すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

立憲の泉健太・新代表はいったい何をやるのか?

2021-12-01 09:25:40 | 政治経済
方向性がまったく見えない立憲民主党の代表戦

 各候補がだれも自分の志向する政治的な方向性を言わない。「国民のための政治をやる」とか「ボトムアップの政治を」などと、候補みんながあいまいで抽象的な文言に終始するーー。

 そんな消化不良な代表戦だった。

 例えば泉健太氏は前回、枝野幸男氏と戦った代表選では、「コロナ禍のなか、インフレ率が2%になるまで消費税減税する」などと、明確な方向性を示していた。

 だが今回、彼は積極財政の「せ」の字も言わなかった。

 まったく何をやりたいのかがわからない。

 一方、小川淳也氏にしても、「消費税を思い切って増税して北欧型の福祉国家を作る」と宣言したのだろうか?

 まだこの両氏はこの程度までは事前に「やりたいこと」がわかっていた。だがその他の両氏に至っては、まったく何をやりたいのかがわからなかった。

まんべんなく票を取るため八方美人になる

 あんまりとんがった政策をぶち上げてしまうと、多くの人からまんべんなく票が取れない。だから焦点はわざとボカしておこうーー。

 そんな意図があるのかもしれない。

 だから連合との距離感について誰も語りたがらないし、野党共闘にも言及しない。

 だがそういうレベルの人は、「自分は日本をどんな国にしたいのか?」ではなく、「ただ党の代表になりたい人」なのだ。単に役職を得て、出世したい人である。

 そんな小物ばかりが4人集まり、いったい何を決めようというのか?

 自分はこういう国にしたい。だから税制や財政政策はこうやって行くーー。

 自分は人権が最優先だから、こういう施策で人権を守るこんな国にしたいーー。

 国には予算がない。だから自己責任で国に頼らず、新自由主義的な国にしたいーー。

 候補者がこうして具体的な国家像を提示して初めて、代表戦が成立すると思うのだがどうだろうか?

 そういう意味では自民党の総裁選のほうがよほど各候補のカラーが出ていた。彼らは自分の政策を具体的に語っていた。

 いや、もちろん泉健太・新代表がこれからリーダーシップを発揮して、明確な方向性を打ち出すのかもしれないが……ひそかにそれに期待しておこう。

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