軽井沢からの通信ときどき3D

移住して10年目に入りました、ここでの生活と自然を写真と動画で発信しています

地震予測と対策(2)

2022-09-30 00:00:00 | 地震
 軽井沢は比較的地震の少ない地域だと思うが、ガラスショップを経営している関係で、やはり地震は気になるので地震関連情報には注意している。

 阪神淡路大震災の際には、ガレの作品などのコレクションを持っていた兵庫県芦屋市在住の太田恵子さん(2020.8.7 公開当ブログ「彩蝶」参照)が被災し、これら貴重な作品を失ったと著書に書いているし、当ショップを訪れてくださるガラスのコレクターの方々の中にも、東日本大震災で多くのコレクションを失ってしまったと嘆いておられる方が結構いらっしゃる。

 私も、ショップにある1000点以上のガラス器を、地震で失ってしまうといった事態は避けなければならないので、前回のブログ(2022.6.24 公開)でも紹介したように、いくつかの地震対策を行うと共に、地震発生に関する情報には気を配っている。

 気象庁が発表している「震度階級関連解説表」には、地震の強さと被害状況の関係が次のように記されている。


気象庁が発表している「震度階級関連解説表」の一部

 これによると、棚にある食器類は震度5弱以上で落下の危険性が増してくることになる。実際、これまで軽井沢で経験した震度3から4の地震では、自宅にある棚のこけしは倒れているが、自宅と店舗のガラス器類は無事であった。

 この震度5弱以上の地震が、国内でどの程度発生しているかを気象庁が発表しているデータで見ると、昨年1年間だけでも10回、過去10年間に123回発生している。
 

気象庁発表の地震データベースから(2012/09/25~2022/09/24に発生した地震)

 このうち長野県で発生した震度5弱以上の地震の発生状況をみると、次のようであり(直近2年間のデータはないが)、平均しておよそ年に1回ほどの発生である。


同上、長野県で発生した震度5弱以上の地震の発生状況

 地震に関して、日本には安全といえる場所などはなく、いつどこで起きるかわからないので、常に備えをしておかなければならないといわれている。それはその通りで、震度5弱を含めて地震発生の確率を見ると、全国がほとんど同じようなレベルである。

 しかし、震度5強になると状況は異なり、震度6弱以上でみればその地域差は一層明瞭になる。確率論的地震動予測地図 というデータが国立研究開発法人、防災科学技術研究所から公開されているが、これによると、例えば30年以内に震度5弱以上と、震度6弱以上の地震に襲われる全国各地の確率はそれぞれ次図のようである。ここでは色の濃さにより発生確率が100%まで5段階に塗り分けられている。

確率論的地震予測地図 今後30年間に 震度5弱以上の揺れに見舞われる確率(令和3年3月 地震調査研究推進本部 地震調査委員会公表「全国地震動予測地図2020年版」より)


確率論的地震予測地図 今後30年間に 震度6弱以上の揺れに見舞われる確率(令和3年3月 地震調査研究推進本部 地震調査委員会公表「全国地震動予測地図2020年版」より)

 地震発生のメカニズムは大きく2つに分けられる。内陸で発生する直下型地震と、海洋で発生する海溝型地震である。

 上記の確率論的地震予測地図の場合には、これら2種の地震発生確率とそれらが国内各地でどの程度の強さの揺れを引き起こすかを重ね合わせて表示している。

 地震発生メカニズム別の予測地図も同様に公表されている。まず活断層などの浅い地震による震度6弱以上の揺れの発生確率を見ると次のようである。長野県中北部から新潟県にかけての地域は、この直下型地震の影響が大きいことがわかる。


 次いで、海溝型の地震による震度6弱以上の揺れの発生確率をみると次のようである。



 両者を見比べて判るように、震度6弱以上の揺れに襲われる確率は、この海溝型の地震によるところがとても大きく、沿岸地帯だけではなく広く内陸部にまでその影響が及んでいることがわかる。こうした予測は、近い将来必ず発生すると考えられている、南海トラフ巨大地震と相模トラフ地震を考慮したものである。

