箸休め
2018-09-08 | 日記
2日目最初の移動はずっとラクでした。泊から金沢まで電車1本で行けたので。
今回の旅ではこの手の貼り紙や案内放送を至る所で見聞きしましたが、それだけ勘違いしている人が多いということでしょう。(久しぶりに青春18きっぷで旅してみたという人が第3セクター化を知らなくても不思議はありません。)私としてはJRに「利用可能な路線を次から次へと減らしているのなら値下げして然るべきじゃないか」(実際には消費税率の変更に合わせて値上げ)と言いたい気分ですが。それよりも首を傾げたのがこれ↓
最初は意味がわかりませんでした。じっくり見てみれば、左側のフリーきっぷ(4種)がカバーするのはえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの市振まで、右側のそれはあいの風とやま鉄道の越中宮崎まで。なので両駅を結ぶ区間(一駅分)の運賃210円を別に払えということですか。一応筋は通っているようですが、まるで「この区間の運行コストはそっちが持て」「いやお前んとこで持て」と責任のなすり合いをしているみたいで情けなく&見苦しく感じました。
あとこれも気になりました。不正乗車への注意喚起は当然ですし、今や他言語による表記も珍しくありませんが、こういう掲示物の4番目にこの言語が使われているのは初めて見ました。経済発展の著しい国ゆえ観光客が増えていても不思議はありませんけど。変な先入観(偏見)を植え付けてしまったら悪いので、これ以上は何も書かないことにします。
金沢行きの車中で懸案だったこれが解けました。(思った通りの方法で外れました。)ところが、元に戻すことができませんでしたので、もしかしたら力ずく(間違ったやり方)だったのかも、と思いました。判ってみれば外す方法は合っていたけれど、戻す時は1本だけ短い矢形のパーツを最後に入れるようにしなければ組めないということでした。(こういうパーツの微妙な形やサイズの違いを利用するタイプのパズルは、それを見極めるのが不得意ゆえ気に入りません。)
今回の旅ではこの手の貼り紙や案内放送を至る所で見聞きしましたが、それだけ勘違いしている人が多いということでしょう。(久しぶりに青春18きっぷで旅してみたという人が第3セクター化を知らなくても不思議はありません。)私としてはJRに「利用可能な路線を次から次へと減らしているのなら値下げして然るべきじゃないか」(実際には消費税率の変更に合わせて値上げ)と言いたい気分ですが。それよりも首を傾げたのがこれ↓
最初は意味がわかりませんでした。じっくり見てみれば、左側のフリーきっぷ(4種)がカバーするのはえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの市振まで、右側のそれはあいの風とやま鉄道の越中宮崎まで。なので両駅を結ぶ区間(一駅分)の運賃210円を別に払えということですか。一応筋は通っているようですが、まるで「この区間の運行コストはそっちが持て」「いやお前んとこで持て」と責任のなすり合いをしているみたいで情けなく&見苦しく感じました。
あとこれも気になりました。不正乗車への注意喚起は当然ですし、今や他言語による表記も珍しくありませんが、こういう掲示物の4番目にこの言語が使われているのは初めて見ました。経済発展の著しい国ゆえ観光客が増えていても不思議はありませんけど。変な先入観(偏見)を植え付けてしまったら悪いので、これ以上は何も書かないことにします。
金沢行きの車中で懸案だったこれが解けました。(思った通りの方法で外れました。)ところが、元に戻すことができませんでしたので、もしかしたら力ずく(間違ったやり方)だったのかも、と思いました。判ってみれば外す方法は合っていたけれど、戻す時は1本だけ短い矢形のパーツを最後に入れるようにしなければ組めないということでした。(こういうパーツの微妙な形やサイズの違いを利用するタイプのパズルは、それを見極めるのが不得意ゆえ気に入りません。)
