すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【6月シリーズを振り返る】結局「大迫ロス」に日本は沈むのか?

2022-06-15 05:00:42 | サッカー日本代表
非大迫的な攻め方ができればいいが……

 日本代表は前線でボールを受けてタメを作れる選手がいない。「大迫ロス」だ。いや大迫がいなくても違った攻め方ができればいいのだが、どうやらコトはそう簡単じゃないようである。

「最前線のゲームメーカー」である大迫がいないなら、ライン裏に鋭いスルーパスを放ち、FWがスピードで裏抜けするような攻めがしたいのだがそれがなかなか実現しない。

 ブラジル戦の記事では「課題は攻撃だ」と書いた。事実、スコットランドで無双している古橋には今大会まるで当たりが出ず(彼のスピードがまったく生きず)、同じく日本で無双している上田も全然ヒットしない。

 前で時間を作るポストプレイヤーがいないために、常に攻めが散発で終わるのだ。そのためブラジル戦を終えた時点では、「攻撃さえ向上すれば」と感じていた。

 ところが続くチュニジア戦では、今度は安泰だったはずの守備が崩壊した。

 もはやどこから手をつければいいのか? という状況である。

南野を中心にストーミングで勝て

 古橋を見て感じるが、日本代表にはスピード系のFWはマッチしないんじゃないか?

 ならば左サイドでジョーカー的に使っている三笘をいっそスタメンで出し、代わりに左WGの南野をゼロトップで使うのはどうだろうか? それくらいの根本的な手術をしなければW杯では勝てないのではないか?

 現状の2人の使い方では左の三笘の良さも半分しか生きないし、センターポジションの選手である南野の良さも出ない。監督自らチームの武器を半分づつ殺してしまっている状態だ。

 例えばいま使っているFWと違い、南野はインテンシティが高く球際に強い。前線からの守備ができ、ショートカウンターを実現しうる。彼はそんなストーミングで生きるタイプだ。こういうFWはいまの日本代表には1人もいない。

 だったら南野をチームの中心にし、前からプレスをかけてボールを刈り取り速攻を狙うのだ。少しでも敵のゴールに近いゾーンでボールを奪い、地の利を生かしてカウンターを見舞う。日本の勝ち筋はそんなストーミング以外にはないような気がしてきた。

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