好みでブログを読んでいると、自分のいる世界が実に小さいことに気づく。興味の対象になる複数の有名ブログ(ハブ)がリング状のバックボーンを形成し、自分がそこにぶら下がっている。いわば広域LANみたいなものだ。なんだかプライベートIPアドレスで完結する世界である。
みなさんはふだん、どんなブログの読み方をしているだろう? たいていはまず興味のある分野の文章が目につき、次にそこのトラックバックをたどってトラバからトラバへと世界を広げていくはずだ。
たとえば私の場合は自分で意識しているわけでもないが、ジャンルでいえばメディア論とブログ論が勝手に太い幹になっている。
するとその分野ではいくつかのハブと呼ばれる有名ブログがあり、これらがつながってバックボーンを構成している。つまりトラバをたどるとぐるりと世界が1回転し、また元の位置にもどるような按配だ。
その過程で目につくコメントやトラバを見ていると、「あっ、知り合いのあの人がいる」、「またこの人だ」てな感じである。とっても奇妙な感覚だ。
で、なるほど1960年代に社会学者のスタンレー・ミルグラムが提唱したように、6人を経由すれば世界はつながるんじゃないか? と思えるのだが……ホントに「世界」なのかそれって?
ネットは広大な宇宙のはずなのに、なぜか「果て」がある感じがする。自分には決してグローバルIPアドレスは振られず、まるでひとつのLAN内で完結しているみたいだ。自分が「世界」だとばかり思ってるものは、せいぜいルータの内側なんじゃないか? って気がしてくる。
もちろんときどきWAN側に飛び出すときはある。私の場合でいえばそれはメディア論ではなく、決まってブログ論のほうを追っかけてるときだ。気がつけばいつのまにかテクノロジーの話に囲まれ、「あれっ?」と気づく。海で沖へ向かって泳いでいるとき、ある瞬間に水温が変わって浜辺がずいぶん遠くにあるのに驚くのと似ている。
で、そうこうするうちアニメ系の会話が聞こえてきて、「ありゃ、こりゃ、わからんなあ」とあわててLAN内に引き返す。ルータ越えをするひとつのパターンは、ブログ論→テクノロジー→アニメ系→引き返す(笑)。いつも決まってコレなのだ。
みなさん、こういうことってないですか?
あともうひとつパターンがある。こっちは目に見えてわかりやすい。70年代のロックと映画、サッカーである。これらは分野がハッキリしている。だから目に見えてLAN内である。
ゆえに、70年代のロック→テクノロジー→アニメみたいな複雑な経路には絶対ならない(少なくとも私の場合)。映画や音楽、スポーツは、初めからそのジャンルに特化したブログになってるからだ。するとこれらの世界もそれぞれプライベートIPの世界である。
なわけで自分の興味を追ってるかぎり、別の世界へ飛ぶことはない。あたりを見渡し、「世界は案外、狭いなあ」と感じても、それって実はホントの意味での「世界」じゃなかったりする。
SFには平行して存在する「パラレルワールド」という概念があるが、決して隣に広がる平行世界へスライドしないのだ。
唯一の突破口はブログ論→テクノロジー→アニメ系→引き返す、なのだが……今度はいっぺん引き返さずに、そっちへ突っ込んでみようかな? と思っている。
はてさてその先には何があるのか? 案外、人間の一生って、こんなことで180度変わったりするのかもしれない。
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みなさんはふだん、どんなブログの読み方をしているだろう? たいていはまず興味のある分野の文章が目につき、次にそこのトラックバックをたどってトラバからトラバへと世界を広げていくはずだ。
たとえば私の場合は自分で意識しているわけでもないが、ジャンルでいえばメディア論とブログ論が勝手に太い幹になっている。
するとその分野ではいくつかのハブと呼ばれる有名ブログがあり、これらがつながってバックボーンを構成している。つまりトラバをたどるとぐるりと世界が1回転し、また元の位置にもどるような按配だ。
その過程で目につくコメントやトラバを見ていると、「あっ、知り合いのあの人がいる」、「またこの人だ」てな感じである。とっても奇妙な感覚だ。
で、なるほど1960年代に社会学者のスタンレー・ミルグラムが提唱したように、6人を経由すれば世界はつながるんじゃないか? と思えるのだが……ホントに「世界」なのかそれって?
