■□■Mayumi Sekizawa Official Blog■□■

マリンバ奏者、関澤真由美の公式ブログです。https://mayumisekizawa.sub.jp/

勉強会

2006年09月29日 | Weblog
先日は、ポーランド出身の凄腕マリンバ奏者、カタルジーニャ・ミチカさんのマスター・クラス&ミニコンサートに行ってきました。ミチカさんの演奏はベルギーで初めて拝見したのですが、クールで、正確なタッチで、音楽もすっきりしていて、とても好きな演奏家の一人です。

彼女は、マリンバワンという日本でも人気うなぎのぼりの楽器メーカーを使っていらっしゃるのですが、彼女から生まれるサウンドは、私の今までのマリンバワンのイメージを良い意味で覆してくれました。もちろん演奏も良かったけど、サウンドもとても良かった。もちろん、今までのマリンバワンのサウンドが悪かったわけではないのですが、ミチカさんはこの楽器の良さを最大限に引き出した上に、違う魅力も見せてくれた、という感じだったのです。

彼女のモデルマレットも発売されたということで、試奏させてもらえたのですが、マリンバワンには、軽いマレットが適切だというイメージも吹き飛び、(というか、マリンバワンを演奏するアーティストは比較的軽いマレットを使うイメージが強かったので)彼女のマレットで作るマリンバワンのサウンドはとても良いな~と思いました。きっと演奏者、メーカー共にこだわって作ったのだろうな、と感じさせてくれるマレットでした。
とにかく、彼女のマレットはとても重いのです。なんと言うか・・・不思議なバランス。でも楽器が良く鳴り、重厚な響きも作れるし、けっこう私も好きな感じのマレットでした。

このイベントには日本のマリンバ奏者も沢山集まり、懐かしい顔もちらほら。久しぶりの話に花が咲きました。勉強にも、刺激にもなって、とても楽しい一日でした。
盛り上がりすぎて終電を逃しちゃったけど(笑)


こころの空

2006年09月17日 | Weblog
引き続き頑張っていたもう一作品が、ほぼ出来あがりました~(涙)

あとは、細かい調整、音確認をして、ちゃんとした楽譜にするだけです。とは言っても、これらもまた悩める作業ですが、もう“寝てもさめても作曲”という時期は通り越したので、少しだけ気分が軽いです。

この曲は、マリンバソロの為の作品です。タイトルはもうずっと前から決まっていて、「こころの空」といいます。メインのメロディーも、ずっと前から私の頭の中で鳴っていたのですが、これを一つの作品として構成していくのに手間取っていました。

この作品のテーマは「幸福」。涙が出そうな幸せです。

だれでも心には自由な空を持っていて、それが夢だったり、大事な人だったり、家族だったり、内容は人それぞれとは思いますが、皆さんの心の中にある空を思い浮かべながら聴いてもらえたら嬉しいです。私も自分の空を想いながら演奏したいと思います。泣いちゃうかも(笑)

初演は10月8日です。詳しくはホームページでチェック!

公式サイト http://www.mayumisekizawa.com

生放送、無事終了しました。

2006年09月14日 | Weblog

NHK長野の番組「みんなのスタジオプラザN」での演奏、無事終わりました!ご覧頂いた皆様、ありがとうございました。

 

やはり生放送は緊張しますね。“時間内に必要なことを話さなければいけない”と思うと余計に緊張します。担当して下さったアナウンサーは大久保彰絵さんでした。美しい声で滑舌も良くて、さすがプロのアナウンサーです。 私もきれいな日本語で、時間内で丁寧に話せるようになりたいな~と思いました。

 

演奏した曲は「星に願いを」と「響宴」でした。テレビで聴くマリンバサウンドはどうしても響きがカットされてしまうものなのですが、今回は響きを調節して下さったようで、以前出演させて頂いた時に比べて、響きがプラスされていましたね。

 

本番が終わった後、NHK内の「レストラン山なみ」でお昼を頂きました。ここの定食はいつもとても美味しいんです。

今日の日替わり定食はもつ煮込み定食でした!“お母さんの味”という感じとても美味しかったです。バランスの取れた食事で体も満足。

 

そして今日は、朝から和太鼓奏者の原邦晴さんと新曲のリハーサルでした。

初合わせだったので、感じがどうなるかドキドキでしたが、リハーサルが終わってから、家でその録音を聴いたら、「結構、いいじゃな~い♪」という感じで、これからがとても楽しみになりました。私が希望するサウンドや音楽の持って行き方など、原さんは十二分に応えて下さるので、本当に感謝しています。奥様が作って下さったお昼のお弁当もとっても美味しかったです。

 

コンサートに向けてがんばります!


