体がぼろぼろです。
のべ4回目となったSDA王滝ですが、果たして今回はどうだったのか・・・。
2012年9月14日(金)
今回はいつに無く準備が順調に出来てます。
装備も木曜日には、ほぼ完了したし、仕事も順調。
気にかかるのはただ一つ、2週間前の白銀林道でのトレーニングで痛めた左膝のみ。
調子にのったツケですね。 激痛・・・。
よって、大会前の2週間は安静を徹底しました。
要はぐうたらしていました。 最近ほとんど食べてなかったお菓子も、ぼりぼり食べてしまいました。
それでも体重は増えず、むしろ減ってました。
そう言えば、装備で言い忘れましたが、ちょっとだけ困ったのがブレーキパッド。
厚みがちょっと心もとなかったので、念のため交換しようと思ってたんですが、
いきつけのお店に行っても在庫が無いんです。
ブレーキはAvidのJuicy Threeなんですが、聞くところによると、
今年からAvidの代理店がジャイアントから別の会社に変わったらしく、
その結果、現在流通がストップしているとの事だそうで・・・。
別の店でたまたま一個発見したので、買っておきました。
でもパッドって微妙に高いと思いませんか? オートバイと比較したらこんなに小さいのに・・・。
パッドを交換して、ついでにキャリパーも清掃して、サスのサグ出しとエア圧の調整。
意外と時間かかるんですよね。
サスは微妙ーに柔らかめ、タイヤ空気圧は高めにしておきました。
前35、後ろ40PSIぐらいでしょうか。
夜ですが、ダンパーの調整も兼ねて、近所の坂を走ります。
真面目に設定したおかげか、そのプラシーボ効果か、
ものすごく進みます。 坂を軽やかにグイグイ登っていきます。
こりゃあ29erのハードテイルなんていらないかも。 なんて考えてみたり。
いや、くれるなら頂きますが。 すぐに取りに伺います(笑)
足を休ませているせいか、とにかく軽く足が回ります。 本番もこの調子でお願い。
2012年9月15(土)
集合は11時でちょっと遅め。 自分の車にバイクを2台積んで
いよいよ王滝へ向かって出発!
チームでの初参戦です。 いままではずっとソロなので。
常に渋滞している16号線が意外と流れていたかわりに、
中央道が渋滞してました。 談合坂SA手前でやっと抜けたと思ったら、
今度はSAが激混み。
伊那ICで高速を降り、権兵衛トンネルを抜けて、木曽福島経由、王滝着。
いつものパワーバーののぼりに迎えられて会場入り。
受付時間には何とかギリギリ間に合いました。
会場では池田選手、松本選手、竹谷選手のトークショーが始まってました。
今日はキャンプ場のキャビンに宿泊なので、早々に移動します。
キャンプ場のキャビンは格安で広々としてました。
女性陣はきっとトイレとか不満でしょうが、今日は寝るだけなので問題なし。
到着したときは管理人さんが不在だったので、どうしようとボーっと待っていたら、
事務所近くにいたかわいらしい女の子が案内してくれたので助かりました。
女の子はどうやら子供たちをキャンプに連れて来たボランティアスタッフだそうで、
レースの内容を話したら、えらいびっくりしてました。頑張って下さいとの応援を頂いて、
二人ともモチベーションUPです。 男はバカで単純です。
その後、晩御飯を食べてゼッケンを付けたりしてたらあっと今に夜の9時。
朝3時起きなので寝ましょう。
2012年9月16日(日)
午前3時に携帯アラームで起床。
朝ごはんは、おにぎり、バナナ、アミノバイタルゼリー。
ところでMケンさんいわく、夜中になにかが騒がしかったとのこと。
夜中にナイロン袋がゴソゴソゴソゴソゴソゴソゴソ・・・・・。
体を起こして見渡したら、ピタッと止まる・・・。 誰もいない・・。
おそらくネズミだろうという事になったが、夜中3時に駐車場まで行く道は
気味が悪かったです・・・。
4時半に会場入り。
第二駐車場もほぼ満車。 かろうじて 駐車場を確保できてラッキーでした。
スタート地点へは5時20過ぎに出発して、6時過ぎに到着。
前から85番目くらいでした。
今回はボトル1個でいきます。 ハイドレーションも背負いません。
Mケンさんのバイク。フラットペダルで行くらしいです。
そして今回も、子供たちの応援メッセージをトップチューブに貼り付けてます。
なんだか呪文の様ですね(笑) もしくは耳無し芳一みたいな。
<レース>
朝7:00スタート。
今回は滝越集落の中をループして、もう一度スタート地点に戻ってから
計測開始となります。
先導車のあとを付いて集団が走る。 上位50台くらいが車の直後に詰まった感じで、
その後少し離れて、後続の選手がばらばらと付いていきます。
先を急ぐ選手はバイクの間を縫うように前に出て行きます。
足の調子はすごく良くて、するすると前に出て行けます。
先導車が離れ、ダートに突入!
