関東甲信地方の今年の梅雨入りは6月8日ごろであったが、これは例年とほぼ同時期である。雲場池の定点写真で見ても5月下旬以降ずっと曇り空が続いていて、すっきりと晴れる日はあまりなく、青空がのぞいている写真も少ない。
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5月28日撮影
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6月5日撮影
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6月11日撮影
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6月20日撮影
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6月27日撮影
水鳥の数も種類もどんどん減っていき、一時どうなることかと気になっていたマガモ♀は6月中旬頃までいたが、その後姿が見えなくなり、コガモも姿を消し、6月の主役はカルガモの親子になった。
そのカルガモの母親が9羽のヒナを伴っているところを初めて見たのは、6月1日であった。雲場池で子育てをするカルガモのヒナの数は昨年が7羽、その前の年は3羽であったので、年々増えていることになる。
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9羽のヒナを連れたカルガモの母親(2023.6.1 撮影)
今月はこのカルガモのヒナの成長を追うことになった。
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カルガモの母と9羽のヒナ (2023.6.7 撮影)
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カルガモのヒナ 1/2(2023.6.7 撮影)
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カルガモのヒナ 2/2(2023.6.7 撮影)
母親に伴われて、前日まで元気に育っていると見えたヒナ達であったが、翌日、6月8日にヒナの数は7羽に減少していた。周辺を目で探ってみたがやはり見当たらない。親子は雲場池を広範囲に移動しているので、どこかではぐれてしまったのか、それとも何か事故に遭ったのか。
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カルガモのヒナの数が7羽に減っていた(2023.6.8 撮影)
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カルガモのヒナ(2023.6.8 撮影)
その後もカルガモのヒナの数は元の9羽に戻ることはなく、2羽のヒナの行方は分からないままである。
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全速力で競争しているような6羽のヒナ(2023.6.12 撮影)
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羽ばたくしぐさはするが、まだ羽はごく小さい(2023.6.12 撮影)
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6羽が一緒に行動する(2023.6.12 撮影)
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1羽だけヒナの集団と母親の後ろからついていく(2023.6.12 撮影)
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母親を取り巻くようにして揃って泳ぐ7羽のヒナ(2023.6.12 撮影)
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母親と7羽のヒナ(2023.6.12 撮影)
15日には小池の方に移動しているのが見られた。遊歩道と池水面との段差は30ー40cm程はあるが、ヒナ達は何とか乗り越えて行き来していることになる。以下成長の様子を日を追ってみていく。
近くにいればその存在がよく目立つはずのカルガモの親子であるが、実際には散歩をしていても、毎日出会うわけではない。私は雲場池を1周するのを日課にしているが、どこにも見当たらないことがしばしばである。
池の中に生えている植物は大きく成長しているので、その中に入って、じっとしていたり、池の中央にある小島に上陸して休息したりしていることがあるのだろうと思っている。
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小池に移動した母親と7羽のヒナ(2023.6.15 撮影)
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小池の7羽のヒナ(2023.6.15 撮影)
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遊歩道に上った母親と小池に残る7羽のヒナ(2023.6.15 撮影)
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小池を泳ぐカルガモ親子と池の大きなコイ(2023.6.15 撮影)
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成長したカルガモのヒナ(2023.6.20 撮影)
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大池で餌を探す母親とヒナ(2023.6.20 撮影)
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橋のたもとに上った母親を追う7羽のヒナ(2023.6.20 撮影)
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橋のたもとで休息する母親と7羽のヒナ(2023.6.20 撮影)
このころからヒナの行動範囲が広くなってきたのか、親子が揃っているところを見かけなくなってきた。ヒナはさらに大きくなり、顔つきも親に似てきた。
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カルガモ親子(2023.6.23 撮影)
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カルガモのヒナ(2023.6.24 撮影)
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羽ばたくしぐさのカルガモのヒナ(2023.6.24 撮影)
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カルガモ親子(2023.6.24 撮影)
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カルガモのヒナ(2023.6.25 撮影)