2日目最初に撮った写真がこれです。この展望風呂の入浴時間は朝6時からということで、その少し前(お湯を張っているところ)です。実はこれには入り(れ)ませんでした。Lindaが公衆浴場(銭湯や温泉)の類には一切入ら(れ)ないことは前に書きましたが、それは恥ずかしいというよりも宗教上の理由(性別にかかわらず夫以外に裸を見せてはいけないから)とのこと。キリスト教でも戒律がちょっと厳しい宗派のようです。宿泊客が少なければ貸し切りも可能という話だったので交渉してみましたが、「今日は無理」とのことで断念。それで別の家族風呂(視界はイマイチ)というのに入りました。その後は朝食時間まで散歩をすることに。
これを知って無視する訳にはいかないでしょう。
事前にここでチェックしていた「おすすめコース(1)(周遊コース)」を歩きます。このように四世代の道路が見渡せる地点ということで、展望台も作られていました。(ちなみに波打ち際の砂浜が第一世代、旧国道が第二世代、現国道8号線が第三世代、北陸自動車道が第四世代。私たちが歩いたのは明治16年開通の第二世代で現在は親不知コミュニティロードになっています。)それにしても海岸沿いの第一世代は途中で切れてしまっています。干潮時には通れたのでしょうが、よくもまあこんな所を。
コース案内の通りに階段を下りたらレンガトンネルの入口。これらと同じく旧北陸本線の名残です。Lindaは嫌そうでしたが、何とか説得し中に入りました。(最近こればっかし。)
懐中電灯が置いてありましたが電池切れで役に立たず、スマホの明かりを頼りに進みました。後で思いっ切り文句を言われました。
トンネルを出てから海岸まで降りましたが、両側とも人が歩けるようなスペースはなし。第二世代の道ができる前は行き来できるのがここしかなかったというのがやっぱり信じられません。
ホテルに帰還。私たち以外にも遠方からのグループ客が複数いましたが(それゆえお風呂の貸し切りは不可)、聞いたところでは当日糸魚川で開催されるクラシックカーのショーがお目当てなのだとか。(探してみたらここなどいろいろ見つかりました。)興味がないので私たちは当然スルー。そして鉄道旅は少数派のようでした。(ここまで車で来ることもできなくはないし、自由度も圧倒的に大きくなりますが、長浜〜糸魚川の高速料金 (片道) は北陸おでかけパスの2人分より高いし、国道8号線を長時間運転してくるのはしんどい。ということで、たぶんそれはないです。)
さらに余談を続けますが、実は勤続20年のご褒美に3万円分もらえるとわかったので、ここ(親不知)へ来ることにしました。前から気になっていた場所だったので。今回の旅のプランはそこから組み立てました。ところが職場の福利厚生関係2団体が寄こしたのは、釣りはもらえないし、旅行代金を支払えるのも県内の旅行社等が扱っているツアーだけ(癒着と違うか?)と非常に使い勝手の悪いクソ金券。それでこのホテルの宿泊料はカードで支払うことになりました。なお箸にも棒にもかからない方は未だに使う目途が立っていません。
朝食も質量ともに文句なし。おひつに入っていたご飯は二人ともお代わりしましたが、それでも半分近く残りました。画像右の本シシャモがとくに美味でした。
駅へ向かう途中にも展望台に寄ってもらいました。運転手(おそらく支配人)さんに撮影をお願いしましたが、背景にはしっかりホテルが写っていました。(前日の夜景写真でも山中に見える光の点がそれです。)その後「この辺は県立自然公園に指定されているため建物は一切造れないんですよ」という説明が。「ではおたくのホテルは?」と訊いたら「うちはその前から建っているからいいんです」とのこと。なるほど。でもそうなると建て替えたくても無理なのでは?(追記:投稿直前に気が付きましたが、「天険断崖黎明」の上にある4文字はこれと同音ですね。紛らわしい。)
泊駅到着。既に入線している直江津行き(折り返し運転)に乗り換えます。
ここから先も電化はされていますが、ディーゼル気動車でした。(電車よりコストが安いのでしょうか?)
車両にはえちごトキめき鉄道のロゴが。トキ(朱鷺)と引っ掛けているんですね。座布団1枚!
