国際結婚はたいへんだった(第2章)

ボリビア人女性との国際結婚に至るまでの道のりを記録するために立ち上げたブログです。最近は妻との日常生活を綴っています。

はじめに

私(Yasuhiro)とボリビア人のLinda(通称)は2015年9月29日にニューヨークで結婚しましたが、翌2016年の1月3日にも妻の実家があるコチャバンバで式を挙げました。3ヶ月以上もの日を措いて2度結婚することになった訳ですが、その「たいへんだった」経緯については「結婚@NYまで」のカテゴリーにまとめています。

やっとのことで

2018-09-04 | 日記
当初は鉄道紀行番組二つをブレンドして(パクって)タイトルを「呑み鉄本線・ふたり旅」(1泊2日なのでそのPart1と2)とするつもりでしたが、記事のボリュームと写真の枚数が相当なものになりそうなので、小分けにしてアップロードすることにしました。その原因を作ったのが先週金〜土曜日にかけての豪雨によるダイヤの乱れです。

出発前日の金曜日から北陸エリアの鉄道の運行状況に気が気ではありませんでした。IRいしかわ鉄道とあいの風とやま鉄道が運転を見合わせ(一部列車は運転取り止め)になっていました。(富山の13時台と14時台の降水量合計が63.5mmですから、そりゃ止まるでしょう。)またJR北陸本線の在来線特急(サンダーバードとしらさぎ)は全て運転取り止めとなりました。特急券を買っていた乗客は追加料金なしで新幹線に乗れるという救済措置が取られた模様ですが、原則普通列車のみの北陸おでかけパスで同様の措置が受けられるとは思えませんし、どっちにしても金沢に辿り着けなければ計画は全てパーです。(フリーエリアが一本道では迂回路が使えませんから。)

とくに宿泊を予約していたのが3日前からキャンセル料(30%)のかかるホテルだったため焦りました。(ビジネスホテルなら前日あるいは当日でも連絡を入れればキャンセル料なしのところは少なくないですが。)その30%というのが安いビジネスホテルのツイン1泊分に相当するという訳で決してバカにはならないし、前日は50%、そして当日は80%(連絡なし不泊は100%)も取られます。なので「這ってでも」は大袈裟としても、どんな手を使ってでも辿り着かなくてはなりません。(最後の手段として乗車券と新幹線の特急券を別に購入することも覚悟していました。)運行状況に加えて今回の訪問地および経由地(敦賀、福井、金沢、富山、糸魚川)の天気予報も繰り返しチェックしました。それも5箇所の予報サイトで(苦笑)。ほとんどの地点で大雨警報や洪水警報が発令中ということで、まだ更新されていないと知りつつも不安で見ずにはいられませんでした(苦笑その2)。

そんな訳で寝不足気味で当日朝を迎えたのですが、朝方まで雨が降り続くという最新の予報を見て予定を変更することに決めました。7時ちょうど長浜発ではなく、その1本前(北陸本線下り始発)の敦賀行に乗ることに。早めに行動した方が後で対応しやすいと考えたためです。それで家を出るのも40分早くなりました。

前日の午後3時には「近江塩津から金沢まで運転取り止めの可能性あり」という恐ろしい運行情報も出ていましたが、米原からの列車は定刻通りに来ました。

このところ北陸本線は近江塩津で湖西線に乗り換える(そして大廻りの旅へ)ということが多く、敦賀駅に降り立ったのは一昨年夏の「鈍行列車2泊3日の旅」初日に小浜線経由で鳥取まで行った時以来でした。なお、敦賀の一つ手前の新疋田から安全のため徐行運転をしているという車内アナウンスがありましたが、その通りのノロノロで敦賀到着はかなり遅れました。が、次の列車との接続は問題なく、早く出たのは正解だったとその時には思いました。

敦賀以北に行ったのがいつ以来なのかはちょっと思い出せません。(自転車では「旧北陸本線跡を辿る旅」で今庄までしょっちゅう来てましたけど。)たぶん大学院生時代に金沢大学へは行ったはず。あと新潟での学会に行った時は急行きたぐにを利用したことも憶えています。(昔話で恐縮ですが、当時は「ミニ周遊券」というのがあって遠征時には重宝していました。周遊エリア内は特急列車の自由席に乗れたし、そこへ行くまでも急行の自由席なら追加料金なし。さらに学割料金は3割引きでした。)

閑話休題。次の列車で福井には定刻に着けましたが、その少し手前で「大雨のため福井から先は運転を見合わせています」というアナウンスが。

スマホで運行状況を見たらこの通り。どうせどっかで止まるだろうと予想はしていたのでさほどショックは受けませんでしたが。

改札口の手前で。そうか。福井は恐竜化石の宝庫でしたね。

改札を出た所に立っていたホワイトボード。そして特急の運転取り止めのため払い戻しをする人達が列を作っていました。

動いていないのは福井〜小松間のようです。再開予定時刻が空欄ですが、上のネット情報にも書かれている8時半の予定が安全確認作業のため遅れているとのアナウンス。こうなれば待合室でジッとしている他ありませんが、しばらくして「10時頃になる見通しです」という構内放送が。(始発でも1本後でも結果は一緒でした。)

