京都の激しいハイライン・ハイプレス
J1第12節で5月7日、横浜F・マリノスがホームに京都サンガF.C.を迎えて対戦した。試合は西村拓真らのゴールで4-1と横浜FMが勝利した。
立ち上がりから、京都がすごいスピードで激しく前からプレスをかけてくる。それを横浜FMがかわし、少ないタッチ数でパスを繋ぐ展開だ。京都は横浜FMのお株を奪うハイラインで、複数の選手がハイプレスで押してくる。
両チームとも非常にコンパクトな陣形で、狭いゾーンに敵味方が入り乱れている。
そんなゲームは開始早々から動く。
前半10分。横浜FMの右CK。キッカーのヤン・マテウスが左足でクロスを入れると、西村がマーカーを抑え倒れながら右足でシュートを叩き込む。早くも先制だ。
だが前半40分。横浜FMの永戸勝也がクリアミスし、ボールが京都に渡ってしまう。豊川雄太がドリブルで持ち運んだが、ボックス手前で守備にあいボールを失う。そのこぼれ球に素早く反応した京都の福田心之助が右足を強振。痛烈な弾丸シュートがゴール左に突き刺さった。同点だ。
横浜FMのフォーメーションは4-2-1-3。この日はCMFの一角を藤田譲瑠チマが占め、トップ下に西村、右WGにヤン・マテウスが入っている。
点差ほどの「圧勝」ではなかった
ハーフタイムを挟み、雨が激しくなってきた。
そんななか後半4分に京都がオウンゴールで失点し、そして後半19分だった。
途中出場のマルコス・ジュニオールが敵陣深くでクロスを入れる。ボールはゴール前の密集地帯を越えてフリーのヤン・マテウスのもとへ。彼は落ち着いてワントラップし、左足でシュートを打ち込んだ。3-1だ。
仕上げは後半41分だ。
センターサークル付近で右SBの松原健が縦パスを入れるが、敵にカットされる。だが敵陣中央にいた途中出場の杉本健勇が、素早いネガティブ・トランジションからタックルで相手ボールを奪う。
そのこぼれ球を拾った途中出場の水沼宏太が、ボールをふた突きしてから右足で美しいシュートをゴール左に突き刺した。4-1だ。この得点の半分は、杉本の攻から守への速い切り替えが貢献したものだ。
試合は大差で横浜FMが勝ったが、内容は点差ほどのワンサイドゲームではなかった。京都もよく敵陣にボールを持ち込んで攻めたが、惜しむらくはシュートの精度がない。そこの違いが3点差となって表れた。
ハイライン・ハイプレスの京都はゲームモデルがよく作り込まれていた。課題はフィニッシュの完成度を高めることだろう。
なお本節の結果、横浜FMは勝ち点24として2位につけ、首位・神戸とは勝ち点2差となった。
J1第12節で5月7日、横浜F・マリノスがホームに京都サンガF.C.を迎えて対戦した。試合は西村拓真らのゴールで4-1と横浜FMが勝利した。
立ち上がりから、京都がすごいスピードで激しく前からプレスをかけてくる。それを横浜FMがかわし、少ないタッチ数でパスを繋ぐ展開だ。京都は横浜FMのお株を奪うハイラインで、複数の選手がハイプレスで押してくる。
両チームとも非常にコンパクトな陣形で、狭いゾーンに敵味方が入り乱れている。
そんなゲームは開始早々から動く。
前半10分。横浜FMの右CK。キッカーのヤン・マテウスが左足でクロスを入れると、西村がマーカーを抑え倒れながら右足でシュートを叩き込む。早くも先制だ。
だが前半40分。横浜FMの永戸勝也がクリアミスし、ボールが京都に渡ってしまう。豊川雄太がドリブルで持ち運んだが、ボックス手前で守備にあいボールを失う。そのこぼれ球に素早く反応した京都の福田心之助が右足を強振。痛烈な弾丸シュートがゴール左に突き刺さった。同点だ。
横浜FMのフォーメーションは4-2-1-3。この日はCMFの一角を藤田譲瑠チマが占め、トップ下に西村、右WGにヤン・マテウスが入っている。
点差ほどの「圧勝」ではなかった
ハーフタイムを挟み、雨が激しくなってきた。
そんななか後半4分に京都がオウンゴールで失点し、そして後半19分だった。
途中出場のマルコス・ジュニオールが敵陣深くでクロスを入れる。ボールはゴール前の密集地帯を越えてフリーのヤン・マテウスのもとへ。彼は落ち着いてワントラップし、左足でシュートを打ち込んだ。3-1だ。
仕上げは後半41分だ。
センターサークル付近で右SBの松原健が縦パスを入れるが、敵にカットされる。だが敵陣中央にいた途中出場の杉本健勇が、素早いネガティブ・トランジションからタックルで相手ボールを奪う。
そのこぼれ球を拾った途中出場の水沼宏太が、ボールをふた突きしてから右足で美しいシュートをゴール左に突き刺した。4-1だ。この得点の半分は、杉本の攻から守への速い切り替えが貢献したものだ。
試合は大差で横浜FMが勝ったが、内容は点差ほどのワンサイドゲームではなかった。京都もよく敵陣にボールを持ち込んで攻めたが、惜しむらくはシュートの精度がない。そこの違いが3点差となって表れた。
ハイライン・ハイプレスの京都はゲームモデルがよく作り込まれていた。課題はフィニッシュの完成度を高めることだろう。
なお本節の結果、横浜FMは勝ち点24として2位につけ、首位・神戸とは勝ち点2差となった。