軽井沢からの通信ときどき3D

移住して10年目に入りました、ここでの生活と自然を写真と動画で発信しています

ウクライナ情勢(5/24~5/30)

2022-05-31 00:00:00 | ウクライナ情勢
5月24日
・首相「防衛費  相当な増額」 日米首脳会談 対中国 同盟の抑止力強化
 G7サミット広島で
・バイデン氏 IPEF(インド太平洋経済枠組み)発足宣言 
・バイデン氏 「台湾有事に軍事介入 
・クアッド きょう首脳会談
・ウクライナ長期戦備え 戒厳・総動員令 3か月延長
・核軍縮 岸田カラー 「核の傘」不可欠 強調も
・バイデン氏 日本の常任理事国入り支持
・中国に対抗鮮明 日米首脳会談 軍事力の拡大 危機感 経済安保「5G」主導 
・【社説】日米首脳会談 揺るがぬ同盟で国際秩序守れ IPEFの実効性を高めたい
・北のミサイル 「深刻な懸念」 日米外相、連携で一致
・海自鹿屋基地で米無人機を運用 防衛省、地元に意向伝達
・中国空母「台湾有事」の態勢 昼夜問わず「米軍機迎撃を想定」
・有事防ぐ 日米抑止力強化
・バイデン氏、台湾有事「介入」 同盟国の不安払拭狙う
・ウクライナ「戦争犯罪」露兵に終身刑 裁判所判決 捕虜交換の可能性も
・ダボス会議で支援訴え ゼレンスキー氏
・英、モルドバに 武器供与を検討
・ウクライナ難民655万人
・NATO加盟へ意欲 ジョージア
・灰色の街 光はどこに 
・ウクライナ侵攻3か月 東部 米欧兵器で反撃
 露軍 地上戦力1/3喪失か・渡河作戦 何度も失敗 潮目変えた重火器提供
・宇宙協力 日米強化へ 有人宇宙探査 中国、露と連携し対抗
・首脳会談 日米 供給網強化一致 経済版2プラス2 7月に初会合
・日米首脳会談 国際社会の結束 重要性強調 「核兵器のない世界」へ協働
・日本バレエ界に暗雲 露で活躍 ダンサー帰国相次ぐ 留学中止や公演延期も
・フィンランドNATO加盟申請 旧ソ連と戦争2度 記憶と現状リンク
・良人の生還願い3か月 ウクライナ 侵攻の日「防衛隊はいる」 
 
5月25日
・クアッド首脳会談 一方的現状変更 許さず ウクライナ情勢懸念
 インド太平洋 中国念頭に連帯
・中露爆撃機 日本周辺飛行 計6機、共同で 政府「重大な懸念」
・露、東部要衝に砲撃強化 ルハンスク州 24日で侵攻3か月
・バイデン氏 米の台湾政策「変わらず」 有事関与発言 戦略的曖昧さ転換否定
・中国 安保協力を警戒 クアッド 対抗軸の構築急ぐ
・インドつなぎとめ クアッド 結束重視 露批判は抑制
 インド 露に軍備依存 低減も
・防衛費増 検討本格化 自民、首相表明受け 公明は慎重姿勢
・核軍縮「新たな枠組みを」 官房長官、中国参加促す
・北方領「露名称に変更を」 露宇宙機関社長 日本の制裁に反発か
・トルコ、シリアで軍事計画 北欧2か国加盟申請 NATO揺さぶり
・ウクライナ侵攻3か月 難民660万人 シリア内線並み 近隣国の負担大きく
・露国内でも反発相次ぐ 外交官辞職・徴兵施設に放火
・ウクライナ軍事支援会合 47か国が参加 来月対面開催も 
・台湾「関与」中国けん制か バイデン氏 従来と異なる発言3度目 中国、政策転換を警戒
・豪、クアッド重視継続 アルバニージー首相 日本は歓迎
・ウクライナ支援 「偽物」も 不審メール 世界150万件 SNSや寄付サイト 
 詐欺まがい 相談相次ぐ
・壊されても 私の家 ウクライナ侵攻3か月 空襲のキーウ 復旧待つ

5月26日
・北、ICBMなど3発か クアッド直後 日本「挑発」避難
・問われる日米 揺らぐ国際秩序 防衛費増 首相が「公約」
・北発射、バイデン氏離日後 滞在中は回避 米の反発意識か
・露軍、標的絞り攻撃 ドンバス 大規模包囲 転換か
・露国債利払い 米、特例打ち切り
・中露爆撃機飛行 官房伊長官が非難
・【社説】北ミサイル発射 反撃能力の具体的構築を急げ
・【広告】「プーチン敗北」に王手!ほか (will 7月特大号)
・トルコ、北欧2国と協議へ NATO加盟 強硬姿勢崩さず
・モルドバ前大統領拘束 親露派で「国家反逆」容疑
・海外メディアに露が圧力強化へ
・北、核起爆装置を試験か
・中国軍 台湾周辺で演習 米大統領に反発か 「結託した活動 警告」
・【思潮】力の論理と安全保障の行方 情報戦 真偽見抜く難しさ