ここまではせいぜい遠目にしか見えなかった日本海が間近に。(「日本海ひすいライン」の看板に偽りなし。)
市振を過ぎて長いトンネルを抜けると国道8号線(手前)と北陸自動車道(奥)の高架が見えました。後者の橋脚の大半が海の中から出ているのを見てLindaは写真を撮りまくっていましたが、それが何とかわかるのはこれくらいでした。
糸魚川に15時26分到着。筒石か能生から上り列車で戻る(15時10分着)というのが当初のプランで、その場合は駅前から15時25分発のバスで目的地の海岸に向かえるはずでした。が、タッチの差で逃げられ、次は16時台。それで仕方なく徒歩で向かうことに。(渋るLindaを何とか説得しました。暑さのピークが過ぎていたため約2kmを歩く気になったのでしょうが、フェーン現象が発生していたら強硬にゴネられたでしょう。)
その前に駅隣接のヒスイ王国館(土産物屋&観光案内所)で下調べ。もちろん見てるだけです。
20分ほどで看板が見えました。
海岸に降りて宝探し開始です。私は事前にヒスイの情報をここなどで仕入れてはいましたが、「白っぽい」「ずっしり重い」「角張っている」(とても硬いので他の石のように角が取れて丸くなったりしない)といった特徴に合致する石はほとんどありませんでした。角張ったものを二つほど拾いましたが、それらもたぶん違うでしょうね。
Vサインをしていますが、もちろんお宝が見つかったからではありません。というより、彼女は自分の鉢植え(多肉植物とサボテン)の横に並べるため(添え物用)の黒っぽい石を集めていましたから、最初からヒスイ探しを放棄していたといえます(苦笑)。
ネットには「その道のプロ(上はいかにもそれっぽい人)でも1時間に一つ見つかればいい方」という記述も出ていたほどですから、素人の私たちが、それもたった30分の間に見つけられるはずもなし。
ということで、拾い集めたこれらも全部「石ころ」だと思います。
バスで駅に戻り、発車まで駅舎内にある糸魚川ジオステーション ジオパルで過ごすことに。
地元の長浜鉄道スクエアのジオラマも見事でしたが、こちらのは規模が違います。それでLindaも楽しそうに眺めていましたが・・・・
それよりも感嘆していたのは精巧に作られた街(建物や人)でした。
マニアにとっては垂涎ものでしょうね。
無理やり感の強い東京タワーとスカイツリー。私が好きなのは断然前者ですが、外国人観光客の間にも根強い人気があるようです。
それでも時間を潰し尽くすことができず、30分ほど手持ちぶさたで過ごしました。(17時台の列車が皆無というのは痛い。)思うに公共交通機関(鉄道とバス)の運行本数の少ないところを旅する場合には、あまり細かい予定を組んでしまうと何かあった時に立て直すのが容易ではありません。それを身を以て知りました。
今夜の宿泊地の最寄り駅で下車。とはいえ、ここから4km強ありますから徒歩で向かう訳ではありません。予約時に送迎をお願いしていました。
日没は逃してしまいましたが、素晴らしい夕焼けが撮れました。
ここは断崖絶壁や海岸線がハッキリ見られる場所で知られ、展望台が設けられています。運転手(おそらく宿の支配人)さんに、「私たちが住んでいる滋賀県でも琵琶湖で美しい夕日が見られますが、それは対岸の湖西の山々に沈むもので、こんな風に水平線に落ちるのはほとんど見たことがありません」と言ったところ、「でも本当はこれも能登半島に沈んでいるんですよ」との答え。言われてみれば(方向を考えれば)なるほどでした。
時間の関係で着いたらまず夕食にしてほしいとの要望で、チェックイン後に荷物を部屋に置いてすぐ食堂へ。ネットのレビューからある程度期待はしていましたが、それをはるかに上回る質と量に二人とも大満足。(この後に天ぷらと魚の塩焼きも加わりました。)
が、写真撮影は蓋を取ってからにすべきだったと気が付いた時は後の祭り。今回の旅ではこんな小ミスを何度もやらかしました。
一人分を窯で炊き上げるご飯も絶品。毎日家で食べているものより少し堅め(注)でしたが、米自体の味は上。(注:Lindaの希望で少し水を多くして炊いています。それで父は最初文句を言っていましたが、どうやら最近は慣れたようです。)自家栽培のコシヒカリが負けているのはちょっと悔しいですが、やはり新潟産相手では分が悪かったということでしょうか。
食べ始める前にワイン(ハーフボトルの赤白1本ずつ)が出されたので、最初に白を開け、赤は後で持ってきてくれるようお願いしました。この件も「小ミス」の一つですが、詳しくは後日談(追記)としましょうか。何にしても白は言うに及ばすミディアムボディの赤も魚料理との相性は抜群でした。
