すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

グーグル版Wikipedia、「knol」が巻き起こす実名論議に欠けているもの

2007-12-18 00:19:02 | 仕事の日記
 ネット連載「松岡美樹の“深読みインターネット”」(ASCII.jp/アスキー)を更新しました。

■第4回 グーグル版Wikipedia「knol」が問う、匿名か実名か論議

 グーグルがテスト中の実名版Wikipedia、「knol」をめぐり、にわかに実名・匿名論議が巻き起こっている。そこで今回はknolを紹介しながら、上武大学大学院教授・池田信夫氏の実名論など、ネット上のさまざまな意見を見渡す。

 特におもしろいのは、ネットメディアの収益性コンテンツの質との関係だ。広告モデルで運営されている各種CGMの今後の動向が興味深い。

 それはどういう意味か?

 一般企業がこれらのメディアに広告を出すのは、自社の知名度やイメージをアップさせるためだ。だから誹謗中傷や暴言であふれたメディアには、当然、彼らは広告を出したがらない。

 とすると裏を返せば、CGMのサービス提供事業者が広告収入を重視すればするほど、ユーザが作るコンテンツの質や品位を気にかけるようになるってことだ。するとサービス事業者がコンテンツの中身をチェックし、内容に介入する可能性が高くなる。

 つまり広告の出稿動向が間接的に、CGMの質を向上させるんじゃないか? って話である。

 ただし手放しで喜べないのは、この場合、サービス事業者が商業主義を振りかざし、一種の言論統制をする形になることだ。この点は論議を呼びそうだ。

 また現状の実名・匿名論議には、必要不可欠なはずのある前提が抜け落ちている。そのために実名論がリアリティのない空論に堕している。今回のコラムでは、その点についても分析している。

 ではその不可欠な前提とは何か?

 くわしくはコラムをお読みください。ではお楽しみに。
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