ヒナ達もずいぶん大きくなってきたなと思いながら遊歩道を歩いていた6月26日の朝、2羽のカルガモのヒナが寄り添っているのが見えた。前日まで見てきたヒナ達に比べるとかなり小さく、次のようである。
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突然姿を見せた2羽のカルガモのヒナ 1/2(2023.6.26 撮影)
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突然姿を見せた2羽のカルガモのヒナ 2/2(2023.6.26 撮影)
この2羽のヒナはすぐにキショウブ(黄菖蒲)の群生している中に隠れて見えなくなったが、辺りに親の姿や他のヒナ達の姿はなく、もしかしたら行方不明になっていた9羽のヒナの中の2匹かと思えたが、それにしてはずいぶん成長度合いに差があるようなので、別の個体の可能性がある。
その翌日は、この2羽のヒナの姿も、いつもの7羽のヒナたちの姿も見ることはなかったが、今度は別荘地の中を流れる小川の中に親鳥と一緒にいる1羽のヒナを見つけた。このヒナもまた前日の2羽のヒナと同じくらいの成長度合いに見えた。
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雲場池沿いの別荘地の中を流れる小川でみかけたカルガモ親子 (2023.6.27 撮影)
1日散歩を休んで出かけた6月29日の朝、雲場池の奥では様子が一変していた。一面に茂っていたキショウブが橋の手前まですべて切り払われていた。
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パノラマ撮影した橋の両側の様子(橋の右が上流:2023.6.29 撮影)
26日に見かけた2羽のヒナはこの茂みに消えていったのであったが、この日ヒナの姿は見えなかった。
橋から上流部のキショウブなどは残されていて、そこにはこれまで見てきたカルガモの親子の姿があった。
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中央の橋の上流部に移動していたカルガモ親子(2023.6.29 撮影)
更に上流に進むと最上流部近くの流れの中に生えていた植物も切り払われていて、2人の作業員が反対側の遊歩道で下草の手入れをしているところであった。
この時、上流部から一斉にカルガモの親子が飛び出してきて流れに乗って下流に移動し始めた。
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雲場池の最上流部から飛び出してきたカルガモの親鳥(左側)と12羽のヒナ(赤丸印:2023.6.29 撮影)
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飛び出してきた最後のヒナと共に下流に移動する親鳥(2023.6.29 撮影)
この親子はこれまで観察してきた親子とは別で、次々と現れるヒナを数えると12羽いることが判った。26日と27日に見たヒナ2羽や親子はこの一部を見ていたのだろうか。判らなくなってしまったが、引き続き観察していくことにする。
さて、カルガモの親子の紹介が長くなってしまったので、6月の雲場池周辺の様子を以下簡単に紹介する。
先月まで元気に囀っていたミソサザイは、子育てが始まったようで、静かになった。これに代わって雲場池周辺の高い木の上からキビタキの鳴き声が聞こえるが、なかなか姿を見せない。
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キビタキ♂(2023.5.31 撮影)
次の動画でキビタキの囀りを聞いていただく。
キビタキの囀り(2023.6.3 撮影)
シジュウカラやジョウビタキも子育て中と見え、大きな虫を捕まえたり、たくさんの虫を咥えたりするところを見るようになった。
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大きな虫を咥えるシジュウカラ(2023.5.31 撮影)
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たくさんの虫を咥えるジョウビタキ♂(2023.6.24 撮影)
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虫を咥えて巣に運ぶジョウビタキ♀(2023.6.24 撮影)
このほか、コサメビタキ、メジロ、ヒヨドリの姿を撮影できた。
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コサメビタキ(2023.6.17 撮影)
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メジロ(2023.6.17 撮影)
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ヒヨドリ(2023.6.17 撮影)
植物では別荘地の庭にギンリョウソウや各種キノコ類が出てきた。モンローの唇(イオウゴケ)は冬も消えずにいたが、赤の鮮やかさが増したようである。
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珍しく大きな株のギンリョウソウ(2023.6.24 撮影)
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ギンリョウソウ 1/2(2023.6.17 撮影)
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ギンリョウソウ 2/2(2023.6.20 撮影)
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別荘地の庭に出てきたタマゴタケ(2023.6.23 撮影)
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カサが開いたタマゴタケ(2023.6.26 撮影)
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別荘の苔庭に出てきた大きいキノコ群(ヤマドリタケモドキの仲間?:2023.6.24 撮影)
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小さなキノコ群(2023.6.16 撮影)
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浅間石の隙間から顔を出したキノコ(アシベニイグチの仲間?:2023.6.16 撮影)
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モンローの唇(イオウゴケ:2023.6.16 撮影)
チョウの種類は相変わらず少ないが、僅かにスジグロシロチョウとヒメキマダラセセリらしいチョウが見られた。
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スジグロシロチョウ(2023.6.25 撮影)
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ヒメキマダラセセリ(? 2023.6.16 撮影)