私の小学校の時の音楽の先生で、大変お世話になった山口廣先生が90歳でお亡くなりになり、先日、告別式に行ってきました。
私のマリンバとの出会いに、貴重な舞台を作って下さった先生でした。
私が小学校5年生の時に、私たちの地域に新しい小学校ができ、その学区内となった私たちは新しい小学校で、一から学校を作っていこうという気持ちの下、クラブも希望のクラブを自分たちで提案していこう、という事になりました。そこで、私は「木琴(マリンバ)クラブを作ってほしい」と担任の先生にお願いしたのです。その時は、ピアノも、もちろんマリンバも習ってはいませんでした。自宅に姉の卓上木琴があっただけです。
メンバーを募ったところ、私を含めて4人の部員がそろいました。そこで、顧問の先生になって下さったのが、音楽の山口先生でした。私が言いだしっぺだったからかもしれませんが、特にマリンバ教室にも通っていない私に、小学6年生の時には朝の全校音楽の時間にマリンバソロ、そして音楽会でもソロを弾かせて下さいました。
その時の写真がこちら。伴奏して下さったのは山口先生です。音楽会では、「アメリカン・パトロール」を弾かせて頂きました。
マリンバを本格的に習いたい!と思ったのはこのステージがあったからです。この後から私はマリンバ教室に通う事になるのですが、小学校の卒業文集にも、「音楽家になって世界を音楽旅行してみたい」と書いています。
今は、娘が私と同じ小学校に通っていますが、体育館のステージを見るたびに、「私のマリンバ人生はここから始まったんだな。」と感じます。
山口先生との出会いが無ければ、ソロでステージに立たせて頂いていなければ、マリンバを始めることはなかったんじゃないかな、と思います。
いつもニコニコしていた山口先生。ニコニコ笑顔しか思い出せません。私がプロになってからも、どんな時もコンサートに駆け付けて下さった先生。本当にありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り致します。