5月27日
・ルハンスク州「95%制圧」 ウクライナ東部 露軍、火力で優勢 ゼレンスキー氏認める
・対露制裁解除で港湾解放の用意 黒海沿岸、露外務次官
・研究費透明化 G7で議論 技術流出防止 来年サミット、政府方針
・日タイ首脳会談 協力強化で一致 「インド太平洋」
・日米韓次官協議 北の発射を非難
・露、年金・最低賃金上げ 負傷兵見舞いも 政権、世論意識か
・対トルコ制裁解除「前向き」 北欧2国、NATO加盟巡り
・北ミサイル 中露、制裁強化に否定的 安保理決議案 採決へ
・南シナ海領有権 比「譲歩しない」 次期大統領マルコス氏
・中国外相 ソロモン諸島訪問 「近代化を加速」一致 関係拡大 米豪は警戒感
・ウクライナ主要テーマ ダボス会議閉幕 気候変動 高い関心
・露金利 11%に下げ 3回連続
・日米戦闘機8機 日本海上で訓練 

5月28日
・米、中国に対抗鮮明 包括政策 「国際秩序かえる力」
・北制裁 中露が拒否権 核・ミサイル巡り初
・露、東部要衝に侵入 セベロドネツク ウクライナ軍激しく戦闘
・安保理改革必要 松野長官が強調
・拡大抑止 作戦共有が不可欠 日米首脳会談で確認
・キッシンジャー氏 領土割譲「容認」波紋 ウクライナは猛反発
・脱ロシア・再エネ拡大一致 G7声明 石炭火発 廃止時期盛らず
・「食料危機」批判に反論 プーチン氏 米欧に制裁解除要求
・イラン 核武装所要期間短縮か
・米国務長官 対中政策「投資・協調・競争」 同盟国と連携 体制転換求めず
 中国反発「脅威を誇張」
・北制裁に拒否権 中露、米欧と深い分断 「文言」協議も拒否 修復は絶望的
・サハリン2 インドと交渉 英シェル 売却巡り企業連合と ロイター報道

5月29日
・東部ルハンスク州撤収も セベロドネツク露が一部占拠
・露へ強制連行 間一髪 マリウポリの少女 救出後も癒えない傷 父亡くし知人は連行
・拒否権 中露に説明要求 北制裁強化案 国連、来月8日会合
・日米韓、北発射を非難 外相声明
・【社説】世界の食糧危機 輸出阻む港湾封鎖を解除せよ
     北制裁に拒否権 国連を無力化する中露の横暴
・「防衛力 抜本的に強化」 「骨太方針」明記 弾薬確保など重点
・米アジア政策 台湾軍事的関与「正しい」 米戦略予算評価センター所長
・港湾開放へ欧州首脳仲介 ウクライナ産穀物 輸出滞る

5月30日
・東部州要衝 攻防続く セベロドネツク 住民退避困難に
・地球を読む インフレ到来 資源高 円安が追い打ち 吉川 洋 東大名誉教授
 異次元緩和 曲がり角へ
・露、極超音速ミサイル実験 NATO加盟申請 北欧2国をけん制
・首相、北と対話意欲 拉致救出「国民大集会」
・「反撃能力」保有 北側氏一定理解 公明副代表
・農地に地雷 作付け阻む ウクライナ 輸出ルート遮断、農機略奪
・露正教会から「完全に独立」 侵攻擁護非難 ウクライナの管轄勢力 
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山野で見た蝶(14)オオルリシジミ

2022-05-27 00:00:00 | 
 4月にヒメギフチョウの観察・撮影場所に案内していただいたAさんから、「オオルリシジミが発生しています」との電話連絡をいただいたのは、22日(日)の夕方であった。

 私のショップの定休日が、火曜・水曜と理解していただいての事で、それではと24日(火)に現地に案内していただく約束をした。
 
 オオルリシジミは、現在長野県の一部地方と、九州の限られた場所にのみ生息していて、これら各地では保全活動が行われ、絶滅危惧1類に指定されている希少種である。今回出かける予定の東御市では、熊本県白水村・阿蘇町と共に、オオルリシジミを天然記念物に指定している。

