Southride(サウスライド)

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サウスライド

謎の平場を見つけに

2018年01月27日 | MTB

グーグルの衛星写真で見つけました。
先日MTBで訪れた尾根道トレイルについて、帰宅してからネットでコースの確認をしたところ、ちょっと気になるものを見つけました。山の中にぽっかりと平場が見えるんです。(下の画像の中央。四角い平場。) 

平場はかなり大きく、画像上側に道らしきものが見えます。ちなみに平場の左側には少し距離を置いて先週通ったハイキング道があります。この場所は山のピークとピークの間で、確かに少し平たい印象はありましたが、人工物や畑があった記憶はありません。ちょっと興味が出てきました。

ネットで調べてみましたが、ほとんど情報がありません。という訳で再び現地に行くことにしました。先程の画像で言うと右側から山に入り、平場の上部に通っているとみられる道を通ってアプローチする予定です。

現地までは自宅から40キロほど走ります。あたりをつけて県道から離れ、某配送センターの横の道を進むと、車両通行止めの場所に突き当たりました。この先にあるはずの神社を通り過ぎたあたりで、山に続く道が現れるはずです。

道はダブルトラックの林道ですが、日当たりが悪いのか路面はところどころぐちゃぐちゃです。予想通り神社があり、それを越えると飼料か堆肥の保管庫がありました。「私有地・立ち入り禁止」の看板がところどころにあります。さらに進むと道は下りはじめ、山を抜けてしまいました。となれば、どこか途中にアプローチ道があるはずです。そしておそらくそれはここ。ススキに囲まれた獣道の様なシングルトラックでした。

ここが入口で正しければ、この先にあるはずの平場には頻繁に人が入っていないことが推測されます。現在は使われていない何かの廃墟、または放棄地だろうと思われます。

道は藪とススキが酷く、人ひとりが通れるほど狭く足元も湿っており、快適とは言い難い道です。お陰で下半身には大量の草の種と葉っぱがまとわりついてしまいました。200メートルほど進むと道がやや広くなってきました。本来の道幅は4メートルはあったと思われます。先には左の崖から落ちてきたであろう岩が鎮座しています。ちなみに右側には5メートルほどの落差の先に細い渓流が流れています。


このあたりが草に覆われていない理由がわかりました。ところどころ剥がれてはいますが、アスファルト、もしくはコンクリートの舗装跡が残っています。

ふと左側を見ると巨大な石が沢山積み上げられている場所がありました。人の手によるものであることは集められ方でわかります。平場はもう少しだと思われます。

そこから30メートルほど進むと、突然コンクリートの支柱とネットの残骸が現れました。木々と逆光で分かりにくいかもしれません。


コンクリート支柱の足元には小さな小屋があります。

藪の切れ目を探してネットの向こうに登ります。そこには確かに平場がありました。但し、ススキとイバラが生い茂った荒れた平原の様な場所でした。特にイバラの棘が強烈でまともに進む事ができません。棘が刺さりまくって、不快なことこの上ないです。


見上げると青空の下、ネットがつる草に絡まれて広がっています。ここは放棄されたグラウンドでした。ネットの高さから、おそらく野球場だったと思います。


ネット支柱にはクッション材が巻かれていました。左端に移っているのは先程の小屋ですが、トイレであることが判明しました。


さらに草むらを進むと、選手用なのか観客用なのか分かりませんが、ベンチが落ち葉と草に埋もれていました。グラウンドの名称が分かるものが無いか周囲を探しましたが、備品への記入も含めて関連が分かるものは何もありませんでした。


こちらは屋根が無くなっていますが倉庫か、休憩スペースの様子です。テーブルもボロボロ、支柱にはカズラのの太いツルが巻き付いています。この廃れ具合からおそらく20年以上は放置されているような印象を受けます。


メインスタンド側のコンクリート壁です。こちら側には野球場によくある金網のフェンスはありませんでした。それにしても樹木の旺盛な成長のすごいこと。グラウンドのさまざまな場所が侵食されています。今は真冬ですが、夏になると立ち入ることが不可能になるほど深い藪になってしまうと思われます。


また、内野があったであろうエリアは湿地の様になってしまっていて、踏み込むことができませんでした。グラウンドの端には日本酒の一升瓶やゴミが散乱していました。グラウンドの出口のコンクリートには車がこすった跡が多数残っていました。出た先の道幅はそれほど広くなかったのかもしれません。


ホームベースの位置から少し右側には、やはり屋根が取れてしまった倉庫と思われる廃墟がありました。


ベンチの中にはピッチングマシーンと思われる機械が朽ちていました。


グラウンドを出て、山に向かう道に戻り先に進むと、路面は幅は狭いものの比較的しっかりとしたアスファルトが残っていました。登り切ってグラウンドを見下ろします。かなりの高低差があり、ホームベースの背後には崖が控えているのが分かりました。



アスファルト道を登った先はかなりの広さの平らな土地でした。砂利が敷いてあった形跡があるので、もしかしたら以前駐車場として使用されていたのかもしれません。ここに来るまで複数の車やマイクロバスを停めるスペースが全く無かったので。


山の方面を向きます。冬の暗い空と、ススキの広場です。人の気配もなく、寂しい場所です。


その先は水たまりや湿地が多く、歩くために木の棒や倒木が橋のように置かれていました。あまりハイキングの人も入り込んではいない様子です。やがて道はハイキング道にぶつかりました。

ハイキング道に入ると早速左右から何人かのハイカーがやってきました。分岐には山頂方面への案内が書いてあるだけで、こちら側への道案内や、グラウンドの名称が分かる道標もありませんでした。頂上に登り、休憩されていた50代くらいのハイカーの方にも聞いてみましたが、あのグラウンドの存在は知らない様でした。

後日、調べたところ、ハイキング道と合流する地点には以前、「〇〇大学のグラウンド方面」との小さな道標があったそうです。そこから数キロ先にその大学があり、その大学のグラウンドであった可能性が高いとは思いますが、何故廃棄されてしまったのかは不明です。

建造物が朽ちて自然に帰っていく様相を目にすると、改めて自然の力のすごさを実感します。と同時に、その土地でいろいろな理由や出来事があって今こうなっている事を目にすると、自分には全く関係ない事なのに何となく感傷的な気持ちになってしまうことがあります。何となくですが。

 

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