メガヒヨはブロードウェイ俳優のNick Adamsくんの大ファンである。
彼がミュージカルの舞台に上がっているのを最後に観たのは2014年のWickedツアーになってしまっていたので、チャンスがあれば渡米したいと常々思っていた。
そんな折2018年晩秋、名作「Falsettos」2019年ツアー版でのWhizzer役で登板との発表を聞いた。これは行くしかないとガッツポーズ。
しかしながら、メガヒヨの旅行資金は底をつきかけていた。
何せ2018年はTony先生のオーストラリア凱旋『PRISCILLA』を皮切りに、GWにはニューヨーク、夏にはノルウェーに行ってしまったのである。
2019年もニューヨーク旅行、イギリス旅行が控えている。さぁどうする、メガヒヨ!!
実はこの旅行の実行には一か月くらい悩んだのは事実。
会社もそれほど休めないので直行便で渡米することになるが、2月から3月にかけての航空料金は半端なく高かった。
しかし長年待ち望んだこの機会。
NickくんはWhizzer役をDream roleと話していた。彼のDream roleを観ることこそメガヒヨの夢!!
家にあるサブカル系お宝をヤフオクで売りつつ、資金を作った。
2019年3月、サンフランシスコSHN GOLDEN GATE THEATREに到着。
日本を出たのが17:00、サンフランシスコ着が同じ日付の11:00、そしてこの日はマチソワで14:00と19:30の公演を見るものだからエラくしんどい。
でもでも、このボードを見たときに疲れなんてぶっ飛んでしまった。ついにNickくんのお芝居を5年ぶりに観られるのだから!!
3回分購入したチケットはB~D列サイド。
以下、公演の様子はトレーラーで見てね。
"Thrill of First Love"
"The Games I Play"
Nickくんエラく歌が上手くなっていて、メガヒヨ大興奮!!
以下、公演の感想を書いてくね。
・冒頭の♪Four Jews in a Room Bitchingの聖書のユダヤ人扮装を見て、Nickくんの次回作は『Jesph and the Amazing Technicolor Dreamcoat』がいいと思った。
・主演Marvin役のMax Von Essenさん、やっぱり歌が上手すぎる。体が極上の楽器の様。
ハイトーンとかロングトーンのときにも全く力んでいる様子が無く、平常運転で素晴らしい声を響かせている。
自分はラッキーなことに2000年のJCSにてこの方のアンダージーザスを観ているんだよね。
あの時は20代だけど父性にあふれて貫禄ある演技をされていた。今は40代だと思うけど、お顔もつやつやしていてあの頃とあまり変わらない感じ。
・Nickくんの泥棒猫感がハンパない。(いたとして)旦那さんがNickくんと出てっちゃったらもう敵わないと思う・・・。
・あ、Nickくんのモリモリ筋肉はなお健在。March of Falsettosで暗闇の中でも一目で分かる立派な上腕二頭筋!!
・Eden Espinosaさんも本当に素晴らしくて、野球の場面でのWhizzerに対する「アンタ何しに来たの」的な場面から病室でのバル・ミツワーでの許しの演技に至るまでTrinaという女性を深く掘り下げていた。
歌も言うまでもなく最高。口の中にあれほど詰めこんであんな声量で歌える歌手ってどれほどいるんだろう。
・Nick BlaemireさんのMendelはほっと出来るキャラクター。Trinaに少年の様にほれ込んでしまう場面が微笑ましい。
一方♪Tight Knit FamilyでMarvinとサシで歌うシーンはぞくぞくっと来た。
ところでこの作品のオーストラリア初演ではTony Sheldon先生がこの役を演じられているんだよね。絶対適役! タイムマシンさえあれば観られるのに!!
・Cordelia役のAudrey Cardwellさんはとてもキュートだったし、Charlotte役のBryonha Marie Parhamさんは声がとても響いてもっと聞いていたかった。
第二幕の出演だけでは勿体ないお二人だった。
・Jason役の子たち(Thatcher Jacosくん、Jonah Mussolinoくん)もHigh levelな舞台に相応しい立派な役者さんだった。
確か制作発表ではアジア系の子が一人アナウンスされていたけど、見かけなかった。声変わりしちゃったのかな?
水曜日の夜はオープニングナイトということで、制作陣の方々も登板。
ショートパンツの方は振付のSpencer Liffさん。Nickくんと同世代の方だけど最近色んなところで見かける売れっ子さん。
そしてお決まりの出待ち。Nickくんはメガヒヨのことを覚えていてくれて感激!!
切り絵のことも話してくれたので、新作を持っていけば良かったなぁ。
この旅行の少し前にアイホン買ったもので、Nickくんにサインしてもらおうと思ったのだけどツルツルで通常のペンだと書けなかった。
なもので、ケースに書いてもらった!
こちらはエイズ基金に寄付をするともらえるグッズ。勿体なくて使えない。
弾丸旅行も厳しいお年頃になってしまったけど、やっぱり観に行かずにはいられなかったし、観に行って良かったと心から思う。
Falsettosのツアーも終盤で、今は最終地ワシントンで上演中。
今後も才能あふれるNickくんには活躍してもらいたいと願うのであった。