メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

2022夏Broadway 1日目金曜日

2022年08月29日 | NEWYORK
※写真において筆者代理として、もしもしこちら文鳥のふろしき文鳥さんに登場してもらっています。

8月12日金曜日メガヒヨは羽田空港からニューヨークに飛び立った。
飛行機内はお盆期間とも思えないほど日本人の数が少なかった。ぱっと見、三割程度。
3列シートで自分の隣に座ったのは東南アジア系のカップルだった。おそらく日本を経由地としてJALを利用したお客さんではないかと。
そりゃあ日本在住者はコロナ陽性だと帰りの飛行機に乗れないとなれば、大抵の人は旅行を躊躇するよねぇ...。

乗継のお客さんを待って出発が30分遅れたのだけど、飛行機はなぜか定刻より早く到着。
安全運転を心掛けつつ早く着きましたという機長さんのアナウンスはウィットが効いていた。

イミグレはかなりの大行列だった。
アメリカの入国書類がキオスク(入管受付の機械)だと不要になったとは聞いていたけれど、ニューヨークはすべて対面式。
以前あったキオスクは撤去されていた。そんなんで以前はイミグレの入り口にあった入国書類を探したのだけど見あたらない。
不安を感じつつ列に並んだ。必要なら機内で配られるよね...。

一時間ほど並んだあとようやく自分の番が近づいてきた。
二人ほど前には髪をカラフルに染めたお嬢さんが、オフィサーから時間を掛けて質問されていた。
自分も質問ぜめにされるかなと不安になっていると、聞かれたのはホテルと訪米の目的、そして日数だけだった。入管書類も必要無し。
更になぜか指紋の採取も無し。良かったのかなぁ?

空港からはタクシーでホテルへ。現在のJFKからマンハッタンへのフラットフェアは57ドルなのね。それに橋代など諸経費が加算される感じ。
ただチップの相場が高くて、提示された選択は20%,25%,30%だった。人件費だから絶対ケチっちゃいけないけど、やっぱ重い。
ここは25%を選択。カード会社からの請求額は10,705円なり。

到着したソフィテル・ニューヨークは劇場街に徒歩で行ける便利な立地。
早めの到着だったけど、部屋に通してくれた。





部屋は清潔でシャワーブースがバスタブと別にあるのが嬉しい。
ただ冷蔵庫が壊れていたので、フロントに申し出て他のを持ってきてもらった。
原因がホテル側なのでそのスタッフさんにチップは払わなかったけど、本当は払った方が良かったのかな。チップは本当に慣れない。
ガイドにはベルに荷物一つにつき5ドルとあったので払ったけど、同じ5ドルでもルームクリーニングの方が大変そうじゃないとか思ったり。

荷物の整理も終わったので、今晩のチケットをTKTSに買いに行くことにした。
アメリカも夏休みなので結構な混雑。15:00から並び窓口にたどり着いたのは16:00だった。
本日はMoulin Rouge! をチョイス。オリジナルキャストだったKyle Brownさんが降板しているので席にはこだわらなくていいかなと。

しかしこの作品がTKTSに出ていたのには驚いた。
というかHamilton, The Music Man, Six, MJ, Into The Woods以外の作品は買えていた模様。
もちろん10年前のチケ難作、Book of Mormonも出ていた。

さて、Moulin Rouge!について。
結論から言うと自分はこの作品にすっかりはまってしまった。次の週におかわりしてしまった位。
TKTSで購入できた席は40%Offの97.4ドル、位置はR列6番(上手サイド)
舞台からそう遠くないけれど、前の席の方の身長が高かったら視界を遮られるかも。自分の前は小柄な女性でラッキー。
あと舞台上部にメザニン席がかぶり、上演前のパフォーマンス(Kyleくんが担当していたケージダンス)もほとんど見えなかった。
上演中もボックスにいるクリスチャンや公爵が見切れていたかも。


(実際視界はこんな感じ)
この作品はKyleくんを観る目的でCDなども予習していたのだけど、実際の舞台を観てみるとこういう感じだったのかと驚きの連続だった。

まず冒頭から引き込まれた。4人の歌姫のうちラ・ショコラ役のJacqueline B. Arnoldさんを拝見できて嬉しかった。
PriscillaのRaining Man, I Will Surviveで観客を魅了した彼女。今回もそのパワフルヴォイスを披露してくれた。

クリスチャン役はリプレイスのDerek Klenaさん。
Anastasiaのディミトリ役はMR!オリジナルキャストのAaron Tveitさんがワークショップを務めて、彼が本公演で演じていた。
今回も同じ役に縁が出来ているのが興味深い。二人とも歌良し、顔良し、演技良しだものね。
愛にひたむきになる若者役にぴったりだった。

サティーン役はAshley Lorenさん。
長身の美女で、映画のイメージを裏切らなかった。細面なところがピンクレディ時代の増田恵子さんに似ていて、そんな素敵な人が衣装を次々と変えていく姿は見ていてとても楽しめた。
妖艶だけど茶目っ気もあり、はかなさ、可愛らしさ、しなやかさ、そして影も感じさせるこの役はとても難しいと思う。
日本ではどなたが演じるのか気になった。

