すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【キリン杯・森保ジャパン】ウルグアイ戦の戦術ポイントは?

2018-10-15 11:22:57 | サッカー日本代表
ビルドアップがカギになる

 日本代表は16日、キリン・チャレンジカップでウルグアイ代表と対戦する。日本の予想スタメンは(前回の記事でも書いたが)以下の通りだ。では、このゲームの戦術的なポイントはズバリ、何だろうか?

    ◯大迫
◯中島 ◯南野 ◯堂安
   ◯遠藤航◯柴崎
◯長友◯吉田◯三浦◯酒井
    ◯東口(ダニエル)

 ウルグアイの最大の特徴は守備の固さだ。とすれば日本はまず、そんな彼らの第1プレッシャーライン(FWによるプレッシング)を越えてうまくビルドアップする必要がある。考えられるビルドアップの形は、以下、ざっくり6パターンだ。

(1)両CBの間にセントラルMFが下り、3バックを形成してSBを高く張り出す。

(2)SBとCBの間にセントラルMFが下り、SBを上げる。

(3)左(右)のSBが上がり、そのぶん最終ラインが左(右)にスライドし、右(左)SBが中央に絞って3バックを形成する。つまり基本フォーメーションの4-2-3-1から、5レーンをすべて埋める3-2-4-1に可変する。

(4)もし前にスペースがあれば、CBが運ぶドリブルで前へ持ち上がりフィードする。

(5)最終ラインから、サイドに開いたWGへダイアゴナルなロングパスを出す。

(6)フリーになる動きをしたセントラルMFへパスし、中央経由で組み立てる。

 これらのルートを使って最終ラインからうまくボールを引き出し、敵の2ライン間へクリーンなボールを供給する。あとは中島、南野、堂安のフレッシュな2列目に暴れてもらう。

2セントラルMFがバランスを取る

 次は「心臓部」のお題へ行こう。柴崎と遠藤航が組む、いわゆるダブルボランチだ。

 柴崎はピルロ的なスタイルを継承するレジスタ(司令塔)である。とすればそのぶん相棒の遠藤航は、基本的にはステイしてアンカー的に全体のバランスを取りたい。つまり長谷部的な役割を果たす。これによりバイタルエリアを絶対に空けない。

 もちろん局面によって、2人の果たす役割が入れ替わっても問題ない。要はバランスの問題だ。むろん本人たちは心得ているが、ここの心臓部がスムーズに機能するかどうかは死命を制する。

大迫がゴールに目覚めるかどうか?

 そして最後のチェックポイントは、最前線の大迫が2つの仕事をこなせるかどうかだ。つまりポストワークとゴールを取る仕事である。

 大迫のポストプレイは折り紙付きであり、敵のプレッシングを受けた状態でもボールがよく収まる。だが一方、大迫はFWとしてはゴールが少ない。周囲の味方を生かす役割に徹しがちだ。そこでウルグアイ戦では、敵の固い守備網の狭間で大迫がアグレッシブにゴールを取りに行けるか? ここを見たい。

 森保ジャパンのスタートと同時に、日本の2列目に放たれた中島、南野、堂安という若い猟犬たちはゴールに貪欲だ。そんな彼らに触発され、ベテランの大迫がストライカーとしての本能に目覚めるかどうか? ウルグアイ戦では、そんな相乗効果に期待したい。

 さて、ではいったい日本はウルグアイに勝てるのか? 勝つための秘策、コツはあるのか? それについては次回の記事で細かく分析して行こう。
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