ここから7.5kmの登りだが、最初のループで1kmの誤差が発生していることを
覚えておきましょう。
登って100mほどで、前の選手がバランスを崩しストップ。
これをギリギリで避けて前を追いかけていきます。
1,2,3,4,5,6,7・・・ペダリングしながら無意識に数を数えてます。
足を使いすぎない様に、楽をしすぎない様に、足の調子を考えながら漕いでいくんですが、
前回最初で駄目になった状況から比べたら、すごく調子が良くて、
じわじわと何台も抜いていけます。 3台抜いて1台に抜かれるというペース。
数キロ走った所で、スタッフの方が順位をカウントしてくれてます。
44番目。悪くない。
ここからマイペースでじわじわ上げていけばいい。 人は気にするな、相手は自分。
前に5台くらいの集団がいます。 下りで追いつけばいいから、今は無理しません。
最初のピークを過ぎ、ダムへ向かってのダートの下り。
まだまだ序盤。 無理はしないが抜けるところは抜かせてもらいます。
抜くときはきちんと声をかけて抜いていく。みんなギリギリのところで走ってるから、
安全のためには互いの声かけが重要。
あまり下りでは抜かれたことがないのだが、速い人を発見!
29erのスーパーフライエリートがスムーズに抜いていきます。
これ以上速く走ったら危険なので、じわじわ離されながらも付いていきます。
と、そのとき、スーパーフライさんのチェーンが脱落。
止まるのかなと思っていたら、自転車から飛び降り、走りながら
手でクランクを回し始めるではないですか!
するとチェーンは元に戻り、そのままバイクに飛び乗って、何事もなかったかの様に走り始めました。
唖然。 世の中には凄いひとがいるもんだ。
舗装路につながるヘアピンまでで7~8台抜いた感じかと思います。
順位は30位台の後半のほうかな? 自分の実力では良いほうです。
ここからスタート地点まで9km程の舗装路の下りが始まります。
とても気持ちいい道で、過去ないくらいリラックスできる道でした。
トンネルまでは・・・。
高速で舗装路を下ります。 さっき目の前を走っていたスーパーフライさんと
走りながら少し話をします。
こんなコミュニケーションもいいものです。
周りをみるとXTCやその他29erがたくさんいて、これが速い。
どんどん先へ行って付いて行けません。5台ほどのパックが100m前を競ってます。
そして、トンネルに突入!
一瞬、真っ暗な空間に包まれ、上下左右の感覚が無くなります。
フワフワと空中を浮遊する様な感覚。 必死で遠くの出口の光を見ます。
その時、「落車ー!!!」との大声。
自分も大声で後方に知らせながらストップ。 目の前で3台ほどが絡んでます。
起き上がっているので大丈夫だろうと思います。 横を抜け、出口に向かいます。
このトンネルは登りながらはまだましだが、下りは危険です。
Mケンさんも目の前で落車があったらしい。
ここはコース再考したほうがいいと思います。
トンネルを抜け、スタート地点へ下ります。
一旦、ループし、再び別の山へ向かうコースになります。
ここで、足に違和感を感じ始めました。
まだまだ余裕があるはずなのに、足が重い、久しぶりにふくらはぎが攣りそうな気配がします。
フラスクのゼリーを飲み、水分を補給。
滝越集落を抜けながら、集団からどんどん置いていかれます。
急になにかがガクンと途切れたかの様に、パワーが出なくなりました。何でだろう?
