すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【WEリーグカップ 第2節】新潟Lはおすすめだ ~東京ヴェルディベレーザ 3-2 アルビレックス新潟レディース

2023-09-05 23:12:26 | なでしこジャパン(ほか女子サッカー)
石淵萌実の2点目(ループ)がすごかった

 女子サッカーのカップ戦「WEリーグカップ」の第2節を観た。東京ヴェルディベレーザが攻撃的なサッカーをし、3-2でアルビレックス新潟レディースを破った。

 このカップ戦は6チームづつが、グループAとグループBに分かれて戦う。各グループで1回戦制によるリーグ戦を行い、各グループの1位チームが決勝に進出する。

 新潟レディースは、前節の第1節では2タッチ以内でグラウンダーのパスをていねいに繋ぐサッカーで、「男子チームとコンセプトを共有してるんだ!」と非常に驚かされた。

 一方、彼女たちは今回の第2節では相手が強豪ベレーザなので、後ろに重心を置いた守備に手堅い戦術的なサッカーをやっていた。第1節とはまったく違うスタイルで戦った。

 おそらく第1節のほうが本来のスタイルなのだろう。相手によってこんなにやり方を変えられるんだ? とびっくりした。

 特に2点を取ったFW石淵萌実選手の2ゴール目がなにしろすごかった。「まさか、これが入るのか?」というような超絶的なループシュートだった。

 彼女はフィジカルも高くバネがあって、とてもいい選手だ(なぜなでしこジャパンに選ばれないのか?)。男子サッカーの試合でも、あんなダイナミックなシュートはいままで観たことがない。

 女子サッカーというとベレーザ、浦和、INACあたりの名前が上がるが、石淵萌実選手とアルビレックス新潟レディースは要チェックだ。

テクニカルなベレーザもいい

 一方のベレーザは大きなサイドチェンジを交えながら、うわさ通り豪快に点を取りまくっていた。

 テクニック的にも申し分なく、もちろんこっちもおすすめだ。個人的にはもっとボールスピードがほしいが、まあ彼女たちはショートパスを繋ぐチームなので仕方ないか。

 新潟レディースのサッカーは「好きな人は好き」な個性的なスタイルで(私は大好きなタイプだ)、かたやベレーザのほうは「誰が観ても好き」なサッカーだった。

 試合のプレー強度(インテンシティ)も高く、非常におもしろかった。新しい発見だった。

 なお以下のサイトの下方で、今大会の試合のフル配信・見逃し配信を観られる。ハイライトその他もアリ。特に新潟レディースは第1節のほうが攻撃的なので、ぜひそっちの方を見てほしい。どうぞお楽しみ下さい。

【関連サイト】

WEリーグ公式チャンネル

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【サッカー日本女子代表】なでしこジャパンはなぜ練習試合が組めなかったのか?

2023-09-05 06:51:05 | なでしこジャパン(ほか女子サッカー)
23日にアルゼンチン女子代表戦

 日本サッカー協会(JFA)は4日、国際親善試合のアルゼンチン女子代表戦(9月23日・土・祝/12時、テレビ朝日系列で全国生放送)を戦うなでしこジャパンのメンバー23人を発表した

 記者会見に出席した佐々木則夫女子委員長は席上、「W杯で8強入りしたのに別の国から対戦オファーはなかった」とこぼした。

 おかげで今月26日にアルゼンチンともう1試合、練習試合を行う異常事態だ。

 なでしこは、なぜ女子W杯で8強入りしたのにアルゼンチン以外の別の国から対戦オファーがなかったのだろうか? これは各大陸で五輪予選が開催されているから、というのもあるだろうが、ひとつにはスタイルの違いもあるのではないか?

なでしこのタイプが特殊だから?

 例えば女子サッカーの世界では、強い上位チームは日本みたいに丁寧にパスを繋ぐスタイルより、女子W杯でベスト4入りしたスウェーデン女子代表やオーストラリア女子代表のように大柄でフィジカル勝負のゴリゴリ来るストロングスタイルなチームが多い。

 だから日本のように技術はあっても華奢で非力な「特殊なチーム」と練習試合しても、日本みたいなタイプは五輪や女子W杯にはいないからあまり意味がない、ということではないか?

 つまり日本と練習試合しても「球際を強く激しく競り合うような練習」にはならないから、本番で役に立たないわけだ。

 まあなでしこジャパンとやれば、唯一、彼女たちとスタイルが似ている世界チャンプのスペイン女子代表を倒すための練習にはなるわけだが。

 やっぱりなでしこは、フィジカルを鍛えてアスリート化するしかないのかもしれない。

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