ビルドアップがカギになる
日本代表は16日、キリン・チャレンジカップでウルグアイ代表と対戦する。日本の予想スタメンは(前回の記事でも書いたが)以下の通りだ。では、このゲームの戦術的なポイントはズバリ、何だろうか?
◯大迫
◯中島 ◯南野 ◯堂安
◯遠藤航◯柴崎
◯長友◯吉田◯三浦◯酒井
◯東口(ダニエル)
ウルグアイの最大の特徴は守備の固さだ。とすれば日本はまず、そんな彼らの第1プレッシャーライン(FWによるプレッシング)を越えてうまくビルドアップする必要がある。考えられるビルドアップの形は、以下、ざっくり6パターンだ。
(1)両CBの間にセントラルMFが下り、3バックを形成してSBを高く張り出す。
(2)SBとCBの間にセントラルMFが下り、SBを上げる。
(3)左(右)のSBが上がり、そのぶん最終ラインが左(右)にスライドし、右(左)SBが中央に絞って3バックを形成する。つまり基本フォーメーションの4-2-3-1から、5レーンをすべて埋める3-2-4-1に可変する。
(4)もし前にスペースがあれば、CBが運ぶドリブルで前へ持ち上がりフィードする。
(5)最終ラインから、サイドに開いたWGへダイアゴナルなロングパスを出す。
(6)フリーになる動きをしたセントラルMFへパスし、中央経由で組み立てる。
これらのルートを使って最終ラインからうまくボールを引き出し、敵の2ライン間へクリーンなボールを供給する。あとは中島、南野、堂安のフレッシュな2列目に暴れてもらう。
2セントラルMFがバランスを取る
次は「心臓部」のお題へ行こう。柴崎と遠藤航が組む、いわゆるダブルボランチだ。
柴崎はピルロ的なスタイルを継承するレジスタ(司令塔)である。とすればそのぶん相棒の遠藤航は、基本的にはステイしてアンカー的に全体のバランスを取りたい。つまり長谷部的な役割を果たす。これによりバイタルエリアを絶対に空けない。
もちろん局面によって、2人の果たす役割が入れ替わっても問題ない。要はバランスの問題だ。むろん本人たちは心得ているが、ここの心臓部がスムーズに機能するかどうかは死命を制する。
大迫がゴールに目覚めるかどうか?
そして最後のチェックポイントは、最前線の大迫が2つの仕事をこなせるかどうかだ。つまりポストワークとゴールを取る仕事である。
大迫のポストプレイは折り紙付きであり、敵のプレッシングを受けた状態でもボールがよく収まる。だが一方、大迫はFWとしてはゴールが少ない。周囲の味方を生かす役割に徹しがちだ。そこでウルグアイ戦では、敵の固い守備網の狭間で大迫がアグレッシブにゴールを取りに行けるか? ここを見たい。
森保ジャパンのスタートと同時に、日本の2列目に放たれた中島、南野、堂安という若い猟犬たちはゴールに貪欲だ。そんな彼らに触発され、ベテランの大迫がストライカーとしての本能に目覚めるかどうか? ウルグアイ戦では、そんな相乗効果に期待したい。
さて、ではいったい日本はウルグアイに勝てるのか? 勝つための秘策、コツはあるのか? それについては次回の記事で細かく分析して行こう。
日本代表は16日、キリン・チャレンジカップでウルグアイ代表と対戦する。日本の予想スタメンは(前回の記事でも書いたが)以下の通りだ。では、このゲームの戦術的なポイントはズバリ、何だろうか?
◯大迫
◯中島 ◯南野 ◯堂安
◯遠藤航◯柴崎
◯長友◯吉田◯三浦◯酒井
◯東口(ダニエル)
ウルグアイの最大の特徴は守備の固さだ。とすれば日本はまず、そんな彼らの第1プレッシャーライン(FWによるプレッシング)を越えてうまくビルドアップする必要がある。考えられるビルドアップの形は、以下、ざっくり6パターンだ。
(1)両CBの間にセントラルMFが下り、3バックを形成してSBを高く張り出す。
(2)SBとCBの間にセントラルMFが下り、SBを上げる。
(3)左(右)のSBが上がり、そのぶん最終ラインが左(右)にスライドし、右(左)SBが中央に絞って3バックを形成する。つまり基本フォーメーションの4-2-3-1から、5レーンをすべて埋める3-2-4-1に可変する。
(4)もし前にスペースがあれば、CBが運ぶドリブルで前へ持ち上がりフィードする。
(5)最終ラインから、サイドに開いたWGへダイアゴナルなロングパスを出す。
(6)フリーになる動きをしたセントラルMFへパスし、中央経由で組み立てる。
これらのルートを使って最終ラインからうまくボールを引き出し、敵の2ライン間へクリーンなボールを供給する。あとは中島、南野、堂安のフレッシュな2列目に暴れてもらう。
2セントラルMFがバランスを取る
次は「心臓部」のお題へ行こう。柴崎と遠藤航が組む、いわゆるダブルボランチだ。
柴崎はピルロ的なスタイルを継承するレジスタ(司令塔)である。とすればそのぶん相棒の遠藤航は、基本的にはステイしてアンカー的に全体のバランスを取りたい。つまり長谷部的な役割を果たす。これによりバイタルエリアを絶対に空けない。
もちろん局面によって、2人の果たす役割が入れ替わっても問題ない。要はバランスの問題だ。むろん本人たちは心得ているが、ここの心臓部がスムーズに機能するかどうかは死命を制する。
大迫がゴールに目覚めるかどうか?
そして最後のチェックポイントは、最前線の大迫が2つの仕事をこなせるかどうかだ。つまりポストワークとゴールを取る仕事である。
大迫のポストプレイは折り紙付きであり、敵のプレッシングを受けた状態でもボールがよく収まる。だが一方、大迫はFWとしてはゴールが少ない。周囲の味方を生かす役割に徹しがちだ。そこでウルグアイ戦では、敵の固い守備網の狭間で大迫がアグレッシブにゴールを取りに行けるか? ここを見たい。
森保ジャパンのスタートと同時に、日本の2列目に放たれた中島、南野、堂安という若い猟犬たちはゴールに貪欲だ。そんな彼らに触発され、ベテランの大迫がストライカーとしての本能に目覚めるかどうか? ウルグアイ戦では、そんな相乗効果に期待したい。
さて、ではいったい日本はウルグアイに勝てるのか? 勝つための秘策、コツはあるのか? それについては次回の記事で細かく分析して行こう。