8月25日の新聞記事に、今年1月15日未明に起きたスキーバス転落事故でなぎ倒されたままになっていたガードレールの復旧工事が始まったことが報じられた。
多くの若い命を奪ったこの事故のことはまだ記憶に新しい。事故当日の朝、ヘリコプターの音で目が覚め、いったい何事かと思っていたがTVのニュースで事故のことを知った。
その後の調査で事故の原因としては、バス会社が運転手の健康管理を怠っていたことや、運転手が大型バスの運転に不慣れであったことと、現場近くでのスピードの出しすぎが指摘されている。
事故でなくなった学生の中に、妻の出身高校の後輩がいたことがわかり、我々も事故後しばらくして、事故現場に設置された献花台に行き花を添えた。
軽井沢スキーバス転落事故現場と道路わきに設けられた献花台(2016.2.26 撮影)
事故現場に行ってみると、これも多く報道されていたことだが、緩やかな下り坂とゆるいカーブの場所であり、なぜこんなところでという気がしてしまう。軽井沢の町もすぐ目の前にある。
碓氷バイパスの事故現場を示す地図(★が事故現場、「軽井沢スキーバス転落事故」
『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2016年6月26日(日)00:37 UTC、
URL: http://ja.wikipedia.org)
事故を引き起こした要因のひとつに、バスがツアーの行程表では上信越自動車道を利用するルートを通ることになっていて、今回の事故現場となった碓氷バイパスは予定されていなかったことも指摘されている。
今回のバスツアーの目的地は斑尾高原であり、予定の高速道路を通る場合には軽井沢市街は通過しないで迂回することになるが、仮に軽井沢ICで下りて目的地に向かったとしても、高速道路を利用していれば事故は起きなかったのではとの思いにとらわれる。
碓氷バイパスは合計45箇所のカーブがあるとされている。事故はその43番目の場所で起きた。群馬県側から多数の登りの急カーブを過ぎて、入山峠を超えて下り坂に入ったところである。
群馬県側から軽井沢に入るルートには、このほか2つのルートがある。国道18号と信州姫街道を通るルートである。18号は碓氷バイパスよりもさらにカーブの数が多く百数十とされていて難所である。
ただ、交通渋滞などで碓氷バイパスが使えない場合には、横川と軽井沢を結ぶ定期バスもこの18号を使用していて、私たちも旧中山道を軽井沢側の見晴台から坂本宿まで歩いて、その帰りに一度このルートで定期バスに乗って戻ってきたことがある。
カーブでの対向車とのすれ違いも何度かあり、運転手の緊張ぶりも感じられるルートであった。
信州姫街道は大きく南に迂回するルートで、下仁田を通る。世界遺産で有名な富岡方面からのルートとしては他のルートと距離や時間ではほぼ同程度のルートではある。
これら4ルートが重なる富岡から起算して距離と所要時間を比較すると次のようになる。
1.碓氷バイパスルート
距離 40.8km
時間 60分
2.18号ルート
距離 36.9km
時間 62分
3.信州姫街道ルート
距離 42.7km
時間 69分
4.上信越自動車道ルート
距離 46.9km
時間 49分
かかる経費のことを除けば、もっとも安全かつ短時間で移動できるのはもちろん上信越自動車道を通るルートであるが、経費のほか途中の観光地や好みで、どのルートを選択するかの見解は分かれると思う。いずれを選択するにしても、道路の状況をよく知って、今回の事故を教訓に、安全な運転を心がけたいものである。
多くの若い命を奪ったこの事故のことはまだ記憶に新しい。事故当日の朝、ヘリコプターの音で目が覚め、いったい何事かと思っていたがTVのニュースで事故のことを知った。
その後の調査で事故の原因としては、バス会社が運転手の健康管理を怠っていたことや、運転手が大型バスの運転に不慣れであったことと、現場近くでのスピードの出しすぎが指摘されている。
事故でなくなった学生の中に、妻の出身高校の後輩がいたことがわかり、我々も事故後しばらくして、事故現場に設置された献花台に行き花を添えた。
軽井沢スキーバス転落事故現場と道路わきに設けられた献花台(2016.2.26 撮影)
事故現場に行ってみると、これも多く報道されていたことだが、緩やかな下り坂とゆるいカーブの場所であり、なぜこんなところでという気がしてしまう。軽井沢の町もすぐ目の前にある。
碓氷バイパスの事故現場を示す地図(★が事故現場、「軽井沢スキーバス転落事故」
『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2016年6月26日(日)00:37 UTC、
URL: http://ja.wikipedia.org)
事故を引き起こした要因のひとつに、バスがツアーの行程表では上信越自動車道を利用するルートを通ることになっていて、今回の事故現場となった碓氷バイパスは予定されていなかったことも指摘されている。
今回のバスツアーの目的地は斑尾高原であり、予定の高速道路を通る場合には軽井沢市街は通過しないで迂回することになるが、仮に軽井沢ICで下りて目的地に向かったとしても、高速道路を利用していれば事故は起きなかったのではとの思いにとらわれる。
碓氷バイパスは合計45箇所のカーブがあるとされている。事故はその43番目の場所で起きた。群馬県側から多数の登りの急カーブを過ぎて、入山峠を超えて下り坂に入ったところである。
群馬県側から軽井沢に入るルートには、このほか2つのルートがある。国道18号と信州姫街道を通るルートである。18号は碓氷バイパスよりもさらにカーブの数が多く百数十とされていて難所である。
ただ、交通渋滞などで碓氷バイパスが使えない場合には、横川と軽井沢を結ぶ定期バスもこの18号を使用していて、私たちも旧中山道を軽井沢側の見晴台から坂本宿まで歩いて、その帰りに一度このルートで定期バスに乗って戻ってきたことがある。
カーブでの対向車とのすれ違いも何度かあり、運転手の緊張ぶりも感じられるルートであった。
信州姫街道は大きく南に迂回するルートで、下仁田を通る。世界遺産で有名な富岡方面からのルートとしては他のルートと距離や時間ではほぼ同程度のルートではある。
これら4ルートが重なる富岡から起算して距離と所要時間を比較すると次のようになる。
1.碓氷バイパスルート
距離 40.8km
時間 60分
2.18号ルート
距離 36.9km
時間 62分
3.信州姫街道ルート
距離 42.7km
時間 69分
4.上信越自動車道ルート
距離 46.9km
時間 49分
かかる経費のことを除けば、もっとも安全かつ短時間で移動できるのはもちろん上信越自動車道を通るルートであるが、経費のほか途中の観光地や好みで、どのルートを選択するかの見解は分かれると思う。いずれを選択するにしても、道路の状況をよく知って、今回の事故を教訓に、安全な運転を心がけたいものである。