あとトゥルーズ役で以前FELA!で主役のフェラ・クティを演じていたSahr Ngaujahさん。
映画よりコミカル度を押さえて賢者的な役割だった。
サンティアゴも映画でのナルコレプシー設定が消えてうるささが減った分、ニニに対するフェロモン担当として働きが多かったかも。

そんなキャストさんたちが次から次へと繰り出すナンバーでお客さんも大盛り上がり。
自分も1899年のムーラン・ルージュの観客になり切って楽しんだ。

ところでアンコールのMore More More!
これはCDの通り、ジドラーが音頭をとり観客も一緒に歌う。
マスクと声出し厳禁の国からやってきたメガヒヨ、大狼狽!!
しかし盛り上がらなきゃ損とばかりにカンカンカン♪と一緒に歌って来たのであった。
もちろんマスクをつけてね。


2022夏Broadway 何ゆえ行ったか

2022年08月28日 | NEWYORK

メガヒヨは2022年8月12日から19日にかけてNew York(一日だけChicagoに日帰り)旅行に行ってきた。
このコロナ第七波のなか賛否両論あると思う。
コロナ陽性になれば、英語もつたない自分が帰国便に乗れずに現地療養の必要に迫られる。
だけど行ってきた。

話は遡って一年前の2021年8月。
毎年の恒例であるNew Yorkへの観劇旅行にコロナ禍のせいで二年連続で行けなかった。生きがいを奪われたメガヒヨは意気消沈していた。

まだまだデルタ株が猛威をふるっていたあの頃。東京オリンピックも無観客開催。

旅行でアメリカに行くなんて夢また夢と言ったところであったが、一縷の希望を持ちたかった。
ちょうど手元に50,000マイルある。一年後のニューヨークのチケットを取ってみようかなと思いついた。
旅行が不可能になったところで、マイル特典旅行だから3,000円のキャンセル料で済むし。
何より先の旅行の計画は日々のモチベーションに繋がる。

そんな訳でマイル航空券を予約した。
ところがテンパっていたメガヒヨ 。帰りの日は木曜早朝便(水曜日深夜。水曜ソワレ観られない!)をポチってしまい、3,000円のキャンセル料を払い予約しなおす羽目になったのだが...。

2021年秋にかけてデルタ株は収束をみせ、このままコロナ禍は終わるのではないかと期待させた。
自分はワクチンでしんどい副作用に耐えた。その甲斐があったものだと思った。

ところが年が明けてオミクロン株の蔓延。これは気持ちが折れた。
このまま旅行もダメになってしまうかも...との考えがよぎった。

しかしながら世界的にオミクロンが減少に転じた3月。驚くニュースが耳に入った。なんと3回のワクチン接種者は日本水際での3日間の隔離が無くなったこと。
さらに今までは空港から公共交通機関も利用できなかったのが可能になるなど大幅な変更があった。
これは自分にとって吉報だった。
早い方々はBroadwayに即行ったようで、背中を押される思いだった。

そして6月。アメリカの入国においての陰性証明が廃止になった。
これも心の負担が大きく減った。飛行機搭乗の一日前に検査をする必要があったが、自分の搭乗一日前は祝日なので医療機関が限られてしまうのだった。岸田さんも水際制限をG7諸国並みに緩和しますと言っていたので、日本政府の決断についても大いに期待していた。

ちなみにこの頃、大ファンの名ダンサーKyle BrownさんがChicagoでワールドプレミアを迎えるThe Devil Wears Prada The Musical(プラダを着た悪魔)に出演されることが決定。
アメリカに行くことがほぼ決定している自分は迷う事なく公演チケット、ニューヨークからシカゴへの日帰り航空券を購入した。

ところが7月に入ってオミクロン変異株が日本国内において大きく蔓延。
ジェットコースターの様に振り回されてきた心情だけど、最後の最後で大きくたたきつけられた思いだった。
帰国便搭乗前72時間以内に行われるPCR検査で陽性になった場合は、陰性になるまで帰国できない。これは会社勤めの自分にとって大きな問題であった。

勤め先はお盆に社全体で休業するため、休み明けはとても忙しい。そんな中を延長して休みを取るなど考えられない話だった。
解雇まではされないだろうけど、確実に長年の信頼を失ってしまう。

ただお金の問題が自分の決断に大きく影響した。
自分の払ったサーチャージ・税金・キャンセル料(笑)は合計26,870円。現在は航空代金も諸費用も大きく上がっている。
さらにホテルは昨年9月に予約しておいたおかげで、劇場徒歩圏の4つ星6泊で141,980円で済んでいる。
今後この様な値段でNew Yorkに行けることはまず無い。この機会を逃したら当分難しいだろうと考えた。

こうして渡航を決断したメガヒヨ。リスクが高い旅行な分、出来るだけの自衛策をとることにした。

PCR検査は日系旅行会社のあっとニューヨークさんでお願いすることに。こちらは陽性になった際、抗原検査キットをくれるなどアフターフォローも万全。
実際伺った際に親切にしていただき、次は楽しい予定でお世話になりたいと思った。