 つい先日、長野県内のもう一つの生息地である、国営アルプスあずみの公園で、オオルリシジミが発生し始めたとの情報を、妻がツイッターで得ていたので、東信地方でも同様に発生時期を迎えているであろうと思っていたところである。尚、安曇野市でも、2022年3月30日にオオルリシジミを天然記念物に指定したと報じられた。 

 東御市内では、オオルリシジミの生息地の一つであるシチズンファインデバイスの北御牧事業所で、2003年から地域の「オオルリシジミを守る会」の一員として、絶滅を防ぐために食草である豆科の植物「クララ」を構内に植え、食草の保護、害虫駆除などを行い、成虫の発生時期には工場敷地を開放して「オオルリシジミ観察会」を毎年開催してきている。

 今年はどうなっているだろうかとネット検索をしてみると、「観察会中止」の記事タイトルが見つかった。理由はコロナのせいだろうかと思ったりしたが、ネットではその理由についての詳しい情報を得ることはできなかった。

 連絡をいただいたAさんによると、今回案内していただく場所は、この工場ではなく、その近くにあり、地元有志の「北御牧のオオルリシジミを守る会」が農家の協力を得てクララを守り育て、保全活動を行っている地区だという。

 当日、Aさんと待ち合わせて案内していただいた場所には、すでに「守る会」の方が数名来ておられて、観察と写真撮影に適した場所を教えていただいた。

 早速その水田脇の斜面に向かうと、数頭のオオルリシジミが飛び交っていた。この斜面にはクララの大株があちらこちらにあり、その葉上に止まるオオルリシジミの姿も見られた。

 軽井沢に住み始めて以来、季節が巡ってくるたびにこのオオルリシジミ観察・撮影のことを思い描いていたが、これまで実現していなかった。それが東信地方に生まれ育ったAさんに出会えたことで一気に解決した日であった。

 私たちのほかに、もう一人撮影に来ている人がいて、「向こうで、交尾中のオオルリシジミが見られますよ」と教えていただいた。この方は、オオルリシジミの生息地である安曇野から来たとのことであった。

 東御市教育委員会が発行した「東御市天然記念物 オオルリシジミ保護活動の記録<2013 改訂版>」によると、オオルリシジミの♂の発生は、例年5月中旬からとされる。また、♀は♂より数日遅れて5月下旬から見られるようになるという。こうした雌雄の発生順序は、多くのチョウやガと同様のものである。

 この日はすでに♀が多数発生していて、交尾シーンも撮影することができた。また、交尾後翌日頃から産卵を始めるとされるが、その産卵シーンと思われる様子も撮影できた。思われる・・・と、すこし曖昧な表現になったのは、産卵した卵を確認できなかったからである。

 ところで、オオルリシジミの雌雄の同定については、♀の前翅表の中央には黒斑列が現れるが、♂にはこれがないことから容易に判別できる。

 クララの葉上に止まっているときは、多くは羽を閉じているので、この黒斑列が見えず、雌雄の判別が難しくなるが、時折開く翅表を見ていると、当然のことかもしれないが、ほとんどが♀であることが判る。

 ♂はクララの周囲を地上1m位の高さで速く飛び回っては♀を探し、♀の方は発生地からあまり離れず、クララや近くの草に止まり♂を待つとされる。

 以下、この日撮影したオオルリシジミの♀から紹介する。


オオルリシジミ ♀ 1/10(2022.5.24 撮影)


オオルリシジミ ♀ 2/10(2022.5.24 撮影)


オオルリシジミ ♀ 3/10(2022.5.24 撮影)


オオルリシジミ ♀ 4/10(2022.5.24 撮影)


オオルリシジミ ♀ 5/10(2022.5.24 撮影)


オオルリシジミ ♀ 6/10(2022.5.24 撮影)


オオルリシジミ ♀ 7/10(2022.5.24 撮影)


オオルリシジミ ♀ 8/10(2022.5.24 撮影)


オオルリシジミ ♀ 9/10(2022.5.24 撮影)


オオルリシジミ ♀ 10/10(2022.5.24 撮影)

 次はクララの上や周囲を飛翔するオオルリシジミ、翅表が見えない写真の方は、♂かと思うが、判定は難しい。


クララの上を飛翔するオオルリシジミ 1/2 (2022.5.24 撮影) 


クララの上を飛翔するオオルリシジミ 2/2 (2022.5.24 撮影)


クララの周囲を飛び回るオオルリシジミ♀ (2022.5.24 撮影)

 次はアカツメクサやハルジオンに止まり吸蜜する様子。ツバメシジミもやってきてハルジオンに止まり吸蜜を始めたが、両者を比較することで、オオルリシジミの大きさを確認することができる。