 当地軽井沢での地震被害を考える場合、比較的発生確率自体は低いものの、内陸型の直下型地震だけではなく、現在強く叫ばれている、南海トラフ巨大地震の影響を意識しておかなければならないことが理解される予測地図である。

 30年以内に発生する確率が70%を超えると公表されている南海トラフ巨大地震と、首都直下地震、さらに最近その被害想定が公表された千島海溝での巨大地震。これらの地震による日本への影響のあまりの大きさに立ちすくんでしまいそうな状況であるが、その予測の根拠はどのようなものか、そして現状で対策はどのように進んでいるのか気になるところである。 

  


 

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安倍晋三元首相襲撃事件(9/22~9/28)

2022-09-29 00:00:00 | 安倍元首相銃撃事件
 9月27日、安倍晋三・元首相の国葬が千代田区の日本武道館で営まれ、岸田首相ら「三権の長」や皇族方、海外要人を含む4183人が参列した。
 
 銃撃事件発生は7月8日、参院選の街頭演説中の出来事であったことや、憲政史上最長の通算8年8か月にわたって政権を担った安倍氏の功績を考慮し、直ちに閣議で国葬を行うことが決められたのであったが、その後事件の捜査が進み、旧統一教会との関係が明らかになるにつれて、国葬に反対する声が出るようになり、国論を2分するまでになっていった。

 昨日の国葬で安倍元首相への国としての追悼を終えることになるので、事件発生以降の購読紙の記事を週単位で、遡ってとりまとめておこうと思う。

9月22日
・国葬に秋篠宮ご夫妻 安倍元首相 皇族方7人参列へ 
・30か国以上と首脳級会談へ 岸田首相
・九段坂公園に一般の献花台
・自民「創生日本」が再始動 安倍会長死去、初の勉強会
・旧統一教会関与 「関知していない」 木原氏、週刊誌報道で

9月23日
・安倍元首相国葬 4300人参列見通し
・「山際氏 辞任すべきだ」立民泉代表
・山上容疑者の母献金「過度」 旧統一教会 事件後返還請求114件

9月24日
・海外参列 首脳級相次ぐ 安倍氏国葬 「インド太平洋」賛同国
・国葬に「最高警備本部」 警視庁 即位礼・五輪並み
・吉田茂氏国葬 沿道7万人
 
9月25日
・米歴代大使ら 安倍氏国葬に 副大統領 首相とあす会談
・安倍氏追悼演説登壇者 野田元首相へ要請案 自民内 国葬出席表明受け

9月26日
・安倍氏あす国葬 弔問外交今日開始

9月27日
・安倍氏の外交路線「継承」 首相、弔問外交を開始 ハリス米副大統領と会談
・今日午後 安倍氏国葬
・「インド太平洋」連携強調 弔問外交 首相、支持下落歯止め狙う
・立民 岡田氏が存在感 幹事長 国葬対応など主導
・旧統一教会との関係追及へ 立民・共産 国対委員長が会談
・今日国葬 会場周辺 厳重警戒 お堀、植え込み 不審物捜索 都心で交通規制
・一般向けに 献花台設置 東京九段坂公園