感染防止については、現地での飲酒を控える、外出後には手洗い・うがい・鼻うがいを徹底、なるべく疲れないようにするなどネット上の体験談を参考にした。
マスクは食事のタイミングなどで数時間で取り換えた。

鼻うがいといえば、花粉症のシーズンを外しているためドラッグストアでなかなか見つからなかった。
そうTwitterに書いたら、なんと友人のLittle Sisterさんが薬局に問い合わせをしてまで入手して下さった。感謝の気持ちでいっぱいであった。



温かい援助はおなじくNick姉さんからも。
「もし困ったことになったら遠慮せずに連絡してね。現地の友人に助けに行ってもらうから。」と言って下さったのである。
もちろん人様にご迷惑をお掛けする事態は避けたいけれど、このお言葉はお守り代わりとなって滞在中は心強かった。

もちろん十分な対策をとっても不安は尽きなかった。
出発3日前には県の検査場で抗原検査とPCR検査を行った。
出発1日前の夕方、検査結果が届き結果は陰性。
そこでようやくHugh Jackman主演のThe Music Manのチケット(299ドル 41,072円)を購入する気持ちになれた。

航空券を押さえてから一年。
やっと行くことが出来るという心境にたどり着いたのであった。


メガヒヨ、明治座にて大人の階段を上る

2022年08月23日 | 国内エンタメ
メガヒヨは明治座で7月に行われた氷川きよしさんの特別公演に行ってきた。
彼の事は好きだけど、特別ファンという訳でも無い。ただ演歌歌手の方が行うお芝居とコンサートの二部式公演興味を持っていたので、それなら氷川きよしさんを観てみたいと思い足を運んだ。


のぼりが芝居小屋っぽくってワクワクしてくる!

劇場の中にはエスカレーターも有り。
メガヒヨにとっては未知のエンタメに向かう大人の階段に見える!

一幕目はお芝居。
病気の母親を世話するコンビニ勤めの若者がタイムスリップして革命前夜のフランスにタイムスリップするという話。
その際女性に間違われて役者として貴族の館に雇われた主人公。成り行きでジャンヌ・ダルク、オスカル、アルセーヌ・ルパン、ベテラン家政婦、そして貴族令嬢の影武者など様々な扮装をこなし会場のお客さんを沸かせた。
お芝居そのものは、氷川さんファンにカスタマイズした内容で一般受けとはまた違ったものだった。でもここは氷川きよしさんの世界。
ファンを喜ばせようとするホスピタリティに溢れていた。

お芝居が終わると40分という長いインターミッション。
時刻は12時を回ったところなので、あらかじめ予約しておいたお食事を頂いた。名物の西京焼きが美味しかった。
他にもカフェがあり、氷川さん監修メニューなどを取り揃えていた。





食事を済ませて売店などを巡ってみる。



服やアクセサリーなども売っていて、昔の帝国劇場の様。

自分はいかせんべいを購入。両親へのお土産にした🦑

第二部は氷川きよしさんのコンサート。
ズンドコ節や箱根八里の半次郎などお馴染みの歌中心でにわかにも優しい構成。
新しいアルバムに収録された「道」という曲も披露された。それぞれ違いはあるしみんな完璧では無いけど、それでも自分の人生を全うしましょうという様な歌詞で心に沁みた。

生で聴く氷川きよしさんの歌はとても響いてノリノリで楽しんでいたら、隣の席の方がペンライトを使いますか?と声を掛けて下さった。
ありがたや。新参者に優しい世界✨
氷川さんもその日のインスタで、今日のお客さんはとても盛り上がっていたとコメントされていた。

あとコンサートで印象に残ったのは、専属司会の西寄ひがしさん。
昔、綾小路きみまろさんも演歌コンサートの司会者だったとの事だけど、こういう形のMCのお仕事を拝見するのは初めて。
氷川さんご自身も覚えていない曲の発表年もしっかりフォローして、番頭的な役割をこなされていた。もちろん氷川さんのことはちゃんとkiinaさんと、ご本人が望む愛称で呼ばれていた。

ところで今回唯一残念だったのが、一部のお客さんのマナー。
お芝居の最中にも関わらず、緊急性の無いおしゃべりをしていた。ヒソヒソ声でも無く普通の声で😳
ここはあんたらの家の茶の間じゃないっつうの💢

終演後に隣の親切な方にこぼしたら、明治座では珍しい事では無いとのこと。真面目なファンの方はうんざりしている様だった。

まぁ気になった事はあったけど、公演を十分満喫した。
舞台上の氷川さんも生き生きしていたし。
思えば20年ものあいだ、股旅ものとか求められる役割をよくぞ演じて来られたと思う。
もちろんそういうのも良いんだけど、今回氷川さんが心から演りたいものを観客の自分もとても楽しむ事が出来た。
休養期間を経た後のkiinaさんのショーにまた行ってみたいと思う。










出待ちは禁止だけど、会場内にいっぱい等身大スチールがあるので記念写真撮り放題!