アカツメクサで吸蜜するオオルリシジミ ♂(2022.5.24 撮影)

ハルジオンで吸蜜するオオルリシジミ ♀(2022.5.24 撮影)

ハルジオンで吸蜜するツバメシジミ♂ (2022.5.24 撮影)

 続いてクララの葉上の♀に求愛行動をとる♂の連続写真を見ていただく。残念ながら♀に拒否されたようで、♂は去って行った。

クララ葉上の♀に求愛行動をとる♂ (2022.5.24 撮影)

 次は交尾中の写真。翅を閉じているが、この2頭については、前翅裏の黒斑は♀の方が大きい事、後翅裏、亜外縁の橙色の赤味が♀で強い事、腹部は♀で太く、♂で細いことなどから雌雄を判別した。


クララの葉上で交尾するペア 1/4(左♀、右♂ 2022.5.24 撮影)


クララの葉上で交尾するペア 2/4(左♂、右♀ 2022.5.24 撮影)


クララの葉上で交尾するペア 3/4(手前♂、奥♀ 2022.5.24 撮影)


クララの葉上で交尾するペア 4/4(手前♀、奥♂ 2022.5.24 撮影)

 交尾シーンを撮影していると、突然他の♂が乱入してきた。これには驚いたが、帰宅後先の資料を見ると、こうしたことは比較的よく見られるようである。


交尾中に他の♂が絡む 1/3(2022.5.24 撮影)


交尾中に他の♂が絡む 2/3(2022.5.24 撮影)


交尾中に他の♂が絡む 3/3(2022.5.24 撮影)

 乱入してきた♂は執拗に交尾中の♀に働きかけているようである。


交尾中の♀にアプローチする他の♂ 1/3(左♀ 2022.5.24 撮影)


交尾中の♀にアプローチする他の♂ 2/3(中央♀ 2022.5.24 撮影)


交尾中の♀にアプローチする他の♂ 3/3(中央♀ 2022.5.24 撮影)

 さらに別の♂も加わり、4頭が入り乱れ、訳が分からなくなる。しかし、やがて狼藉者の2頭の♂は去って行った。


交尾中に2頭の♂が絡む (2022.5.24 撮影)

 ♀がクララの花穂の先に腹部を曲げて止まっているところをよく見かけたが、卵を目視確認することができなかった。卵は花穂の隙間に1卵ずつ産み付けられるということなので、発見が難しいのかもしれないし、実際にはまだ産卵していないのかもしれない。

 飼育下では、1頭の♀が200卵を産卵した例があるとされる。♀の腹部が太いわけである。

腹部を曲げて産卵行動をとる♀ 1/2(2022.5.24 撮影)

腹部を曲げて産卵行動をとる♀ 2/2(2022.5.24 撮影)

 オオルリシジミの幼虫と各種のアリには共生関係があるとされる。アリは幼虫の出す分泌物など誘引物質に惹かれて付きまとうようであるが、♀が産卵行動をとっていると、早速様子を伺いにやってきたのか、アリが近づいて来た。


クララの花穂近くに止まる♀にアリが近づいて来た (2022.5.24 撮影)

 産み付けられた卵は、直径が0.6mm程とかなり小さく、まんじゅう型で表面に細かい突起がある。1週間程度で孵化するとされているので、いずれまた現地に来て幼虫の観察もしてみたいと思っている。

 最後に種名は定かではないがオオルリシジミに似たシジミチョウの描かれたフランス製のC&Sと中皿を紹介する。C&Sの方の絵の作者は Marjolein Bastinとある。
 尚、オオルリシジミの生息地は国内の他、朝鮮半島・中国・ロシア南東部とされている。

 
シジミチョウの図柄のC&S


シジミチョウの図柄の中皿(直径16cm)
 

 


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ウクライナ情勢(5/17~5/23)

2022-05-24 00:00:00 | ウクライナ情勢
5月17日
・ウクライナ軍、露国境到達 ハルキウ北部 露軍撤退
・露主導同盟が首脳会議 プーチン氏 侵攻関与働きかけ 加盟国は慎重
・スウェーデン NATO加盟申請決定へ 
・企業物価 伸び率最大 4月10%上昇 原油高・円安響く
・穀物高騰 世界に打撃 輸出激減「最悪の危機恐れ」 中東に甚大な影響、米国にも波及
・日本「小麦争奪戦」を懸念 価格転嫁 動き広がる
・ウクライナ歌手 「音楽は武器だ」 チーナ・カーロリさん首相と面会
・舞う 苦難越えて ウクライナ国立歌劇場 再開 ダンサー「創造を忘れない」 リビウ
・プーチン氏「病気」指摘相次ぐ 英紙「血液のがん」報道
・NATO加盟 中国は露支持 フィンランド申請巡り
・3メガ銀 最終益2兆円台回復 露侵攻長期化リスク
・「日産・三菱EV参画を」 ルノーCEO 事業分社化構想 露事業から撤退 関連株売却
・在外公館 日本外交の最前線 ウクライナの邦人退避を支援
・【長野】避難民 町営住宅入居 高森で9人「早く働きたい」

