ホテルに荷物を置いて、劇場街にダッシュしたメガヒヨ。
劇場には開演15分ほど前に着いた。
チケットを買うためボックスオフィスに入ろうとすると、2年前にはなかった荷物チェックが。
パリのテロを受けてかな? それほど詳しく見られなかったけど、こういう検査があるのは観客として安心。
水曜マチネとあってギリギリでもそれなりにいい席を買えた。
オーケストラG列センター・ディスカウントクーポンを使って99ドル。
あらすじはこんな感じ。
1595年の南ロンドン。
シェイクスピアが時代の寵児であった頃、さびれた劇団の売れない劇作家であるのボトムズ兄弟は次回作について模索していた。
兄ニックは街角でノストラダムスと出会い、未来で流行っているというミュージカルを予知してもらう。
しかしその予言はビミョーになんかおかしい。
ノストラダムスはシェイクスピアの今後のヒット作の名も告げる。その名も「オムレット」!!
ニックはその「オムレット」を密かに才能あふれる弟ナイジェルを巻き込み、シェイクスピアに先駆けて作ってしまおうと目論む。
ほとんど予習していかなかったうえに、セリフもあまり聞き取れなかったんだけど面白かった~!!
まず登場人物がみんなクセモノぞろい。
Christian Borle演じるロックスター張りのシェイクスピア。この作品ではスランプに悩むという設定で、色々面白いシーンも観られる。
The Producersのフランツ役で大ブレイクしたBrad Oscarはこのノストラダムス役でもトニー賞にノミネートされている。
もう本当に芸達者だよね、この方は。歌も踊りはもちろん、客を笑かすタイミングに至っては神の域。
トニー賞パフォーマンスもノストラダムスのナンバー、♪A Musical。
日本人が大好きなシェイクスピアとノストラダムスに加えて、オリジナルキャラクターも大活躍。
主人公である作家兄弟の兄ニックは、本役であるBrian d'Arcy Jamesさんがお休みだったので、代役のDavid Hibbardさん。
この方もなかなかいい声をしていた。
弟のナイジェルもJohn Carianiさんに代わって演じたのがBrian Ogilvieさん。
言われなきゃ代役とも気づかないレベル。Broadwayは本当に役者の層が厚いよね。
ナイジェルと恋に落ちるポーシャにはKate Reindersさん。どっかで見たことあるな~と思ってPlaybillをチェックしたら、2003年のGypsyでJune役を演じていたとか。
可愛くて若く見えるのでBaby Juneかと思ったけど、成長後のJuneの方。その時とほとんど変わってないのでびっくり。
そしてそして、ニックの糟糠の妻であるビーにはHeide Blickenstaffさん。
この方もすごい!! 歌も良かったけど、ヒゲをつけての役者魂に感動した。
そういえばこれを書いている数日前のツィートで、「I will play Grizabella!」と書かれていたけど、これはどれだけ本気なのだろうか。
もし実現するとしたら、是非観に行きたいな~!!
他にはアンサンブルも粒ぞろいだった。
PriscillaでTick/Mitziのアンダーであり、ダンスキャプテンを務められていたEric Sciottoさんも、シェイクスピアの取り巻きとして完璧なダンスを披露されていた。
EricさんがMitziを演じていたときの記事はコチラ
というかこの方ってBroadwayで仕事が途切れないね。
そんなわけでとても楽しく観たのだけど、二幕目がフライトの疲れで意識が飛んでぼやけてしまったのでもう一度(二度でも三度でも)観てみたいなぁ!!
あと日本版も期待したい。というか福田雄一さん演出でキマリでしょ?これ。
キャストはどうだろう。
主役のニックには誰か歌える芸能人。弟のナイジェルは海宝直人さん。
シェイクスピアには井上芳雄さん。
ノストラダムスはパパイヤ鈴木さんとか?
ビーには瀬戸カトリーヌさん、ポーシャは平野綾さんのドルードコンビで。
たいていの日本独特の演出って実はニガテなんだけど、福田さんのは開き直ってとことん面白く日本人向けにしてくれるから毎回楽しみ!!
まだ発表にさえなっていない企画を勝手に期待して、心底待ち続けるのであった。
そうそう。Broadwayのニック役は6月はじめの週に『Chaplin』でおなじみのRob McClureさんに交代するとのこと。
メガヒヨはまだ彼を観たことはないので、チャンスがあればぜひこの作品で観たいな~。難しいかもだけど。
ご覧になった方はぜひ感想をお聞かせ願いたい。よろしく!!