この8月は作曲三昧でした。そして4楽章あるうちの3つを書き上げました!あと2曲、生みの苦しみを味わっています。でも、たった1、2ヶ月で5曲書くなんて、今までの私からはありえない。少しは成長したのでしょうか?
9月にはNHK長野に出演する予定なので、作曲と並行して、ここのところ番組での演奏曲をずっと考えていました。一番の目的は10月のコンサートの告知なので、10月のコンサートのプログラムの中から何か・・・といきたいところなのですが、私の演奏曲は1曲を除いて全部が新曲初演。世界初演はそのコンサートのものなので、番組では演奏できないし、しかもまだ全部完成してない。じゃあ、なにか親しみのある曲でも・・・と思い、今の季節にあった曲を弾こうと決めました。
そして考えたのは・・・夏も終わりだし、中田喜直作曲の「夏の思い出」かあなぁ、とぼんやり思ったわけです。ここですでに突っ込みを入れたい方がいらっしゃるかと思いますが、ぼんやり思ってしまったってことで許してください。
私の場合、編曲するに当たってメロディーを知っている場合は、原譜を参考にしたりすることはほとんどないので、いつものようにメロディーとイメージだけ考えて半日かけて、がんばって編曲しました。作るときは、夢を見ているような、思い出に浸っているようなイメージで作ってみました。そして、出来上がったものを弾いて録音してみて、聴いているときにはっと気づいたのです・・・なぜなら思わず口ずさんでしまったから。「夏の思い出」の歌詞を。
そう。皆さんもご存知のとおり、歌詞は「夏が来れば、思い出す~♪」と始まります。
そうです。「夏の思い出」は夏の歌。終わり行く夏を振り返っているわけではないのです。しかも、これから秋が来るっていうのに~(泣)とんだうっかりさんになってしまうところでした。
あぁ~なにやってんの、作曲が煮詰まっているこんな時に~。とがっくりと肩を落としたのは言うまでもありません。
結局「夏の思い出」は泣く泣くボツ。せっかく作りましたが、来年の夏までお預けです。
じゃあ、番組ではどうしよう・・・。あ!あの曲がある!冥王星が惑星からはずされてちょっと話題になっていることだし・・・。
どんな曲にしたのか気になる方は、9月13日午前11:30から「NHKみんなのスタジオプラザN」をご覧下さい。(笑)あ、長野の方限定です。