軽井沢の離山通りを旧軽井沢銀座から車で西に向かっていると、見慣れない道路案内が目に入る。六本辻のラウンドアバウトである。ロータリーのことだがここでは英国流にこのように呼んでいる。
ここにくると車はラウンドアバウトを時計回りに回りながら出口に向かう。まだ国内ではそんなに普及していない交差点での仕組みだが、信号がなくどの方向から来る車も一時停止している(英国では一時停止しなくてもよかったし、ここも今後は変更されるようだ)ことも手伝ってか交通事故が減っているということで、長野県には現在、ここ軽井沢六本辻のほか飯田市(2箇所)、安曇野市、須坂市にあり、今後増やす方向だと聞く。

六本辻のラウンドアバウトを示す道路標示

六本辻のラウンドアバウトを通過する車
私がラウンドアバウトに出会ったのは軽井沢に越して来る前に旅行した英国であった。コッツウォルズ(Cotswolds)に行った時のことだが、海外では数少ない日本と同じ右ハンドル運転の国ということで、思い切ってレンタカーで旅をすることにした。
宿泊はロンドン市内であったが、市内の運転は避けて郊外のバース(Bath)まで列車で移動し、ここでナビ付きのレンタカーを借りた。英国のラウンドアバウトのことは事前に調べてあり、イメージトレーニングもしていたので運転中に次々と現れるラウンドアバウトも何とかこなすことができたが、ラウンドアバウト内に複数の車線があるときには流石にとまどった。
出口が近い場合には一番外側の車線に入り、すぐにウインカーを出して左側に脱出すればいいが、出たい道路が遠い時には内側の車線に入って出口をいくつかやり過ごして、次に外側の車線に移ってから出口に向かうことになる。
これがうまくできないと、ラウンドアバウト内をぐるぐると回ることになる。幸いそのような目にあうことはなかったが、なれない身には緊張の連続であった。
面白いことに、私の出身地の大阪堺の実家近くにもこのラウンドアバウトがある。単にロータリーと呼んでいるがまさしくラウンドアバウトである。