これで事前に立てていた計画の見直し(縮小)を迫られることになりました。具体的には訪問地を一つ減らすしかありませんが、それで筒石と能生のどっちで降りるかという問題にも(残念な形で)決着が付きました。とはいえ、これが前日の出発ならもっと悲惨だったし、あるいはその時点で翌週の襲来が予想されていた台風21号の上陸と重なったりしたらさらに酷いことになっていたかもしれない、と考えることにしました。(これを執筆しているのは3日月曜日の夜ですが、実際のところ明日はJR西日本の京阪神エリアで早々に運転を取り止める予定だそうです。北陸エリアも無傷では済まないかもしれません。)

足止めを喰らっても何もせずボーッとしているというのは私の性に合いません。それでとりあえず駅前を散策することに。駅の建物を撮ろうとして振り返ったら・・・・・

巨大な恐竜の壁画(?)が。


少し歩いたら恐竜のモニュメントが。(「恐竜広場」というらしいです。)時々動いたり叫び声を上げたりします。子どもは喜ぶでしょう。スマホを持ったお母さんが何人も撮影していました。

足跡の化石もありました。実物?

こちらは恐竜に脅えながら細々と暮らしていた哺乳類の祖先。これを見てLindaも大喜び。本来ならばここには来ていなかったはずですから、「転んでもタダでは起きない」作戦が功を奏した格好となりました。(ただし勝山市にある県立恐竜博物館を見に行きたいとまでは思っていません。)

泊で待ち時間が40分発生するので駅前のどこかで昼食を、と考えていたのですが、それも予定変更。ここで食料を確保して次の列車の中で食べることに。


駅構内のパン屋さんでLindaが3個選んで購入。(この人はパンを見ると自然と笑顔がこぼれるようです。)

続いて私が駅弁を一つ買いました。

案内によると運転再開後の最初の電車は10時1分発の特急とのことだったので、普通は何時に出るかを駅員さんに尋ねてみたところ10時15分という返事。それで10時少し前にホームに戻りました。

ここで蕎麦を食べる手もありましたね。香りがいいとのことで最近Lindaがはまっています。(この旅ではホームで飲食を提供している駅が他にも結構ありました。関西エリアはダメですね。駅弁を売っている場所ですらなかなか見つからない。)


「恐竜広場」にもこの得体の知れない人形3体が立っていたので、もしかしてと思っていましたが、やはり。全然そうは見えませんけど。


金沢行の特急ダイナスター3号が入線。電光掲示では6時50分発ですから実に3時間11分の遅れです。さぞかし待ちくたびれたことでしょうね。(6時ちょうど発の1号は運転取り止めとなった模様です。)

一刻も早く北へ向かいたい人達が次々に乗り込んでたちまち満席となりました。私たちもこれに乗っても良かったのですが、あくまで「鈍行列車の旅」のポリシー(注)を守るため自重。(注:帰路は真っ暗で車窓の景色も楽しめなくなるため、そこまでこだわりません。)

信号がなかなか青に変わらなかったため、ダイナスターの発車はさらに10分ほど遅れました。そして次の普通もその影響を受けたものの、どうにかこうにか(100分超の遅れで)福井を脱出することができました。

建設中の北陸新幹線。金沢〜敦賀延伸は当初予定から3年前倒しで2022年度開業だそうです。大阪延伸はボチボチやってほしいです(理由は既述)。

私もほっと一息ということで「呑み鉄」(輸入缶ビール)を開始。(この後ペットボトル詰めの日本酒も飲みました。)その隣の画像は実は北陸トンネル(敦賀〜南今庄間)を走行中のものですが、腰を低くして乗客に対応する車掌さんが面白いという理由でLindaが撮影しました。彼女は普段私が当たり前と思っているようなことも新鮮に感じることが多々あるようで、その度に私も目を見開かされます。なお、これら2枚を敢えて並べたのは横長画像と同じ幅(640ピクセル)にすると面積が2.4倍ほど大きくなってしまうためです。酔っぱらいが目立ってはいけません。

9月4日追記(速報)
 台風21号上陸で北陸の鉄道も新幹線を除いて全滅。出発が今日だったら手の打ちようはありませんでしたね。なお今朝は出勤しましたが、ヤバくなったので早めに帰宅しました。(風が少し弱くなるまで待ちました。)


湖岸道路上の信号もこの通り。消えているのも一つありました。また樹木の近くを通る時は落ちた吹き飛ばされた枝が車に当たるは、道を塞ぐはでヒヤヒヤ。(防風林がその役目を全く果たしていませんでした。)

家近くの工場の木も傾いていました。倒れるのも時間の問題か?
Comment (1)
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