ここから余談。夕食のメニューは魚介類で固められており、鶏肉も含めて肉料理は皆無。それで最近ちょっとした話題になった宿坊でのトラブルを思い出しました。何でも利用した外国人観光客の一部がレビューサイトに「サービスが悪い」「野菜ばっかりで肉がない」「修行体験が厳しすぎる」といった苦情コメントを寄せ、それを読んでキレた高野山の僧侶(外国人)が辛辣な返信を書き込んだのだとか(こちらなど参照)。同じ関西圏だけにこちらのメディアでは繰り返し採り上げられました。よく調べもせずに(ホテルと勘違いして)ノコノコやってくる連中もどうかと思いますが、あるワイドショーでは、近年日本人の訪問客が激減し、それを埋め合わせるために外国人を受け入れざるを得ないという事情があると紹介していました。その時に思い付いたのですが、誰かがどこかに「ゆるーい宿坊」(酒も肉もOK、修行は優しくほどほどに etc.)というのを作ったら大繁盛するでしょうね。思いっ切り邪道ですが。
部屋に戻ってシャワーを浴び、残った日本酒と缶ビール1本で再度の乾杯。飲み終えたらすぐ寝ました。初日はこれで終わりです。
追記
本文で触れたワインでの小ミス(勘違い)について。翌朝のチェックアウト時に(私は予約時のカード決済で完了していると思っていたのですが)追加料金としてワイン1本分を請求されたので「宿泊料に含まれているんじゃないですか?」と尋ねたら、それは最初の1本だけとのこと。(赤白どちらにするか訊かれた時に確認すべきでした。)要は当方が早とちりをしていたということで文句は言わず支払いました。(でもここの画像を見たら錯覚するのも無理ないですよね。(そういえば当日出てきたのとラベルが違ってます。) また、宿泊サイトの記述も「地元産ワイン (赤・白) のハーフサイズを一本ご用意」という少々紛らわしいものでした (キャッシュで確認)。それが「地元産ワイン (赤または白) 1組に付きハーフボトル1本付」に改められる原因を作ったのはたぶん私です。)なお、後日そのワインの価格を調べてみたところ、1本目は宿泊料への上乗せ分を考えたらかなりお値打ち、別料金の2本目も街のレストランのような無茶な儲けの乗せ方ではなくリーズナブルと判明。先述の通り味も良かったので十分納得しています。
雨もほとんど上がっており、列車は問題なく金沢に着きました。ここから一度改札を出てIRいしかわ鉄道線に乗り換えと思っていたのですが、その必要はなく同じホームから乗れるのはちょっと意外でした。もっとも新しく線路を敷いた訳ではないので、よく考えれば当たり前のことですけど。
ここで少し作戦タイム。この12時6分発に最後まで乗れば終着の泊駅で1時間弱の待ち合わせ。車掌さんに訊いてみたら、駅周辺に見どころは特になしとのこと。そこで路線検索してみたところ、どこで降りても結局は50分強の待ち時間が発生すると判明。これには乗らず、金沢でしばらく過ごしてから13時2分発に乗るという手ももちろんあります(それだと以降の乗り継ぎもスムーズ)。しかしながら、ここにはどうせ明日戻って来るということで、ほぼ自動的に(消去法的に)富山での途中下車が決定。
IRいしかわ鉄道線は倶利伽羅駅まで、そして次の石動駅からあいの風とやま鉄道線のロゴに変わります。(同鉄道の終起点はそれぞれ倶利伽羅と市振のようですが。)とはいえ、多くの列車が相互乗り入れ運転をしており乗り換えの必要はそれほど多くないようです。(その先の日本海ひすいラインには泊での乗り換えが求められますが。)第3セクター方式では自治体ごとに経営を分けないといけないのかもしれませんが、一続きの切符や今回私たちが利用した北陸おでかけパスなどでは各社の取り分をどうやって決めているんでしょうね? 他人事ながらちょっと気になりました。
富山に着くまでにランチタイム。福井で買ったのは一番多く並べられていた越前かにめしでした。もちろんパンもシェアしました。最近Lindaがよく使うのは「半分半分」ながら、実際にはパンは彼女が、ご飯は私が6割という取り分でした。
そんなに時間がある訳ではないので、駅前をグルッと廻り、路面電車などを撮影して戻りました。(ここには日を改めて必ず来ます。)
土産物売り場でLindaは贈答用フルーツの写真を値札と一緒に撮っていました。ボリビアの家族に1個100米ドル以上もする高級メロンの話をしても信じてもらえないため、証拠写真として使うとのこと。(私も一房16200円のブドウにはさすがに驚きました。)それでも「計算を間違えている」とか「ゼロが多い(それも二つ)んじゃないの?」のようなクレームが付くかもしれませんが。
当初は鉄道紀行番組二つをブレンドして(パクって)タイトルを「呑み鉄本線・ふたり旅」(1泊2日なのでそのPart1と2)とするつもりでしたが、記事のボリュームと写真の枚数が相当なものになりそうなので、小分けにしてアップロードすることにしました。その原因を作ったのが先週金〜土曜日にかけての豪雨によるダイヤの乱れです。
