メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

Nick姉さん、Priscillaの主演3人組とランチする。

2013年09月30日 | 国外・舶来エンタメ

今回はメガヒヨの話ではなく、こちらのブログでおなじみNY在住のNick姉さんの体験談。

Will Swenson氏が映画を監督するって、もう聞いた?』の記事に書いたが、Will Swenson氏がインディーズの映画を監督するにあたり、資金を一般から募っていたことがあった。
もちろんそれには金額に応じて見返りがあり、映画のDVD、サイン入りグッズなどが景品としてあげられていた。
中でも高額の寄付には、Will氏が自ら出向いてお礼をするものがあった。我らがNick姉さんが獲得したのもその一つ。
何とPriscilla主演の3人組(Will氏、Tony先生、Nickくん)とのランチ会である。これはまたうらやましすぎ!!

あの麗しいドラァグ・クイーンに囲まれるってどんな感じ!?
メガヒヨの妄想はたくましく膨らむ。


お座敷遊び並みにゴージャスな時間だろうなぁ…。

でも現実は厳しかった。当日までNick姉さんはとても骨を折られたのである。
まずは日程・場所を決める時点から大変だったという話。

寄付をしたのが昨年11月。連絡の窓口は映画のプロデューサーが担当していた。
ところが年を越し、春を迎えても何の音沙汰もなし。
やっと彼らから日程の打診があったのは、4月も終わりに差しかかったころ。
しかもその担当者が段どり下手で、ほうぼうの連絡が行き届いておらず、姉さんはやきもきさせられたらしい。
何度もメールをしてせっつかないと動いてくれなかったとのこと。

さらにお店の話。
姉さんはオシャレなレストランを希望していてWill氏も同意していたけれど、結局会場となったのはミッドタウンのファイブ・ナプキンバーガー。いわゆるファミレス。
これはTony先生、Nickくんのうちのどちらかからの希望とのこと。まぁ簡単に想像つくわなぁ。(笑)

少々テンション下がり気味のNick姉さん。それでも当日は3人へのお土産、サントリーの『響』を人数分抱えてお店に向かった。

指定された時間の20分前にお店に到着して待つことしばらく。
時間の少し前にWill氏とTony先生、そしてぴったりの時刻にNickくんが登場。
Nickくんはこの日AIDS WALKのイベントがあったんだけど、こっそり抜けてきてくれたんだって!


Hello Gorgerous!!!

昨年秋のWill氏の結婚式以来、揃って会う機会がなかったという3人。
結構この日を楽しみにしていたらしい!

まずは席についてご注文。
Nickくんはハンバーガー&フレンチフライ、Tony先生はハンバーグとサラダ、姉さんはワッフル、そしてWill氏はカリフォルニアロールをオーダー。
N.Y.の寿司人気は知っていたけれど、こんな店にも置いてあるのね(笑)

バーガーにかぶりつくNickくん。「こんなの食べて(カロリーは)大丈夫なの?」との姉さんの問いに、
「ボク、お肉食べないといけないの。」とのお答え。
…確かに常日頃からたんぱく質を摂取し続けていないといけないんだろうなぁ。あのカラダは。

このランチ会はWill氏の映画へのドネーションのお礼ということで、ホストはもちろん彼。
持ち前の頭の回転の良さと、ひねりの効いたジョークで色んな話をしてくれた。
どの位彼は毒山毒太郎かというと、「奥様はお元気ですか?」の問いに、「最初の、それとも二番目の?」と返してくるレベル。
そんなのAudra McDonaldさんについて聞いているのに決まっているというのにね

次は「Priscilla以外に好きなミュージカルは?」との質問に対して三人のそれぞれの答え。
Will氏は『HAIR』。(これで立身出世したからね~。)
Nickくんは『Ragtime』。(メガヒヨもこの作品大好き!! 彼はYounger brotherにぴったりじゃん!!)
そして『West Side Story』とお答えになったTony先生。それに対してWill氏は絡む、からむ。
「それってOriginal?それとも最近のやつ?」
…Originalは1957年でしょうが。当時Tony先生は1歳か2歳。いくら芸能一家にお育ちとはいえ、さすがにご覧になってないでは。
そのイジリにたいしてTony先生は微動だにせず。シドニーで昔に観たものに大きく衝撃を受けたと、穏やかに続けられていた。

さらにTony先生のエピソードをもう一つ。
うっかり手が滑りお皿を落して割ってしまったとのこと。ああ見えて、あの方は結構ドジっこだったのね(笑)
そんな彼に対して、Will氏は「Australian!」(こんの~田舎モノめっ)とのひとこと。
有名人3人がいるのに気付きつつ、見ぬふりをしていてくれていた周囲のニューヨーカーの皆さんも、この一言にはつられて大笑い!

