、タンパク質固まりますよ。温泉来たのに、目の前にお風呂あるのに入れないとは・・・。そんなワタクシの様子を見かねたのか、やさしいおじいちゃんは水を足してくれました。「慣れじゃ、慣れ」とおじいちゃんはおっしゃいます。水の蛇口のそばに行っても熱くて5秒も持ちません。それでも、人間て凄いですね。なんとか入れるようになりました。やっぱ慣れですね。慣れ。

熱くて頭おかしくなりそうになったけど。

帰り道、気がついたら国道13号線、現代の万世大路を走ってました。今回は縁がありますね、万世大路。

福島飯坂ICから東北自動車道に乗ります。ここからの家路が長い。雨降ったり、晴れたりする空模様の中、淡々と走って、東京へ着きました。東京は、曇ってぼんやりと霞んでいました。

 旅は一人で行くのがいいですね。旅行はみんなでね・・・。

 

 

 


磐梯吾妻スカイラインツーリング

2009年06月03日 | オートバイ


二泊三日の休みを取って、静岡へキャンプツーリングだ!と決めてたのに、仕事の都合でお流れに。事務所の窓の外には、爽やかな5月の風と青空が広がっています。

翌週、金土日の三連休を再び取りますが、土曜日から雨の予報とは。無念です・・・。じゃあ、雨の降らない場所に行きゃいいじゃんと、天気を検索します。決定。東北がワタクシを待ってます。



9:30に出発。今回は料理はしないつもりの荷物です。GIVI箱にテントも入れてしまおうと思いました、そしたらお土産も入らないのでやめときました。



13:23東北道です。
眠くて眠くてたまらなくなって、ベンチで小一時間寝ました。寝起きにメットをかぶっていたら、背後から、「おい、こりゃミクニか?」とドスの効いた声で話しかけらました。振り向くと、70歳くらいの強面のオヤジさんがDRZを指さして「これのキャブはミクニか?」と聞いてきます。オヤジさんは昔、ミクニに勤めてて、御前崎とか小田原で働いてたそうです。兄ちゃんコレ何cc?とか、何キロ出んねや?と聞かれたことはあっても、どこのキャブや?ときかれたのは初めてでした。

兄ちゃんどこまで行くんや?二本松か。俺は会津若松や。気を付けてな。と言ってオヤジさんは車に戻っていきました。



15:48 二本松に到着しました。自宅からここまで結構時間がかかりました。少し早いけど、あと二日もあるし、今日は早めに温泉に入って、テントでのんびりすることにしました。



岳温泉を過ぎて、日帰り入浴のノボリをたどっていくと、スカイピアあだたらに到着。ここには温泉施設があります。500円なり。安い。



スカイピアあだたらと道を挟んで向かいが、今日のねぐらのあだたら高原野営場(無料)でです。先客は自転車の旅人のテントが一張りだけでした。ただしトイレや水場は期待してはいけない。



買出しに行った帰りに、岳温泉に寄ってみます。ちなみに岳温泉は「だけおんせん」と読みます。なかなか風情のある宿もあって、よさそうな温泉街でした。



温泉街の出口で何やら怪しい建物を発見。「ニコニコ共和国国会議事堂」とあります。この名前むかーしなんかの記事で読んだことがあるようなないような・・・。



日本時間・・・?

ニコニコ時間って!皆さんどっちの時間で過ごしているのか。



スカイピアあだたらの温泉施設。ゆっくり入ってたら日が暮れました。



夕暮れの青に染まる、安達太良山。ツーリング初日の夕暮れはいつもいいものです。



翌日6:09
自転車の方に挨拶して出発。彼は仙台からやってきて、二泊目だったそうです。どこから来たか尋ねられたので、答えたらびっくりしていましたが、こっちからしたら仙台から福島へ自転車で来ることの方がすごいですよ。



看板が見えたのでなんとなくやって来た、エビスサーキット。



そうか、サファリパークとの共同経営でした。すこーし微妙な感じしますが、よろしいんじゃないでしょうか。



磐梯吾妻スカイラインへ向かう途中の県道から見た風景。見渡す限りの雲海です。



通りがかった野地温泉にて。温泉の蒸気がもうもう・・・どころか凄い勢いで吹き出してます。雲の上のホテルという名前。なんとなくここの雰囲気は好きです。建物の画像は撮り忘れましたが、今度は車で温泉旅行に来たいと思いました。

磐梯吾妻スカイラインの入口そばにある、土湯峠のドライブイン跡。すっかり荒れ果ててしまってます。昔は賑やかだったんでしょうね。



いよいよ磐梯吾妻スカイラインへ入ります。今回は火山地帯の風景が見たくてここまで来たんです。ここがメインと言っても良い場所です。(そのはずだったんですが、この後予定は変わります)



今日は5月16日。それでもこの残雪ですよ。昨日、もう少し距離が進んでいたら、この先にある浄土平キャンプ場も泊まりの考慮に入れてましたが、やめといて良かったです。凍えますよ。

浄土平が見えてきました。木が一本も生えていないのが遠目からも分かります。

この噴出してるガスを思いっきり吸い込んだら、本物の浄土に逝ってしまいそうです。



ここが浄土平。有料駐車場になってます。まだ開いてないみたいです。



おお!まさに火山帯。草木も生えない荒野というか、これは地獄的な・・・。



志賀草津道路もそうだけど、ガス発生注意!と言われてもバイクは無理ですよねえ。というかわざわざ止まらないでくださいということですよね。・・・気持ち悪くなってきました。



