今回は雲場池の季節の移り変わりを、訪れてくる水鳥の様子を通して見ていこうと思う。春・夏と秋・冬の2回に分けて紹介するが、初回は前半の3月から8月にかけて撮影したオオバン、カイツブリ、カルガモ、カワウ、キンクロハジロ、ダイサギ、ホシハジロ、マガモを見ていただく。
軽井沢は野鳥の生息数では日本でも有数の生息地とされている。中軽井沢にある「軽井沢野鳥の森」は、標高950mから1100mに位置する高原の森で、広さは約100ha。日本野鳥の会の創設者である中西悟堂(なかにし ごどう/1895~1984年)が、軽井沢・星野の地を「日本三大野鳥生息地」と呼び、1974年に環境省(当時は環境庁)により、国設野鳥の森に指定されているもので、この森では、年間で約80種類の野鳥を観察することができるという。
この野鳥の森からは、少し離れているが、雲場池周辺を朝散歩していると、オオルリ、キビタキ、ベニマシコ、ヒレンジャクなどの代表的な種を目撃することができるのだが、ここには種類はそれほど多くはないが水鳥もやってきており、年間を通じて見ていると10種以上を観察、撮影することができた。
個別にはすでに当ブログで紹介してきているが、年間を通じて、いつどのような水鳥がやってきているのを表にし、スライドショウでこれらの姿をまとめてみた。
3月には、冬鳥として雲場池に飛来した7種類の水鳥をまだ見ることができるが、暖かくなるにつれて、次第にその数は減っていき、6月にはほとんどが姿を消してしまい、カルガモだけになる。

雲場池で見られる水鳥(2020.1-2021.1)
私が雲場池に出かけるのは、だいたい朝7時半から8時半くらいに限られているので、それ以外の時間帯ではどのような状況になっているのかは不明であり、必ずしもこの表の様であるとは言えないし、年によっても変わっているであろう。その程度のものとの条件付きであるが、今回は1年の観察の前半として、3月から8月にかけて撮影した写真を3分間のスライドショウにしたものを見ていただく。
水鳥の四季 春・夏(2020.3-8 撮影)