グレイ・ガーデンズ
11月15日 シアター・クリエにて
演出 宮本亜門
ケネディ大統領の未亡人、ジャクリーンの伯母と従姉に関する実話。
一幕では1940年代の一家の栄華を、二幕では1970年代没落した有様を描く。
【キャスト】
イーディス(一幕)/リトル・エディ(二幕) 大竹しのぶ
イーディス(二幕) 草笛光子
リトル・エディ(一幕)彩乃かなみ 他
【あらすじ】
1941年ニューヨーク州ロングアイランドに建つ名門ブーヴィエ家の邸宅・グレイガーデンズ。
モデルとしても活躍し、美貌・若さ・経済力全てを持った令嬢イディの婚約パーティーの準備が進められている。
お相手はJFKの兄、ジョセフ・P・ケネディ・Jr。
しかしイディの母イディスの不用意な発言で事態はとんでもない方向に…
そして時は移り、1973年。
イディスとイディの母娘は没落し、グレイガーデンズは数十匹のネコが住まうゴミ屋敷と化していた。
イディは結婚が出来なかったことで母を責めて、イディスは自立が出来ない娘について嘆く。
そんな二人の今後はどうなっていくのか…!?
2006年にブロードウェイで上演されたこのミュージカル。
1975年に制作された同タイトルのドキュメンタリー映画を基にして作られている。
メガヒヨはクリスティン・エバソールのトニー賞でのパフォーマンスをきっかけに作品に興味を持った。
残念ながら現地での観劇の機会は叶わなかったので、この度の翻訳上演は是非観てみようと思った。
主演を飾るのは大竹しのぶさん。
一幕では母イディスを、二幕では娘イディを演じる。
あっけらかんと非常識なことをやらかす役にはぴったり!!
一幕でのワンマンショーぶりや、二幕での奇抜なファッションはよくはまっていた。
歌唱力については…。元々上手くない歌い手という設定なのだから、却ってこの程度の方がリアリティが増すのでは?
一幕冒頭と二幕で母イディスとして登場する草笛光子さん。
心配していた歌は、声量が少々厳しい模様。
でも芝居については、外見もふるまいも没落した上流階級夫人そのものだった。
ジェリーにとうもろこしを振舞うシーンはちょっと胸にきた。
ラストは今迄の問題が片付く様な、理想的なものではない。
しかし現状で出来うる形で、いい方向にちょっとだけ方向転換する。
キーワードは「折り合い」といったところ。
実はメガヒヨもいい歳して実家に住み着いている身。
リトル・イディに自分を反映して、客席で少々青くなっていた。
自分もいずれは主人公みたいに己の世界にこもり切って、今迄の人生を後悔し続ける毎日を送る可能性は高い。
でもそうなっても自身の人生を受け入れて潔く生きれば、それはそれで一つの正解にたどり着けるかも…。
曲解しているかも知れないけれど、この作品を観てそう感じた。
さて。下に貼ったのは2007年トニー賞でのクリスティン・エバソール先生のパフォーマンス。
スカートに注目していただきたい。
Grey Gardens 2007 Tony Performance
11月15日 シアター・クリエにて
演出 宮本亜門
ケネディ大統領の未亡人、ジャクリーンの伯母と従姉に関する実話。
一幕では1940年代の一家の栄華を、二幕では1970年代没落した有様を描く。
【キャスト】
イーディス(一幕)/リトル・エディ(二幕) 大竹しのぶ
イーディス(二幕) 草笛光子
リトル・エディ(一幕)彩乃かなみ 他
【あらすじ】
1941年ニューヨーク州ロングアイランドに建つ名門ブーヴィエ家の邸宅・グレイガーデンズ。
モデルとしても活躍し、美貌・若さ・経済力全てを持った令嬢イディの婚約パーティーの準備が進められている。
お相手はJFKの兄、ジョセフ・P・ケネディ・Jr。
しかしイディの母イディスの不用意な発言で事態はとんでもない方向に…
そして時は移り、1973年。
イディスとイディの母娘は没落し、グレイガーデンズは数十匹のネコが住まうゴミ屋敷と化していた。
イディは結婚が出来なかったことで母を責めて、イディスは自立が出来ない娘について嘆く。
そんな二人の今後はどうなっていくのか…!?
2006年にブロードウェイで上演されたこのミュージカル。
1975年に制作された同タイトルのドキュメンタリー映画を基にして作られている。
メガヒヨはクリスティン・エバソールのトニー賞でのパフォーマンスをきっかけに作品に興味を持った。
残念ながら現地での観劇の機会は叶わなかったので、この度の翻訳上演は是非観てみようと思った。
主演を飾るのは大竹しのぶさん。
一幕では母イディスを、二幕では娘イディを演じる。
あっけらかんと非常識なことをやらかす役にはぴったり!!
一幕でのワンマンショーぶりや、二幕での奇抜なファッションはよくはまっていた。
歌唱力については…。元々上手くない歌い手という設定なのだから、却ってこの程度の方がリアリティが増すのでは?
一幕冒頭と二幕で母イディスとして登場する草笛光子さん。
心配していた歌は、声量が少々厳しい模様。
でも芝居については、外見もふるまいも没落した上流階級夫人そのものだった。
ジェリーにとうもろこしを振舞うシーンはちょっと胸にきた。
ラストは今迄の問題が片付く様な、理想的なものではない。
しかし現状で出来うる形で、いい方向にちょっとだけ方向転換する。
キーワードは「折り合い」といったところ。
実はメガヒヨもいい歳して実家に住み着いている身。
リトル・イディに自分を反映して、客席で少々青くなっていた。
自分もいずれは主人公みたいに己の世界にこもり切って、今迄の人生を後悔し続ける毎日を送る可能性は高い。
でもそうなっても自身の人生を受け入れて潔く生きれば、それはそれで一つの正解にたどり着けるかも…。
曲解しているかも知れないけれど、この作品を観てそう感じた。
さて。下に貼ったのは2007年トニー賞でのクリスティン・エバソール先生のパフォーマンス。
スカートに注目していただきたい。
Grey Gardens 2007 Tony Performance