9月28日
・安倍元首相 国葬
 菅氏「真のリーダーだった」 最長政権8年8か月 4183人参列 
 海外要人700人 218の国・地域など
 皇族方7人参列
・クアッド結束示す 弔問外交 豪印と首脳会談
・最前列は皇族 2列目に首相ら
・天皇陛下きょう7か国元首会見
・中国 直前の人選 台湾顔ぶれで判断か
・国葬 首相が主導 世論の反発 想定外 旧統一教会問題が影
・閣議決定で式典 通例
・【社説】安倍元首相国葬 功績たたえ多くの人が悼んだ 外交遺産を戦略的に活用したい
・国葬、政府説明に賛否 与党幹部反省 立民対応ちぐはぐ
・維新・国民は出席 共産はデモ
・出会い別れ菅氏朴訥と 「いつか首相になる人 確信した」 総選挙の出馬説得「誇り」
・衆院議長経験2氏も参列 「事前に国会同意を」「功績生かせ」
・立民・辻本氏も旧統一教会接点 関連団体会合に出席
・安倍元首相国葬 どう見る
 大阪大学名誉教授 坂元一哉氏 大きな功績 最高の礼儀
 京大教授 曽我部真裕氏 「国民合意」担保する必要
 英紙エコノミスト ビル・エモット氏 公的な葬儀 理念に共感
・安倍元首相国葬 追悼の辞全文
 岸田首相、菅前首相、細田衆院議長、尾辻参院議長、戸倉最高裁長官
・安倍氏指導力 各国たたえる
・アーミテージ元米国務副長官 安倍氏は日米同盟の巨星 「最高の戦略家だった」 
・安倍さん「見守って」 拉致、被災地関係者ら追悼 
 厳重警備 トラブル防ぐ 元首相葬儀 皇族、いずれも参列
 各地で反対の声も 「法的根拠ない」都内などでデモ
 費用 高額とは言えず 関東学院大 君塚直隆教授
 首相の語る力不足  評論家・神戸女学院大内田樹名誉教授 
 42知事が出席 沖縄以外半旗
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ウクライナ情勢(9/20~9/26)

2022-09-27 00:00:00 | ウクライナ情勢
9月20日
・露、スリランカ人を虐待 ウクライナ 7人、5月から拘束
・「米軍が台湾防衛」の意志 バイデン大統領 中国が侵攻なら TVインタビュー
・国連、20日から一般討論演説

9月21日
・防衛の視座 現状と課題㊤ 日本周辺 対立の最前線 対中露北 米頼み通用せず
 欧州 国防費増にカジ 2%の確保「NATO基準」 安全保障の意識 各省庁に
・首相 法の支配徹底訴え 国連総会演説へ 露を名指し非難
・日独の戦闘機 28日国内訓練
・親露派 併合へ住民投票 支配地域 ウクライナ軍反攻が影響
・露の原発攻撃 IAEA非難
・露大物歌手、侵略を批判
・駆逐艦建造 中国が加速 空母防衛、台湾侵攻想定か
・対露制裁 世論調査 欧米国民 内向き志向鮮明 物価高対策 喫緊の課題
 ウクライナ 日本では最重視

9月22日
・プーチン氏 予備役30万人動員令 ウクライナ反攻に押され 占領地域の併合「支持」
・日独仏、露の侵略批判 国連総会演説 首相「法と秩序」訴え
・防衛の視座 現状と課題㊥ 核使用も衛の視座 現状と課題㊥ 反撃能力保有へ転換
 継戦能力 最大の弱点 老朽施設 整備は後回し
・安保理改革 首相が強調 国連総会演説 核廃絶議論も主導狙う
・米欧、(親露派武装集団の占領地域での)住民投票認めず 動員令「侵略失敗表れ」
・中国 批判避ける
・日英 制裁継続を確認 首脳会談
・露、劣勢で方針転換 予備役動員 「領土保護に全手段」
 プーチン氏 核使用も示唆
・抗戦 米欧支持が左右 ウクライナ軍増強
・【社説】首相国連演説 安保理の機能回復に努めよ
・アジア新興国 成長鈍化 ADB(アジア開発銀行) 4.3%に下方修正 物価高や米欧利上げで
・独の電力大手 政府が国有化 ウクライナ侵略をきっかけに経営危機に
・プーチン氏苦境にじむ 予備役動員令 筑波大名誉教授(ロシア政治)中村逸郎氏
・プーチン氏演説要旨
・途上国に食糧援助へ 米など宣言 「グローバル食料安全保障サミット」閉会後
・駐露米大使 指名

