21日の朝、アメリカで私のマリンバの先生であったジム プライス先生がお亡くなりになりました。ジム プライス先生は、私の留学先だったマンハッタン音楽院の先生であり、ブルックリンフィルの首席打楽器奏者、そして、スティーブ ライヒアンサンブルのオリジナルメンバーでもありました。
バッハとマリンバをこよなく愛し、優しく、温かで、素晴らしい先生でした。 まだ学生の身であるのにもかかわらず、私にマンハッタン音楽院でのマスタークラスをさせて下さったり、当時教鞭をとられていた、マネス音楽院にも呼んでくださったり、私が「日本へ帰る」と伝えた時には、涙を流して「寂しい」と言ってくださった先生でした。 常に私のマリンバ演奏を信じ、応援してくださった方でした。先生には感謝してもしきれません。
すぐにでもNYに飛んで行って、お別れを言いたいのですが、月曜日がWake(お通夜)、火曜日がお葬式なので、日本から駆け付けるのは難しく、せめてもの気持ちとして、お花を贈らせていただきました。
長い間、ご病気を患われていたので、痛みからも解放されて、今頃は天国で、大好きなバッハを弾いていらっしゃるころかな。
思い出ばかりが溢れて、残された者は悲しみが止まりません。素晴らしい音楽家であり、先生であったジム プライス先生がいなくなっていしまうのは、あまりにも惜しいです。
心からご冥福をお祈りいたします。
Steve Reich, Music for a Large Ensemble, Full Version
Steve Reich - Music For 18 Musicians