手を振ってくれる子供たちに、笑顔で手を振り返すけど、ホントは余裕が全くありません。
ここから舗装路の登り。ここからは本当にダメダメになっていきました。
どんどん抜かれていきます。 悲しいくらいに進まない。
こんなはずじゃないんだけどなあ・・・(多分)。
チェックポイントをよろよろと過ぎ、最後から2番目のピークを越し、
最後のピークを目指します。
なんとかごまかしながら、ピークを越えてラストのダウンヒルへ。
ここまで来たら順位もほぼ確定している。 無理はしないで、順位をキープするはずでしたが・・・。
下り初めてすぐのところで、
吹っ飛びました。
右コーナーでフロントが石に乗って転倒。 振り子のように倒れて右半身を痛打。
油断です。集中力が欠けてました。
腕と肘から出血、肩も腰も痛い。頭は打ったが、ヘルメットが守ってくれました。
ヨロヨロと起き上がり、マシンを起こします。
何台かに抜かれていきます。 みんな声をかけてくれます。 ありがとう。
ああ・・、だめだハンドルが曲がってしまってる・・・。
あ、違った。 ハンドルが180度回転してただけです(笑)
取れてしまったヘルメットバイザーを拾い、踏ん張って、バイクに飛び乗ります。
バイザーを手に持って走っているから、ブレーキがしにくい。
ここまで来たらもう順位は関係ありません。
安全に下りましょう。 骨折とか脱臼とかはしてなさそうです。
ゴールまであと数キロ。
そこでふと考えました。
バイザーが取れていたら、ゴールの写真がかっこ悪いのでは・・・?
幸いバイザーは割れてないから、穴にはめるだけ。
そう思って、走りながら片手ではめようとしていたら・・・、
さらに吹っ飛びました。
目の前に、道を横切るような盛り上がったバンプが現れた瞬間、
これはもうコケルと確信しました。
あんなガレた林道で片手運転。 そしてバンプ直前ブレーキング。
軽く空中を飛び、振り子のように倒れて右半身を痛打。 デジャブー・・・。
冷静な判断が欠けてる証拠です。
止まってヘルメットを外して、バイザーをはめても、数秒しかロスしないのに。
反省・・・。
手がべたべたする。 血糊の感じ。
ここからは、十分にマージンをとって走ります。
最後の平坦路を漕ぎ続け、見覚えのある橋の先に、ゲートが見えました。
ボロボロになりながら、ゴール。
タイムは2時間30分台の半ばぐらい。
チップを取ってもらい、バイクを路肩に置きに行いきます。
怪我の状況は・・・、腕・肩・腰の裂傷と打撲。
救護テントで治療をしてもらう。 スタッフ皆さんホントにありがとう。
子供の頃、保健室の先生に治療してもらった事を思い出しました。
エルゴンのグリップもガリガリ・・・。
でも角度が変わったり、割れたりはありませんでした。
腰を見たところ、なんだか血のような染みが広がってます。
最初はやばいと思いましたが、よくよく見ていると、ゼリー。
右のポケットに入れていたフラスクが割れて、ゼリーがこぼれてしまった様です。
手がべたべたしていたのは、ゼリーのせいだったんですね。
ジャージとレーパンはところどころが破れてしまってます。 あ~あ・・・。
その後、Mケンさんも無事ゴール。
二人で駐車場に戻り、ヨロヨロと片付けを行い、
定番の王滝食堂でいのぶた丼を頂き、帰路へ。
毎回毎回いろんな事が起こる王滝ですが、今回も色々ありました。
もっと精進しなければ。
参加した皆さん、お疲れ様でした。
みなさん速いですね、尊敬します。
レース中にお話した皆さん、おかげで元気がでました。
ゴール後に声をかけていただいた、藤沢のMTB乗りさん、
ブログを見ていただいてありがとうございます。よくわかりましたね(笑)
なかなか思うようにはいきませんが、応援してくれる家族に感謝しながら、
来年以降も頑張ります。
Mケンさん、次回も行きましょうね(笑)