ネットは広大な宇宙のはずなのに、なぜか「果て」がある感じがする。自分には決してグローバルIPアドレスは振られず、まるでひとつのLAN内で完結しているみたいだ。自分が「世界」だとばかり思ってるものは、せいぜいルータの内側なんじゃないか? って気がしてくる。
もちろんときどきWAN側に飛び出すときはある。私の場合でいえばそれはメディア論ではなく、決まってブログ論のほうを追っかけてるときだ。気がつけばいつのまにかテクノロジーの話に囲まれ、「あれっ?」と気づく。海で沖へ向かって泳いでいるとき、ある瞬間に水温が変わって浜辺がずいぶん遠くにあるのに驚くのと似ている。
で、そうこうするうちアニメ系の会話が聞こえてきて、「ありゃ、こりゃ、わからんなあ」とあわててLAN内に引き返す。ルータ越えをするひとつのパターンは、ブログ論→テクノロジー→アニメ系→引き返す(笑)。いつも決まってコレなのだ。
みなさん、こういうことってないですか?
あともうひとつパターンがある。こっちは目に見えてわかりやすい。70年代のロックと映画、サッカーである。これらは分野がハッキリしている。だから目に見えてLAN内である。
ゆえに、70年代のロック→テクノロジー→アニメみたいな複雑な経路には絶対ならない(少なくとも私の場合)。映画や音楽、スポーツは、初めからそのジャンルに特化したブログになってるからだ。するとこれらの世界もそれぞれプライベートIPの世界である。
なわけで自分の興味を追ってるかぎり、別の世界へ飛ぶことはない。あたりを見渡し、「世界は案外、狭いなあ」と感じても、それって実はホントの意味での「世界」じゃなかったりする。
SFには平行して存在する「パラレルワールド」という概念があるが、決して隣に広がる平行世界へスライドしないのだ。
唯一の突破口はブログ論→テクノロジー→アニメ系→引き返す、なのだが……今度はいっぺん引き返さずに、そっちへ突っ込んでみようかな? と思っている。
はてさてその先には何があるのか? 案外、人間の一生って、こんなことで180度変わったりするのかもしれない。
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ブログ論を語るにはテクノロジー論も要るでしょうに
いまさら驚く松岡さんに、いまにして驚いてみせる月曜の朝
>せいぜいルータの内側なんじゃないか? って気がしてくる。
好み、ってそういうものですしねぇ。
むしろ、新しい世界を広げたい、と言うのでしたら、
たとえば、今まで行ったことないような「コミックマーケット」に行ってみるとか、「イラク」に取材に行くとか、
何らかの思い切ったことしないと広がっていかないと思うのですが(^^;
そういう意味では取材もかねての「コミックマーケット」は安全で結構お勧めっす(ぉぃ)
そもそも普通の人はそこまで考えて行動しないでしょうし。
そして、さらに意志の強い人間でしたら、自分の視野が狭い、とは夢にも思わないことが多いですし。
>アニメ系→引き返す(笑)
まぁ、わたしは作品作りをしているので、アニメが銅とか、という話は、結構興味がありますので、結構見ること多いです。
論って、どこかでほかに適応できる部分があると思うので。
P.S
http://www6.ocn.ne.jp/~katoyuu/
私は、こういうHPで情報を集めたりしております。
---------------------------
http://left13.jp
文末が俳句みたいですね(笑) や、ブログとテクノロジーの関係はわかるんです。でも、そこから先がなぜかいつも決まったパターンになるのが不思議だなあ、おもしろいな、という感じなんです。別に驚いてるわけじゃないです。私はアニメの知識がないので、そこから先に入っていけないんですが、今度行ってみようかなと思ってます。
>KMさん
あ、コミケは1回取材したことあります。私、アニメの知識はないのですが、マンガは好きなので。めちゃくちゃおもしろかったです。すごい盛り上がってますよね。びっくりしました。あ、そこのサイトも行ったことあります。でも基礎的な知識がないのでよくわからなくて…(^^;