それにしてもすごいとこに道通してますよね。力技ですよ。



この無骨な鉄骨と落ちてきそうな岩がなんとも迫力です。



ここは「つばくろ谷」というところ。御覧の通りものすごい谷にかかって「いた」昔の橋の跡があります。ここまでの道もそうですが、この谷を見た段階で道を通すのは諦めそうなものですが。橋を造ってる光景を想像しただけで足がすくみます。



と考えながら先ほど立っていたのは、あの新しい橋の上です。しかし、どうやって造るんでしょう。
東北の景色は美しい・・・。

 

 

 


DRZジェネレーター修理&白銀林道

2009年04月04日 | オートバイ


先週、悲しきバッテリー上がりで、遠く離れた小田原のバイク屋に入院となりました、我がDRZ。迎えに行くには東海道線に乗らねばなりません。下り電車で旅行客の皆様に囲まれて、快適な旅を50分ほど。電車って速いですね。




上半身はダイネーゼのプロテクターを装着して、足にはニーシンガードとオフブーツ。さすがに違和感あってハズカシイので、上半身はコロンビアのエルコⅡジャケットで隠して、ブーツは太めのワークパンツで覆い、一見普通の人っぽくしたつもりです。まあ、たとえ変でも、誰も見ていないので、大丈夫。

晴天の小田原駅前を歩いてバイク屋に向かいます。駅前は賑やかな小田原も、国際通りとやらはいわゆる昔からの商店街です。シャッターを閉めている店が多くて、寂れてますね。

謎なのが営業している店がやたら男性衣料の店が多いんですよ。何故でしょう。やっていけてるんだろうかと勝手な心配をしながら歩いていたら、バイク屋に到着しました。

一週間ぶりのDRZです。



結局、故障の原因はジェネレーター(発電機)のコイル断線でした。素人考えでバッテリー買いに行かなくて良かったです。通常は9,000キロそこそこでは発生しない故障だから、メーカーへのクレーム対応という事で、コイルは無料になりました。

それでも完全に死んでしまったバッテリー代と、バイク引き揚げ料はかかるわけで、結局2万9千円とサヨウナラすることになりました。お財布に痛かったです。

バイクを受け取ってから早速、先週行きそこねた白銀林道へ向かいます。先週落ちていた大岩は路肩へ寄せてありました。ちゃんとメンテナンスされているのは、さすが首都圏の林道です。



しばらく行くと、カーブの先に長い紐が落ちてます・・・。って、アオダイショウでした。バイクを振ってよけましたが、危うく轢きそうでした。気づいたら、ここが未舗装路のはじまりでした。

白銀林道を少し走り、お腹がすいたのでお店を探しに海側、真鶴方面の国道に出ました。そのまま湯河原までに行き、ラーメンを食べて椿ラインへ入ります。椿ラインでもMT60は快適。切れ込むこともなく、接地感も十分にあって楽しいです。しとどの窟(いわや)方面から白銀林道に入ります。




箱根側と比べて湯河原側は多少ガレた路面が多いですね。途中にある星ヶ山公園の手前からは舗装路になります。風が強いせいか、森林限界の様な風景が広がってます。石鎚山みたいです。山は草ではなく、(どんな種類かはわからないですが)2メートルほどの高さの笹に覆われてました。



時間は午後一時を少し回ったくらいです。お腹も満たされて眠たくなりました。日当たりの良いベンチを探すうち、星ヶ山公園のてっぺんまで来てしまいました。



そこには気持ちのいい芝生が広がってました。風は強いですが眺めがよくて、日当たりもいいです。寝ころんでフードをかぶったら、30分ほど熟睡してしまいました。昼寝したら元気が出たので、白銀林道に戻ります。今日は夕方6時頃から雨の予報なので、少し早く帰りましょう。

と言いながら、たまに現れる支線に入ったり、



このタイヤでどこまでけるか確かめたくて斜面を・・・



・・・登ってみたりしながら箱根湯元を目指します。



時間をかけて色々な路面を走ってみると、タイヤのことが何となくわかってきました。正直なところOFFタイヤに比べると泥にはダメだし、浮き砂利にも弱いと思います。もっともON・OFF兼用タイヤだからそれは当たり前なので、そこを理解した上で、カーブの入口で少しリアブレーキを当てて、タイヤをちょっと流しながら走ってみたりすると、このタイヤが楽しくなってきます。

D208と比べてOFFでは格段に楽しいのは間違いないです。楽しいと、ペースが上がってきます。ヒヤッとする場面にもついつい慣れてくるので、自分が乗れてると勘違いしてしまうんですねえ。そしてなんでもない所で・・・、



痛い、痛い。足が変な方向に曲がってます・・・。足の先が後ろを向いたままバイクの下敷きになっていて更に痛い。折れたかと思いましたが、なんとか立ち上がれました。でも、痛みがひどいのでヒビがはいってなきゃいいんですが。

バイクを引き起こします。倒れたバイクの写真を撮る余裕が無かったです。バイクは・・・ほぼ無傷。よかったです。コケ方もリヤからのズリボテだったからってのもありますが、前後アクスルのスライダーが頑張ってくれました。

これはリア部分。




フロント部分。



ひざ部分。



プロテクター付けてて良かったです。付けてなかったら今頃、肩と腕、ひざは砂利で削られているところでした。あと、ブーツ(ガエルネのED-PRO)って、柔らかいんだと思いました。

あれから11日たった今日もまだ痛いです。日曜日にやっとレントゲン撮ったら、ひびはありませんでした。大体昔から調子に乗ると失敗してしまいます。反省です。