5月18日
・マリウポリ製鉄所 陥落か ウクライナ 兵士退避を発表 露に捕虜交換求める
・電力・ガス 原燃料費54%増 21年度 今年度さらに増か
・退避 兵士の生還優先 マリウポリ製鉄所 抗戦1か月 露軍足止め
・中国空母発着艦 「懸念持ち注視」 防衛相
・マクロン氏2期目 仏、格差是正へ「刷新」 欧州リーダー目指す
・NATO新加盟 トルコ「NO」 「全会一致」外交に利用 フィンランド、スウェーデン
・スウェーデン 加盟申請署名
・露産石油禁輸 EU難航 ハンガリーなど依存度高く
・露、APEC出席へ 21、22日
・米、極超音速ミサイル成功 B52から空中発射 マッハ5以上
・家族再会 復興誓う ウクライナ・イルピン 「私たちの街、この手で」
・北IT労働者 サイバー攻撃加担 恐れ 米政府 危険性を指摘

5月19日
・北欧2か国 NATOの加盟申請 フィンランド・スウェーデン 欧州安保転換
・露、退避兵士尋問へ マリウポリ 捕虜交換実現不透明
・米主導経済圏に参加 IPEF 首脳会談で表明 政府方針 韓国も参加意向
・「中国 責任ある役割を」 林氏求める 日中外相 半年ぶり会談
・中国軍機2機 沖縄附近往復 領空侵犯なし
・北ICBM 4日以内か 米報道 平壌近くで発射準備
・核実験含め挑発を警戒 官房長官
・【社説】北欧の加盟申請 露が自らNATO拡大呼んだ
・日中改善 兆し見えず 外相会談 林氏「情勢を懸念」
・侵攻批判 露国内じわり メディア・SNS・元軍人ら発言
・WHOやWTO脱退 検討要請 露外務省、議会に
・プーチン氏、戦術決定関与 英報道 ドンバス部隊配置など
・戦争犯罪捜査団 ウクライナ派遣 国際刑事裁判所
・米、露石油に関税提案へ G7財務相会議で 
・露で車輸送撤退 日本郵船が検討 
・自衛隊誘致 動揺する島 有事での住民避難 対策急務
・地下避難 指定進まず 全国的に 66%にとどまる

5月20日
・日米首脳 中国に核軍縮呼びかけへ 共同声明 戦力透明性求める 
 「核兵器のない世界」協力
・バイデン氏 日韓を歴訪 19日出発 対北連携、対中けん制
・製鉄所 司令官残留か マリウポリ 露軍なお空爆
・北が核実験準備 ミサイル兆候も 韓国情報機関
・米、北欧2国の安保確認 首脳会談開催へ NATO加盟 手続き中の協力強化
・ウクライナ原子力安全確保2.7億円 林外相 IAEA通じ支援 表明
・国産ロケット 打ち上げ設備 拡充方針 露が凍結 供給不足 首相、きょう表明
・露軍情報収集艦 宗谷海峡を通過
・米中電話会談 北対応を協議 ジェイク・サリバン米国家安全保障担当大統領補佐官と
 楊・中国外交トップ
・露兵、民間人殺害認める 「戦争犯罪」初の裁判 キーウの裁判所で
・露、カナダ放送協会支局閉鎖 国営テレビ放映禁止の報復 フランス、イタリア、
 スペインの外交官85人の追放も
・米、キーウの大使館再開
・食糧危機 米275億円追加支援 途上国を中心に
・独、チェコに戦車「レオパルト2」15両
・資源高騰 貿易赤字が拡大 4月 8392億円 輸入額最大 8兆9154億円
・丸亀製麺 露側が独断営業 3月停止決定後 現在は解消 粟田社長「監視強める」
・上場企業の露停止71社に
・露GDP3.5%増 伸び率鈍化 1~3月 4月以降景気後退か
・ウクライナ宛て配達を一部再開 日本郵便
・インフレ懸念 世界株安 NY今年最安値 東京も1.9%下落
・ウクライナ支援 G7財務相議論 ドイツ・ボン