突っ込み上手で毒吐きキャラながらも、実際は弱きものの味方であるというWill氏、
外見、内面ともども柔和で、たいていのことには動じず、一方おっちょこちょいな面も持つTony先生。
この二人、キャラクターとしてかなり完成度が高いのではなかろうか。いくつも萌えポイントを押さえているぞ!!
いつ学園モノへの出演話があってもOKだね!!

翻って、われらがNickくん。
twitterでは饒舌な彼。舞台でも騒々しいAdam/Feliciaを演じていた。
会話にも積極的に乗ってくるのではと予想していたけれど、それは大きく外れ。
人の話も折らずにずーっと聞き役。とてもお行儀がよかったとのこと。
でも途中でスマホをいじる場面もあったらしい。おいおい

そうそう。Nick姉さんにWill氏から逆質問もあったって。
「Kinky Bootsは観たの?」

やっぱり気になるか~!!!
それに対して姉さん、
「たのしいショーだと思ったわ。でもそれだけ。(Priscillaには全く及ばないわ。)」とご返答。
その答えをWill氏と他の二人もうなずきながら聞いていたとのこと。


それにしても羨ましいばかりの3人とのshot。
本人のお金を支払う意思次第で、こんな素敵なチャンスもつかめるアメリカ。
言うまでもなくお金とは労働の対価。Nick姉さんの尊い志はWill氏の事業の大きな支えになったはず。

Viva! お金の力!!
いつかメガヒヨも、心おきなくドネーション出来る位に稼いでみたいものである。


そんなわけでNick姉さんの浄財を活かすためにも、Will氏の映画が素晴らしい出来上がりになります様に。
メガヒヨも微々たる額だけど寄付しているので、完成したブルーレイが送られてくるのが楽しみである。 


ミュージカル『ネクスト・トゥ・ノーマル』(ネタバレ注意!!)

2013年09月23日 | 国内エンタメ

next to normal
2013年9月22日 シアタークリエにて
演出マイケル・グライフ 日本版リステージ ローラ・ピエトロピント

【キャスト】
ダイアナ(Wキャスト)  安蘭けい
ゲイブ(Wキャスト) 辛源
ダン 岸祐二
ナタリー 村川絵梨
ヘンリー 松下洸平
ドクター・マッデン 新納慎也

【あらすじ】
アメリカのとある一家の物語。
その朝も、一見どこにでも見られる平凡な光景が繰り広げられていた。
主婦ダイアナの奇行を除いて。

ダイアナは十数年前に精神の病と診断されて以来、薬による闘病を続けている。
家族は彼女を支えるが、16歳の娘であるナタリーは負担と感じることを隠しきれない。
確固たる治療法が定まっていない状況の下、ダイアナは投薬治療に身も心も翻弄され続ける。
そんな中、彼女は薬の摂取を止めてしまう。

そこで夫ダンはダイアナを、カリスマ医師と評されるドクター・マッデンのところに連れて行く。
当初はカウンセリングや催眠療法による治療が行われていたが、回復のきざしが見えたところでそれは破綻。
ドクターは新たな手段として、電気療法を提案する。
その副作用は少々の記憶が失われるということ。
果たしてダイアナとダンの決断は…!?

next to normalについてはB'wayで観劇するチャンスはなかったものの、2009年トニー賞のパフォーマンスで大変気になっていた。
精神病患者をヒロインに据えるという、挑戦的な題材は今までに観たことがなかったもの。
音楽も心の叫びを音符に乗せたかのような激しい響き。

日本で翻訳公演がされると聞いた際には、是非行かなくてはと思った。
国内でトップの実力を誇る安蘭けいさんとシルビア・グラブさんのダブルキャストな上、脇を固める俳優さんたちも文句なしの方々。
期待は膨らむ。

当日の席は最前列上手側。
舞台装置の2段目の奥が少々見切れるものの、安蘭さんの張りのある歌声をスピーカーを通さずに聴くことが出来た。
もちろん音楽は生演奏である。

以下ネタバレ警報!!