9月23日
・防衛の視座 現状と課題㊦ 防衛産業 衰退の一途
 研究開発 足りぬ予算 「戦前の反省」産学官連携遠く
・露、動員準備始まる 首都でデモ 1400人拘束
・【社説】プーチン演説 「住民投票」で愚行を重ねるな
・日本、対露追加制裁へ 林外相方針 化学兵器関連 検討 G7会合
・ウクライナ危機 エネ供給不安 石炭争奪 遠のく「脱炭素」
・バイデン氏国連演説 ウクライナ侵略非難に時間
 安保理改革に意欲 中露念頭 拒否権行使「限定」
・途上国 露批判控える 
・ゼレンスキー氏 ビデオ演説 侵略処罰「特別法廷」訴え
・ザポリージャ 新たな砲撃 送電線損傷 原発で非常発電機作動
・ウクライナと露 捕虜交換 「アゾフ大隊」 司令官ら解放
・ドナーにウクライナ人標的 臓器売買疑惑 「経済苦なら腎臓買います」

9月24日
・露併合へ「住民投票」開始 親露派、東・南部4州で 米欧「偽り」非難 侵略7か月
・ザポリージャ原発 職員疲弊 露兵と「激しい摩擦」
・露「クリミア再現」狙い 親露派 住民投票 併合後の戦闘激化 米欧懸念
・北の核 非難声明 日米韓会議
・「中露頑張って」玉木代表失言 集会で
・ウクライナ侵略7か月 南・東部 ウクライナ反攻 高性能兵器の供与本格化 クリミアも攻撃
 原発に砲撃 送電遮断 災害懸念
・ザポリージャ原発 職員証言 「エンジン室 武器庫に」 砲撃の音 おびえる日々
・「職員 強いストレス」 IAEA指摘
・反攻 ウクライナ市民高揚 「何年かかっても勝利」
・「住民投票」米、結果拒否を要請 国務長官 安保理閣僚級会合
・侵略7か月 イジューム解放「わが村も」 キーウ近郊に非難の一家

9月25日
・「兵士が訪問 投票強要」 ウクライナ南部住民
・「国際法に違反」 米大統領声明
・地球を読む ウクライナ反攻 奪還進み 強気の目標に 拡大か妥協か「決断の冬」
 リチャード・ハース 米外交問題評議会会長
・ウクライナ 住民投票関与4000人追訴 大統領「今月9000平方キロ奪還」
・露の処刑 16か所で 国連人権理「戦争犯罪」確認
・露兵動員 強引な手法 学生招集・持病63歳も 高誼95人拘束

9月26日
・北、短距離ミサイル発射 米空母訓練に対抗か EEZ 外落下
・露、30日に併合手続きか 「住民投票」 ウクライナ4州 タス通信
・安保理が27日緊急会合開催
・マツダ、露生産撤退へ 部品調達困難
・露動員 止まらぬ抗議 34都市で800人超拘束 拒否・投降 罰則引き上げ
・「ウクライナ 米英の消耗品」 国連演説 露外相が強く非難
・米欧の兵器供与 中国外相も批判

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雲場池の水鳥(21)恋に落ちたマガオ君ー2/2

2022-09-23 00:00:00 | 野鳥
 6月上旬に美しい構造色を示していたマガオ君の頭には、中旬になると急に変化が現れた。

冬羽が美しいマガオ君(2022.6.2 撮影)

冬羽が美しいマガオ君(2022.6.7 撮影)

冬羽が美しいマガオ君(2022.6.10 撮影)

 この後、翌日には頭部に変化が現れた。

頭部や胸の羽色に変化が現れてきたマガオ君(2022.6.11 撮影)

背中の羽色も変化し始めたマガオ君(2022.6.12 撮影)

背中の羽色も変化し始めたマガオ君(2022.6.16 撮影)

背中の羽色も変化し始めたマガオ君とカル子さん(2022.6.16 撮影)

 この翌日、思いがけないことが起きた。マガモ♂が2羽になっていたのであった。1羽はマガオ君だが、もう一羽はまだ羽衣に変化が起きておらず、マガオ君に比べるとやや体格の大きく感じられる個体である。

