木を使った秋田の伝統工芸品と言えば、
県北大館の曲げわっぱと県南湯沢の川連塗り、
そして角館の樺細工があります。
どれも自慢の手工芸ですが、
中でも山桜の樹皮を使った樺細工は身近な道具として、
秋田の人たちに昔から愛用されてきました。
使い込むほど深い艶と渋みが出て、一生使える丈夫さも持っています。
いちばん馴染み深いのは茶筒かな?
一家に1つは樺貼りの茶筒があるのではないでしょうか。
(我が家でも桜の花をちりばめたのがありますよ。)
さて、昨日の晩御飯を乗せているのは、その樺貼りのお盆です。
つやつやとした光沢が美しいでしょう?
アケビから退院祝いに頂きました。
ちなみにお料理もアケビの手料理です。
別にその時間を狙って行ったわけではないけれど、
書類を届けに行ったのが、丁度晩御飯の支度ができた時間だったのよね。
(エチケット違反ですね。)
「持っていってもらおうと思ってたくさん作ったから。
入院してから身体のために薄味にしているのよ。
塩味が足りなかったらお醤油を注して食べてね。」
とタッパーにいっぱい貰っちゃった。
病人におかずを持っていく人はいても、
病人からお料理を貰う人は世の中で私くらいかも(笑)。
リハビリのために身体を動かそうとしている彼女。
有り難く頂くことにしました。
カレイの煮付けもしょうが焼きも昆布煮も、
高血圧対策で薄味を心掛けている私にピッタリでした。
(私のために作ったかと思うくらい!)。
ご馳走様でした。
と、ここで終わるはずだったのですが、
実は今日も急に書いてもらわなきゃいけない書類があって、アケビ宅を訪問した私。
また、晩ご飯のおかずの提供を受けちゃった。
いやー、申し訳ない。
今日は献立表付きでした。
一晩では食べきれないほどのお料理の中から、
お盆に並べたのは、
秋刀魚の開き焼き・タコとキュウリの柚子ポン和え・ニラの温泉卵乗せ・ホウレンソウのとびっこ和えです。
お漬け物はSさんから頂いた沢庵。
炊いた米と麹たっぷりの贅沢なお漬け物です。
噛めば噛むほど味わいが奥から染み出してくる、美味しいガッコ(漬け物)。
感謝感謝の晩ご飯でした。
そして明日のお弁当には鯖焼きとヒロッコとタコの酢味噌和えを入れました。
いつだか占いの本で、
一生食べるものには困らないと書かれていましたが、
当たっています。