結論から言うと、メガヒヨにはあまり合わなかったみたい。
決して何かダメな部分があったというのでは無い。
安蘭さんを始めとするキャストの熱演は目を見張るものがあった。
ただ解釈が困難なシーンが多々あり、客席の自分はついていくのが必死な面も。
幕が下りる頃には疲れ果ててしまっていた。

もちろん部分を切り取れば、心を打つ場面もあった。
特にナタリーは可哀そう。16年間も母親からは二の次にされているのに、父親からは「お母さんを支えるんだ。」の一点張り。
だからってお薬に溺れるのはどうかと思うけれど、まぁやりきれないよね。
そんな彼女が「ノーマルな生活は求めない。あまりにも遠いから。ノーマルの隣位がいいよね。」と、思春期の少女にしては達観しすぎたセリフを口にしたときは、じーんときた。

ダイアナに関しては、ゲイブの死因を思い出したときの張り裂けんばかりの胸の痛みが安蘭さん渾身の演技で伝わって来た。
先天性の難病ならともかく、腸閉そくは早期に気がつけば死亡に至らなかったかも知れないものね。
取り返しのつかない己れの過失に囚われ、そのまま心が蝕まれている彼女。
でも第二子のナタリーのことを考えると、そこまでゲイブにこだわるのってどうなの!?と観客の自分は思ってしまう。
精神の病というのはそう単純なものではないのは分かるけどね。
それでもやっぱりしっくりこないので、ゲイブを巡るシーンではダイアナの気持ちにシンクロ出来ずに醒めた気持ちで観ていた。
劇場中の観客が涙をこぼす場面も、自分だけ気持ちがつるつると滑っているようだったな。

夫のダンについては。
この人が結局どうなのか一番の謎だった。
最後のシーンを見ていると、ゲイブを見て衝撃を受けたようにも取れるし、当初からゲイブのことは見えていたけれどあえて見ぬふりをしていて、この幻影が息子だとやっと認めたという風にも取れる。
メガヒヨの理解力不足かも知れないけれど、こういう白黒はっきりしないのは嫌だなぁ。
もう一度チケットを買って観に行けばいいだけかも知れないけれどね(^-^;

それとゲイブ。
彼については、いい加減に成仏しなさいと言いたい。
今後は父親の心の中で生きていくのだろうか。
うーん。それにしても辛源くんの母性本能くすぐり属性を見ていると、ダイアナがこの幻に取りつかれちゃったのも分かるなぁ(笑)

あとはヘンリー。
彼はいい子だね。登場のときはキモかった(笑)けど。
それにしても、マリファナはかなり問題なのでは?
next to normalというタイトルがついた理由のひとつに、人は必ずしも完璧ではないということもあったのかもね。
彼を含むノーマルとされる人々のすぐ隣は、重症の精神疾患のダイアナが位置してるということで。
誰でもあちら側にすぐ行く可能性はありますよ、ということを含んでいたり。

最後にドクター・マッデン。
ダイアナの幻覚の彼はエラいことになっていた。さすがは新納さん。
この医師は自分の職務を粛々とこなしているのだけなのだろうけど、人の精神を扱うということはやっぱり重いね。
客席から観ていて改めて感じた。

こんな感じで多々感じる面はあった。
しかし自分の気持ちは、この作品に対して一歩引いた位置にある。

その判断基準には、ストーリーの展開や登場人物の心境変化は影響しない。
実はこのメガヒヨ、分かりにくい作品、観客の解釈に委ねる手法は苦手。
劇場作品には、何がどうでどうなのか、はっきり分かりやすく表現することを求めるのである。
このnext to normalは残念ながらそれには当てはまらなかった模様。
いや、単なる自分の理解力不足かも知れないけどね。

そんな訳で、傑作とされる脚本の流れにいまいち乗り切れずにいた二時間半。
あくまでこれはメガヒヨ個人の好みの問題であって、作品の優劣には一切関わりのない話。
現にミュージカル・ファン仲間の方々は何度でもリピートしたいって言ってるものね。

あ、最後にこのことは書いておかなきゃ。東宝がやらかした失態!!
宣伝チラシのあらすじで、ゲイブがすでに亡くなっていることを盛大にネタバレしくさりおった。
さすがに抗議が押し寄せたのか、その後書きなおしたようだけどね。
観客は何も知らなかったら目の前の辛源くんや小西くんがこの世の人ではないなんて!!って衝撃を受けるわけで、そういう娯楽性を作品から理不尽にもぎ取った東宝スタッフの罪は大変重いとしか言い様がない。
こんなことは二度と起こらないよう、気を引き締めてもらいたいものである。

