すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【森保ジャパン】W杯アジア2次予選を占う深刻な「2つの論点」とは?

2019-09-07 08:45:52 | サッカー日本代表
メンバー固定は避けるべきだ

 今回、キリンチャレンジ杯のパラグアイ戦に関し、いろんな識者の方からいろんな意見が出たが、重要なものに絞ればおよそ以下の2つの論点に絞ることができるように思う。2つの論点とは以下の通りだ。

【論点1】

 中島翔哉と堂安律、南野拓実の3人と大迫勇也を組み合わせたカルテットが「どれ位できるか?」はすでに分かっていたことであり、今さらパラグアイ戦を見て驚くような話じゃない。

【論点2】

 ゆえにこのままカタールW杯アジア2次予選に前述のカルテットを出し続けてふつうに勝っても、何の発見もないし積み上げもない。ならば相手が格下の2次予選は、いろんな新しいトライや実験をやりながら勝つのでなければ意味がないのではないか?

「三銃士」はチーム立ち上げ時からのメンバーだ

 では、まず【論点1】に関して見て行こう。中島と堂安、南野ら3人の組み合わせについては、森保ジャパン立ち上げのこけら落としになったコスタリカ戦(2018年9月11日)で早々にスタメン出場し、彼らは3-0と大爆発している。

 一方、上記の3人と大迫のユニットに関しては、森保ジャパンの立ち上げから3試合目に当たるウルグアイ戦(2018年10月16日)にスタメン起用され、あの南米の強豪相手に4-3でみごと競り勝っている。

 つまり中島と堂安、南野の3人やそこに大迫を加えたカルテットは、森保ジャパンのスタート当時からすでに試され実績を残してきたユニットである。逆にいえば森保ジャパンは彼らとともに始まった、と言っても過言ではない。

 そしてそのユニットが先日のパラグアイ戦で久々に顔合わせし、目算通り、2-0と結果を出した。なるほど確かに今さら驚くような話ではないと言える。通用するはずのものが、「確かに通用します」と確認できただけの話だ。何かが上積みされたわけでも何でもない。

ではどうやって上積みするか?

 では一方、【論点2】はどうか? そんな上積みはないが最強のカルテットを、対戦相手がかなり格下のW杯アジア2次予選に固定メンバーとして起用し続け、ふつうに勝ち進んだとしていったい何の上積みや進化があるのか? これも甚だ疑問である。

 2次予選の段階からこれでは、最終予選では当然、同じ最強の固定メンバーになるのは目に見えている。となれば「この11人が売り切れたら終わりです」みたいなことになる。これでは2次予選から鉄板の海外組を総動員し、固定メンバーで戦ったハリルジャパンと同じ轍を踏んでしまう。

 とすれば【論点2】で示した通り、たとえメンバーの大枠は変えられなくても、そこに新しいトライや実験を加味しながら上積みを稼いで行くべきだ。

 例えばパラグアイ戦で試したような冨安のSB起用だったり、久保のオプション起用、MF原口やFW永井、SB安西の登用などである。このほかにもGKシュミット・ダニエルやCBの畠中、MF伊東なども見たい。これらの選手は何も途中出場でなくても、スタメン起用してもおかしくない選手たちだ。

 本来ならアジア2次予選には五輪組を当てるような大胆策がほしかったが、それがムリなら上記のようなトライは最低限、必要だろう。そうした実験こそが選手層を厚くし、ワールドカップ本大会での力になる。森保監督にはぜひ考えてほしい。

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