5月21日
・マリウポリ製鉄所地下 赤子と65日間 ウクライナ24歳女性 「投降の夫戻るまで戦う」
 雨水飲む・露軍から尋問
・G7財務相 ウクライナ追加支援合意
・露、東部で無差別攻撃 ゼレンスキー氏 「地獄のようだ」
・北ICBM発射「近日中か」 防衛相 核実験「今月中にも準備」
・民間人退避「常に緊張」 赤十字国際委現地統括 200キロ、検問や不発弾
・ウクライナ支援 中国が反対強調 BRICS会合 
・対露最前線の島 強化急ぐ バルト海 スウェーデン領ゴットランド 
 住民参加「防衛隊」緊張の訓練
・食料を「武器」に 露が利用と非難 米国務長官、安保理で
・米400億ドル追加予算 成立へ ウクライナ支援、上院可決
・米韓「供給網強化」強調 バイデン氏、韓国到着 脱・中国依存訴え
・米露制服組 トップ会談 電話で、侵攻後初
・対露圧力G7結束 追加制裁「たくさんメニューある」 財務相会議閉幕
 景気・為替相場も議論
・露、フィンランドへガス停止 NATO加盟申請に対抗か

5月22日
・露、製鉄所「完全掌握」 マリウポリ 事実上制圧 支配強化へ 住民の反発 根強く
・米韓、対北抑止を強化 首脳会談 軍事演習拡大へ 「核の傘」確認
・バイデン氏 きょう来日
・地球を読む ウクライナ・コロナ 権威主義大国 誤った選択 権力監視の欠如 悲劇招く
 フランシス・フクヤマ 米政治哲学者
・米大統領「日韓仲立ち」米韓首脳会談 対北・対中見据え
・中国、ガス田施設新設か 東シナ海中間線 首相「認められない」
・【社説】米韓首脳会談 盤石な抑止体制の構築を急げ
・露の発言時に 日米など退席 APEC貿易相会合 日米、カナダ、オーストラリア、ニュージランド
・露、国債利払い前倒し 外貨建て デフォルト回避か
・露、北欧国境の軍備強化へ
・露企業の会長職 独元首相退任へ
・ウクライナ情報機関トップ 「露撤退まで戦い続ける」 米紙インタビュー
・G7保健相会合 共同文書を採択

5月23日
・どう生活 憂いのキーウ 侵攻3か月
・ドンバス地方 交戦続く 露軍、都市結ぶ橋破壊
・露、「孤立」進む 国際機関ポスト失う
・空襲警報 キーウの日常 露侵攻3か月 首都圏住民7割に戻る、物価高ガソリンは1.6倍
・「帰還」「長期化」悩む難民 脱出644人
・ウクライナ侵略 「G7連携重視」 林外相が講演
・食糧危機・インフレ議論 2年ぶり対面 ダボス会議開幕
・露 厭戦ムード拡大警戒 ドンバスの写真展 侵攻正当化
・ウクライナ支援 米追加予算成立 韓国滞在中に署名
・「平和 自分の手で」 民間10万人 防衛隊訓練
・日本が改修支援 音楽学校崩壊 ドネツク州知事

 
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クマサカガイ

2022-05-20 00:00:00 | 
 ショップの仕事の関係で、妻の従妹家族が来訪したので、近くの軽井沢銀座通りに最近オープンしたレストランで夕食をご一緒した。
 
 妻の従妹夫婦、その娘夫婦と私達の6人で出かけたのであったが、若い二人は、出てくる料理の見栄えの良さ、味、ボリュームにいちいち驚嘆の声をあげながら、他には客もいなかったことも手伝って、にぎやかに食事をした。

 料理の写真をスマホのカメラで撮影していた従妹の娘婿のTさんが、そのうちスマホの画面に何やら別の写真を表示して皆に見せ始めた。貝殻の写真をインターネットで検索して、見つけ出したもののようであったが、昼間軽井沢銀座通りを散策しているときに、その写真と同様の貝殻を、とある店で見かけたのだという。

 興味を持ったものの、そのまま買わずに帰ってきてしまったことを、どうも悔やんでいる模様である。スマホの画面を改めて見せてもらうと、1個の大き目の巻貝の周囲に放射状に別の小さな巻貝が付いているもので、人工的な作品のように見える。しかし、これはそうした加工品ではなく、自然のものだという。名前はクマサカガイとのことであった。

 その場にいた6人は皆、こうしたちょっと珍しい品々に興味をもつ面々であり、衆議一決、これは買うべきであるということになった。4人はこの日、自宅に帰る予定であり、そのクマサカガイを売っていた店はもう閉まっているので、翌朝一番に私が買いに行くことに決まった。