本当。これさえ無ければ、メガヒヨの感想も少しは違っていたかも知れないからね。


メガヒヨブログのルーツ作品

2013年09月23日 | メガヒヨ様のお芸術作品

天候に恵まれたこの三連休。メガヒヨはクローゼットを整理した。
そしたら小学校一年生のときに書いた作文が出てきた。
このブログのルーツとなる作品なので、こちらで披露させていただきたい。

あきの えんそく

十月三十日 なかぐすくこうえんへ えんそくしました。バスにのっていきました。あるいていると きみの ひとみは いちまんぼると、ていう、うたが きこえました。いしがきに のぼるとおとうさんの かいしゃが みえました。しばふで かげふみを しました。あんまりたのしくありませんでした。
(以上、原文まま)

沖縄県の中城公園といい、堀内孝雄のヒット曲といい、地理と時代背景を我ながらよく描いていると思う。
いや、それより突っ込みたいのは結びの一言。

石垣に登ったり、友達と影踏みをするなど、さんざん楽しんでないか!?

6歳の子供が、遠足の感想として書いたにしてはあまりにもシュール。
おそらく「楽しい」と評することに関して基準値が高かったのか、単なる照れ隠しだったのであろう。

ちなみに「三つ子の魂百まで」という。
現在書く文章も、本質的には当時とさほど変わらないのではないだろうか。
様々な舞台に関して忌憚なく書いちゃってるもんね…。
しかしそれらは前述の通り、あくまで個人的な価値観、そして持ち合わせのツンデレ属性(笑)によるもの。
実際には結構楽しんでいる場合も多いのだ。
今後も世間に逆行する意見を書くかもしれないが、その節は軽く流していただければ幸いである。


社会風刺コント集団 ザ・ニュースペーパー LIVE2013

2013年09月16日 | 国内エンタメ

8月最後の週末、メガヒヨは横浜にザ・ニュースペーパーのライブを観に行った。
以前深夜のニュース番組でテレビ出演されていたこのコント集団。ライブを観に行きたいと思いつつ時は過ぎ、やっと叶った。

俳優8名、歌手1名で構成されるこのユニット。
あれやこれやと新鮮なネタを、コントや替え唄で披露してくれる。
ちょうどこの日は、数日前のイプシロン発射延期を冒頭のギャグに持ってきていた。

メンバーが扮するものは市井の人々から、やんごとなきご一家まで。
でも一番の見どころはやっぱり政権与党のネタでしょう。
「アベ・マリア」をテーマソングとして登場する、現首相の執務室での光景は見ていてお腹が痛くなる位に笑えた。

また、このニュースペーパーさんは被災地にも定期的に通われている。
福島の警戒区域の映像レポートで、家を流された方の言葉が心に響いた。
そうそう。原発周辺が除染されて安全なら、国会をそこに建ててみろ!と、メガヒヨは即座に頷いたよ。
(それにしても、安倍総理や菅官房長官、さらに高市政務調査会長の扮装で検問を通っていたのがすごかったな~)

次から次へと繰り出す笑いで、2時間があっという間だった。
唯一残念だったのは、ところどころ音声が聞きづらい箇所があったこと。
1000名収容の関内ホールは少々大きすぎるようにも感じた。
でも一回きりの引っ越し公演ということを考えると、これくらいはお客さんを入れないと採算が難しいのかも。

ちなみに次回の公演は10月5日(土)にルネこだいら、11月28日(木)に練馬文化センターで開催とのこと。
テレビでは絶対に放送されないネタを観ることが出来るので、是非会場に足を運ぶことをおすすめしたい。 


メガヒヨ二泊四日のNY2013 その10 《帰国&その後編》

2013年09月14日 | メガヒヨの日々つれづれ


New Yorkに来た次の次の日はもう帰る日。
メガヒヨは早朝にUPPER WEST SIDEにいた。


おなじみFAIRWAY。
朝6時から営業している。


季節の野菜・果物を横目に店内へ。
いつも混んでいるけれど、朝早かったのでレジもすいすい通れた。


買ったのはいつものコレ、サラベスのジャム。
約500gほど入っていて、7.99ドルなり。
なお日本で買うとこの半分の大きさで、1,500円もする。
単純に考えて4倍はする訳なので、New Yorkに来た際は出来る限り買って帰ってるよ。


9本のジャム瓶を持って帰るという心地よい運動の後には、The One Hundredのすてきな朝ごはんが待っていた!