雲場池に現れたマガモ♂(中央)とマガオ君、カル子さん(2022.6.17 撮影)

雲場池に現れたマガモ♂(後方)とマガオ君(2022.6.17 撮影)

 突然やってきて、マガオ君とカル子さんの間に割って入るようにして泳いでいたマガモ♂であったが、その後姿を消して2度と現れることはなかった。この♂もまた、北に帰ることなく近くの池で夏を過ごそうとしているのだろうか。

 マガオ君の体色変化は進み、7月に入ると頭部の緑色の構造色は完全に消えていった。

頭部の緑色の構造色がほとんど消えたマガオ君とカル子さん(2022.6.27 撮影)

 体色もどんどん変化して、このころにはマガオ君の姿はすっかり♀のように変わっていった。相変わらずマガオ君のそばにはカル子さんの姿が見られたが、嘴の色が黄色い点を除けば、2羽はよく似た体色になっている。

嘴の色を除けば、よく似た体色になったマガオ君とカル子さん(2022.6.30 撮影)

雲場池の浅い部分で休息するマガオ君(2022.7.2 撮影)

雲場池の浅い部分で休息するカル子さん(左)とマガオ君(2022.7.2 撮影)

カル子さん(右)とマガオ君(2022.7.8 撮影)

エクリプスに変身したマガオ君(2022.7.9 撮影)

 さて、夏は水鳥たちの繁殖の季節。マガオ君の仲間のマガモ達は、この季節北の地で繁殖していると思われるが、通年雲場池に生息するカルガモの中には、今年も雛を育てているカルガモ♀の姿が見られた。昨年巣立ったのは3羽だったが、今年は7羽のひなが生まれていて賑やかである。


カルガモの母親と7羽のヒナ親子(2022.7.11 撮影)

 このカルガモの母親はもしかしたらカル子さん・・・、だとしたらマガオ君と一緒にいたカルガモはやはり♀で、異種間の雑種誕生か・・・という期待をしたが、どうもそうではないようであった。

 7羽の雛を連れて池を泳ぐカルガモの母親とは別に、マガオ君とカル子さんの姿が認められたし、雛たちの姿にも特に雑種を思わせる変化も見られなかった。

カル子さん(左)とマガオ君(2022.7.13 撮影)

カル子さん(右)とマガオ君(2022.7.17 撮影)

カル子さん(右)とマガオ君(2022.7.20 撮影)

カル子さん(右)とマガオ君(2022.8.1 撮影)

カル子さん(右)とマガオ君(2022.8.5 撮影)

カル子さん(右)とマガオ君(2022.8.14 撮影)

この頃、マガオ君の頭部に僅かながら変化が現れた。

エクリプス状態のマガオ君の頭部に僅かに変化が現れる(2022.8.15 撮影)

頭頂部に緑色の構造色がわずかに現れてきたマガオ君(2022.8.21 撮影)

頭頂部に緑色の構造色が現れてきたマガオ君(2022.8.24 撮影)

カル子さん(左)とマガオ君(2022.8.27 撮影)

冬羽にもどり始めたマガオ君(2022.8.29 撮影)

冬羽にもどり始めたマガオ君(2022.8.31 撮影)

 ある日、雲場池には珍しくオシドリの姿が見られた。昨年春に♂を、1か月ほど前には♀の姿を見かけ撮影していたが、この日雲場池に現れた3羽は嘴の色が赤みを帯びていることから幼鳥♂かあるいは、エクリプスかと思えた。

 
オシドリの幼鳥♂あるいはエクリプス(2022.8.29 撮影)

 また、このころ池ではカイツブリの子育てが見られるようになった。カルガモの場合は、母親だけが雛を連れ泳いでいる姿が見られたのであったが、カイツブリは両親が一緒に雛たちの世話をしている。特に♂は水中にもぐり、小魚を捕えては雛に与えている。