出発前日の金曜日から北陸エリアの鉄道の運行状況に気が気ではありませんでした。IRいしかわ鉄道とあいの風とやま鉄道が運転を見合わせ(一部列車は運転取り止め)になっていました。(富山の13時台と14時台の降水量合計が63.5mmですから、そりゃ止まるでしょう。)またJR北陸本線の在来線特急(サンダーバードとしらさぎ)は全て運転取り止めとなりました。特急券を買っていた乗客は追加料金なしで新幹線に乗れるという救済措置が取られた模様ですが、原則普通列車のみの北陸おでかけパスで同様の措置が受けられるとは思えませんし、どっちにしても金沢に辿り着けなければ計画は全てパーです。(フリーエリアが一本道では迂回路が使えませんから。)
とくに宿泊を予約していたのが3日前からキャンセル料(30%)のかかるホテルだったため焦りました。(ビジネスホテルなら前日あるいは当日でも連絡を入れればキャンセル料なしのところは少なくないですが。)その30%というのが安いビジネスホテルのツイン1泊分に相当するという訳で決してバカにはならないし、前日は50%、そして当日は80%(連絡なし不泊は100%)も取られます。なので「這ってでも」は大袈裟としても、どんな手を使ってでも辿り着かなくてはなりません。(最後の手段として乗車券と新幹線の特急券を別に購入することも覚悟していました。)運行状況に加えて今回の訪問地および経由地(敦賀、福井、金沢、富山、糸魚川)の天気予報も繰り返しチェックしました。それも5箇所の予報サイトで(苦笑)。ほとんどの地点で大雨警報や洪水警報が発令中ということで、まだ更新されていないと知りつつも不安で見ずにはいられませんでした(苦笑その2)。
そんな訳で寝不足気味で当日朝を迎えたのですが、朝方まで雨が降り続くという最新の予報を見て予定を変更することに決めました。7時ちょうど長浜発ではなく、その1本前(北陸本線下り始発)の敦賀行に乗ることに。早めに行動した方が後で対応しやすいと考えたためです。それで家を出るのも40分早くなりました。
前日の午後3時には「近江塩津から金沢まで運転取り止めの可能性あり」という恐ろしい運行情報も出ていましたが、米原からの列車は定刻通りに来ました。
このところ北陸本線は近江塩津で湖西線に乗り換える(そして大廻りの旅へ)ということが多く、敦賀駅に降り立ったのは一昨年夏の「鈍行列車2泊3日の旅」初日に小浜線経由で鳥取まで行った時以来でした。なお、敦賀の一つ手前の新疋田から安全のため徐行運転をしているという車内アナウンスがありましたが、その通りのノロノロで敦賀到着はかなり遅れました。が、次の列車との接続は問題なく、早く出たのは正解だったとその時には思いました。
敦賀以北に行ったのがいつ以来なのかはちょっと思い出せません。(自転車では「旧北陸本線跡を辿る旅」で今庄までしょっちゅう来てましたけど。)たぶん大学院生時代に金沢大学へは行ったはず。あと新潟での学会に行った時は急行きたぐにを利用したことも憶えています。(昔話で恐縮ですが、当時は「ミニ周遊券」というのがあって遠征時には重宝していました。周遊エリア内は特急列車の自由席に乗れたし、そこへ行くまでも急行の自由席なら追加料金なし。さらに学割料金は3割引きでした。)
閑話休題。次の列車で福井には定刻に着けましたが、その少し手前で「大雨のため福井から先は運転を見合わせています」というアナウンスが。
スマホで運行状況を見たらこの通り。どうせどっかで止まるだろうと予想はしていたのでさほどショックは受けませんでしたが。
改札口の手前で。そうか。福井は恐竜化石の宝庫でしたね。
改札を出た所に立っていたホワイトボード。そして特急の運転取り止めのため払い戻しをする人達が列を作っていました。
動いていないのは福井〜小松間のようです。再開予定時刻が空欄ですが、上のネット情報にも書かれている8時半の予定が安全確認作業のため遅れているとのアナウンス。こうなれば待合室でジッとしている他ありませんが、しばらくして「10時頃になる見通しです」という構内放送が。(始発でも1本後でも結果は一緒でした。)
これで事前に立てていた計画の見直し(縮小)を迫られることになりました。具体的には訪問地を一つ減らすしかありませんが、それで筒石と能生のどっちで降りるかという問題にも(残念な形で)決着が付きました。とはいえ、これが前日の出発ならもっと悲惨だったし、あるいはその時点で翌週の襲来が予想されていた台風21号の上陸と重なったりしたらさらに酷いことになっていたかもしれない、と考えることにしました。(これを執筆しているのは3日月曜日の夜ですが、実際のところ明日はJR西日本の京阪神エリアで早々に運転を取り止める予定だそうです。北陸エリアも無傷では済まないかもしれません。)
足止めを喰らっても何もせずボーッとしているというのは私の性に合いません。それでとりあえず駅前を散策することに。駅の建物を撮ろうとして振り返ったら・・・・・
巨大な恐竜の壁画(?)が。
少し歩いたら恐竜のモニュメントが。(「恐竜広場」というらしいです。)時々動いたり叫び声を上げたりします。子どもは喜ぶでしょう。スマホを持ったお母さんが何人も撮影していました。
足跡の化石もありました。実物?