 翌朝、その店に行くとまだ開いていなかったので、電話をかけてみると、この日は都合で午後1時から開店するという。「周囲に貝殻を付けた、面白い貝殻を昨日友人がみつけたが、買わずに帰ってしまったので、代わりに私が買って、送り届けたいのですが・・・」と伝えると、「クマサカガイのことですね」という返事。今、店には1個だけ置いているとのことなので、それを予約し、午後受け取りに行く約束をした。

 そうして購入した貝殻が次の写真のものである。Tさんがインターネットの検索写真で見たものと、とてもよく似ていて、直径7センチほどのごく薄い白い巻貝の貝殻の周囲に、小さな貝殻が規則正しくくっついていて、全体としては外径が10センチほどになっている。


購入したクマサカガイの標本(2022.5.19 撮影)

 写真の右下には貝殻が付いていない部分があるが、どうも3カ所ほど脱落したような跡が見える。やや残念な気もするが、それでも造形的にとても見事にできていて、感心させられることしきりである。

 Tさんはじめ、前の晩の夕食参加者全員に、写真を送り、無事入手できたことを伝えたが、Tさんも私もまだ半信半疑で、本当に自然のものだろうかという話になった。そこで、小さな貝殻がついている根元部分を改めて撮影してTさんに送り、人為的に接着加工したものではないことを確認して、やはり貝が作り上げた本物であると納得したのであった。

 拡大写真からは、親の巻貝の成長過程でしっかりと小さな巻貝を取り込んでいることがわかる。次のようである。


クマサカガイの標本(部分拡大 2022.5.19 撮影)

 以前、中国地方に旅行したとき、川虫が小さな小石を集めて、人形のように作りあげたものを10数個ほど並べて、大名行列風に仕上げた土産物を買ってきたことがある。ザザムシ人形と呼ばれているものであったと思うが、今回のクマサカガイの形はそれを上回る見事な出来栄えである。

 それにしても、一体どのようにして小さな巻貝を取り込むのか、そもそも何故このようなことをするのか、謎だらけである。

 親の巻貝がまだ小さい時には、取り込む巻貝もそれに見合って小さく、次第に大きい巻貝をくっつけているところも、何とも面白く、見ていて飽きることがない。
 

クマサカガイの標本(部分拡大 2022.5.19 撮影)

 クマサカガイとはどのような貝なのか、調べてみると次のようである。

 クマサカガイは、軟体動物門腹足綱クマサカガイ科の巻貝で、英語名は carrier shell、 学名は Xenophora pallidulaという。 
 高さ4cm,径7cmに達する。白色の殻は非常に薄く低い円錐形。殻表には他の貝殻(多くは死殻であるが、ときには生きた貝)をつけているのを、盗賊の熊坂長範が七つ道具を背負っているのに見立ててこの名がある。
 房総半島以南,西太平洋,インド洋に広く分布し,水深30〜200mの砂礫底にすみ、漁網にかかるという。
 他の貝殻を付着させる習性は、擬態のためより貝殻の補強とする見解があるが、確かにクマサカガイの貝殻はとても薄く脆そうである。ヨーロッパ、アメリカにも同属の貝がいて、周囲に貝殻を多くつける種を「貝類学者conchologist」、小石をつける種を「地質学者geologist」とあだ名しているとのこと。

 今回の標本も、このように日本の近海で、漁師の網にかかり引き上げられたものと推察されるが、「クマサカ」とは物語に登場する熊坂長範からとったものであった。詳しいことは忘れてしまったが、子供の頃、牛若丸の話の中にその名前を聞いた覚えがある。

 ところで、インターネットであれこれ関連情報を調べていて、「クマサカガイ」に似た「アベガイ」の事について述べた面白い記事を見つけた。

 西日本新聞朝刊の「春秋」という欄(2017/12/29 掲載)で紹介されたもののようであるが、一部を紹介すると、次のような内容で、現在の世情に合わせ読むとなかなか興味深い記事になっている。

 「深海に『クマサカガイ』という巻き貝がいる。円すい形の貝殻の表面に他の貝の殻や小石などを粘液でくっつけている。変わった名前は平安時代の伝説の盗賊『熊坂長範』から。
 歌舞伎などに登場する長範は太刀や薙刀など多くの武器を背負っている。いろんな物を殻に付けた貝の姿は長範を連想させたのだろう。
 『アベガイ』もいろんな武器を背負いたがるようだ。北朝鮮の核・ミサイルに対抗するための地上配備型迎撃ミサイルや長距離巡航ミサイルの導入、中国の海洋進出を視野に護衛艦を『空母』化する計画も。
 敵の基地を先制攻撃することが可能なミサイルや、戦闘機が発着できる空母を持つことは、日本が大切にしてきた『専守防衛』から逸脱する恐れがある・・・
 集団的自衛権の行使容認や武器輸出三原則の見直しなどもしかり。官邸の深い海の底で決め、1強の力で押し切るのがアベガイの習性か・・・
 クマサカガイの習性は、敵の目をくらますためとも、自分の殻を強化するためとも。二枚貝の殻を身に着けるときは、空の内側が見えるようにくっつけるという。死んだ貝のように見せて戦いを避ける狙いか。勇ましい長範よりも巻き貝の知恵の方が、平和国家にはふさわしい。」