カイツブリの親子(2022.9.1 撮影)

カイツブリの雛とマガオ君(2022.9.4 撮影)

冬羽にもどり始めたマガオ君(2022.9.5 撮影)

冬羽にもどり始めたマガオ君とカル子さん(2022.9.10 撮影)

冬羽にもどり始めたマガオ君(2022.9.10 撮影)

 この日、池にはコガモが数羽戻ってきていて、カルガモに混じって泳ぐ姿が見られるようになった。一様に♀の姿をしているので、私には区別がつかないのだが、中にエクリプス♂が混じっているのだろうか。


雲場池にコガモが戻ってきた(2022.9.10 撮影)


雲場池にコガモが戻ってきた(2022.9.12 撮影)

 マガオ君の羽衣もどんどん変化して、ほとんど冬羽に近い状態になっていった。池にはコガモに加えてキンクロハジロの雌雄も渡ってきた。

 
ほとんど冬羽に近い状態に戻ったマガオ君(2022.9.12 撮影)


キンクロハジロのペア(2022.9.12 撮影)

 マガオ君が美しい冬羽にもどってからしばらくして、また2羽のオシドリの姿を見る機会があった。以前見かけた個体のようだが、この時の羽の様子から、やはりエクリプスであったのだと思えた。こちらはまだ換羽中で、美しい姿になる日も近いと思える。

換羽中のオシドリのエクリプスA(2022.9.21 撮影)


換羽中のオシドリのエクリプスB(2022.9.21 撮影)

 コガモやキンクロハジロの姿がポツポツと見られるようになり、昨年の例ではもうすぐ北からマガオ君の仲間や多くの水鳥が渡ってくる。そうなると、マガオ君はやがて他の多くのマガモ♂に紛れて私には区別がつかなくなってしまう。
 
 カル子さんも、同様で、マガオ君と一緒にいることで、それとわかっていたのだが、マガモの♂が多くなると区別がつかなくなってしまうのではと思う。

 おそらくマガオ君とカル子さんにとってはそんなことはないのだろうと思うが、これから2羽の恋の行方はどうなってしまうのだろうかなどと、余計なことに気をもんでしまうのである。



 
 




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安倍晋三元首相襲撃事件(9/15~9/21)

2022-09-22 00:00:00 | 安倍元首相銃撃事件
9月15日
・旧統一教会 自民新たな接点続々 幕引きになお時間
・下村元政調会長 一部報道を否定
・立民・奥野氏 役職を辞退 旧統一教会関係者と名刺交換

9月16日
・立民、安倍氏国葬欠席へ 自・公・維新・国民は出席
・安倍氏国葬に 韓国首相参列 外交省発表
・国葬 県庁舎で半旗 知事 職員へ黙とう求めず
・南箕輪村議会が中止意見書可決
・「質問権」1度も使われず 文科省など 宗教法人に対し

9月17日
・二階氏 今も存在感 野党国葬欠席「賢くない印象」
・国葬参列の要人 新たに7人公表 韓国首相ら

9月18日
 関連記事なし

9月19日
・【広告】総理暗殺 政治家とテロ事件(大橋治雄著 並木書房発行)
・野田氏「(出ないのは)人生観から外れる」 阿部氏国葬 出席理由を説明

9月20日
・支持率下落 政府に危機感 各社世論調査 10ポイント超減も
・阿部派研修会で結束を呼びかけ 塩谷会長代理
・阿部氏国葬 立民内 出席者を非難 「弔意取り締まり」指摘も
 玄葉氏、出席表明
・旧統一教会本体会合に出席 山際氏、自民調査に申告せず

9月21日
・阿部氏国葬 海外から700人 参列見通し 衆参議員らに案内状
・基礎からわかる阿部氏国葬 最長政権 外交に功績 根拠は内閣府設置法・閣議
 戦後 吉田元首相のみ 代表団190超 首脳級は50
 式典や接遇 概算16億円
 米、全大統領を対象
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