>すごい盛り上がってますよね。
最近では(昔からかな?)プロの人も同人誌出しているぐらいですからねぇ。
盛り上がらないはずはないのですよねぇ。
古参の人々からは、「プロが同人誌って・・・」という目線があったりするのも面白いですし。
そして、俗に言う「転売」というのもこのイベントではよくあるんですよねぇ。
>そこのサイトも行ったことあります。
最近多いですからねぇ。3ヶ月ごとにアニメが新たに作られていく、という。
だから私も名前注目しても覚えていられないです・・・(;。;
しかも、ちょうど、一番アニメを流している「テレビ東京系」が写らない地域ですしw
それに、既存メディアが敵視しているはずの「18禁ゲーム」を題材にしたアニメもどんどん増えていっていますし。
矛盾していても面白くもあるんですよねぇ。
「この矛盾ばれた時どう説明するんだろう?」とか想像すると面白いですw
P.S
http://www5.big.or.jp/~seraph/mt/000091.html
http://www4.ocn.ne.jp/~tmf00a/ASKJOHN.htm
そういう場合でしたら、まずは論から入っていくべきかもしれないですねぇ。
思考停止に陥っていなければ、論理で納得できる部分とかはあるかと思いますし。
それでは、また~。
更新された時間で上から、
「アニメや18禁ゲームの更新情報」
「コンシューマゲームの情報」
「絵描きの人が趣味で書いている絵がUPされたという情報」
「ゲーム、漫画、アニメ関連のコアな情報」
「コアな笑えるネタや論理」
「トリビア」(ex.クラシックCDが異例の大ヒット)
「ニュース報道されるような情報」(ex.「元日本兵」関連)
という順番であることが多いです。
その中から、下のほうを見てみましたら、
普通に新聞報道されるような事柄になります。
慣れなければそこからまずピックアップされてみてもw
-----------------------------
http://left13.jp
実際、人の一生なんて一本のメールで変わってしまうことがあるものですよね。
ネットは広大な宇宙になっても、人が蓄積できる情報量や興味をもてる範囲には限りがあります。
誰もが、広大な宇宙へのアクセスをもちながらも、「あえてそちらには行かない」みたいに、自分の領域を画定している部分ってあると思います。
それでいいのだ、とも思います。
「あえて行ってみる」のも選択ならば、「あえて行かない」のも立派な選択です。
私は、以前松岡さんが書かれていたいたような、「超主観的な面白ブログセレクション」みたいなサイトを待望します。
今生きている、この時代の中に多くのものを時に人は見落としているものだと思います。
この多くは、個々人に積み重ねられた既成概念が閉塞の原因になっているのだと思います。
たっぴ
全体のブロガー同士の繋がりを見ることができたら面白いだろうなあ、と常々思っています。見てどうにかするわけではありませんが、社会現象とかが浮き彫りになって見えそうな気がします。下手な世論調査よりずっと多くを語るのではないでしょうか。
いろいろありがとうございます。なんとなくわかってきました(笑)
>大西さん
あっ、オフ会いいですね。チャットのオフには出たことありますが、ブログはまだないです。機会があれば、よろしくお願いします。追伸・「今週のおすすめブログ」にご推薦いただきありがとうございます。最上段にあったのでびっくりしました(笑)
>駐在員さん
人間の人生ってちょっとしたことで変わりますよね。「超主観的な面白ブログセレクション」
は、最近やってる方をちょくちょくお見かけします。いろんなものが出ていて、おもしろい流れですねこれ。
>たっぴさん
私なんか見落としっぱなしで逝きそうな気がします(笑) 2回生きられりゃ、頭よくなるのかな。でも2回はいいや(笑)
>ビアンカさん
ブログの相関図みたいのを作ってるところ見ましたよ、前に。ほりえもんさんがらみだったかな? 生態系がわかってけっこう笑えました(笑) それではまた。