 さて、クマサカガイの何とも不思議なこの姿。一体どのようにしてこのような形に成長していくのかが研究されているのだろうかと思い、更に資料を求めていて、次の東京大学の研究者と思われる方のレポートに出会った(http://www.bs.s.u-tokyo.ac.jp/~naibunpi/Umi-urara/Xenophora.pdf)。

 それによると、クマサカガイは「他の貝殻、小石等、時には落ちているサメの歯なんかもくっ付ける。彼らは『収集癖のある貝』なのだ。英俗名の Carrier Shells は、“物を背負う”、“貝”の意味で、科名のXenophoraにもギリシ ャ語で “異物”、“背負う”という意味がある。貝が小さい間は小さい物をくっ付け、大きくなるにしたがって、放射状に徐々に大きな貝殻や小石を自分の殻に接着させる。」という。

 気になる接着の方法についても述べられていて次のようである。
 
 「クマサカ貝類は日本沿岸、インド洋等の『比較的深い海』に生息し、生態にはまだまだ 『謎』が多い。深海性ゆえ、貝をくっ付ける理由もはっきり判っておらず、諸説ある。A:自分の殻が薄いので、それを補う為に周辺の物をくっ付けるのではないかという『補強説』、 B:自分の殻が見えない様に物で覆い、外敵から見えにくくする、『カモフラージュ説』、C: 背 負っている貝殻の種類から、クマサカ貝の棲んでいる海底も“泥質で柔らかい”事が判る。 その為、泥に沈みにくくする為に付着物で張り出しているという『かんじき説』等である。・・・
  口吻(口先の部分)が長いのがクマサカ貝類の特徴で、彼らは、この“吻”を象の鼻の様に器用に動かし、貝殻等をくっ付けてゆく。貝殻を付けるクマサカ貝の多くは、拾った巻貝は『殻の 口の部分を外向きに』、二枚貝を拾うと『内側を上に』して付着させる習性があるらしい。これは、不必要に外敵に狙われない為に、『私は死んだ貝ですよ、食べても美味しくないですよ』とい うメッセージを伝えているのではないか、と仮説を立てた方がい たが、なるほど、『死んだフリ』は効果がありそうだ。・・・」

 このレポートにはクマサカガイが口吻を使っ て小石を順に付着させている様子(下側より見たところ)が図示されているので、今回入手した標本の写真にそれを当て嵌めると次のようになるものと推定される(筆者作成)。 


クマサカガイが口吻を使って小さな巻貝を順に付着させている様子を下から撮影した写真に追記した想像図。黄色く色を付けた貝が新しく付着させるもの。

 水槽で飼育しているクマサカガイが貝をくっつける様子も紹介されていて、次のようであり、なるほどと納得させられる。

 「水槽内で観察されたクマサカ貝は,くっ付ける『物』 の選定に長い時間をかけ、口の先の部分で選んだ貝を丹 念に掃除し(汚れが付いたままだと接着力が弱まる)、続 いて、自分の殻の『接着予定地』の清掃をし、貝殻を分 泌する外套膜と呼ばれる部分から、接着剤の役割をする液状の貝殻物質を分泌し、『物』を丁寧にくっ付け、 固定されるまで、長くて10時間程ジッと動かずに居るそうだ。その後、シッカリと『物』がくっ付いたかどうか、くまなく確かめるという念の入れようだ・・・」

 生きているクマサカガイの展示は、葛西臨海水族園、沼津港深海水族館、沖縄美ら海水族館などで行われているとの情報もあるので行ってみたい気がする。沖縄美ら海水族館が紹介しているクマサカガイの写真には何とも愛らしい顔も紹介されている。
 先のレポートにあったような、クマサカガイが他の貝殻をくっつける様子もタイムラプスで撮影するとどんなふうになるか見てみたい気がする。

 昨晩、我が家では、妻がハマグリの酒蒸しを作ってくれ、アサリとはまた違ったその美味を楽しんだのであったが、クマサカガイの顔がチラと頭をよぎるのであった。


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ウクライナ情勢(5/10~5/16)

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