開演時間が迫ったので、座席に戻ったメガヒヨ。
今回座った場所はコチラ。
昨年の暮れ、オリジナルキャストで観るのも本日が最後と感慨深く舞台を眺めたっけ。
またもや戻ってこられた自分をほめてあげたい。
今回の感想はとにかく重箱の隅をつつくようなもの。
周りからはよくそこまで覚えてるね~と半分呆れられているけれど
本日は第一幕の♪Material Girlを中心に語るね。
第一幕
【♪IT'S RAINING MEN】
男性アンサンブルが、色とりどりの様々な職業の衣装で踊るナンバー。
ミス・アンダースタンディング役のNathan Lee Graham姐さんと、ファラ/ヤング・バーナデット役のSteve Schepisくん以外は全員参加。
6回目にしてやっと、どの役者さんがどの色の衣装か分かった。
赤: Kyle Brown
青: Bryan West
黄: Anthony Wayne
緑: Gavin Lodge
橙: Mike McGowan
桃: Jeff Metzler
紫: Branch Woodman
黒: Todd A. Horman
中でもToddさんが上着を脱いだ瞬間は爆笑ポイントだよね♪
このナンバーの際、Will Swenson氏演じるミッチのお着替えに注目しがちだけど、その間ダンサーの面々が数々の技を披露している。
中でも赤ジャージのKyleくんのイナバウアーは必見。あの長身が仰け反るのには圧倒される。
桃パイロットのJeffくんが一応補助に入っているけど、支えなしに立っている感じ。
【♪WHAT'S LOVE GOT TO DO WITH IT?】
ミス・アンダースタンディング役のNathan姐さん。
このお方の身体能力ってすごい!!
ハンパないヒールを履いて、骨盤をぐるんぐるん回しながら熱唱するのだから。
ちなみに姐さんもTony先生と並び、初日から千秋楽までの全パフォーマンス皆勤賞とのこと。
【♪DON'T LEAVE ME THIS WAY】
トランペットのお葬式の参列者は男優5名女優6名。
そして司祭役のToddさん。この方は主に歌い手としてこの舞台に立たれている。
♪THANK GOD I'M A COUNTRY BOYでもメイン・ヴォーカルだしね。
その分♪IT'S RAINING MENで必死に踊っているのが、涙を誘うんだけど。
ちなみにボブ役のunderstudyもされているよ。その時は司祭役も務めるのかな?
ボブは第一幕の間、『Lion King』のシンバ並みに待機時間があるものね。
一方、出番の間隔が異様に詰まっているのが、バレリーナ役のKyleくん。
このナンバーが終わった後、トランペットの棺と共に退場したら怒涛の衣装替えが待っている。
全身黒レースのチュチュから、数々の仕掛けが入ったタキシードに着替えなくてはいけないのだ。
それもミッチとバーナデットが掛けあいをしているわずかの間に。
その際にはなんと4人の衣裳係を動員しているとのこと!!
【♪MATERIAL GIRL】
お葬式の後、アリス・スプリングへの巡業の三人目のメンバー、フェリシアが出演するショーパブに足を運んだミッチとバーナデット。
他のテーブルの客として、Gavinさん、Toddさんが登場している。
あれれ? Toddさんの衣装は♪IT'S RAINING MENのときのものと同じでは?
ということは、司祭の衣装の下にこのボンデージ・ウェアを着たままでお葬式のシーンをこなしていたのね
このナンバー。
Nickくんファンのメガヒヨはついつい彼を凝視してしまうけれど、今回はバーナデットにも注目して観てみた。
歌の前半。ピンクのドレスを着てゴンドラに乗り、口パクで歌うフェリシアを彼女はニコニコしながら眺めている。
「あら、可愛い子じゃないの。」といった風に。
しかし、いざウィッグが投げられたその瞬間。
驚愕するバーナデット!
フェリシアはボーイズにドレスを脱がさせ、ボンデージスタイルに変身する。
Bryanくん、Jeffくん、Anthonyくん、そしてKyleくんが演じるボーイズ。
彼らの従順さも笑いを誘う。
180度開脚を披露するフェリシアを、両手を挙げて称賛している。
コイツラ、めちゃくちゃ可愛い!!
Jeffくんはどん引きしているバーナデットにちょっかいを出していたりして!!
