メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

3月・国内作品三本勝負!!

2017年03月26日 | メガヒヨの日々つれづれ

年が明けたらあっという間に3月の終わり。
年々時間が過ぎていくのに加速度がつくなぁ。

観劇を趣味とするこのメガヒヨ。
そういえども寒さにはめっぽう弱いので、1月2月に観劇は基本的にはしない。

そんなわけで今年最初に劇場に行ったのは3月に入ってから。
リトルマーメイドの東京版が間もなくクローズするというので、オリジナル版・2013年版を観ている身としては見とかなきゃくらいの気持ちで行ってきたよ。
四季は2012年のベニスの商人以来かな。当初あまり期待していなかったのだけど、かなりいい歌い手さんが揃ってて楽しめた。

大井町の劇場「海」には美女と野獣ぶりかな~。
行き方を忘れて、四季ファン風の方々の後をついて行った。

数年ぶりというと、もうほとんど知らない方ばかり。

主役のアリエル、谷原志音さんは評判通り透き通った綺麗な声ではまり役だった。
他にはトリトン役の田島亨祐さんがいい声をしていたな。日本ではバリトン役者は貴重なので、色んなところで活躍してほしい。

これで三通りの演出でリトルマーメイドを観たわけなのだけど、それぞれ良さがあった。
いずれブロードウェイでリバイバルをという声もあるけど、その際には2013年ペーパーミル劇場版とこのヨーロッパ版を基調とした四季版をミックスさせてほしいな。

四季版のいいところは、♪アンダー・ザ・シーの賑やかさと登場人物のフライングの多さ。
ペーパーミル劇場版は、何と言ってもアリエルや姉人魚たちのヴィジュアルの美しさ(頭はとがってない)。

あ。でもとんがり頭は観ているうちにあまり気にならなくなったかも。
フライングでワイヤーに髪の毛が絡まる危険があるからあのスタイルだろうからね。やっぱり役者さんの安全が第一ってことで。

次に観たのは「コメディ・トゥナイト!」
初めて来た新橋演舞場。

日本で上演されたことの無かった「A FUNNY THINGS HAPPEND ON THE WAY TO THE FORUM」をいきなり江戸に設定を移す荒業での初演。
片岡愛之助さん演じる奴隷の主人公は薬問屋の丁稚という設定になっている。丁稚頭(どう見ても番頭)のルー大柴さんといい、どれだけ年季が長いんだ(笑)

演出の宮本亜門さんに対しては、こよなく愛する「Priscilla」を改ざん上演された恨みがまだ晴れていなかったこのメガヒヨ。
だけどこの作品は結構大声で笑って楽しめた。
狭いこの日本。エンタメも割り切って観ないと観るものがなくなっちゃうからね。

やっぱり主役の片岡愛之助さんの巧さが大きかったかな。
歌舞伎役者だけあって客掴みは上々。歌も声がよく出ていてちゃんとこなしていた。

あとは平野綾さんが良かった。
アニメの声でもちゃんと音程とって歌っているから。

でもねー。正直なところこの江戸版には残念感も否定できず。
こういうパロディの上演をするのなら、一度オリジナルの形を見せてからにして欲しかったから。

そんなわけでネット上で探してみました。ネイサン・レインの96年版。

日本版と比べてみるといいかも。

 

最後はこの作品「キューティ・ブロンド」。オリジナルは「LEGALLY BLONDE」というタイトルですな。

メガヒヨはこの作品が大好きで、ニューヨークで観た際には二日後にリピートしてしまった。
Broadway版については過去記事を見てね♪

かなり日本人好みと思われるこの作品。
なかなか上演しないな~と思っているうちに9年も待たされてしまった。
でもこの待ち時間には納得。最高のキャストで最高の演出だったから。

当初チラシでキャストさんを見たときの第一印象は一言「少数精鋭!!」。
いや~この人数でデルタ・ヌウの女の子たち足りるの?とか、男性アンサンブルが4名しかいないしどうするの?などなど余計なお世話が頭をめぐりまくり。
だけどフタを開けてみると、Broadway版と比べて遜色ない素敵な仕上がりになっていた。
盆を使った場面展開もスムーズで、アメリカの西海岸と東海岸の空気の違いもちゃんと出てたり。

演出の上田一豪さんの作品を観るのは初めてだけど、これでしっかり名前を覚えさせていただいた。
本当にいい仕事を見せていただいた。
Broadway作品の翻訳上演には失望することもあるけど、こういう誠実に作られた作品を見るとまだまだ日本の劇場に足を運ばなきゃって気分になるものね。

役者さんに関しては主演の神田沙也加さんをはじめ実力派揃いだったのだけど、エメット役の佐藤隆紀さんの歌が特に素晴らしかったな。
体型改造すれば日本のWill Swensonにもなれるんじゃないかって位。
あとはメガヒヨが久々に拝見した木村花代さんも良かった。
ブルックのシーンは日本でスケールダウンしてしまうのではないかと心配してたけど、そんなことは全くなかった。
却ってレベルアップしてるってば!!

変更点はポーレットの犬がブルドッグではなく、ブルーザーとそっくりのチワワだという位かな。
そんなのは全く気にならず。日本だと舞台に立てるブルドックを探すのは大変そうだしね。
役者さんが何役もこなしているのだから、わんちゃんにも一匹二役で頑張っていただいてるのかも。

それぞれの作品で一言ずつと思ってたけど、長くなっちゃったな~。
四月も劇場に何度か行くので、思ったところを書く所存である。