ただいま、アンサンブルコンテストが全国で開催されています。先週も高校の県大会が開催され、嬉しい涙、悔しい涙が流れました。
私もいくつか学校に指導に行っていますが、結果を一緒になって喜んだり、がっくりしたりしています。
ただ、惜しくも次の大会には進めなかったチームも、よく頑張ったと言いたい。自分たちの頑張りに誇りを持ってほしいです。あなたたちの演奏を見て、確実に心を動かされた人達が観客の中にいることを忘れないで欲しいと思います。コンテストでは点がついてしまいますが、それが全てではない。本当はそういうことが重要ではないのです。
自分たちの目標に向かって、血のにじむような努力をし、悩み、迷い、頑張ってきたことが、人生の中での次のステップを見出し、前へ進ませることができるのです。そういうことは、成功した時より、そうじゃなかった時の方が、大きいのですよ。学びも多く、そして人間が強くなるのです。
なーんて、えらそうに言っておりますが、私も海外でコンクールを受け始めたころ、最初はファーストラウンドで見事に敗退して、がっくりきたクチでした(笑。)その時は、信じられん!と奢っておりましたが、今考えれば、そうなって当然の状況でした。あれから多くの事を学び、それは打たれ強くなったものです。まあ、コンクールというものは特殊ですが、いかに自分自身と向き合って、功名心などは捨て、音楽に対して誠実であるかが優勝への鍵でした。それは、普段の演奏でも同じですけどね。あの時に同じくファイナルまで行けなかった同志であり、私の友人たちも、その後も別の場面で何度も再会しましたが、それぞれの道で挽回し、今、世界の舞台で活躍しています。私は、あの時を同じくした皆が、同じようにあきらめず頑張ってきたことを、なんて言うか・・・すごく誇りに思っています。
さてさて明日は、中学にレッスンに行ってきます。