こちらは恐竜に脅えながら細々と暮らしていた哺乳類の祖先。これを見てLindaも大喜び。本来ならばここには来ていなかったはずですから、「転んでもタダでは起きない」作戦が功を奏した格好となりました。(ただし勝山市にある県立恐竜博物館を見に行きたいとまでは思っていません。)
泊で待ち時間が40分発生するので駅前のどこかで昼食を、と考えていたのですが、それも予定変更。ここで食料を確保して次の列車の中で食べることに。
駅構内のパン屋さんでLindaが3個選んで購入。(この人はパンを見ると自然と笑顔がこぼれるようです。)
続いて私が駅弁を一つ買いました。
案内によると運転再開後の最初の電車は10時1分発の特急とのことだったので、普通は何時に出るかを駅員さんに尋ねてみたところ10時15分という返事。それで10時少し前にホームに戻りました。
ここで蕎麦を食べる手もありましたね。香りがいいとのことで最近Lindaがはまっています。(この旅ではホームで飲食を提供している駅が他にも結構ありました。関西エリアはダメですね。駅弁を売っている場所ですらなかなか見つからない。)
「恐竜広場」にもこの得体の知れない人形3体が立っていたので、もしかしてと思っていましたが、やはり。全然そうは見えませんけど。
金沢行の特急ダイナスター3号が入線。電光掲示では6時50分発ですから実に3時間11分の遅れです。さぞかし待ちくたびれたことでしょうね。(6時ちょうど発の1号は運転取り止めとなった模様です。)
一刻も早く北へ向かいたい人達が次々に乗り込んでたちまち満席となりました。私たちもこれに乗っても良かったのですが、あくまで「鈍行列車の旅」のポリシー(注)を守るため自重。(注:帰路は真っ暗で車窓の景色も楽しめなくなるため、そこまでこだわりません。)
信号がなかなか青に変わらなかったため、ダイナスターの発車はさらに10分ほど遅れました。そして次の普通もその影響を受けたものの、どうにかこうにか(100分超の遅れで)福井を脱出することができました。
建設中の北陸新幹線。金沢〜敦賀延伸は当初予定から3年前倒しで2022年度開業だそうです。大阪延伸はボチボチやってほしいです(理由は既述)。
私もほっと一息ということで「呑み鉄」(輸入缶ビール)を開始。(この後ペットボトル詰めの日本酒も飲みました。)その隣の画像は実は北陸トンネル(敦賀〜南今庄間)を走行中のものですが、腰を低くして乗客に対応する車掌さんが面白いという理由でLindaが撮影しました。彼女は普段私が当たり前と思っているようなことも新鮮に感じることが多々あるようで、その度に私も目を見開かされます。なお、これら2枚を敢えて並べたのは横長画像と同じ幅(640ピクセル)にすると面積が2.4倍ほど大きくなってしまうためです。酔っぱらいが目立ってはいけません。
9月4日追記(速報)
台風21号上陸で北陸の鉄道も新幹線を除いて全滅。出発が今日だったら手の打ちようはありませんでしたね。なお今朝は出勤しましたが、ヤバくなったので早めに帰宅しました。(風が少し弱くなるまで待ちました。)
湖岸道路上の信号もこの通り。消えているのも一つありました。また樹木の近くを通る時は落ちた吹き飛ばされた枝が車に当たるは、道を塞ぐはでヒヤヒヤ。(防風林がその役目を全く果たしていませんでした。)
家近くの工場の木も傾いていました。倒れるのも時間の問題か?
