ガーナは格落ちもいいところだ
ガーナのメンバーの多くはU-20世代で、しかも主力ではない。相手のレベルが低く、試合はあたかも日本のシュート練習のような様相を呈した。
日本のフォーメーションは4-2-3-1。守備時4-4-2だ。スタメンはGKが谷晃生。最終ラインは右から酒井宏樹、冨安健洋、吉田麻也、中山雄太だ。
2CMFは遠藤航と田中碧。2列目は堂安律、久保建英、相馬勇紀。ワントップは上田綺世である。
一方、ガーナは4-2-3-1。守備時4-4-2。ビルドアップは両SBを上げ、2CBが開いて組み上げる。あるいはCMFが2CB間に下りて3バックでビルドアップすることもある。
前半16分、堂安が先制点を取る
試合開始から、堂安と久保がしきりにポジションチェンジし敵を撹乱する。この日、堂安は日本の攻撃陣にとって大きな力になった。
ガーナは攻撃時、最終ラインとCMFの間が空く。押し上げが利いてない。日本はボールを奪ったらカウンターのチャンスだ。
前半16分。ポジションチェンジを繰り返していた久保のシュートのリバウンドを、堂安がダイレクトでシュートし決めた。先制だ。堂安はこの日、1ゴール1アシストの活躍を見せた。
一方、久保はシュートを外した後ガックリしたポーズを必ず取るが、現代のフットボールにそんなヒマはない。トランジション(切り替え)の意識が甘い。
彼はいつもワンプレー終わったら、いったん気持ちを切ってしまう。切り替えが遅い。久保はミスしたときに感情を表しすぎだ。いちいちガックリした様子を見せなくていい。すぐ次のプレイに切り替えるべきだ。
前半32分。上田の落としから久保が3タッチ目にシュート。汚名挽回。2-0だ。ただしあのシーン、ボールに3タッチもする必要はなかった。久保はどうもプレイに迷いがある感じがする。
田中碧のダイアゴナルなフィードがすばらしい
前半35分。上田のポストプレーから遠藤航がボールを受け、遠藤がゴール右スミを狙って惜しいシュートを放つ。GKにぎりぎりセービングされた。
遠藤はディフェンスラインのカバーリングから、中盤でのデュエル、組み立てのパス出しまでプレイの幅が広い。
一方、CMFの相方の田中は視野が広く逆サイドまで見えている。「ここ」というところにパスを出す。彼のダイアゴナルな長いフィードはすばらしい。
ただ2CMFのバランス的には、田中はアンカー的な仕事は遠藤にまかせ、もっと前に出た方がいいのではないか? その方が田中の攻撃センスを生かせる。
そして彼らの背後に控えるCBの吉田も、グラウンダーの長い縦パスが非常によかった。利いている。
ガーナはゾーンが間延びしておりゆるい。最終ラインと前の間にスペースがある。彼らは守備面でも攻撃面でも連携した動きが少ない。個の寄せ集めだ。いいチームじゃない。
前半44分。酒井がライン裏に飛び出してボールを受けて折り返す。これに敵DFが触ってオウンゴールになる。日本の3点目が入った。ほとんど酒井のゴールである。
後半3分、相馬が余裕で4点目をゲット
後半に入ると、ガーナは前半とは打って変わってずいぶんコンパクトになった。監督の指示だろう。
後半3分。吉田の縦パスを堂安が受け、相馬にスルーパスを出す。半身になって受けた相馬は、余裕を持ってインサイドで右スミに叩き込んだ。4-0だ。
相馬は攻撃だけでなくプレスバックを含めた守備もいい。彼は押し込まれたらリトリートし「第2のSB」的なプレイもできる。そんな相馬も含め日本の中盤はプレスが利いている。
後半11分。今度は久保から相馬、中山と次々にボールが渡り、オーバーラップした中山のクロスに上田がヘッドで合わせた。5点目だ。上田はこれで堂安と並び、1ゴール1アシストである。
三笘がゴール右スミに6点目を沈める
後半13分。相馬に代えて三笘薫、冨安に代えて板倉滉が交代出場する。
三笘は相馬にくらべて切り替えが遅い。守備の意識も低い。ただし攻撃になると力を出す。
もっともこの日、彼のドリブルは通用しなかった。ドリブルで勝負したいなら、この程度のレベルの相手なら完全に抜き切れないとダメだろう。
続く後半21分。上田に代えて前田大然、堂安に代えて食野亮太郎が交代出場する。
前田の激しいプレスバックは徹底している。爆発的だ。すばらしい。
後半27分。田中が危険なファウルをされ、吉田が敵のユニフォームを掴んで激しく抗議する。キャプテンシーを見せつけた。
そして後半44分のゴールはワザありだった。ワンツーが入ってダイレクトパスが4本もつながり、最後は三笘にボールが出て1人かわしてシュート。彼は右足でゴール右スミに沈めた。これで6-0。本日は終了だ。
総評としては酒井が攻守ともに非常によかった。吉田、冨安ともOAは安定していた。やはりOAが入ると違う。
日本はほとんどゴールを脅かされるシーンはなく、いいところばかりが出た。守備に回っても4-4のブロックがコンパクトだった。攻撃陣もまんべんなく点が取れた。ただし、もっと強い相手とやらなければチーム力の判断は難しいだろう。