ナスとマッシュルームをチーズで包んだお料理。
とっても美味しかった。家で是非作りたい。
まぁメガヒヨ家の場合は、朝ごはんというよりワインのつまみになりそうだけど(笑)


そうそう。FAIRWAYではジャムを買うのにせいいっぱいだったので、会社へのお土産をまだ用意していなかった。
そこでYokoさんのアドバイスをいただき、近所のターゲットで美味しいチョコレートを購入。
空港免税品店で同じ商品を見かけたけれど、ターゲットではずっと安く買う事が出来た。


お世話になったThe One Hundredを後にし、帰国の途へ。
行きと同じくLIRRにて空港に向かう。


もともとJALのチケットでNYに来ていたメガヒヨ。帰りは005便に乗るよ。
同じ時刻に大韓航空も出発するターミナル1はエラい混雑。
911以前の大昔は、一度出国してもセキュリティチェックを逆行出来るくらいにユルかったけれど、今から思うとあり得ないね


新しくなったJALのエコノミークラス。
前と比べると結構余裕があるよ。


足元もこんな感じ。
さすが公金を投入しているだけあるね!!


配給その1。
うつぼさんも最近のブログでご指摘だったけど、JALの機内食は外資キャリアと比べて出てくるのが本当に遅い。
こちらは早く食べて早く眠りたいのになぁ。


夜食のデニッシュを経て配給その2。
アメリカン航空のピザと比べると、このふにゃふにゃパスタは面白みがない。
まぁAA135便は終電に間に合うかどうか、かなりドキドキなので積極的に乗りたいとは思わないんだけどね。

日付が一日変わり、成田空港に夕刻に到着したメガヒヨ。
京成バス様の、ありがたいシャトル便(900円なり)に乗り東京駅へ。
バス代が安く上がったのでちょっと贅沢してグリーン車に乗り、帰宅した。

次の日。二日間の有給休暇を経て出社。
案の定、てんこ盛りの仕事が待ち構えていて、悲惨なことに夜9時半まで残業をする羽目になった。
旅行のことはナイショだったのだけど、ついに同僚に弱音を吐いた。
「ゆうべアメリカから帰って来たばかりなの…。もう帰りたい。」
そしたら非情なひとこと。
「アメリカって今ごろ朝じゃん。ますます頑張れちゃうよね!!」

そんなわけで旅行から戻ってしばらく忙しく過ごしていた。
そのさなか、リトルマーメイドを観てからちょうど一週間経った日のこと。
メガヒヨはNickくんのinstagramを観て驚いた。

 

なんと、例の切り絵カードの写真をお礼の言葉と共にupしてくれていたのだ。
もうこの上なく大喜び!!
仕事の疲れなんて一気に吹き飛んでしまった。

またNickくんがミュージカルの舞台に立ったときは、どんなことがあっても太平洋を越えて必ず行くからね!!
そして調子に乗ったメガヒヨは、次回の工作プレゼントは何にしようかと思いを巡らせるのであった。


メガヒヨ二泊四日のNY2013 その9 《MURDER BALLAD編》

2013年09月12日 | NEWYORK

New Jerseyからマンハッタンに戻ったメガヒヨとNick姉さん。
軽い食事をとった後、『MURDER BALLAD』上演中のUnion Sauare Theatreへ。

キャスト勢ぞろいの写真を前に期待感が高まる!!

あらすじ
ニューヨークのバーテン、トムは遊び屋の男。
サラと恋仲になるも、彼女は誠実なマイケルと結婚してしまう。
元恋人が人妻になると、トムは却って執着心をつのらせる。
その抑え切れない想いは段々とエスカレートしていくのであった。

Murder Ballad: A New Musical (World Premiere Cast Recording)
 
Yellow Sound Label

昨年秋のCity Centerの公演が好評だったため、Off Broadwayのこの劇場にて再上演となったこの作品。
なお、ヒロインのサラについてはオリジナルのKaren Olivoさんが女優業を引退したため、『HAIR』、『Ghost』のCaissie Levyさんが演じている。


作品の宣伝に関しては、ネットのバナー広告が盛んだった。
チケットを購入した次の瞬間、ありとあらゆるサイトでWill氏とCassieさんのディープなキス動画が表示されるんだもの
毎日10回以上は見てたんじゃないかな。最初は目のやり場に困ったけれど、だんだん慣れてきたりして(笑)


当日のキャスト表。
本役4人がご出演。よかった、よかった!!