彼らは健気にリフトもこなす。
KyleくんとAnthonyくんが高々とNickくんを持ち上げている。
その間、JeffくんとBryanくんは肩章のお片づけ。くるくると回転しながら行うそれらも、振付の要素のひとつ。
リフト二回目。いわゆる涅槃のポーズ。
4人のボーイズの中でも小柄なBryanくんは、フェリシアちゃんに頭をナデナデされながらもリフト要員から外されてしまう。
それでもお尻をフリフリしながら、フェリシア神輿を先導する。
一方、このリフトの中で一番大変そうなのはボディ担当のJeffくん。
フェリシアは大変な姿勢で歌いながらも、彼の頭を撫でている。しもべをねぎらうことも忘れていない。
拍手喝采で舞台を退場したフェリシアとボーイズ。
後に残された先輩ドラァグ・クィーンの二人。
何かを言おうとして…、だけどショックの余りに言葉が出ないバーナデット。
手振りで、「アタクシの言いたいこと、分かるでしょ!!」と訴える。そしてやっと振り絞るこの一言。
「何で…何で彼なの!?」
この間が絶妙!!
半年ぶりのPriscillaは本当に面白かった。
色々語っていくとキリが無いので、本日のナンバー解説はココまで。
そうそう、それはそうと。
この日の観劇ではちょっとした事件があった。
第二幕あたまの♪THANK GOD I'M A COUNTRY BOYでのこと。
キャストが会場のお客さんを舞台に上げて踊らせるあのナンバー。
Nick姉さんが、Jeffくんは舞台上手から降りてくることを事前に教えてくれていたので、メガヒヨはLSさんに通路側の座席を勧めていた。
しかし彼女は大変シャイなので、結局メガヒヨがその席に座ることになった。
でもいざJeffくんが間近に降りてきた瞬間。
このチャンス逃してなるものかと思い、恥を忘れて大きい声で彼を呼んだ。
彼も大声のする方向に自分の大ファン女性の姿を見つけてか、こちらに駆け寄って来た。
奥ゆかしいLSさんもJeffくんに手を差しのべられては、引き下がる訳にもいかず。
舞台にエスコートされ、壇上で踊り始めた。
このナンバー。
最後はお客さん同士で手を取り合ってくるくると踊るのだけれど、エラくスピードが早い。
LSさんは脚がもつれて転倒してしまった。
見ていたメガヒヨも一瞬何が起こったか分からなかった。
あ、舞台からLSさんが消えた…!!と思っちゃって。
ここで感心したのは両隣の女の子達がLSさんをすぐに助け上げたこと。
その反射神経は素晴らしかった。
彼女が座席に戻るなり、劇場の背広組スタッフの方が駆けつけて来た。
幸い彼女にケガは無かった。
ただJeffくんと踊れたことで、感激のあまり動悸におそわれた様子。
そのまま席を外され、しばらく戻ってこなかった。
(ロビーで感激の涙を流されていたとのこと。)
さて。時差ぼけとはすっかり無縁でPriscilla6回目の観劇を楽しんだメガヒヨ。
ここでステージドアでNickくんを待ち構えるよ!!と言いたいところ。
しかし本日の彼は終演後、前出のファングループのKさんをバックステージ・ツアーに案内するということで、出てくるには長い時間がかかりそうだった。
自分も長フライトに二本の観劇で疲れ顔だし、今夜は王子様には会わずに退散することにした。
そんな訳で、LSさんとJeffくんの2ショット写真を撮るという前もってのお約束だけを果たすつもりで出待ちをした。
Jeffくんは毎回比較的早く出てくる。今回も例にたがわず。
彼は転んだLSさんのことをとても心配していた。
何とも無かったことを知り、安心した様子。
それとは別に、彼は彼女に封書を用意していた。
LSさんが楽屋に届けたお花のお礼状とのこと。
うわわ。こんな若い男性が、マメだな~。
彼の礼儀正しさは良く聞いていたけれど、本当に育ちがいいんだね。
LSさんのカメラマン役を務めた後、メガヒヨもJeffくんと2shot写真を撮ってもらっちゃった♪
Nick姉さんもTony先生と2shot
ところで…。
舞台上で一大アクションを披露した日本人女性はキャスト内でも有名になったらしく、
LSさんはWill Swenson氏からも声を掛けられていた。
メガヒヨはそれを見て、「うわー。美味しい役どころ!!」と、とても羨ましく思ったのであった(笑)