ガーナのメンバーの多くはU-20世代で、しかも主力ではない。相手のレベルが低く、試合はあたかも日本のシュート練習のような様相を呈した。
日本のフォーメーションは4-2-3-1。守備時4-4-2だ。スタメンはGKが谷晃生。最終ラインは右から酒井宏樹、冨安健洋、吉田麻也、中山雄太だ。
2CMFは遠藤航と田中碧。2列目は堂安律、久保建英、相馬勇紀。ワントップは上田綺世である。
一方、ガーナは4-2-3-1。守備時4-4-2。ビルドアップは両SBを上げ、2CBが開いて組み上げる。あるいはCMFが2CB間に下りて3バックでビルドアップすることもある。
前半16分、堂安が先制点を取る
試合開始から、堂安と久保がしきりにポジションチェンジし敵を撹乱する。この日、堂安は日本の攻撃陣にとって大きな力になった。
ガーナは攻撃時、最終ラインとCMFの間が空く。押し上げが利いてない。日本はボールを奪ったらカウンターのチャンスだ。
前半16分。ポジションチェンジを繰り返していた久保のシュートのリバウンドを、堂安がダイレクトでシュートし決めた。先制だ。堂安はこの日、1ゴール1アシストの活躍を見せた。
一方、久保はシュートを外した後ガックリしたポーズを必ず取るが、現代のフットボールにそんなヒマはない。トランジション(切り替え)の意識が甘い。
彼はいつもワンプレー終わったら、いったん気持ちを切ってしまう。切り替えが遅い。久保はミスしたときに感情を表しすぎだ。いちいちガックリした様子を見せなくていい。すぐ次のプレイに切り替えるべきだ。
前半32分。上田の落としから久保が3タッチ目にシュート。汚名挽回。2-0だ。ただしあのシーン、ボールに3タッチもする必要はなかった。久保はどうもプレイに迷いがある感じがする。
田中碧のダイアゴナルなフィードがすばらしい
前半35分。上田のポストプレーから遠藤航がボールを受け、遠藤がゴール右スミを狙って惜しいシュートを放つ。GKにぎりぎりセービングされた。
遠藤はディフェンスラインのカバーリングから、中盤でのデュエル、組み立てのパス出しまでプレイの幅が広い。
一方、CMFの相方の田中は視野が広く逆サイドまで見えている。「ここ」というところにパスを出す。彼のダイアゴナルな長いフィードはすばらしい。
ただ2CMFのバランス的には、田中はアンカー的な仕事は遠藤にまかせ、もっと前に出た方がいいのではないか? その方が田中の攻撃センスを生かせる。
そして彼らの背後に控えるCBの吉田も、グラウンダーの長い縦パスが非常によかった。利いている。
ガーナはゾーンが間延びしておりゆるい。最終ラインと前の間にスペースがある。彼らは守備面でも攻撃面でも連携した動きが少ない。個の寄せ集めだ。いいチームじゃない。
前半44分。酒井がライン裏に飛び出してボールを受けて折り返す。これに敵DFが触ってオウンゴールになる。日本の3点目が入った。ほとんど酒井のゴールである。
後半3分、相馬が余裕で4点目をゲット
後半に入ると、ガーナは前半とは打って変わってずいぶんコンパクトになった。監督の指示だろう。
後半3分。吉田の縦パスを堂安が受け、相馬にスルーパスを出す。半身になって受けた相馬は、余裕を持ってインサイドで右スミに叩き込んだ。4-0だ。
相馬は攻撃だけでなくプレスバックを含めた守備もいい。彼は押し込まれたらリトリートし「第2のSB」的なプレイもできる。そんな相馬も含め日本の中盤はプレスが利いている。
後半11分。今度は久保から相馬、中山と次々にボールが渡り、オーバーラップした中山のクロスに上田がヘッドで合わせた。5点目だ。上田はこれで堂安と並び、1ゴール1アシストである。
三笘がゴール右スミに6点目を沈める
後半13分。相馬に代えて三笘薫、冨安に代えて板倉滉が交代出場する。
三笘は相馬にくらべて切り替えが遅い。守備の意識も低い。ただし攻撃になると力を出す。
もっともこの日、彼のドリブルは通用しなかった。ドリブルで勝負したいなら、この程度のレベルの相手なら完全に抜き切れないとダメだろう。
続く後半21分。上田に代えて前田大然、堂安に代えて食野亮太郎が交代出場する。
前田の激しいプレスバックは徹底している。爆発的だ。すばらしい。
後半27分。田中が危険なファウルをされ、吉田が敵のユニフォームを掴んで激しく抗議する。キャプテンシーを見せつけた。
そして後半44分のゴールはワザありだった。ワンツーが入ってダイレクトパスが4本もつながり、最後は三笘にボールが出て1人かわしてシュート。彼は右足でゴール右スミに沈めた。これで6-0。本日は終了だ。
総評としては酒井が攻守ともに非常によかった。吉田、冨安ともOAは安定していた。やはりOAが入ると違う。
日本はほとんどゴールを脅かされるシーンはなく、いいところばかりが出た。守備に回っても4-4のブロックがコンパクトだった。攻撃陣もまんべんなく点が取れた。ただし、もっと強い相手とやらなければチーム力の判断は難しいだろう。