すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【森保ジャパン】地力の違い。世界は遠い ~日本0-2メキシコ

2020-11-18 08:04:24 | サッカー日本代表
前半の得点機をモノにできていれば

 オーストリア遠征の2戦目、国際親善試合のメキシコ戦だ。

 前半は完全に日本のゲームだったが、2~3度あった得点機をモノにできなかったのがすべてである。続けてチャンスを逃してしまうと試合の流れが逃げて行く。

 あの鈴木武蔵のGKとの1対1と、原口のミドルシュートが前半に決まっていれば試合はまったく違った展開になったかもしれない。

 日本のフォーメーションは4-2-3-1。スタメンはGKがシュミット・ダニエル。最終ラインは右から酒井宏、吉田、冨安、中山。

 セントラルMFは遠藤航と柴崎岳。2列目は右から伊東、鎌田、原口。ワントップは鈴木武蔵だ。

前半は完全に日本のゲーム

 前半、日本に支配され中盤で劣勢だったメキシコは、後半にフォーメーションを4-3-3から4-2-3-1に変え、セントラルMFを2人置いてバイタルエリアを埋めた。

 さらにその2CMFの前にオルベリン・ピネダを配置して中盤を厚くする修正を行う。これで日本は前半のように中盤のプレスが利かなくなった。

 こうして穴をふさがれ、後半の日本はメキシコにいいようにボールを回された。ピンチをしのいだチーム(メキシコ)が欠点を修正し、最後は競り勝つ。まるで勝負のジンクスを絵に描いたような試合だった。

 点が取れないのは毎度のことなので驚かない。それより個人的には、酒井宏と吉田、冨安の3人を含む守備陣で2点を取られて完封負けしたショックは大きい。やはり世界はまだまだ遠い。

武蔵は結果が出せなかったが……

 選手別にいくつかコメントしておこう。右SHの伊東は非常に利いていた。持ち前のスピードを生かして縦への突破や、高い位置に張ってサイドチェンジのボールを呼び込んでいた。

 一方、前半の鎌田はライン間でボールを受け、ラストパスで得点機を演出したり、かと思えばちょっとしたボールキープでタメを作り攻めに繋げるなど好プレイが光った。鎌田は日本のエンジンだった。

 他方、森保監督は南野をワントップで使おうとしているように見えるが、その起用法は果たしてどうだろうか?

 南野はトップ下(セカンドトップ)でチャンスを作り、いったんボールを失えば激しくカウンタープレスしてボールを奪い高い位置でショートカウンターをかけるのが持ち味だと思うのだが。

 なお鈴木武蔵は慣れないポストプレイに挑戦していたが、肝心のスピードを生かして裏抜けするような得意形を思ったように作れなかった。

 だがポストプレイでチームの軸になる大迫とちがい、スピードタイプの武蔵のような選手が戦力になればリズムが変わる。攻めのバリエーションが増えてチームにとっては大きい。今後も失敗を恐れず真っ向トライしてほしい。

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