出発前日の金曜日から北陸エリアの鉄道の運行状況に気が気ではありませんでした。IRいしかわ鉄道とあいの風とやま鉄道が運転を見合わせ(一部列車は運転取り止め)になっていました。(富山の13時台と14時台の降水量合計が63.5mmですから、そりゃ止まるでしょう。)またJR北陸本線の在来線特急(サンダーバードとしらさぎ)は全て運転取り止めとなりました。特急券を買っていた乗客は追加料金なしで新幹線に乗れるという救済措置が取られた模様ですが、原則普通列車のみの北陸おでかけパスで同様の措置が受けられるとは思えませんし、どっちにしても金沢に辿り着けなければ計画は全てパーです。(フリーエリアが一本道では迂回路が使えませんから。)
とくに宿泊を予約していたのが3日前からキャンセル料(30%)のかかるホテルだったため焦りました。(ビジネスホテルなら前日あるいは当日でも連絡を入れればキャンセル料なしのところは少なくないですが。)その30%というのが安いビジネスホテルのツイン1泊分に相当するという訳で決してバカにはならないし、前日は50%、そして当日は80%(連絡なし不泊は100%)も取られます。なので「這ってでも」は大袈裟としても、どんな手を使ってでも辿り着かなくてはなりません。(最後の手段として乗車券と新幹線の特急券を別に購入することも覚悟していました。)運行状況に加えて今回の訪問地および経由地(敦賀、福井、金沢、富山、糸魚川)の天気予報も繰り返しチェックしました。それも5箇所の予報サイトで(苦笑)。ほとんどの地点で大雨警報や洪水警報が発令中ということで、まだ更新されていないと知りつつも不安で見ずにはいられませんでした(苦笑その2)。
そんな訳で寝不足気味で当日朝を迎えたのですが、朝方まで雨が降り続くという最新の予報を見て予定を変更することに決めました。7時ちょうど長浜発ではなく、その1本前(北陸本線下り始発)の敦賀行に乗ることに。早めに行動した方が後で対応しやすいと考えたためです。それで家を出るのも40分早くなりました。
前日の午後3時には「近江塩津から金沢まで運転取り止めの可能性あり」という恐ろしい運行情報も出ていましたが、米原からの列車は定刻通りに来ました。
このところ北陸本線は近江塩津で湖西線に乗り換える(そして大廻りの旅へ)ということが多く、敦賀駅に降り立ったのは一昨年夏の「鈍行列車2泊3日の旅」初日に小浜線経由で鳥取まで行った時以来でした。なお、敦賀の一つ手前の新疋田から安全のため徐行運転をしているという車内アナウンスがありましたが、その通りのノロノロで敦賀到着はかなり遅れました。が、次の列車との接続は問題なく、早く出たのは正解だったとその時には思いました。
敦賀以北に行ったのがいつ以来なのかはちょっと思い出せません。(自転車では「旧北陸本線跡を辿る旅」で今庄までしょっちゅう来てましたけど。)たぶん大学院生時代に金沢大学へは行ったはず。あと新潟での学会に行った時は急行きたぐにを利用したことも憶えています。(昔話で恐縮ですが、当時は「ミニ周遊券」というのがあって遠征時には重宝していました。周遊エリア内は特急列車の自由席に乗れたし、そこへ行くまでも急行の自由席なら追加料金なし。さらに学割料金は3割引きでした。)
閑話休題。次の列車で福井には定刻に着けましたが、その少し手前で「大雨のため福井から先は運転を見合わせています」というアナウンスが。
スマホで運行状況を見たらこの通り。どうせどっかで止まるだろうと予想はしていたのでさほどショックは受けませんでしたが。
改札口の手前で。そうか。福井は恐竜化石の宝庫でしたね。
改札を出た所に立っていたホワイトボード。そして特急の運転取り止めのため払い戻しをする人達が列を作っていました。
動いていないのは福井〜小松間のようです。再開予定時刻が空欄ですが、上のネット情報にも書かれている8時半の予定が安全確認作業のため遅れているとのアナウンス。こうなれば待合室でジッとしている他ありませんが、しばらくして「10時頃になる見通しです」という構内放送が。(始発でも1本後でも結果は一緒でした。)
これで事前に立てていた計画の見直し(縮小)を迫られることになりました。具体的には訪問地を一つ減らすしかありませんが、それで筒石と能生のどっちで降りるかという問題にも(残念な形で)決着が付きました。とはいえ、これが前日の出発ならもっと悲惨だったし、あるいはその時点で翌週の襲来が予想されていた台風21号の上陸と重なったりしたらさらに酷いことになっていたかもしれない、と考えることにしました。(これを執筆しているのは3日月曜日の夜ですが、実際のところ明日はJR西日本の京阪神エリアで早々に運転を取り止める予定だそうです。北陸エリアも無傷では済まないかもしれません。)
足止めを喰らっても何もせずボーッとしているというのは私の性に合いません。それでとりあえず駅前を散策することに。駅の建物を撮ろうとして振り返ったら・・・・・
巨大な恐竜の壁画(?)が。
少し歩いたら恐竜のモニュメントが。(「恐竜広場」というらしいです。)時々動いたり叫び声を上げたりします。子どもは喜ぶでしょう。スマホを持ったお母さんが何人も撮影していました。
足跡の化石もありました。実物?
