『ばらの騎士』を観た翌日は火曜日。
『ANASTASIA』が19:30からなので昼間はフリー。
そんな訳で三度めのクロイスターズ美術館に行くことにした。
地下鉄Aラインの190ST駅にて降りると、マンハッタン内とは思えないような緑の光景!
ハドソン川沿いに、てくてく歩くよ。
季節の花々を愛でながら10分ほど歩くと…
いきなり中世にタイムスリップしたかのような建物が!
おフランスの修道院を移築した、このクロイスターズ(回廊)美術館。
メトロポリタン美術館の分館である。
入り口はコチラ。入場料は任意(2017年5月現在 2018年3月から定額制に変更)。
大人であるメガヒヨ、目安とされている25ドルを払う。
前に並んだお客さんが少額しか払わなかったようで、チケット売り場の方が自分にはとびきりの笑顔で対応してくれた。
もともと修道院ということでいくつか礼拝堂があり。
平日昼間ということでゆっくり観られる。
えっと、この方はミカエルさんで良かったんだっけ?
仏像でも十二神将だったかな、同じ構図のものがあるよね。悪いやつ踏んでるの。
目玉作品である、一角獣のタペストリー。
前々からなんで中世の人ってこんなにタペストリーが好きなんだろかと疑問に思っていた。
これって装飾目的もあるけれど防寒対策も兼ねていたということを、2015年のフランス旅行でようやく分かった。
確かにこんな石造りの建物じゃあ冬はとても冷えるよね。
これはタペストリーではなく壁画。防寒効果もあるはずなく完全に趣味の世界。
ラクダは実物見て描いたのだろうけど、ライオンは人に聞いて描いたっぽい(笑)
沖縄のシーサーにちょっと似てるね!
クロイスターズの名前の元になった5つの回廊のうちの一つ。
学校行事中のアメリカの女子高生。制服の学校とは珍しい。
彼女たちは研究レポートの発表会なども礼拝堂で行っており、しっかりお勉強をしている様子だった。
一通り回った後は回廊に設けられたTORIE CAFEで休憩。
名前の通り鳥さんもくつろぐ憩いの場所であった。
突然場所は移り、メトロポリタン美術館。
同じ日ならクロイスターズの入場券でこちらも観られるのだ。
25ドルの元を取るべく、午後の限られた時間でもしっかり観るよ!!
大好きなギリシャ美術のコーナー。
このぷるぷる唇の彫刻を観てメガヒヨ、Nickくんロスを発症する。(今回彼を観られなかったもので)
行きの飛行機でモアナを観たので、南太平洋の文化にはいつもより興味津々。
南アメリカのコーナーだったっけな。
この亀さんにはじわじわ来るものを感じた。
特別展の会場では、川久保玲さんの展覧会の内覧会が開かれていた。
一般公開は数日後なもので、隙間からチラ見。
グッズは先行で売られていた。
アメリカ美術のコーナーを歩いていると、いきなり親しみやすい油絵が目に入った。
METは何度も訪れているけれど、この作品には今まで気づかなかったなぁ。
1893年の作品かぁ。これ位の時期って80日間世界一周のネリー・ブライ、エリザベス・ビスランドも来日してるよね。
こちらは印象派コーナーにて。
ミュージカルファンにはおなじみの絵。ジョルジュ・スーラの『グランド・ジャット島の日曜の午後』(習作)。
2017年版の『SUNDAY IN THE PARK WITH GEORGE』も観たかったのだけれど、限定公演に間に合わなく残念!!
特別展で秦と漢時代の展示がされているのでこれを観ることにした。
ずらりと並んだ兵馬俑にわくわくする。
これは日本にはおいそれと貸してくれない感じがするので(笑)
説明をよく読まなかったけど、縦に長い展示品二つ。
青銅の方の緻密な細工にはときめく。焼物の方にはゆかいな仲間たち的な雰囲気になごむ。
これは副葬品なのだろね。
ミニチュアハウスも好きなのでつい立ち止まってしまう。
そして鳥好きのメガヒヨの心を掴んだニワトリさん。隣は鴨かアヒルかな?
後ろに見える豚さんや牛さんのオシリもラブリー。
政治的に微妙なお国でも、その文化には敬意を抱いている。
第三国で貴重なお宝を拝見する機会に恵まれ、大変ラッキーなのであった。