メガヒヨの席はこんなところ。
Will氏演じるトムと、Caissieさん演じるサラが絡むバーや、現場となるビリヤード・テーブルが間近で臨場感たっぷり。
ちなみに隣のテーブルは、キャストが何度か上がっていたよ。
(この図はクリックすると大きく表示されるよ。)


チケットを買った時点では売約済みになっていた隣とお向かいの席。
上着が掛けてあったので誰かが来るのかなと思っていたら、これは芝居の小道具で、実は非売品の席だった。


プールバー向こうの席から、ステージ方向を眺める。


バーの向こうにもシートが。
この作品に通い詰めた日本一のWill氏ファンのchomiさんによると、テーブル席では見えない光景がここからよく見えるとのこと。


バーの小道具の中にはまねき猫なども飾られている。


作品の結末を暗示する血塗られたバット。


開演まで許可されている写真を撮っていると、Michael役のJohn Ellison Conleeさんが知らぬ間に観客にまぎれて登場していた。
慌ててカメラをしまう。

しょっぱなのRebecca Naomi Jonesさんの声から作品に引き込まれてしまう。
実はメガヒヨ。長旅の疲れがピークに達しており、「こんな特等席で居眠りしてしまったらどうしよう…」と不安に駆られていた。
しかしそれは全くの杞憂!!
劇場を狭しと駆け回る4名のキャストを目で追うのに忙しく、眠くなっているヒマなんて無し。
さらに全員の歌唱力に圧倒されっぱなし。


その上、この♪You Belong to Meに象徴されるWill氏のエロいパフォーマンス。
野生の香りまで感じられる迫力あるシーンだった。

サラを巡るマイケルとの戦いもすごかったな。
Will氏は190センチ近い長身だけど、John Ellison Conleeさんは縦にも横にも大きい。
まさにティラノサウルスとトリケラトプスの争いを見るかのよう。
Will氏をJohnさんが担いでバーテーブルに叩き落とすのを間近に、メガヒヨはびびりまくってた。
それでもって「ケンカをやめてぇ~♪ 二人をとめて~♪」と、サラの立場に勝手に感情移入していたりして(笑)


ところで最後のオチだけど、英語が不自由なメガヒヨはエラい勘違いをしていた。
観劇して2カ月後にchomiさんに教えてもらうまで、my original storyを勝手に作り上げていた
ここで知ったかぶりして恥をかかないで良かった(笑)


さてさて。見当違いはともかく、息つく間もなかった90分。
そして興奮が醒めやまぬままのステージドア。
まずはナレーターのRebeccaさんと2shot♪
お顔も本当に可愛らしくて、まさに歌姫と呼ぶのにふさわしい方。


『The Full Monty』のオリジナルのデイブ役であるJohnさん。
12年前はサランラップぐるぐる巻きのギャグで大笑いしたなぁ。
あのときはキャラの印象が強くて、この方の歌唱力の素晴らしさを認識できずにいた。もったいない


恋愛ものへの出演が続くCaissieさん。
小柄で大人しい顔立ちなんだけど、内側から輝くような色気を持つお方。
生まれながらのヒロイン体質なのかも知れない。


最後は今回の旅行でNickくんに次いでのお目当てであるWill氏!!
声も演技も美貌も完璧。

メガヒヨは例の切り絵カードと、日本からのおみやげを差し上げた。
切り絵にはWill氏も関心を持ってくれて、どんな作りになっているのかと爪でツンツンしていたりしてた(笑)

そこでNick姉さんが「彼女は昨年にもプリシラのビーズドレスを作って来たのよ。」と言ってくれた。
そしたら「ああ、あれならうちの台所に飾っているよ。」だって!!
うひゃあ!! その台所というのはAudra様とWill氏の愛の巣でしょう!? なんたる光栄!!


締めくくりにもう一枚。
強力な支援者であるNick姉さんとの写真がさらに笑顔だった。
超がつく位ハンサムで才気にあふれている、その上ノンケだなんて正に絶滅危惧種。
メガヒヨは、彼の活躍をNickくんの次くらいにお祈りするのであった。