こちらは恐竜に脅えながら細々と暮らしていた哺乳類の祖先。これを見てLindaも大喜び。本来ならばここには来ていなかったはずですから、「転んでもタダでは起きない」作戦が功を奏した格好となりました。(ただし勝山市にある県立恐竜博物館を見に行きたいとまでは思っていません。)
泊で待ち時間が40分発生するので駅前のどこかで昼食を、と考えていたのですが、それも予定変更。ここで食料を確保して次の列車の中で食べることに。
駅構内のパン屋さんでLindaが3個選んで購入。(この人はパンを見ると自然と笑顔がこぼれるようです。)
続いて私が駅弁を一つ買いました。
案内によると運転再開後の最初の電車は10時1分発の特急とのことだったので、普通は何時に出るかを駅員さんに尋ねてみたところ10時15分という返事。それで10時少し前にホームに戻りました。
ここで蕎麦を食べる手もありましたね。香りがいいとのことで最近Lindaがはまっています。(この旅ではホームで飲食を提供している駅が他にも結構ありました。関西エリアはダメですね。駅弁を売っている場所ですらなかなか見つからない。)
「恐竜広場」にもこの得体の知れない人形3体が立っていたので、もしかしてと思っていましたが、やはり。全然そうは見えませんけど。
金沢行の特急ダイナスター3号が入線。電光掲示では6時50分発ですから実に3時間11分の遅れです。さぞかし待ちくたびれたことでしょうね。(6時ちょうど発の1号は運転取り止めとなった模様です。)
一刻も早く北へ向かいたい人達が次々に乗り込んでたちまち満席となりました。私たちもこれに乗っても良かったのですが、あくまで「鈍行列車の旅」のポリシー(注)を守るため自重。(注:帰路は真っ暗で車窓の景色も楽しめなくなるため、そこまでこだわりません。)
信号がなかなか青に変わらなかったため、ダイナスターの発車はさらに10分ほど遅れました。そして次の普通もその影響を受けたものの、どうにかこうにか(100分超の遅れで)福井を脱出することができました。
建設中の北陸新幹線。金沢〜敦賀延伸は当初予定から3年前倒しで2022年度開業だそうです。大阪延伸はボチボチやってほしいです(理由は既述)。
私もほっと一息ということで「呑み鉄」(輸入缶ビール)を開始。(この後ペットボトル詰めの日本酒も飲みました。)その隣の画像は実は北陸トンネル(敦賀〜南今庄間)を走行中のものですが、腰を低くして乗客に対応する車掌さんが面白いという理由でLindaが撮影しました。彼女は普段私が当たり前と思っているようなことも新鮮に感じることが多々あるようで、その度に私も目を見開かされます。なお、これら2枚を敢えて並べたのは横長画像と同じ幅(640ピクセル)にすると面積が2.4倍ほど大きくなってしまうためです。酔っぱらいが目立ってはいけません。
9月4日追記(速報)
台風21号上陸で北陸の鉄道も新幹線を除いて全滅。出発が今日だったら手の打ちようはありませんでしたね。なお今朝は出勤しましたが、ヤバくなったので早めに帰宅しました。(風が少し弱くなるまで待ちました。)
湖岸道路上の信号もこの通り。消えているのも一つありました。また樹木の近くを通る時は落ちた吹き飛ばされた枝が車に当たるは、道を塞ぐはでヒヤヒヤ。(防風林がその役目を全く果たしていませんでした。)
家近くの工場の木も傾いていました。倒れるのも時間の問題か?