久保という存在が相手の力を奪い取る
レアル・ソシエダがラ・リーガ第5節で経験したレアル・マドリード戦(1-2の逆転負け)、またチャンピオンズリーグ第1節のインテル・ミラノ戦(追いつかれて1-1の引き分け)においては、とても興味深い現象が見られた。
試合に先発で出ていた久保建英がバテて試合から消える、もしくは途中交代でいなくなると、たちまち相手チームに勢いが出てソシエダは劣勢になった。
つまり久保という名の「攻撃こそが最大の防御なり」が実証されたのだ。
久保によって敵は自陣に張り付けにされる
これら2試合とも、ソシエダの対戦相手は久保に2人のマークを付けてきた。その久保が消えるということは、敵の守備の負担が軽くなることを意味する。そのぶん攻撃に力を割ける。
それだけじゃない。いままでは久保にさんざん攻められ、自分たちは全軍が自陣に張り付けにされていたのだ。そのイヤな相手がいなくなれば、「これからオレたちは攻撃に出られるぞ」ということになる。
さらには久保が敵に与えていた心理的脅威からも彼らは解放される。すなわち対戦相手は、心身ともに伸び伸びと攻撃に専念できるようになるわけだ。
ひるがえって味方はどうか? 久保という頼みの綱がなくなり、実質的にチーム力が激しく落ちる。またメンタル的にも「もう彼はいないぞ」と思うと気持ちが下がる。
何もいいことがない。
久保への警戒が相手の攻撃力を削ぎ落す
久保がスタメン出場したマドリー戦とインテル戦はどちらも、ソシエダが先制点をあげてリードしていた。だがマドリー戦では後半に逆転負けを食らい、インテル戦でも後半に巻き返されて引き分けに持ち込まれた。
すなわち久保が消耗して運動量が落ち試合からいなくなる(前者)、もしくは途中交代で試合から退場すると(後者)、とたんに対戦相手が有利になっている。
これは決して偶然の一致じゃない。
いま絶好調の久保が途中で消えるということは、将棋でいえば飛車を落とすようなものだ。将棋の対局中にいきなり飛車落ちになれば、相手が有利になるに決まっている。
それだけ久保という大きな攻撃の駒が敵を守備に注力させ、相手の攻撃力を削ぎ落しているのだ。久保という存在そのものが、黙っていても相手の力をトータルで弱らせる。
非常におもしろい現象である。
レアル・ソシエダがラ・リーガ第5節で経験したレアル・マドリード戦(1-2の逆転負け)、またチャンピオンズリーグ第1節のインテル・ミラノ戦(追いつかれて1-1の引き分け)においては、とても興味深い現象が見られた。
試合に先発で出ていた久保建英がバテて試合から消える、もしくは途中交代でいなくなると、たちまち相手チームに勢いが出てソシエダは劣勢になった。
つまり久保という名の「攻撃こそが最大の防御なり」が実証されたのだ。
久保によって敵は自陣に張り付けにされる
これら2試合とも、ソシエダの対戦相手は久保に2人のマークを付けてきた。その久保が消えるということは、敵の守備の負担が軽くなることを意味する。そのぶん攻撃に力を割ける。
それだけじゃない。いままでは久保にさんざん攻められ、自分たちは全軍が自陣に張り付けにされていたのだ。そのイヤな相手がいなくなれば、「これからオレたちは攻撃に出られるぞ」ということになる。
さらには久保が敵に与えていた心理的脅威からも彼らは解放される。すなわち対戦相手は、心身ともに伸び伸びと攻撃に専念できるようになるわけだ。
ひるがえって味方はどうか? 久保という頼みの綱がなくなり、実質的にチーム力が激しく落ちる。またメンタル的にも「もう彼はいないぞ」と思うと気持ちが下がる。
何もいいことがない。
久保への警戒が相手の攻撃力を削ぎ落す
久保がスタメン出場したマドリー戦とインテル戦はどちらも、ソシエダが先制点をあげてリードしていた。だがマドリー戦では後半に逆転負けを食らい、インテル戦でも後半に巻き返されて引き分けに持ち込まれた。
すなわち久保が消耗して運動量が落ち試合からいなくなる(前者)、もしくは途中交代で試合から退場すると(後者)、とたんに対戦相手が有利になっている。
これは決して偶然の一致じゃない。
いま絶好調の久保が途中で消えるということは、将棋でいえば飛車を落とすようなものだ。将棋の対局中にいきなり飛車落ちになれば、相手が有利になるに決まっている。
それだけ久保という大きな攻撃の駒が敵を守備に注力させ、相手の攻撃力を削ぎ落しているのだ。久保という存在そのものが、黙っていても相手の力をトータルで弱らせる。
非常におもしろい現象である。