今回はメガヒヨの話ではなく、こちらのブログでおなじみNY在住のNick姉さんの体験談。
『Will Swenson氏が映画を監督するって、もう聞いた?』の記事に書いたが、Will Swenson氏がインディーズの映画を監督するにあたり、資金を一般から募っていたことがあった。
もちろんそれには金額に応じて見返りがあり、映画のDVD、サイン入りグッズなどが景品としてあげられていた。
中でも高額の寄付には、Will氏が自ら出向いてお礼をするものがあった。我らがNick姉さんが獲得したのもその一つ。
何とPriscilla主演の3人組(Will氏、Tony先生、Nickくん)とのランチ会である。これはまたうらやましすぎ!!
あの麗しいドラァグ・クイーンに囲まれるってどんな感じ!?
メガヒヨの妄想はたくましく膨らむ。
お座敷遊び並みにゴージャスな時間だろうなぁ…。
でも現実は厳しかった。当日までNick姉さんはとても骨を折られたのである。
まずは日程・場所を決める時点から大変だったという話。
寄付をしたのが昨年11月。連絡の窓口は映画のプロデューサーが担当していた。
ところが年を越し、春を迎えても何の音沙汰もなし。
やっと彼らから日程の打診があったのは、4月も終わりに差しかかったころ。
しかもその担当者が段どり下手で、ほうぼうの連絡が行き届いておらず、姉さんはやきもきさせられたらしい。
何度もメールをしてせっつかないと動いてくれなかったとのこと。
さらにお店の話。
姉さんはオシャレなレストランを希望していてWill氏も同意していたけれど、結局会場となったのはミッドタウンのファイブ・ナプキンバーガー。いわゆるファミレス。
これはTony先生、Nickくんのうちのどちらかからの希望とのこと。まぁ簡単に想像つくわなぁ。(笑)
少々テンション下がり気味のNick姉さん。それでも当日は3人へのお土産、サントリーの『響』を人数分抱えてお店に向かった。
指定された時間の20分前にお店に到着して待つことしばらく。
時間の少し前にWill氏とTony先生、そしてぴったりの時刻にNickくんが登場。
Nickくんはこの日AIDS WALKのイベントがあったんだけど、こっそり抜けてきてくれたんだって!
Hello Gorgerous!!!
昨年秋のWill氏の結婚式以来、揃って会う機会がなかったという3人。
結構この日を楽しみにしていたらしい!
まずは席についてご注文。
Nickくんはハンバーガー&フレンチフライ、Tony先生はハンバーグとサラダ、姉さんはワッフル、そしてWill氏はカリフォルニアロールをオーダー。
N.Y.の寿司人気は知っていたけれど、こんな店にも置いてあるのね(笑)
バーガーにかぶりつくNickくん。「こんなの食べて(カロリーは)大丈夫なの?」との姉さんの問いに、
「ボク、お肉食べないといけないの。」とのお答え。
…確かに常日頃からたんぱく質を摂取し続けていないといけないんだろうなぁ。あのカラダは。
このランチ会はWill氏の映画へのドネーションのお礼ということで、ホストはもちろん彼。
持ち前の頭の回転の良さと、ひねりの効いたジョークで色んな話をしてくれた。
どの位彼は毒山毒太郎かというと、「奥様はお元気ですか?」の問いに、「最初の、それとも二番目の?」と返してくるレベル。
そんなのAudra McDonaldさんについて聞いているのに決まっているというのにね
次は「Priscilla以外に好きなミュージカルは?」との質問に対して三人のそれぞれの答え。
Will氏は『HAIR』。(これで立身出世したからね~。)
Nickくんは『Ragtime』。(メガヒヨもこの作品大好き!! 彼はYounger brotherにぴったりじゃん!!)
そして『West Side Story』とお答えになったTony先生。それに対してWill氏は絡む、からむ。
「それってOriginal?それとも最近のやつ?」
…Originalは1957年でしょうが。当時Tony先生は1歳か2歳。いくら芸能一家にお育ちとはいえ、さすがにご覧になってないでは。
そのイジリにたいしてTony先生は微動だにせず。シドニーで昔に観たものに大きく衝撃を受けたと、穏やかに続けられていた。
さらにTony先生のエピソードをもう一つ。
うっかり手が滑りお皿を落して割ってしまったとのこと。ああ見えて、あの方は結構ドジっこだったのね(笑)
そんな彼に対して、Will氏は「Australian!」(こんの~田舎モノめっ)とのひとこと。
有名人3人がいるのに気付きつつ、見ぬふりをしていてくれていた周囲のニューヨーカーの皆さんも、この一言にはつられて大笑い!
突っ込み上手で毒吐きキャラながらも、実際は弱きものの味方であるというWill氏、
外見、内面ともども柔和で、たいていのことには動じず、一方おっちょこちょいな面も持つTony先生。
この二人、キャラクターとしてかなり完成度が高いのではなかろうか。いくつも萌えポイントを押さえているぞ!!
いつ学園モノへの出演話があってもOKだね!!
翻って、われらがNickくん。
twitterでは饒舌な彼。舞台でも騒々しいAdam/Feliciaを演じていた。
会話にも積極的に乗ってくるのではと予想していたけれど、それは大きく外れ。
人の話も折らずにずーっと聞き役。とてもお行儀がよかったとのこと。
でも途中でスマホをいじる場面もあったらしい。おいおい
そうそう。Nick姉さんにWill氏から逆質問もあったって。
「Kinky Bootsは観たの?」
やっぱり気になるか~!!!
それに対して姉さん、
「たのしいショーだと思ったわ。でもそれだけ。(Priscillaには全く及ばないわ。)」とご返答。
その答えをWill氏と他の二人もうなずきながら聞いていたとのこと。
それにしても羨ましいばかりの3人とのshot。
本人のお金を支払う意思次第で、こんな素敵なチャンスもつかめるアメリカ。
言うまでもなくお金とは労働の対価。Nick姉さんの尊い志はWill氏の事業の大きな支えになったはず。
Viva! お金の力!!
いつかメガヒヨも、心おきなくドネーション出来る位に稼いでみたいものである。
そんなわけでNick姉さんの浄財を活かすためにも、Will氏の映画が素晴らしい出来上がりになります様に。
メガヒヨも微々たる額だけど寄付しているので、完成したブルーレイが送られてくるのが楽しみである。