虫の声

2006年09月11日 | Weblog
気がつけば、かえるの声から、虫たちの声に変わっている今日この頃です。

時々聞こえるすずめ脅しの音にも、秋を感じます。これが、ニューヨークだったら、「え?今は拳銃の音?」なんてビクついているところですが、そう思わないところに、日本って平和だな~とつくづく感じます。夏の花火、とくに爆竹の音なんか、まるでそのものなので、そんな音にも驚かなくなった私は日本の生活にすっかり慣れてしまった、ということです。平和って本当に素晴らしい。

日本でも沢山の悲しい事件は絶えず起っているので、真に平和とは言えないのかもしれませんが、戦争のない日常を送れるということは、日本にいると当たり前のように感じてしまいますが、本当はとても幸せなことです。

5年前のニューヨークのテロ後に帰国できた時も、こんな虫の声を聞きながら眠れた夜が本当に嬉しかった。今日は9月11日。あの日から世界が変わってしまいました。私にも沢山の変化がありました。

あの時の映像を見ると、今でも胸が張り裂けそうです。
多くの犠牲者の方々のご冥福をお祈りします。

進展

2006年09月10日 | Weblog
ぷっくりと腫れていた右目、お陰様で無事直りました!
テレビ出演の前に腫れが退いてよかった~。

腫れたままテレビにでたら、今回私がどんなに作曲に力を入れているか、身をもってアピールできたのに、いや~残念・・・
な~んて軽口を叩けるのは、治ったから(笑)やっぱり健康が一番です。

そして、そして・・・、外に出れない間にがんばった甲斐もあり、曲作りにも進展があって、悩みに悩んでいた一作品が出来上がりました~(泣)
これから音出しが待っています。ドキドキです。

これは和太鼓との共演の作品で、春・夏・秋・冬の4楽章に分かれていて、それぞれの季節を音に表したものです。悩んでいたのは「秋」の楽章。テーマは「祭り」だし、和太鼓が入っているのだから、難なくできるだろうと高をくくっていたのですが、一番悩んでしまいました。そして、一番難しいだろうと思っていた「冬」が一番最初にできました。

ちなみに自分としては「冬」が一番気に入っています。そういえば、以前「願いのピノ効果」で、作曲が進んだと書きましたが、この「冬」の楽章のことでした。あの時は、思いっきり暑い夏だったのに、雪が積もった静かな夜がイメージできたのだから不思議です。


曲作りも残るはあと一曲。これは自分のソロ曲なので、ぎりぎりまで粘ってがんばります。


朝起きると

2006年09月07日 | Weblog
朝起きて鏡を見たら、右目が腫れていました。
下まぶたの部分がぷっくりと腫れて痛い。

テレビ出演もあることだし大事をとって、早速眼科へ行って先生に見て頂くと、「疲れやストレスですね、睡眠時間は?ちゃんと寝てますか?心当たりはないですか?」と聞かれました。

心当たり?

・・・・・作曲(即答)

迫りくる期日、錯乱するメロディー、夢の中でも曲のことを考えているのですから頭が休まりません。

目が腫れていてコンタクトもできないようでは、頻繁に外出もできないので、家にこもって引き続きがんばります。
でも寝るときぐらいは、頭をOFFにできるようにならなくては。


どうか、来週までには目の腫れが退きますように。




お祝い

2006年09月06日 | Weblog
今日は日本中が喜んでいることでしょう。
秋篠宮様、紀子様、皇室の皆様、親王ご誕生おめでとうございます。

41年ぶりの男皇子様ということで、皆様さぞお喜びのことと思います。どうぞお健やかにお育ちになりますようお祈り申し上げます。

私は、21歳のときに皇居で演奏させていただく名誉を頂いたことがあります。
陛下の御前で演奏させていただくのは、光栄ながらもとても緊張しました。
演奏後に、美智子様が私にお声をかけて下さったのは、今でも覚えています。

「演奏、とても素敵でした。マリンバはどこの国で生まれた楽器なのですか?」と美智子様はお聴きくださいました。

私は、ものすごく緊張して、頭に血が上り、とっさに出てきた答えが・・・

「はい! と、と、東南アジアですっ!」(注:正解は、南アフリカが一般論)

などと答えてしまい、心の中で「バカバカ、なに言ってんの~?、どこから東南アジアが出てきたの~?ちがうでしょ~!」と叫んでいましたが、後の祭り。訂正もできずにもじもじしていると、美智子様は

「まあ、そうですか。これからもお元気でがんばってくださいね」と優しく言って下さいました。

美智子様は何度かマリンバの演奏をご覧になったことがおありのようだったので、きっとマリンバの起源もご存知だったとは思いますが、学生の私が緊張しているのを感じ取って下さり、あのようにお返事下さったのだと思います。
あの時は、顔から火が出るくらい恥ずかしかった~。

恥ずかしかったついでにもうひとつ打ち明けると、その後、私はその日に出演した音大5校の出演者を代表して、皇居内の別の建物に記帳をしに一人移動しました。広い大広間に入るとそこには、机の上に和紙とすずり、高価そうな筆がおいてありました。どうやら、墨をすって筆で書かなくてはいけないようでした。

はっきり言って、墨をすって筆を握るなんて中学校以来。宮内庁の方々の目が私の手一点に集中しています。手が震えないほうがおかしい。
あの時ほど、習字を習っておけばよかった~、と後悔したことはありませんでした。毛筆書きで手が震える時ほど、笑える文字はありません。

私の名前、思いっきり笑っていました。ついでにおそらく宮内庁の方々も。
当の私は苦笑いでしたが。

それも今は良い思い出です。